TS転生してアイドルになった少女の話   作:コンソメ

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第2話

天真爛漫、自由奔放、時々怖い、今を輝くソロアイドル歌恋様を称えるスレ part27

1:名無しのアイドルファン

歌恋様可愛いィィィィィィィィィィィィ!

 

2:名無しのアイドルファン

あの綺麗な笑顔から一転冷めた目になる瞬間が俺を狂わせて放さない

 

3:名無しのアイドルファン

マジで顔がいい

 

4:名無しのアイドルファン

顔が良すぎや

 

5:名無しのアイドルファン

最高やな

 

6:名無しのアイドルファン

ライブ中の神聖さもすごいんだ

 

7:名無しのアイドルファン

あの笑顔がたまらんのや

 

8:名無しのアイドルファン

ファンサすごいよな

 

9:名無しのアイドルファン

鮮花と並んで顔がよすぎる女たちや

 

10:名無しのアイドルファン

鮮花は妖精、歌恋は天使。

 

11:名無しのアイドルファン

歌い出すと別人になる、それがいい

 

12:名無しのアイドルファン

は?>>10

逆やろ?

 

13:名無しのアイドルファン

スレチや、ここは歌恋を語るスレやぞ

 

14:名無しのアイドルファン

 

15:名無しのアイドルファン

 

16:名無しのアイドルファン

作詞作曲家としても、アイドルとしても一流の女。

あの顔で可愛い子を愛でるのが趣味なの一番そそる。

ワイも愛でられたい

 

17:名無しのアイドルファン

もしもし、ポリスメン

 

18:名無しのアイドルファン

今のアイドルは鮮花のユニットと歌恋様で二強なんよな

 

19:名無しのアイドルファン

まあ二人とも『伝説』には届かないけどな

 

20:名無しのアイドルファン

帰れ、老人。ワイらは今の話をしているんや

 

21:名無しのアイドルファン

顔だけじゃない。天真爛漫で自信家でそのくせライブ中は魔性なんだから、あああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

 

22:名無しのアイドルファン

 

23:名無しのアイドルファン

ユニットとか組まないのか?

 

24:名無しのアイドルファン

ライブに作詞作曲に、配信活動までやってるからな。一人じゃないとやりづらそ

 

25:名無しのアイドルファン

ライブ当日に配信始めるからな

 

26:名無しのアイドルファン

自由すぎる

 

27:名無しのアイドルファン

プロデューサーの許可をとるのが歌恋、許可無しで暴れるのが鮮花。

 

28:名無しのアイドルファン

二人って比較されるな。

 

 

 

 

自由人?宇宙人?絶対何も考えてないのに目が離せない天下無双のアイドル鮮花を語るスレ part50

1:名無しのアイドルファン

鮮花とかいう存在がチートなアイドル

 

2:名無しのアイドルファン

顔と雰囲気と実力ですべてを塗り潰す女だ

 

3:名無しのアイドルファン

唯一塗り潰せない所か逆に飲み込もうとするアイドルがいるんですけど

 

4:名無しのアイドルファン

幼馴染みに激重感情を向ける女だぞ?

 

5:名無しのアイドルファン

全国アイドルフェスで一位→わかる。

デビューしてから2年→わからない。

 

6:名無しのアイドルファン

これが17歳ですか?

 

7:名無しのアイドルファン

周囲からどう見られるかということを気にしてない。アイドルなのに。

 

8:名無しのアイドルファン

アイドル、モデル、歌手。マルチタレントや

 

9:名無しのアイドルファン

全部やって学校も行けるの化け物すぎないか?

 

10:名無しのアイドルファン

クールビューティさと熱い激情を併せ持つ生物

 

11:名無しのアイドルファン

なお、感情の向かう先は

 

12:名無しのアイドルファン

幼馴染みに向ける視線が特殊なんだよな

 

13:名無しのアイドルファン

ただ一人、自分と比類した女だからな。

 

14:名無しのアイドルファン

怖いけどな

 

15:名無しのアイドルファン

怖いけどね

 

16:名無しのアイドルファン

幼馴染みのライブを見ている時の笑顔がマジで怖い。顔がいいから余計に怖い。

 

17:名無しのアイドルファン

笑顔が怖いんよ。偶々歌恋様のライブ映像に映った鮮花を見てファン一同がドン引きしたもんな

 

18:名無しのアイドルファン

鮮花のユニット、要求レベル高くて可愛そう

 

19:名無しのアイドルファン

鮮花に呑まれるからな

 

20:名無しのアイドルファン

脇役だから輝けるって子がいるから大丈夫

 

21:名無しのアイドルファン

今年のアイドルフェスで一位は取れるのか

 

22:名無しのアイドルファン

歌恋様がマジで強いからな。互角だよな

 

23:名無しのアイドルファン

歌恋、アイドル初めて2年ってマジなんか

 

24:名無しのアイドルファン

鮮花は3年、歌恋様が2年。

 

25:名無しのアイドルファン

17と16とかそそるな

 

26:名無しのアイドルファン

変態だ

 

27:名無しのアイドルファン

通報した

 

28:名無しのアイドルファン

早まるな!?

 

 

 

 

 

 

歌恋がスカウトされたのは14歳の時だった。そこから学校に行きつつ2年間アイドル活動と配信を絶えず続けてきた。忙しかった。

 

だからこそ学校がない日の生活リズムは壊れる。一番壊れるのは、夏休み。ただでさえ、狂いまくり生活リズムだったが行くところまで行ったらしく今は昼夜逆転の生活を送っていた。

 

「目を覚ましたら夜でしたってね」

 

アイドルとして仕事がない日は、夜に起きて早朝に寝ることが多かった。一人暮らしをしている影響が大きい。

 

パーカーに着替え、マスクをして外に出る。買い出しに出るつもりで外に足を向けたわけだが、寝起きの運動がてら少し散歩をすることにした。

 

街の大通りを歩くこと10分、その喧騒から遠ざかると緑で覆われた中央分離帯と上下合わせて4車線ある道路をぐるっと一つの輪っかで結んだ巨大な歩道橋に出くわす。

歩行者用の信号はないので歩道橋に上がるしかない。歩道橋の上から見下ろす。夜の街を見ながら、溜息を吐く。

 

「人生二週目の姿か?これが」

 

物思いに耽ると、歌恋はいつもこの思考になる。

 

たった一人の女に振り回されて、認めさせてやりたくてぐちゃぐちゃにしてやりたくて、どうしても壊してやりたかったから芸能人になって未だに追いつけずにアイドルをしている。

 

散歩と言いつつかなり歩いてきてしまったので、帰りは電車に乗った。最寄りの駅に着いた頃には、19時を少し過ぎていた。

 

自宅までの間にあるコンビニで、食事を買いつつ帰路につく。その途中、歌恋は幼馴染である鮮花に出会った。

 

「家こない?」

 

あらゆる言葉をすっ飛ばした会話に目が回りそうになるが、これが鮮花という女の普通だ。

 

「いーけど、ご飯は鮮花が作ってね?」

 

その視線にからめとられて気が付けば結局家に来ていた。ベットに座らされた歌恋は、目の前の鮮花を眺める。

 

顔立ちの整った、否整いすぎた中性的な容貌、黒髪にサファイヤ色を混ぜ込んだメッシュ、目力が強い藍色の瞳。そして何より、特徴的なのは怖気が走る隔絶した存在感。

 

見るものすべてを引き寄せ、周囲の存在を塗り潰すチートカラー。物怖じせず、気後れもせず、自然体のまま自信と神聖な雰囲気を纏ったその振る舞いは、見る者全てに強烈なインパクトを与える。

 

「久しぶりに会うね」

 

鮮花がうーんと伸びをする。背筋をピンと伸ばしていたので少し体が固まっていたらしい。それをほぐすように、慣れた感じで立ったままストレッチを始めた。

 

「そーだね。3週間ぶりくらい?」

 

歌恋は鮮花の前でも猫を被っており偶像である『歌恋』であることに努めた。歌恋は、コンビニで買ってきたお茶で喉を潤す。

 

「ね、こないだ(わたし)が出たライブ見た?」

 

「………仕事で見れなかった」

 

「じゃあ、今ここで見よっか」

 

そう言って鮮花はテレビにDVDを差し込む。おそらくライブの録画だろう。それを眺めながら、歌恋はペットボトルに口をつけ短く返事をした。

 

「了解」

 

映像が始まる。部屋の電気を消して鮮花は歌恋を自分の横に座らせた。

 

「本当に特別な女だよね。鮮花は」

 

ライブの記録を眺めながら、歌恋は言葉を零した。画面の中にいる少女たちは3人ユニットであり、群を抜いて目立っているセンターがいた。

 

ダンスも歌も歌恋よりも上手い。練習すれば追いつけるだろうが、明確に差があった。存在感で言えば、歌恋と互角だが決定的な違いがある。それは本物か否か。

 

次第に観客や共演者だけでなく撮影するカメラマンの動きが露骨に鮮花を追うようになり、少しして今まで忘れていたかのようにカメラが別の方へと動き出すのだった。

 

同じことを歌恋もできる。というかいつもしている。『特別』を演じて皮を被って、虚構を見せて偶像と化している。しかし、それはあくまで演じている誰か。歌恋ではない。虚構を前面に押し出して、嘘を重ねている。

 

「いいなぁ」

 

―――みんなから愛されて

 

歌恋の口から零れた本音は、少女の内面や感情をズタズタに引き裂いたとしても、目や言葉や雰囲気から溢れ出すほどの激情だった。

 

映像を眺める歌恋を鮮花は眺めていた。歌恋に擦り寄り彼女の柔らかな身体の感触と温度を感じながら。

 

「こっちのセリフ」

 

小声でつぶやいた鮮花の言葉は歌恋には聞こえることがなかった。

 

 

 

 

 

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