人理修復with不死身の杉元   作:死ねない作者

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設定付が難しすぎる…。
Fate自体設定が複雑すぎる中で、独自の設定を組み込むのに辻褄合わせなきゃいけないのキツすぎ…。


撤退戦

 

 

「──来る……!」

「ダメだ下がれマリー。君の宝具ではどうにもならない…!」

 

構える一行に向けて、ファヴニールの口に炎が溜め込まれ始めた。

 

ドラゴンのブレス。あらゆるものを溶かす超高温の炎が今まさに飛んでこようとしていた。

 

「わ、わたしが出ます!」

「マシュ…!?」

「マシュさん!ここは一緒に…!」

「は、はい!」

 

藤丸の驚きの声はジャンヌとマシュの勢いに消えた。

前へ躍り出る2人はそれぞれの得物を構え、ファヴニールと相対する。

 

「焼き尽くせ……ファヴニール!!」

 

竜の魔女のそんな一声とともに口を開けるファヴニール。

それと同時にジャンヌとマシュもまた宝具を展開した。

 

「"我が神は(リュミノジテ)ここにありて(エテルネッル)"!!」

「仮想宝具、展開します!」

 

吐き出されたブレスがマシュの宝具と激突。ジャンヌの宝具による後押しもあるが、それでも勢いはファヴニールが勝る。

 

杉元も手にした歩兵銃を向け発砲。狙撃の腕がイマイチとはいえこれだけ大きな竜だと、狙わなくてもさすがに当たる。

だが、なけなしの魔力により威力が向上してはいるが……当然、大したダメージにはならない。

 

「チッ、やっぱりダメか…」

 

徐々に押されるマシュたち。

宝具によりブレスの熱が遮断されていたが、やがてその熱が藤丸の肌に伝わり始めていた。

 

「くっ、このままでは…!」

 

ジャンヌが苦しい声を上げる。

そんな中、一人の男が立ち上がった。

 

「──いや、間に合ったようだ。君たちが時間を稼いでくれたおかげで僅かだが魔力が回復した」

 

剣を構え、前へと出るジークフリート。

 

「また会ったなファヴニール。2度出会ったなら2度喰らわせるまでだ…!」

 

ジークフリートの体へ魔力が集約されていく。

強大な気配に目の前の邪竜は少しの脅えを露わにしていた。

 

「ファヴニールが怯えて……まさかあのサーヴァントは…!?」

「蒼天の空に聞け!我が真名はジークフリート!汝をかつて討ち倒した者なり!宝具解放──」

 

 

──幻想大剣天魔失墜(バルムンク)

 

 

ジークフリートの雄叫びと同時に放たれた一撃はファヴニールへと向かって行った。

 

それは確かに致命的な一撃になる……そんな気配を纏った宝具。

それを竜の魔女も理解。すぐにファヴニールに指示を出した。

 

「クッ…!上昇(あがり)なさいファヴニール!」

 

上空へと退避していくファヴニールと竜の魔女。

 

そんな中、ジークフリートは息切れを起こし膝をついていた。

 

「はぁ、はぁ、すまないがこれで限界だ。戻ってこない内に……」

「ああ、充分だ。藤丸、ジークフリートは俺が担いで運ぶ。早く逃げるぞ」

「は、はい!」

 

そうして、彼らはすぐにその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

街から出て草原を駆けるカルデア一行。

ジークフリートを担いだ杉元は考えに深けていた。

 

竜の魔女はジークフリートを知らない様子だった。

ジークフリートの情報は、敵のライダーからの提供。

 

その真意はなんなのか。

敵のライダーがジークフリートを匿っていた。なぜか?敵も一枚岩というわけじゃないんだろう。

呼び出されたから指示に従っているだけで、竜の魔女に賛同はしていない。でも狂化されているせいで自制が効かない。そんなとこだろうか。

 

さて、そうして走っていると何やら前の方が騒がしい。

竜の群れに襲われてるフランスの斥候軍だ。

 

「あれは…!?」

 

ジャンヌの声が耳に入る。

 

「……助けに行こう」

 

藤丸はそう答えた。

だが、問題はそれだけじゃない。

 

目の前に割り込んできた影が2つ。

新手のサーヴァント。

 

「Arr……arrrrrrrrrrrr──!!」

「………」

 

全身鎧を身にまとった黒一色の男とロングコートを身につけた男。

 

アマデウスは恨みがましそうに口を開いた。

 

「……野郎…!」

「まあ、なんて奇遇なのでしょう。貴方の顔は忘れたことがないわ気怠い職人さん」

「それは嬉しいな。僕も忘れた事などなかったからね。白雪のごとき白いうなじの君」

 

知り合いなのだろう。

敵対していても懐かしさが混じった優しい声音の2人。

 

そんな中、藤丸は自身がどう動くべきか。悩み、右往左往していた。

 

そんな彼の肩に手を置き杉元は笑みを浮かべる。

 

「自分のやりたいようにやればいい。面倒ごとは俺に任せておけ」

「杉元さん………、分かりました。ジャンヌさんと俺とマシュでフランス軍の人を助けてきます。この場は任せてもいいですか?」

「ああ、行ってこい」

 

走り出す藤丸。

マシュとジャンヌに声をかけ、3人はワイバーンに襲われているフランス軍の援軍として向かっていった。

 

それを阻止しようと横から飛び出す鎧の男。

それに向けて杉元は発砲。射撃能力がイマイチな彼の腕では当然当たることは無いが、それでも牽制にはなった。

 

「ジークフリート、マリーさんとアマデウスと3人であっちを頼む」

「あ、ああ。だが君は…」

 

ジークフリートを下ろし、杉元は鎧の男と向き合った。

歩兵銃を手に持ち、銃剣を装備。

軍帽のツバを指でつかみ、少しだけ上へあげてその鋭い視線を敵対者へと向けた。

 

「俺は1人でいい」

「Arrrrrrrrrrrrrrrrrrッ!!」

 

 




三人称視点で進めるって難しい。
……頑張って書いてる方じゃないか?



そういや今日(12/15)は自分の誕生日。また死に1歩近づいたね。
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