ワイらがこの先生き残る為には   作:食べる辣油

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なんか勝ち負けが決まらなかったせいでがカイザーライヒのIFMOD見たくなって来ましたわね(他人事)



原作前 1920〜
原作前のプロローグ的な奴


 

 20世紀初頭。

 1901年、ヨーロッパに渦巻いていたのは紛れもなく繁栄を謳歌する声だった。

 

 前世紀、ナポレオン戦争と呼ばれる大戦乱を終わらせた後、ヴィンランド大陸で行われた大規模な内戦を尻目に、欧州諸国の経済と技術力は飛躍的に発展する事になる。

 

 科学技術の恩恵は医療、経済、軍事、生活、政治、文化。分野を問わず多岐に渡り莫大な影響を与えた。旧来の常識は一新されると共に再構築され、目に見えなかったものを視界に捉える事で未知が既知になり、新しい未知へと繋がった。

 

 文明と共に上がる生活レベルは民衆の欲望を底上げし、大量生産によって生み出される大量の工業製品は市場を埋め尽くした。

 工業や農業は高度に作業が機械化され、都市や工場が電化され、公共インフラが整えられ、都市と都市が鉄道で結ばれ、ロジスティクスは発達改良されていく。

 

 しかしその裏で協商と連合は互いに牽制し合い、国家を発展させ国力を養いつつも、軍事力の強化を怠る事はなく注ぎ込めるだけのリソースを注ぎ込んでいた。

 戦艦、機関銃、飛行船、潜水艦、野戦砲、地雷。平和の遅れを取り戻す勢いでそれらの研究と生産は進められ、それらは植民地人の反乱や自国民の暴動に対しても使用されていく事になる。

 

 また工業化というのは恩恵と共に強大な副作用ももたらす。平民と呼ばれる層にすら貧富の差を拡大させると共に、資本家による富の一極集中を招き貧困層は更なる困窮と経済的苦境を味わい、工場から漏れ出る工業廃水や化学物質は水質汚染や深刻な大気汚染を招き、公衆衛生の悪化と医療体制の逼迫を迎えた。

 

 半世紀の間に人類社会(※欧州のみ)は飛躍的な発展を遂げたが(※当社比)、その反動は小さくなかった。多くの著名人はそう残している。

 

 

 ※なおこの時期はどっかの極東の有色人種は宇宙開発やネット開通にキャッキャしたり、新大陸はトロピコとシムシティに勤しんでる模様

 

 

 問題を抱えつつも発展著しい時代、未来は明るく一生この栄華が続くと誰もが信じていた1914年、鳴り響く銃声(パァン!(迫真))から全てが始まる事になる。

 

 当時東欧帝国こと東ヨーロッパ帝国を盟主とした帝国連合、俗に言う東側陣営に属していた二重帝国(ハプストリア)は中欧に存在する11もの民族を束ねた巨大な多民族国家だった。

 同年6月、同盟国として東欧帝国から首都ウィーンを訪問していたアレクセイ・マインツ・フォン・レギンレイヴ皇太子がテロリスト(大セルビア主義者)の青年によって襲撃され、多くの民衆の眼前でその凶弾に倒れる事になる。

 

 これだけならまだ帝国連合内の問題で収まったかも知れない。

 

 皇太子を射殺した青年を含め、その日のうちに二重帝国のセルビア系の帝国軍人複数が逮捕され、彼らをありとあらゆる拷問や尋問に掛けることで帝国は背後関係を洗った。

 

 取り調べの結果、このセルビアの独立を謳う大セルビア主義者達は暗殺計画に当たって、協商陣営の盟主である連合王国からの支援を取付けていた。

 

 帝国は皇帝の息子である皇太子を暗殺され、二重帝国は国家の威信をかけて執り行っていた式典を帝国皇太子の暗殺と言う形で台無しにされ、威信以前に面子は丸潰れである。

 

 当の連合王国は、今回の大セルビア主義者達の暴発の対応に四苦八苦していた。

 確かに二重帝国の多民族故の亀裂につけ込んで独立運動を支援していたのは事実だ。プロイセンが二重帝国の掲げる大ドイツ主義に合流した暁には、中欧は完全に東側陣営に組み込まれる。

 

 そうなってしまっては困る、特にフランセーズとプロイセンを盾にしてた俺らが(迫真)。と言う事でセルビアのみならず、少なからず二重帝国からの独立を望んでいる分離主義者達に武器と金をばら撒いていた。

 

 二重帝国が政情不安に陥れば、人種間に亀裂を作れる可能性があり、そこに付け入れば遠からず自然な形で二重帝国は分裂すると、そう考えていた。

 しかしここに来てこれである、まさかこの段階で時限爆弾が暴発するとは誰も予想していなかった(予測はしていた)

 

 今回ばかりは不意を突かれたせいか、連合王国の対応は後手に回る結果となる。

 

 協商側が今後の外交方針について協議を始めたと同じ時期、暗殺事件から6日後、同年7月4日に時を置かず怒り心頭(顔面エグザム)の二重帝国は今回発覚した事実と情報を包み隠さず全世界へ発信し出した。

 

 当然帝国連合側から有る事無い事書き連ね脚色を加えられた可能性はあったが、現に起きてしまった事実を否定することは難しく、当然皇太子を殺された東ヨーロッパ帝国では開戦やむなしと国内世論が沸騰する。

 

 とは言え、帝国と連合王国。普段から利害がバッティングして何もかも違う両者だが、今回ばかりは戦争だけは回避しなきゃ(焦燥)と言う部分だけは一致していた。

 

 アフリカやウラルの原住民や欧州の後進国が相手では無い。列強同士の本格的なぶつかり合いは、欧州では100年近く起きていない。そして近年までお互いに軍拡に明け暮れていた両者、膨れ上がった軍隊と進化し続ける兵器達がぶつかれば、タダでは済まない事は目に見えていた。

 

 しかし予想は出来ていても止まらないものは止まらない。プロイセンでも同じ王を戴く国家として弔う事こそすれど、それでウチがとばっちり受けるなら死ぬまで戦うぞ!と言う事で世論が急に開戦に傾く。

 

 サルディニアは同盟国のプロイセンに続け!と軍民共に未回収地域(トリエステ一帯)の回収に向けてプロイセンの肩を持ってアップし始める。

 

 フランセーズはフランセーズでプロイセンが吞み込まれたら次はウチやん!助けなきゃ(使命感)と言う事であっさりプロイセンの肩を持つようになる。

 

 二重帝国は面子を台無しにされた挙句、自国を分断される可能性がある為殺る気満々。

 

 共和国(波立同君連合)は帝国連合の加盟国として二重帝国側に参戦する気満々である。

 

 

 国際世論も当然良いものではなく、欧州の中立国(スイス、ガリア)、特に新大陸の連中(ステイツ、コロンビア)はどんな要請が来ようと戦争には参加しない、所謂シカトを決め込んだ。

 

 東の大帝国は同じ皇族と皇太子を有する国体故に、連合王国には冷ややかな態度であり、どちらかと言えば帝国よりの外交方針を取り始め、アジア一帯でも大凡同じ反応を示している。

 

 

 つまり、帝国と連合王国は完全に仲介役を失ったのだ。残当。

 

 

帝国

「ヤベェよヤベェよ……」(ここで引き下がったら国民が暴発する……)

連合王国

「どうすんだよこれ……」(ここで引き下がったら舐められる……)

 

 

〜数週間後〜

 

 

帝国・連合王国

「もう(開戦するしか)ないじゃん……」

 

 

〜6年後〜

 

 

帝国・連合王国

「やっと終わった……」

 

 

 

 

んほ^〜‼︎ (発狂)

アハ……アハ……!(東部ドイツ壊滅)

グギギギ……‼︎(領土増えたけど汚染&荒廃)

(故郷が)コワレチャッタ……

お兄さん許して二重帝国壊れる^〜‼︎

Foooo^〜‼︎(ヒスパニアの嘆き)

逝きスギィ!?(労働人口減)

救いはないんですか?!(後遺症と精神疾患に苦しむ兵士達)

お慈悲^〜!お慈悲^〜!(帰還名簿に身内の名前が載っておらず嘆く親族)

どうなっちゃってるんですかコレェ!?(とばっちりを受けるダルクス人)

 

 

 

 

 兎も角戦争は終わった(目逸らし)。

 第三国の仲介(介護)の下で莫大な損失と犠牲を出し人と物資を無限に消費する悪夢の様な戦争は終わった。

 

 戦争によって経済は後退し、証券取引所は過去最安値を叩き出した。先行きが不透明な中、不景気の皺寄せは市民に向かい、その市民は不満のはけ口をダルクス人に向ける。

 

 特にプロイセン、フランセーズ、帝国、二重帝国では戦時中のダルクス人によるサボタージュや非協力的な態度があった!(らしい)、と槍玉に上げ背後の一突き論が横行。ダルクス人への迫害は加速していく。

 

 そうして迫害された者達は、そう言った差別が割と少ない連合王国か、死ぬ覚悟で極東へ歩き始める。当然道中ではダルクス人狩りが横行し、史実における17世紀の奴隷貿易の如くダルクス人の奴隷貿易が始まる。

 

 そして安い!(人件費ゼロ)早い!(作業効率)美味い!(経営者目線)の三拍子揃ったダルクス人労働者は帝国連合内の鉱山施設や採掘施設に工場など幅広く動員され、今度は今までそれらを担っていた労働者が路頭に迷い、失業者が増加した結果治安が極端に悪化しはじめ、そう言った人間の矛先は無賃労働が当たり前なのに休みすらまともに無いダルクス人労働者へ向かっていく事になる。

 

 

やっぱり欧州は蛮族じゃないか!(極東の島国並感)

 

 

 とばっちりも甚だしいが世の中そんなもんだ。

 

 そうしている間にも国家は戦争で負った負債の返済に、あの手この手と対策に明け暮れる、そんな世の中の先が見えない不安の中で宗教(ユグド教)に救いを求める人間も多数現れる。

 

 宗教だけでは無い。中欧には民族主義がチラつき、プロイセンでは社会主義者(国民社会主義)が台頭し、フランセーズでは100年ぶり8回目(伝統芸能)の革命の兆しが見え始める。

 

 どちらかが負けなかった欧州大戦は、この地域一帯に歪さと到底払拭できない爪痕を残した。問題は解決するどころか膨れ上がり、今にもはち切れんばかりである。

 

 欧州には暗雲が立ち込めている。それがいつ晴れるのか、それともこのまま日も上がらぬまま沈んでいくのか、現時点では分からない。

 

 ただ、意外にも軍靴の足音はすぐそこまで迫って来ているのかもしれない。

 

 





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