その男、非呪術師最強   作:ゲーム最高

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前々から考えてた作品で呪力や術式より、己の身体能力だけで無双する作品が作りたくて書いてみました。正直見切り発車です


因みに私の描写力はゴミカスです。


プロローグ
二人目の天与の暴君


 

 

俺は…樋口 零斗は生まれつき身体が頑丈だった。

 

赤ん坊の頃は一切泣く事もなく怪我や病気になったことすらない。

 

 

 

親はどうしようもないろくでなしばかりで父親は酒入り浸りすぐ浮気する体質のギャンブル好き。

 

母親はそんな父に嫌気が差し、ストレス発散の為かホストに通い漬け。

 

 

 

片方はギャンブルに負ければ俺に八つ当たりし、暴力を振るってきたが身体が頑丈であったお陰か傷1つつくことなかった。

 

もう片方はホストから帰ってくると急変し、発狂しながら俺に物を投げつけて来たが、優れた五感で躱す事でその場を凌いでいた。

 

 

 

人生チェックメイトのスタートを切った俺だが、唯一の友達とも呼べる存在がいた。

 

見た目は図鑑に出てくる「コモドドラゴン」と呼ばれる姿だったが、父母共にそいつの姿は見えず、俺にしか見えない。

 

初めて出会った時、襲い掛かると思いきや懐かれ、それ以来ずっと肩に鎮座している。

 

 

 

 

 

 

 

さっきのダメ親の話に戻るが、いつまでこんな家庭で過ごさなくてはならないのかと思った最中、ある転機が訪れた。

 

 

 

ある日、家に突然ヤクザ達が乗り込んできた。

 

理由としてはうちの親共に借金を抱えており、その取り立て役がやってきたのだ。

 

 

 

胸ぐら掴まれる父と髪を容赦なく引っ張られる母は激しく抵抗し、しまいには

 

 

 

 

 

『代わりに息子を連れてけ!それで臓器やら何やら売れば借金返済になるだろう!?』

 

 

 

 

 

本当にどうしようもないクソな両親だった。実の子である俺を売り飛ばし、自分達だけ助かろうとする。

 

 

 

連れて行かれる俺の姿を見た両親は微笑み、全てがスッキリしたかのような表情で

 

 

 

 

 

『いやぁー助かった!役立たずのお前がこんな所で役に立つなんてな!』

 

 

 

『本当そうよ!借金返済の為に臓器を売ってくれるなんてこれ以上ない親孝行だわ!』

 

 

 

 

 

──その言葉を聞いた瞬間、無意識に身体が動き、気がつけば

 

 

 

 

 

 

 

元両親と取り立て人達を血の海へと変えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

「鉄の匂いが凄い」

 

 

 

人を殺してしまったと言う実感、そしていつの間にか持っていた刀を握りひたすらゴミを斬りまくったと言う感触は覚えている。

 

 

 

「コモちゃん?」

 

 

 

肩に鎮座していた通称コモちゃんは地面に降り立ち、口を大きく開けるとバラバラになっていた死体を掃除機のように吸い飲み込んでしまった。

 

 

 

「凄いな死体を食べちゃうなんて」

 

 

 

コモちゃんは何でも収納出来る優秀なペットだが、まさか吸い込みも出来るなんて思わなかった。

 

 

 

吸い終えると、コモちゃんはいつも通り俺の肩にひたすら鎮座した。

 

 

 

実の親とはいえ躊躇いなく殺してしまったが、決して罪悪感などは感じなかった。寧ろ心がスッキリした。

 

この世に生まれ落ちて一度も両親から愛情を貰った事など一度もなかった。勝手に飲み食いし、勝手に育っただけだ。

 

 

 

 

 

「もうここにはいられないな」

 

 

 

 

 

いずれ、近所の誰かが警察を呼びやってくる恐れがある為、ここから去らねばならない。

 

 

 

 

 

「そんじゃあ、行こうか」

 

 

 

 

 

生まれつきの身体能力で俺はその場を去っていった。

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

あれから俺の生活はがらりと変わった。

 

どこから情報を嗅ぎつけて来たのか、取り立て役の仲間達がぞろぞろとやってきて「うちの○○をやったんお前か?」という極道ゲームではお馴染みの台詞を吐いてきた。

 

 

 

子供相手でも容赦がない故、金属バットや警官棒を携えて襲いかかってくるが、持ち前の身体能力でいつも通りに返り討ちにした。

 

 

 

コモちゃんの腹の中にある武器を使おうと思ったが、こんな奴らに武器を使うのは勿体なく素手の従空拳で片付けることにしたのだ。

 

 

 

強面の大人達がぞろぞろ囲んでいたが、気づけば先程の怖い顔はどこへ行ったのか、誰もが俺を化け物を見るような目で怯え始めた。

 

 

 

俺はそのうちの1人、借金取り立ての纏め役をしていた男の胸ぐらを掴み、

 

 

 

 

 

「た、頼む!命だけは見逃してくれぇ!」

 

 

 

「あ?明らかに殺しにきた奴の理由じゃねぇだろ?覚悟あって仕掛けてきたんだろ?」

 

 

 

 

 

空いている手で握り拳を作り、口だけは一丁前のリーダー格の顔面を殴り続ける。

 

 

 

 

 

「も、もうやべでぐれ………」

 

 

 

 

 

殴り続けたせいか原型が分からなくなるほど顔面が陥没しており、最後に何か言っていたが聞く耳を持ってない俺は息の根を止めた。

 

 

 

 

 

俺の変わった日常と言うのはこうして外の世界をぶらりと歩きながら、襲いかかってくる奴らがいれば返り討ちにするというものだ。やってる事は普通おかしいと思うが、俺にとっては心地よかった。

 

ずっとあの家で閉じ込められたばかりで外に出た事は一度もなかったからだ。

 

 

 

 

 

それからまた数年の年月が経ち──

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

ある日、また俺の日常が変わった。それは……

 

 

 

『──もしもし聞こえるか?』

 

 

 

「ん?なんか用?」

 

 

 

カプセルホテルにてコモちゃんのお手入れをしながら受話器を肩で耳に当てる。

 

 

 

『──お前に仕事の依頼が来た。内容は』

 

 

 

 

 

裏稼業という仕事で主に『殺し屋』としてやっている。

 

まだ中坊の身ではあるが、生まれつきの肉体でこれまで幾度となく依頼をこなしてきた。その分報酬は弾んでおりこれで飯食って生きている。

 

 

 

主に『殺し屋』としての仕事は呪詛師?呪術師?と言った暗殺の仕事だが、たまに呪霊?とかいう奴の殺しも行なっている。

 

 

 

 

 

『──どうだ?受けるか?』

 

 

 

「いいぜ。その依頼、受けてやる」

 

 

 

『そうこなくっちゃな。詳細はメールで送るからそれを確認してくれ。頼むぜ?天与の暴君』

 

 

 

 

 

 

 

プツ…と切れて仰向けに寝っ転がり、隣にいる相棒に

 

 

 

 

 

「コモちゃん。明日呪霊退治だってさ、そんときはよろしくね」

 

 

 

「グルル♪」

 

 

 

 

 

嬉しそうに鳴きながら、主人に対して顔をスリスリされながら眠りにつく

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

樋口 零斗は生まれつき身体が頑丈と語っていたが、その詳細は明らかになっていないのでここで説明しよう

 

 

 

天与呪縛のフィジカルギフテッド。

 

生まれながらに肉体へ強制的な「縛り」が課される特異体質。零斗はその中でも特異な完全に呪力から脱却した存在であり、呪力を全く持たない事と引き換えに常人離れした身体能力と五感を有し、呪いへの耐性も獲得している。

 

 

 

この身体能力を活かして零斗はこれまで幾度の依頼を成功してきたのだ。

 

 

 

今回の依頼は○○県の○○市にある山に存在する特級呪霊「大天狗」の討伐。これまで幾度となく上級の呪術師が派遣されたものの全て返り討ちに遭っている。

 

そこに白羽の矢がたったのが「若き天与の暴君」と呼ばれている樋口 零斗。まだ幼い身ではあるが、それに似つかわしくない活躍をしており、呪詛師・呪術師の抹殺だけでなく呪霊の祓いも承っているのだ。これまで呪霊退治は幾つかあったが、どれも一級・特級クラスの呪霊の祓いに成功している。

 

 

 

例え年齢が若くても実力さえあれば問題ない。彼に依頼した仲介人はそう考えた。

 

 

 

 

 

──あの強さで中坊の身とかイカレている。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

『はぁ……!はぁ……!はぁ……!』

 

 

 

特級呪霊「大天狗」は人語の会話が可能であるにも関わらず、息を切らしていた。

 

 

 

 

 

『(この小僧…呪力がまるで感じられない。それ故か速すぎる)』

 

 

 

「ピノキオのおじいちゃん息上がってるけど大丈夫か?」

 

 

 

『っ!!舐めるな!人間の分際で!』

 

 

 

 

 

大天狗は自分の力の源である「羽団扇」を扇ぐと多数の竜巻が発生し、生き物のように零斗に襲いかかってくる。

 

 

 

「(大天狗は風を操る力を持っている。多分あの団扇がその源だな)」

 

 

 

当たれば致命傷は免れない特級呪霊の術式が襲いかかってくるのに対し、冷静に分析しながら、持ち前の身体能力で難なく躱していく。

 

 

 

 

 

「(あの団扇を壊したい所だが、そうなるとそれを守るために風があらゆる手で守りに入る……たまには"アレ"を使うか)」

 

 

 

 

 

零斗は考えるのをやめていつも通りにやっていたゴリ押し戦法で行くと決め肩に乗っかっていた相棒に

 

 

 

「コモちゃん、あれ出して…"光る剣"」

 

 

 

「クルル♪……ボォェェ!」

 

 

 

相棒の口から出てきた剣の柄を手に取り抜刀するように取り出すと、それに呼応し稲妻が迸り雷光の如く輝き始めた。

 

 

 

 

 

『ッ!?ば、馬鹿な!!……まさか貴様!その剣は!!』

 

 

 

 

 

大天狗は彼が手に取った剣を見た途端身体中から大量の汗が流れ始め、その影響なのか術式が乱れ始めてしまう。

 

 

 

「あ?これの事知ってんの?なら話は速いわ」

 

 

 

呪霊でさえも認識出来ないスピードで駆け抜けていき、一気に大天狗まで接近し、

 

 

 

 

 

『領域t「じゃあなピノキオじいさん」……ッ!?』

 

 

 

 

 

 

 

一閃

 

 

 

 

 

 

 

その一振りだけで光り輝く雷が大天狗を容赦なく消し飛ばす。

 

 

 

 

 

:特級呪具『天叢雲剣』(未登録)

 

:反転術式と同じ正のエネルギーを纏っており呪霊ならば階級関係なく一撃で消し飛ばす威力を誇る。また呪力を持つ者であっても触れてしまえば大ダメージ当たれば致命傷は免れない。

 

 

 

 

 

「これ使っちゃうと一瞬で終わるから、やりがいがなくて余り使わないようにしてたけど……ま、いっか」

 

 

 

 

 

大天狗との戦いで山を覆っていた木々が一瞬で更地になってしまった。これには山の所有者も涙目だろう。

 

特級呪霊の祓いが終わると零斗はスマホを取り出し電話をかけた。

 

 

 

 

 

「もしもし?終わったぞ」

 

 

 

『こっちからも見てたよ。相変わらずえげつねぇな。お前の身体能力は』

 

 

 

「お世辞はいいから、報酬ちゃんと振り込んでおけよ?」

 

 

 

『わかったよ。いつもの口座な。また何か依頼来たら連絡するわ』

 

 

 

 

 

──プツン…ツー…ツーツー

 

 

 

 

 

「さて、終わったからさっさと帰ろ……ん?」

 

 

 

仲介人との報告も終わったので近くのホテルにでも泊まろうかなと思った矢先、足を止めた

 

 

 

 

 

あれだ。スパイダームズムズ的な何かが備わっており、何かが近づいて来ようとするのが察知でき、後ろを振り向くとそこには

 

 

 

 

 

「こんばんは、君の肩に付いているモノは何かな?」

 

 

 

「アンタ誰だ?」

 

 

 

 

 

丸型の黒いサングラスをかけた白髪の男性が興味深そうに此方を見ていた。






設定などは次回投稿しようと思っています。
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