脱社畜を目指してパルデア1のブラック企業に勤める話   作:永久冬眠

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プロローグ3

 

 ルカリオがギンガ団のポケモンをぶっ飛ばし、無事に研究所から脱出した僕は、コウキ君の待つポケモンセンターへと戻り、追手が来る前に警察機関へと逃げ込もうとしていたのだが、ポケモンセンターを出た途端に、複数の警官に取り囲まれる。代表して口を開いたジュンサーさんが言うには

 

 

「あなたには、エネルギー開発局の資料窃盗の容疑と研究員とその他関係者に対する暴行の容疑がかかっています。大人しくお縄につきなさい」

 

 

 流石ギンガ団CMを流したりと社会に溶け込む努力をしているだけはあって、根回しが早いな。完全に先手を打たれてしまった。

 

 

「ど、どどどどうするんですか………!?」

 

 

 アワアワとジュンサーさんと僕を交互に見るコウキ君を見て考える。

 

 

 対応その1、大人しく連行されて素直に事情を話す。一番安牌な気もするが、却下だ。僕は実際上司を殴り倒した上、研究室から無断で資料を持ち出している。客観的に見て、現状被害者は研究所とギンガ団だ。僕の訴えも聞いてもらえない事は無いだろうが、ギンガ団が警察機関を使って僕を捕らえようとしているということは、証拠となる資料を抱えた僕が警察に捕まっても揉み消す手段があるという事だろうと当たりをつける。

 

 

 対応その2、コウキ君を放置、僕一人でトンズラする。ジュンサーさん達に僕とコウキ君がいるところを見られた時点でこれも無しだ。僕が誘拐したように一芝居打てば警察には疑われないだろうが、ギンガ団も彼の存在を把握している可能性があるので、一人残していくのはやっぱり却下。

 

 

 対応その3、二人でトンズラ。正直これしか無い。幸いな事に逃げる手段はある。ガラル地方に観光しに行った際にたまたま保護してその後一緒に旅をした、僕の手持ちの中で最速かつ、僕とコウキ君を乗せてこの場から離脱するだけの力があるポケモン。

 

 

「コウキ君、ジェットコースターは好きかな?」

 

「……はい?」

 

 

 僕は腰のホルスターに下がったモンスターボールの一つを掴み目の前に投げつける。

 

 ボールから出てきたのは頭の両端が黄色に染まったドラパルト。シンオウ地方ではお目にかかれない強力なポケモンである。

 

 通常ドラパルトは緑がかった青とも、青みがかった緑ともとれる淡い体色に赤のラインが映えるポケモンだが、コヨミの個体はその赤い部分が黄色に染まっている。俗にいう色違い個体というもので数千、数万体に一体とも言われる非常に珍しい個体だ。

 

 

 他とは違う個体は群れからハブられる傾向にあるのかその群れが排他的だったのか定かでは無いが、ガラル地方を観光していた際、色が違う上に、体も大きかったがために余計に目立ち、群れから除け者にされていた当時ドラメシヤだった彼をコヨミが保護する形でゲットした。

 

 

「よぅし!頼んだドラパルト!僕たちを乗せてトンズラだ(グランドエスケープ)!!」

 

「ドラァ?!」

 

 

 先程のルカリオの活躍を見ていたのか、自分にバトルが回ってくるのを今か今かと待ち侘びていたドラパルトは面食らったように声を上げるが、しかし主人を窮地から連れて颯爽と飛び立つのも立派な忠ポケであるなと気持ちを切り替え、コヨミとコヨミにしがみつくコウキを背中に乗せ、唖然とするジュンサーさん達を置き去りにして、空へと飛び立った。

 

 ジュンサーさんもカイリューに乗って追ってこようとしていたが、残念。僕のドラパルトの方が圧倒的に速い。飛び立つ前に捕まえられなかった時点でもう無理だよ。

 

 

 

 

 

 さて、残る問題はあと一つ、今頃指名手配されているかもしれない僕が告発したところで、紙切れになる可能性の方が高いこの証拠資料を僕よりも発言力のある誰かに託さなくてはならない。

 

 この資料はギンガ団のトップが何をしようとしているのかを技術的な側面から書き記したものだ、世界を作り変えるなどという荒唐無稽な話、この資料の内容を理解できる人物でなければ信じようともしないだろう。実際僕も内容は理解しつつも信じられないでいる。

 

 コウキ君に託す?………いや、無理だね。子供の戯言だと切って捨てられるだろう。それに、彼にこれ以上背負わせるつもりもない。

 

 

 一人だけ頼れる人がいる。

 

 

 僕と顔見知りで、この資料に書いてある事をおそらく理解できる知見の持ち主で、僕よりも発言力がある人物が。

 

 

 もう何年連絡をとっていないか分からない。もしかしたら今持っている端末に登録されたアドレスは、もう彼女には繋がっていないのかも知れない。

 

 よしんば繋がったとして、彼女が協力してくれる保証も無い。だが彼女なら何とか協力してくれそうな気がする。

 

 

 そんな一縷の望みに賭けて、通話のボタンを押したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無理無理無理無理!!止まって!止まらなくてもいいから!!スピード落としてくださぁぁぁぁぁぁ」

 




アレ?プロローグ長すぎ?パルデアに行けんのだが
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