「なるほどね。確かに中々やるねあの2人。」
チームの個々の力とそして2人の力を図るための紅白戦。
その成果は上々であった。
(まだまだ、技術は荒削りで修正しなきゃ行けない所もあるけど)
(ボールを奪われない様にする為のあのボールキープ力。)
(1年生とは思えないあのボールコントロール)
(そして)
('彼'を彷彿とさせるあの華麗なプレースタイル)
(恐らく彼を'翼君'が見たらびっくりするだろうな(笑))
弓野涼介
紅白戦でボランチの位置で三杉とプレーして1得点3アシスト。守っては一ノ瀬からボールを奪い攻撃の芽を摘んで守備の要となりそして奪ったボールを前線にロングパスを送り本間のゴールをアシストし攻撃の要ともなり。
極めつけは
(まさかこの僕すら囮にする何てね(笑)。あの度胸の良さといい戦術眼の高さそして)
(圧倒的な視野の広さ)
(はっきり言って想像以上だ。)
(そしてもう一人の彼)
司野征十郎
紅白戦ではゴールキーパーの位置で出場しクリーンシート。スーパーセーブと的確な指示で味方を動かしチームを救い。そして判断力の速さと良さを持ち合わせてパワーとジャンプ力の高さそれに手と足の長さが普通の人よりも圧倒的な長くそしてキック力の強さであるゴールキーパーの申し子。
(正直に言えば)
(小学校時代のドイツに行ったSGGKである若林と若島津そして)
(そして現状でも全国のNo.1キーパーである東邦の若島津と森崎に匹敵もしくは)
(同等以上にいや)
(潜在能力の高さは)
(他の2人を超えているかもしれない。)
(彼等ならきっと)
三杉は今日の試合で大活躍であった現正ゴールキーパーである森山に笑みを浮かべながら首に腕を廻されて笑って談笑している司野と
そして一ノ瀬達から褒められ続けて戸惑っていた弓野を
何か覚悟を決めた様な笑みを浮かべ見つめていた。
「…………淳?……」
その武蔵中の主将である三杉の背中を三杉の恋人でありサッカー部マネージャーでもある青葉弥生は戸惑ながらも見つめていた。
「弓野君、司野君ちょっといいかな」
「はい?」
「どうしました?」
弓野と司野は練習終わりに着替えて帰ろうと部室に向かおうとするが三杉に声を掛けられた。
三杉の足元にはボールが置かれていた。
それを見た司野は
「キャプテン………俺達練習でミスをしました……?」
「えっ!!何処で」
2人の全く違う反応に思わず笑ってしまった。
「いやいや違う違う。」
「2人を呼んだのは今の君達の実力を見させてもらおうかなと思ってね。」