バックパッカーなウィザード(仮)   作:空吹

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書き貯めは無いです

セリフ誰が誰だかわかる様に書けてるかな?


第1話:プロローグ1

1944年4月

 

 

「定子ー?お定さーん、居る?」

 

「はーい。志季さん、どうかしましたか?」

「イズミ中尉は確か、扶桑からの支給物資の確認をされてましたよね?」

 

定子を探して厨房に顔を出すとジョゼと共に昼食の準備をしてくれていました

 

「その物資の中になんと…」

 

「「…」」

 

「なんとウチの実家から米が贈られて来ました!拍手!」パチパチパチ

 

「本当ですか!?」パンッ

「コメ?」

 

「他にも醤油とか味噌とかいろいろ沢山届きました!」

「やった!」

「定ちゃん、そんなに良いモノなの?」

「米は扶桑の主食で味噌と醤油は扶桑でよく使われる調味料なの」

「食べ物の事だったんだ」

 

「同封されてたら手紙には『届く頃には誕生日だろ』だってさ。この間皆に祝って貰ったけど、今回はこれで扶桑料理を皆に食べて貰おう!」

「夕飯は決まりですね」

「扶桑食といったら白米に味噌汁、焼き鮭…は無いか」

「あっ、そういえば鮭ならこっちでも手に入るんじゃなかったでしたっけ?」

「よし、昼飯終わったら買い出しに行こう。市場にまだ魚があるかわからないけど…あ、これが今回の物資の中にあった食糧一覧だから他に必要なモノがあったらまとめておいてくれ」

 

定子にメモを渡しながら夕飯の献立を思い浮かべていく

 

「土鍋とかお米を炊けそうな物が無いですね…」

「飯盒なら二つあるぞ。一つで4合まで炊ける」

 

ポーチから飯盒を二つ取り出し定子に渡す

 

「8合で足りますか?」チラッ

「まぁ直ちゃん以外のメンバーには馴染みは薄いだろうし…様子見て足りなそうなら追加で炊く事になると思う」チラッ

「ふ、二人ともなんでこっち見ながら言うの!?」

「ゴメンゴメン。ジョゼも足りなかったら言ってね」

「もー!」

「いずれは土鍋とか揃えたいな」

「ですね」

 

「じゃあ俺はサーシャに機材物資の事とか伝えてくるよ」

「お昼ごはん、もうすぐ出来ますからね」

「わかった」

 

そうして俺はハンガーの方に向かう

 

 

 

 

 

俺の名前は和泉志季

この世界では珍しい魔法力を持った男性"ウィザード"だ

今は、去年結束されたこの部隊"第502統合戦闘航空団"(通称:ブレイブウィッチーズ)に所属している

創設初期メンバーとして、この部隊の隊長となるグンドゥラ・ラル少佐にスカウトされ加入した

女性ばかりの部隊に自分が混ざる異物感は10年近くなってきた軍人生活で慣れてきたが

"ウィッチーズ"と名乗る部隊にウィザードが居て良いのかと今でも不安だ

今まで所属してきた部隊ではなるべく「ウィッチ達の兄貴分」的な振る舞いを心掛け

時には気心知れた友人のように親しみやすく

時には包容力のある保護者のように親身に

そしてほんのたまには邪険に扱われるだけのイタズラっ子のように気さくに

そうして打ち解け受け入れられてきた

ラル隊長とはリバウに居た頃に知り合った

先程の下原定子少尉は俺の旧友である坂本美緒に稽古をつけて貰っていた事があるらしく、話を聞かされていたと言う

二人のお陰もあって早い内に部隊に馴染めたと思う

 

 

 

 

 

「サーシャ。扶桑からの物資の件で…ってお前らも一緒か」

「シキさん。三人にはお昼ご飯まで正座してもらっているので、向こうで聞きます。行きましょう」

「おおぉい志季頼む!助けてくれ!」

「シキさん!足がもう!もう!」

「し、シキくん、物資の中にブドウジュースがあったら譲ってくれないかな?」

 

首から『私はユニットを壊しました』のプレートを下げ正座している三人

直ちゃんは鬼気迫る勢いで手だけをこちらに伸ばし

ニパは痺れが強いのか顔を青くし

クルピンスキーは涼しげな顔を作り切れずに汗を流している

 

「声も体も震えてんぞ偽伯爵。ブドウジュースは無いから。じゃあ三人とも反省しろよ~」

 

俺はそう言い残してサーシャを追って同じハンガー内のユニット点検スペースに移動する

 

「「「薄情者ーーーー!!!!」」」

 

三人の声がハンガー内に響き渡る

 

 

「それで、物資がどうかしましたか?」

「親父から俺用の新しいユニットが届いた」

「…って言う事はつまり」

「新型の試運転が済んで問題なければ、今まで俺が使ってたユニットはまるっとパーツ取りに使えるって事」

 

「ホントか志季!!」

「やったあ!!」

「いやぁありがたい限りだねぇ」

 

話が聞こえていたのかサーシャより先に三人から反応が返ってきた

 

「シキさんのユニットは少し特殊なチューニングがされているので別の誰かそのまま使うのは難しいですものね、固有魔法のおかげで部品の消耗は少ないと思うので…ありがたく使わせて頂きますね」

「ああ、そうしてやってくれ」

「ほら三人共、改めてシキさんにお礼を」

「「「ありがとうございます!!!」」」

「調子の良い奴らめ…」

 

今日は午後に買い物に行く予定なので新型の調節は明日になりそうだ

 

「そう言えば、もうすぐ昼飯出来る、って定子が」

「そうですか、では…三人とも反省出来ましたか?」

「「「はい!」」」

「よろしい。では正座解いて、食堂に向かいましょう」

 

「おれは隊長と先生に伝えてくるよ」

 

この時間なら二人とも指令室にいるかな?

 

 

 

 

 

「この部隊に新しくウィッチを加入…ですか?」

 

エディータはラルから渡された書類に目を通しながら読み上げる様に質問を投げ掛ける

 

「ああ。誰を入れるかはまだ決まっていないが、半年後…10月頃には迎え入れる為に最終決定を急いでいる」

「この事は皆には?」

「加入させるメンバーが確定してから伝えるつもりだ」

「誰が加わるにせよロッテの調整が必要になりますね」

「そこは先生とサーシャの采配でかまわない」

「了解しました」

 

二人して紅茶を口にして一息つく

 

 

「でもどうして急に増員なんて?」

「なに拐われる前に拐ってしまおうと思ってな」

「拐われる?」

「501部隊の坂本美緒少佐が全国の優秀なウィッチをスカウトして回っているらしい」

 

 

 

コンコンと指令室がノックされる

 

「入れ」

「失礼します」

「なんだシキか、どうした?」

「美緒がスカウトとか自分が初めて会った頃からは考えられないですよ」

「盗み聞きとは趣味が悪いぞイズミ中尉」

「申し訳ありませんラル隊長。声掛けに伺ったら、馴染みある名前が聞こえたもので」

 

志季は敬礼して答える

 

「どこから聞いていた?」

「どこからと言われましても、美緒が各国から~ですかね」

「口外するなよ」

「勿論です」

「そうか、まぁ良いだろう。シキ、昼飯か?」

「あぁ、ラルもセンセーも食堂行こうぜ」

 

敬礼を解き普段通りの笑顔で答える

 

 

 

 







502部隊のほとんどが同い年か年下なので
志季はウィッチ達をだいたいは名前で呼びます
愛称呼びが許されていればそう呼ぶ
階級呼びは必要な時だけ
ラル、(隊長)
・上官なので隊長を付けるが同い年なので呼び捨ての事もある
・(ドゥが言い辛いからラル呼びしてる)
ロスマン、エディータ、(さん、先生)
・同い年とはいえ年度的には年上なので必要な時にはさんや先生を付ける
・パウラ(小さいの意)と呼ぶかは未定
クルピンスキー
・誂ってきて鬱陶しいので伯爵とか呼ばない
・偽伯爵とは呼ぶ
サーシャ・ニパ・ジョゼは愛称で
定子・直枝・ひかり・孝美は年下なので呼び捨て
呼ばれた側に伝わる範疇であだ名で呼んだりする
(お定さん等)

かつての恩師である北郷章香を師匠と呼ぶ
一年歳上だが共に学んだ中の坂本美緒も名前で呼んでいる




2話の区切りが悪かったのでここに繋げました
部隊メンバー全員だせたからむしろ都合がいいかもしれない
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