ゆる大学生のゆるキャン△   作:サメ内くん

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 大変遅くなりました!少し長く急いで書いたのでミス等あるかもしれないですが最後までお楽しみください!


焼肉と妖怪と四尾連湖

「長野よかったな…」

 前の野クルと亮とは別にキャンプをしていた志摩リン

(色々回れたし、温泉気持ちよかったし…)

 長野でのキャンプを思い出しながら、なでしこにお土産を渡そうと思っていたが、会えずにそのまま持っていて、鞄から出そうと思い漁ると

「なんだこれ?」

 ダンボールに包まれた長方形の箱が出てきたため考えていると

「あっ…、朝お母さんから受け取ってそのまま持ってきちゃったのか」

 思い出して、開けてみると中には単行本くらいの薄さのものであり、組み立てるとコンパクト焚き火グリルになるものだった。これは、長野に行く前に頼んでいたものであった。

「コンパクト焚き火グリル…買っちった…」

 コンパクト焚き火グリルによって、炭火を使った美味しい料理や、焼肉などを、雑誌を見ながらニヤニヤしていると

「あっ、またニヤニヤしてる」

 いつの間にきていた、斉藤に話しかけられて思わず、雑誌を投げてしまった。しかし、斉藤は気にせずコンパクト焚き火グリルに触ると

「これメタル賽銭箱?」

「違うわ」

 そんな感じで、グリルの説明をしていくといつの間にか、焼き肉の話になっていた。

「リン、はじめに何焼く?」

「う〜ん、とりあえずタン塩かな?」

「お〜、いいね」

「次は豚バラ、これも塩」

「私は塩豚トロいくかな〜」

「おー、それもあり」

「ごはんを食べつつカルビを焼いて、ロースとハラミはタレで」

 そんな感じで、食べていきたいものを話していくと

「お会計3万5千円となります」

「たけぇよ、自炊焼き肉で何食ったらそんなになるんだよ」

 急なギャグに、ツッコミを入れてると、斉藤まだ渡していないお土産に気づいた。

「まだ渡してないの?」

「あー、意外と会うタイミングが無くて…」

「まだ部室にいるんじゃない?」

「あそこは、ノリが苦手で…斉藤渡してきて?」

「いやいやいや…、せっかく長野に行って買ってきたんでしょ?リンが渡してあげなよ。そっちの方が喜ぶと思うけどな〜」

「…今年中には渡す」

「賞味期限いいのそれ?」

 そういうと、斉藤は帰って行った。それから、貸し出した本を本棚に返そうとすると、足が見えて驚きつつゆっくりと見ていくと

「zzz」

 寝ているなでしこかいた。リンは迷わず蹴った。

「エヘヘヘ〜、いやー2人が楽しそうに話してたから、何か入っていけなくて…、何話してたの?」

「これ、長野のお土産。生菓子だから早く食べなよ」

「ありがとう〜リンちゃん!大事にするよー」

 図書室で寝ていたなでしこにお土産を渡すと、嬉しそうにすぐに開けて食べ始めた。そうすると、グリルに気づいて

「なにこれ?ミニ賽銭箱?」

「お前もか…」

 なでしこにもグリルについて説明をするとなでしこは畳んだり、広げたりしていて興味深々だったから

「あのさ、それで今度肉焼いてみる?」

「うんやる!やろうよ焼き肉キャンプ!」

「あっ、いやキャンプというわけじゃ無くて…」

「そうだ!リンちゃん今週の土曜日暇?」

「まぁバイトはないけど…」

「今度は私がいいキャンプ場探してみるよ!野クルの名に懸けて!」

(もうすぐ期末試験ってわかってんのかな…?」

 週末のキャンプが決まりワクワクしてキャンプ場などを考えているなでしこを見ていると、前のキャンプでなでしこから送られてきた写真を思い出した。亮はお酒をたくさん飲んだのか、それとも寒いのかわからないが顔が赤くなっていて、顔はいつもより幼いような感じでふんわりしていた。なでしこは気にしていないような感じで亮の腕に密着している写真だ。

(なでしこは偶然会ったとか言ってたな…)

 リンは、亮とは2回ほどキャンプをした仲ではあるが、それはなでしこからできた縁みたいなのであり、なでしこがいなければ特に関わるとかもなかったと思う。しかし、初めて身内以外の異性の人、それも年上の人と、見た目は少し幼いが、お酒もタバコも嗜んでいると聞いていて、自分とは全く違うキャンプの楽しみ方をしている。だから、少し気になるのもあるし、何より、写真のせいで最近あんまり落ち着かないことが多くなっている。だから、

「なでしこ」

「うん?どうしたのリンちゃん?」

「キャンプに行くのはいいけど、一つお願いしたいことがある」

 

キャンプ当日

 リンは、なでしこの姉の、桜の車に乗りスーパーに向かった。

「ゼブラってところで、買い物と待ち合わせだっけ?」

「あっはい、そんなところです」

「了解」

(しかし、なでしこのお姉さんって美人だよな〜)

 どうやら、桜さんは亮と同じ大学に通っており、偶然会ったらしい、それでなでしこは亮の名前を知ることが出来たらしい。

(亮さんは、どんな人がタイプなのかな?)

 なぜか、亮のタイプの人を考えてしまうリンだったが、

「そろそろ着くよ」

 桜の声で、我に帰り外に出る準備をした。

 

「寒っ…」

 ゼブラにある喫煙所でタバコを吸いながら待っている亮。なでしこから

『リンちゃんと、焼き肉キャンプしましょー!』というメッセージが来たので、楽しみに待っていた。

(そういえば、最初から一緒にキャンプなんて初めてだな〜)

 いつもは、偶然会ってそのまま食事に誘われるなんてことばっかりだったから、少しワクワクしている。そうすると

『到着しました!』

 なでしこからメッセージが来たので、喫煙所を出て待ち合わせ場所に向かうと2人が立っていた。

「亮さん!お待たせ!」

「全然大丈夫だよ〜、志摩さん久しぶり〜」

「あっ、お久しぶりです亮さん」

 元気いっぱいのなでしこと、いつも通りのリンを見ていたが

「あれ、桜さんは?」

「お姉ちゃんは、車で待ってるよ〜」

「そっか、なら外寒いし入ろっか」

 そう言ってスーパーの中に入ったが、問題が発生した。

「「バラと、カルビしかない…」」

 焼き肉コーナーには、二種類のお肉しかなく、思わず立ち崩れるリンだったが、なでしこが

「あっ、豚串ならあるよ!やきとりも!ハンバーグも!」

「確かに、炭焼きだったら…!」

 なでしこのフォローによってなんとか希望を得たリンに亮は

「一応、こっちでもちょっといいお肉用意してるからねー」

「本当ですか!ありがたいです!」

 そうして、お肉を選び終えたリンだったが

「なでしこ、これぐらいで…あれっ?」

 横にいたはずのなでしこがいつの間にかいなくなっていたので探していると

「お〜!」

 惣菜コーナーに釣られていたなでしこがいた。

「あいつは…、すみません、相澤さんは他になにかありますか?」

 なでしこに呆れていたリンだったが、亮に聞くとあるものに目がついた。

「相澤さん、今日はお酒は飲みますか?」

「お酒?今日は飲まないかもね…」

 焼き肉コーナーの反対側にお酒コーナーがあり、飲んでいるところを見たかったリンは聞いてみたが、意外な答えが帰ってきた。

「?なにかあるんですか?」

「いや、特にはないけど、未成年2人の前で飲むのはちょっとね…」

「全然大丈夫ですよ?」

「それでもね〜」

 意外と真面目だと思いながらも、飲んでいる姿を見たいリンは

「いいんですか?」

「?なにが?」

「キャンプ場で焼肉をしながらお酒を飲むことができる」

「…」

「いい景色を見ながら、美味しいものを食べて、お酒を飲みたくありませんか?」

「…!、…でも、」

 なんとかして、酒を飲んでもらおうと踏ん張ると

「亮さん、飲みましょうよ!せっかくのキャンプなんですから!」

 惣菜コーナーから帰ってきたなでしこも加勢をして誘うと

「…そうだね、飲み過ぎなければ大丈夫かなぁ?」

 そう言って、フラフラとお酒コーナーを見に行った亮であった。リンは心の中で少し喜んだ。

 

 買い物も終わり今回のキャンプ場、四尾連湖に到着をするとチェックインを済ませると

「なでしこ、リンちゃんと先に行ってなさい」

「?わかったー、リンちゃん行こー!」

 亮は桜に止められて、2人は先に行った。

「どうかしましたか?」

「ちょっとだけ話そうと思って、あっちで話さない?」

「了解です」

 そうして少し歩き、カフェでホットチャイを頼むと喫煙所に行った。思いもしない場所に来たので

「タバコ吸うんですか?」

「いいや、私は吸わないわよ。あなたが吸うと思って」

「…横で吸っても大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫よ」

「ありがとうございます」

 そういって、亮タバコに火をつけて吸うと、桜から話しかけてきた

「タバコは、1日何本ぐらい吸うの?」

「だいたい…、10くらいですかね」

「そうなのね、ちなみになでしこ達の前では吸ってないわよね?」

「吸ってないですよ、流石に悪影響だし」

 少し圧のかかった質問に、ビビりながらも答えると「…そう」と言って安心していた。

 タバコも吸いおわり、そろそろなでしこ達のところに向かうというと

「なでしこ達をよろしくね」

「了解です」

 そう言って、桜と別れた。

 

「お待たせ〜」

 リン達のところに到着をすると、すでにテントは立っていて2人でココアを飲んでいた。

「あっ、相澤さんもココア飲みますか?」

「テント立ててからもらおうかな」

「わかりました。沸かしておきますね」

 テントを立ててココアをもらうとなでしこは

「お二人さんや、ちょいと写真を撮りに行ってもええかのう?」

「おばあちゃん、写真はさっき撮ったでしょ」

 田舎のおばあちゃんになったなでしこは写真を撮りに行ったので、2人で炭おこしをすることにした。亮がチョコレートのような着火剤を半分に割ってグリルの上に置き、リンがその上に備長炭を乗せて火がつくのを待った。

「相澤さん火が着くまでなにかしといていいですよ」

「わかった。そしたら、買ってきたお酒でも少し飲んでようかな?」

 そうして、お酒を取りに戻りリンのところまで戻ると

「あれっ、志摩さん火消えてるね」

「本当だ、着火剤足りなかったですかね?全部入れますか」

「そうだね、半分だと足りないのかな?」

 いつの間にか火が消えていたので、リンが着火剤を全部入れて、もう一度待つことにした。亮は、その間にお酒をグラスに移してチョビチョビ飲み始めた。

「…そのグラスいいですね」

「いいよね、ふもとっぱらキャンプ場に行く前に買って、ずっと使ってるんだよね、その時は富士山の色にしたくて、青色のお酒入れたりしてたけど」

「そうなんですね、キャンプのときはいつも飲んでるんですか?」

「うん、でも未成年の子の前では飲まないようにって考えてたんだけど、前のキャンプでも野クルの子の前で飲んじゃったし、今日も志摩さんに負けて飲んでるけど…まあ、犬山さんや、千明ちゃんもいないからそこまで酔わないと思う…」

 どうやら亮は前回のキャンプでは、あおいや千明によって、だいぶ酔っていたらしい

「亮さんは酔うとどうなるんですか?」

「んー?特にめんどくさいことはしなくなると思うけど、テンションが上がったり、眠くなるかな?」

「へー、少し見てみたいかもしれないです」

「恥ずかしいから、いつかね…」

 話しているときに、ふとグリルの方がどうなっているか見ると

「あれっ、またついていない?」

「本当だ?!なぜ、全部使ったのに…」

 どうしてもつかない火に困っていると

「リンちゃんー、火ついた?」

 写真を撮り終わったなでしこが帰ってきたので、状況を説明すると

「そうだ!ちょっと待ってて!」

 なでしこは急いでどこかに向かうと、隣のテントの人を連れてきた。

 

「これで、火がつくと思うよ。3人は中学生と高校生?」

「そうです!」

「いえ、違います。高校生と大学生です」

「へー、こんな季節に珍しいね」

 そうして、隣のテントの人のおかげで火がついたので、テントに帰って行った。

「できる男だ」

「必殺火おこし人だね」

「…っていうかさっきなんで中学生ってウソついたんだ?」

「若く見られて嬉しかったんじゃよ」

「確かに嬉しいけど、僕お酒飲んでるから…」

 こうして、火がついたので料理を始めた。一回火力が強すぎて豚串が炭になりそうになった。なでしこは別でお鍋の料理を作っていた。料理が出来るまでは寒くくしゃみをすると

「出たな、怪人ブランケット」

 いつの間にか、ブラケットに包まれたなでしこが現れて

「ふっひっひっ、リンちゃんと、亮さんの分もありますぞ」

 なでしこはリンと亮に渡して、秘密結社ブランケットを設立していた。

「そろそろいいかな〜?」

 時間が経ち、料理ができたか鍋を開けるとグツグツと美味しい音をたてていた。

「こっちも焼けたよ」

 リンのところもいい感じに焼けており

「お肉だー!」

 なでしこが豚串に手をのばすと

「ちょっと待ってなでしこ」

「うぇっ?」

「なでしこ、これさ…」

 

 亮達は、先程の料理をもってあるところに向かった。

「あのー」

「あー!さっきの!」

「先ほどはありがとうございました。これお二人でどうぞ」

 先ほどお世話になった隣の人に豚串と、お鍋を渡した。そうして去ろうとすると

「ちょっと待って!これ持って行ってよ」

 隣の人も作りすぎたと言って、ジャンバラヤをもらった。すると

「あんたらち、これもっていきなはい!」

「あー、酔っ払いは放っておいて!」

 後ろにいた黒いフードを被っていたお姉さんが亮達に酒を渡そうとしていたが、止められていた。そうして、分けてもらった料理を持ち帰り食べ始めることにした。

「「「いただきまーす」」」

 最初に豚串を食べると

「うめー…」

 外で食べたからなのか、いつもより美味しく感じて、思わず声が漏れてしまった。

「ジャンバラヤ美味しい〜」

 なでしこは勢いよく食べ始め、どれも美味しそうに食べ始めた。

((相変わらず美味しそうに食べるな))

 そう2人は思っていた。

 その後は、なでしこが山盛りにカルビを乗せたりしたがしっかり全部食べて、まだ燃えていた備長炭を種火にして薪を追加してを焚き火をしていた。

「食べた〜」

「食べ過ぎた…」

「美味しかった…」

「…なでしこは、山梨来る前はどこに住んでたの?」

「私?浜松の端っこの街、浜名湖の近くに住んでいたんだよ〜、天気がいいと富士山が見えるんだよ〜、チッチャイケド」

「あれ?山梨来るとき清水の辺りで見えなかった?」

「助手席で寝てたんだよ〜」

「亮さんはどこに住んでたの?」

「僕は九州かな?大学でこっちに来たから富士山は新鮮だったなぁ」

「九州?!いいなぁ私行ったことないからいつか行ってみたいなぁ」

「そのときは、観光場所でも案内するよ」

「本当!約束だよ!」

 そうして話していくと、リンは眠そうな顔をしていたので

「そろそろ眠ろうか」

 片付けをして自分たちのテントに戻ろうとすると

「リンちゃん、私もそっちのテントで寝てもいいですか!」

 どうやら四尾連湖の都市伝説で牛の幽霊が出るというらしく、怖いのが苦手ななでしこはリンのテントにお邪魔しようとしていたが断られていた。

「うー….、なら亮さんは!」

「さすがにね…、なにかあったら起こしていいから」

 苦笑いをしながら言うと、なでしこは諦めて自分のテントに帰って行った。

 

(水分摂り過ぎた…)

 みんなが眠りについた頃、リンは目が覚めてお手洗いに向かうと、

「きれい…」

 月の光に照らされキラキラと光る湖畔を見ていたリン

(麓も、高ボッチもよかったけど、やっぱり湖畔のキャンプが好きだな)と考えながら見ていると

ウゥー…と、隣からうめき声がしたのでゆっくりと見ると、ツノの生えた黒い影があった。リンは思わず悲鳴をあげすぐに自分のテントに逃げた。

(本当に出た!)

 牛の幽霊?のせいで眠れなくなったリンは

(どうしよう!なでしこのテントに行くか?でも…)

 なでしこには牛の幽霊なんかいないと言って一緒に寝るのを断っていた。

(なでしこのテントに入るのはダメだ。なら…)

 そうするとリンは、なでしこのテントに向かわずに亮のテントに向かった。

(相澤さんなら、少し酔ってるから起きないだろうし、朝すぐに起きて出れば問題ない!)

 怖い出来事のせいで色々抜けてしまったリンは、亮のテントで寝始めた。

(少し、狭いが特に問題ないだろう…)

そうしてリンは亮に背を向けて寝始めた。

 

「どういう状況だ?」

 亮は首あたりにかかる少し温かい空気で目が覚めた。すると別のシュラフがあり、青くて長い髪が少し垂れていた。

「昨日の記憶では…特に問題ないはずだよな?」

 亮は昨日の夜の記憶を思い出し、自分のテントで1人で寝始めたことを思い出し、なぜこんな状況なのかもっと謎になり混乱していた。すると、

「ううん…」

 リンは窮屈なのか、ゆっくりと目を開け始めた。

「…はっ!」

 リンは、目を開けた亮が間近にいて思考が止まったがすぐに夜のことを思い出した。謝り始めた。

「すみません!」

「あまりよくない状況ではあるけど…どうしたの?」

「実は…」

 リンは昨日の夜の出来事を話すと、亮はなでしこが言っていたことを思い出し、納得した。

「了解、僕は特に大丈夫だからとりあえず自分のテントに戻っておくか」

「そうですね…」

 今の状況をなでしこには見られるわけにはいかないのでリンはもう一度謝り、自分のテントに戻った。

 その後は、なでしこにバレることはなく無事?キャンプを終えることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 最後まで読んで頂きありがとうございます!ただいまリアルが忙しくなり始め、今年最後の投稿になると思います。当分書く時間というのも減ってしまうので投稿の期間がだいぶ空いてしまうかと思われます。いつ投稿できるかは分かりませんが、しっかりと書いていきますのでお待ちください!最後に高評価、お気に入り登録ありがとうございます!こんなに評価をもらえるとは思ってもいなかったので大変嬉しいです。これからもよろしくお願いします。良いお年を〜
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