不死の個性じゃなくて不死の"病"   作:けー

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USJまで行けなかった……


マスコミとプチ騒動と。

「教師のオールマイトについて教えてください!」

 

「教師としてのオールマイトをどう思う?」

 

 戦闘訓練も終わり翌日、いつも通り未来と登校してると、何やら正面入口の前に人集りが出来ていた。

 我関せず、と通り抜けようとすると、カメラを持った人々が一斉にこちらを向いて、突撃して来た。

 

「えっと……、永遠、ヒーロー科って大変なんだね……? 頑張って? 私はお邪魔みたいだから行くね……!」

 

「待って、気を遣わなくていいから。行かないで、ひとりにしないで」

 

 あろうことか彼女は私を置いて一人先に校門へ入ろうとしてしまった。

 それも、私がヒーロー科だという爆弾発言を残して。

 

「もしかして……わざと――!?」

 

 このタイミングでそんなことを言われれば、当然私一人に取材が集中する。嵌められた。未来は私を贄にさっさと校舎へ入ろうとしたんだ。

 

「あれ、君4年前の――」

 

 ああ、やっぱり気がつく人はいるんだ。

 

「行こ、永遠」

 

 マスコミの誰かの言葉を聞いた瞬間、少しだけ進んでいた未来がつかつかと戻って来て、私の手を引っ張って歩き出した。

 

「あの! 話を――」

 

「話すことはありません」

 

 ぴしゃりと強く言い放つ未来に、訳もわからず、されるがままに引っ張られて学校の中に入って行った。

 

「永遠、ごめんね……」

 

「えっと……何が?」

 

「いや、私のせいで嫌な思いさせちゃって……」

 

「もしかして嵌めたこと?」

 

 校門前で堂々と見捨てられ、あまつさえ贄にされたことには少なからず恨みを持っている。どうやって晴らそうかな……

 

「いや、そこに関しては別に。あれ私関係ないし。ただそのせいで昔のこと……」

 

「むしろそっちを気にして欲しい。あの件はもういいから」

 

「そっか、よかった……! それじゃ、授業頑張ろう!」

 

「ねえ、嵌めた件は?」

 

「また放課後ね!」

 

 そこは徹底的に無視するらしい。まあ、結局助けられちゃったしいいかな。

 

 未来と別れた私はおとなしく教室に向かうことにした。

 

 

「学級委員を決めてもらう」

 

「「クソ学校っぽいのきたああ!!!」」

 

 朝、来て早々に昨日のデータを見たと告げられ、爆豪くんと緑谷くんが注意され重苦しい空気が教室を包んでいた。

 しかしこれまた相澤先生の鶴の一声で、一気に空気が湧き上がる。

 

 

「委員長! やりたいです俺!」

 

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30センチ!」

 

「ボクのためにある奴!」

 

 クラス中、ほとんど全員が各々やりたいと叫ぶ。約一名あり得ない公約を掲げてる人もいたけど、彼はまず通らないだろうから安心だ。

 

 もはや無法地帯と成り果てたクラスだったが、一人だけクラスをまとめる人がいた。

 メガネの飯田くんだ。

 その左手を聳え立たせながらも、投票で決めるべきだと言い、見事にクラス内投票の流れに持って行った。

 私はやる気もないし彼に入れよう。

 

「僕三票――!?」

 

 投票の結果、一位は三票獲得した緑谷くん。二位は二票獲得した八百万さん。

 ちなみに飯田くんは一票だった。私が入れた分だ。

 

 ……何がしたかったのかな。

 

 

「あれ、石長今日は一人?」

 

「それなら一緒に食べようよ!」

 

 昼休み。今日未来はクラスの友達とご飯を食べるらしいから、一人で机にお弁当を広げていると葉隠さんと芦戸さんが声をかけて来てくれた。

 どうやらお弁当だとしても食堂で食べていいらしいから一緒に食べようということらしい。

 

 どうせ一人で食べる予定だったからありがたくご一緒させてもらう。

 

 

 

 しばらく雑談に花を咲かせていると、突然けたたましいサイレンが鳴り響くと共に、セキュリティ3なるものが破られた、と放送で流された。

 

 セキュリティ3、侵入者……だったかな? 

 ともかく食堂は大パニック。普通科、サポート科、ヒーロー科が一同に会するこの場所には、非常に多くの人がいた。

 そんな大人数が一斉に逃げると廊下は詰まり、大渋滞を起こす。

 

「ちょ、石長、葉隠! 早く逃げないと!」

 

 芦戸さんは周りに習って逃げようと、座って動かない私と葉隠さんを催促する。

 

「……逃げても無駄じゃないかな。あそこに突っ込んでってもどうしようもないと思う」

 

「うんうん! それに私、透明人間だから転んだら一巻の終わりだし!」

 

「葉隠さん、それ笑いながらいうことじゃないと思うんだけど……」

 

「えへへ――」

 

 葉隠さんが苦笑いするとほぼ同時に、おそらく飯田くんのものであろう声が響く。姿は見えないけど、どうやらマスコミが侵入したみたいだ。

 

「なんだー、焦って損したじゃん!」

 

「まあまあ、とりあえず残り食べちゃお!」

 

 飯田くんの言葉で、先ほどの慌てた雰囲気は一転。

 食堂はいつもの様相に早変わりしていた。

 ところどころご飯が溢れていて、悲鳴が聞こえる以外はいつもの光景。

 そんな中私たちも、残りのご飯をさっと食べて教室へと戻ることにした。

 

 

 

 ちなみに委員長は先ほどの食堂での件もあり、緑谷くんが飯田くんに譲ったことで、飯田くんが委員長になった。

 八百万さんからしたらあんまり面白くない結果だろうけど、どうやら彼女は彼女で普通に受け入れてるらしい。

 大人だ……!




次回はUSJまで行きます。USJ編は少し長くなるかも。

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ヴィランルート需要あります? あるなら別枠で書くかもしれません。(余裕あれば)

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