その男、非呪術師最強   作:ゲーム最高

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お気に入りが500も超えてびっくりしました。ありがとうございます。


戦闘描写って本当に難しいです。


躍動する暴君

 

 

やり方は簡単だ。向こうが不可視のバリアを覆ってるならそれを破る武器で押し通る。今まで殺してきた呪術師と呪詛師も同じようなバリア技使ってたがどれも脆いモンだった。

 

此奴は今までバリア技使ってきた奴らとはダンチだが、攻略法は同じと見ていいだろう。

 

身体も温まって来たことだし、もうちょいギア上げるか。

 

「それで?僕の攻撃パターンが分かった所でどうするつもり?またお猿さんみたいに逃げ回るの?」

 

「言っただろ?攻撃パターンは分かった…と

 

後はゴリ押し戦法だ」

 

語った瞬間、俺は地面を蹴りさっきより速いスピードで白髪男に接近していく、スピードが速すぎるのか俺の視界はテレビのスローモーションに見えた。白髪男は俺の接近に気づいたが、もう既に射程範囲に入っている。

肩に乗るコモちゃんが腹から出してくれる二又の分厚い短刀を取り出し、白髪男の右肩から左腰まで狙い定めて手に取る武器「天逆鉾」で袈裟斬りを放った。

 

白髪男は不可視のバリアに覆われているが、この「天逆鉾」がそれを無効化させダメージを負わせた。

 

「ッ!?」

 

ふっ、その顔だよその顔。その面が見てみたかったんだよ。

 

一撃を食らわせた俺は一旦距離を置いて木の上に降り立つ。

 

「手応え…ありだな。やっぱりお前でも通用するんだなこの武器」

 

「……何でそれを君が持ってる?」

 

 

おやおや、先程の余裕の笑みが無くなって真剣な眼差しで此方を見てる。

 

「ん?別に良いだろそんなk「いいから答えろッ!!」おわっ、危な」

 

ブチ切れながらさっきの「赫」って奴放ってきたよ。コレ見て怒るって余程この武器に恨みでもあんのか?

 

「それは俺が数ヶ月前に海外で封印した筈の特級呪具【天逆鉾】何でお前がそれを持ってるのかって聞いてんだよ」

 

「おー怖い怖い。そんなん俺に聞かれても分かんねぇよ。肩に乗ってるコモちゃんの腹の中に入ってたんだからさ」

 

「……聞くことが増えた。半殺しにしてでも喋ってもらう」

 

「さっきの明らかに人を舐めてそうな口調はどこ行った?これみた途端、やたら機嫌悪くなったな。これに嫌な思い出でもあるわけ?」

 

質問すると、向こうは何も答えずただひたすら蒼と赫を複数同時発動してきたが、さっきより攻撃が乱れている。

 

「沈黙は肯定とみなす。

動揺したな?俺の読みは的中したようだ

因みに推察なんだが、お前過去にこれの使い手と戦って死にかけt「いい加減黙れよお前」…まさかの二回目的中ってね」

 

多分此奴はこの天逆鉾に対してトラウマがあるんだろう。だから他人の手に渡る前に自らの手で処置をした。

 

 

それがあるからっていい気になんなよクソガキ

 

成程、そっちが本性ってか。いいぜ、その方が殺しがいがあるってモンだ。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

とは言ったものの、例えダメージを与えてもまだ致命傷にはできない。

さっきの天逆鉾で通ったは良いものの、負わせた傷が最初から無かったようにもう癒えてやがる。

 

蒼と赫の攻撃以外にも回復手段も持っていたとは

 

──なら、"アレ"使えばいいか

 

「おぉ、あぶね」

 

天逆鉾を見せたせいかさっきより攻撃が激しくなってきた。

 

「おいおい、どうしたァ?俺を殺すんじゃなかったのかァ!例えその呪具で攻撃が出来たとしてもこっちは反転術式でいつでも治せんだよ!」

 

情報の開示どうもありがとう。反転術式という技術でさっきの傷を治したのか。

 

傷を癒す力もあって同時に蒼と赫の攻撃も可能。

 

これらが出来るって相当恵まれているな。俺と違って

 

────────

 

 

正直驚いた。まさか彼が天逆鉾を持っていたなんて予想だにしてなかったよ。あれを見る度にトラウマが蘇って嫌になりそうだから封印までしたってのに

 

まぁ、でもあれのお陰で僕は最強になれた

 

そしてこの術式()も出せるようになったのさ、これは五条家のほんのごく一部にしか知らない秘伝の術式。

順転と反転、それぞれの無限を衝突させることで生成される仮想質量によって対象範囲のすべてを押しつぶす技

 

 

虚式 茈

 

 

────────

 

 

蒼と赫の一斉砲火を躱し続けると、それは突如として止まった。

白髪男の様子を見てみると、先程と同様に指の筋肉に動きが見えた。

しかし何かが違った。そう認識した時、背筋がヒヤリとした感覚が伝わり自然とコモちゃんが吐き出してくれた盾を構え守りの態勢に入った。

 

それ程やばい攻撃という事だ。

 

盾を構えた瞬間茈色の閃光が見え、凄い衝撃が襲ってきたが、踏ん張って何とか耐える。

 

「ふぅ~、危なかった」

 

「は?茈を防いだの?」

 

「あぁ、流石に衝撃は強かったが何とか耐えられた」

 

「マジでどうなってんだよ………お前」

 

 

太陽を象る青銅の盾が俺を守ってくれた。

 

 

:特級呪具『八咫鏡』(未登録)

:三種の神器と謳われるうちの1つで効果は「呪力・術式の吸収、反射、無効化」

防御に特化した特級呪具で威力関係なく、呪力・術式を用いた攻撃を吸収してしまう。

物理攻撃にも耐性があり、それは恐竜が踏んでも1mmもへこまない程の硬度を誇る。

 

 

「未登録の呪具ばかりだけど、どんだけ持ってんの?」

 

「あ?えっと1、2、3……数えるのめんどくせぇ」

 

 

防いだ盾をコモちゃんの腹の中にしまい、縦横無尽に駆け巡りながら再び天逆鉾で切り刻んでいく。

 

「脳までゴリラになってんのか?何度無限を無効化しても反転術式で治せるって聞こえなかったかぁ!!」

 

その反転術式とやら身体を回復出来るってならそれさえ無力化すればもうお前を守るモンはいなくなる。

 

再びコモちゃんは腹の中から赫と蒼を同時相殺させた刀を取り出し、俺に手渡す。

 

柄を握ると刀身そのものが発火して燃え上がり、天逆鉾との二刀流で急接近する。

向こうもそれを許すまいと掌を返したデコピンの構えで再びさっきの茈攻撃を発動した。

 

「出血大サービスにくれてやるよ!

 

虚式・茈 二連

 

紫色の閃光が二つ見えた途端、俺は天逆鉾ともう1つの武器「天之尾羽張」の二振りで行く手を阻む、仮想の質量を切り拓くように左右同時に薙ぎ払った。

 

「シッッ!!!」

 

 

────────

 

 

本来、「虚式茈」は仮想の質量……つまり見ることも触れることもできない「重さ」だけが回避できないほどの速さで飛んでくる。

嘗て伏黒甚爾でさえもこの奥義は知らず敗北してしまった。

 

しかし天与呪縛により視覚も強化された彼は攻撃のパターンが見えたのだ。

 

「(はぁ!?ダブルの茈を2本の呪具で塵に変えやがったッ!!だったら、もう一発!?)」

 

もう一度五条は茈を撃とうするが、既に零斗は間合いに入っており

 

「(間に合わなッ!?)」

 

 

振り下ろされる燃え盛る刃と彼の姿が伏黒甚爾に重なるのが目に見えた。

 

 

────────

 

 

今度は回復なんざさせねぇよ

 

唐竹に振り下ろし、不可視のバリアを貫通させダメージを与えた。

 

攻撃の手を緩める事無く

 

・袈裟斬り

・右薙

・右斬上

・逆風

・左斬上

・左薙

・逆袈裟

・刺突

 

剣術の基本である9つの斬撃をひとつずつ繰り出していき、最後の刺突が終わればまた最初から袈裟斬りを繰り出す。

無限ループの要領で容赦なく剣を叩き込んでいき、白髪男から溢れんばかりの血液が飛び散るのが確認できる。

 

そして"この刀"に斬られたという事はお前を殴り飛ばせるって訳だ

 

 

:特級呪具『天之尾羽張』(未登録)

:伊邪那岐命が所有していた十束の剣で迦具土神を殺してしまった剣。

炎を帯びている剣であり、効果は呪力・術式の阻害及び強制解除

 

 

何十回斬ったか分からないが、今の攻撃で態勢が崩れ、すかさず俺は握り拳を作り

 

「お前は不可視のバリアと反転術式の二重防壁を持っていた、例えバリアを破っても反転術式で回復してしまうダメージがノーカンとなる。

 

だったら、その回復手段も同時に無くしてまえばいい話だ」

 

白髪男の頬を目掛けてストレートパンチを打ち込んだ。天之尾羽張でバリアを無効化させたから今度は命中した。

 

「手応え、あり」

 

皮膚が当たった感触はあり、容赦なく殴り込み何百本も生えている木々を倒しながら吹っ飛んでいた。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

白髪男を吹っ飛ばした方向を頼りに進んでいくと、1本の木に背中を預け体育座りのように倒れていた。

 

「グッ…ウッ!?(反転術式が上手く回せない…!)」

 

「呆れたな。まだ生きてんのか」

 

 

バリア破って反転術式を阻害させてもまだ息がある。元の身体が頑丈なんだろうけど、首を切り落とせば問題ないか。

 

「さっきのバリアといい、反転術式といい、破壊力ある赫と蒼と茈、それを無制限に連発出来るなんて本当に恵まれてるよな。」

 

此奴は俺なんかとは違う幸せな生活を送ってきたんだろう。

 

脳裏に浮かぶのはギャンブルに依存する父とホステスに通い現実から目を背ける母の姿

 

 

「羨ましいよ本当に

けど、そんな恵まれた奴が俺みたいな底辺の人間に負けた。

 

まぁ精々あの世で後悔しながら死んでいけ」

 

処刑人の如く両手で柄を握ると、天之尾羽張の刀身が燃え盛る。

 

打首を行うように白髪男の首を狙い定め唐竹に振り下ろした。

 

 

 

 

トゥルルル~♪♪トゥルルル~♪♪

 

 

 

 

──筈だった。

 

 

 

あ?電話?…チッ、いい所だったのに

 

 

「もしもし?」

 

『お前に緊急の依頼が来た。頼めるか?』

 

「緊急ぅ?それは余程の事なんだろうな、俺の楽しみを邪魔したんだからそれに見合う額じゃなければお前を消すぞ」

 

『あぁ問題ない。呪詛師集団「K」が特級クラスの呪霊を目覚めさせやがったんだ。詳細はメールで送る、呪霊を祓えば5000万、更に首領含めた構成員全て殺せば色が付くがやるか?』

 

「まっ、いいか。けどそれがデマだったら依頼人もお前も命はないと思えよ?俺の楽しみを邪魔したんだからな」

 

『ッ…分かっている。約束する』

 

「そんじゃあな」

 

スマホの通話ボタンを切り、天之尾羽張をコモちゃんの腹の中へしまい背を向け、

 

 

「運にも恵まれてんな。だが、次また戦うってなったら

 

 

そん時はこの程度じゃ済まさねぇぞ?

 

 

言い残し俺は白髪男の前から立ち去った。






天与呪縛のフィジカルギフテッドは解説すれば超人的な身体能力が更に強化されるって……改めてみるとヤバすぎる
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