ワイらがこの先生き残る為には   作:食べる辣油

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 ???
「あーねんまつ」

というわけで、今年も色々ありましたけど皆様ご愛読有難うございますですわ^〜
来年も頑張りますけも、一先ず皆様良いお年を^〜





【3人(後で+2人くらい増える)のヴァルキュリア】

 

 

 バリアス砂漠はかつて、森林と平原が広がりランドグリーズと同等の規模の都市が存在していたとされる。紀元前にダルクスの厄災と呼ばれる事象が発生して以来、砂漠化が進み今ではヴァルキュリア人が建造した古代遺跡群と、ガラスと砂の大地が広がる不毛な土地である。

 

 南部の帝国軍を駆逐したガリア義勇軍は、中部ガリアから帝国軍を一掃する前段階として、この地に展開していた帝国軍を排除。現在は合流した連邦軍と共にバリアス遺跡周辺を確保するに至る。

 

 

「これか、意外としっかり残っているものなんだね」

 

「この遺跡はダルクスの厄災の後に、ヴァルキュリア人が建てたと言われています。ラグナイトが含有されていること以外、分かっていることは有りませんが……」

 

「成程、その辺も含めて謎の民族という訳か。それにしても帝国軍のバリアス砂漠進駐と、古代ヴァルキュリア文明の遺産か。中々邪推しがいのある組み合わせだ」

 

「我々はこのまま遺跡内部を調査しますが、どうしますか?」

 

「折角だし私も中を拝見させてもらうかな。他に誰か入っているか?」

 

「ウェルキン隊長とアリシアさんが、あとファルディオ隊長の3人です」

 

「分かった。ヒルデ、付いて来てくれ」

 

「分かっている」

 

 

 ヒルデを引き連れヤンは遺跡の奥へと進む。

 道中の石碑に記されている記録は、どれもダルクスの厄災についてのものが、当たり障りのない文言で記されているのみで有り、ヤンにとっては興味を惹かれる文章ではなかった。

 

 ちなみに関係ないが将軍一行はヤンの先遣隊とは別に、合流後は後方の本隊で待機している。理由は勝手に行動して遺跡を破壊されたらたまった物ではないと言う理由と、約1名むせる奴に関しては、入った瞬間建物が崩壊して彼以外が全滅する可能性がある為である。

 

 悲しいねバナージ(ジオンの姫並感)

 

 

「大体この手の遺跡には隠し部屋や隠し通路があったりするんだが」

 

「まぁここにはないだろう。もう少し奥へ行かないことには」

 

「そうだな、しかし今のところ興味を惹かれる様な文献はないな。強いて気になるなら、光源がないのにここまで明るい事くらいか」

 

「石材にラグナイトを混合させた物だな」

 

「成程ねぇ。こう言ったモニュメントにはそういった建材が使われるのかい?」

 

「恐らくはな。大抵は知られたくないものを放り込み、蓋をしておくと言った使い方が成されていたが」

 

「公文書保管庫みたいな使い方か。ならここに帝国が、いやガリアに侵攻した人間が探し求める何かがあると言うことか?」

 

 

 ヤンとヒルデは遺跡の奥へ更に足を進める。

 遺跡内部はただの広い一本道が奥へ奥へと続いていく構造であり、屋内全体が見える程の明かりではないが、暗闇ではない為迷う事もない。

 

 ヤンは壁の石板の文章を一つずつ観察していくが、やはりヴァルキュリア人が建造したとされる古代兵器についての文献は見つからなかった。

 

 ダルクスの厄災と、その後のヴァルキュリア人の行いについてであり、内容自体も現在ヨーロッパに伝わっているヴァルキュリア伝説と大して変わらない為、尚更ヤンにとっては不必要な情報ばかりだった。

 

 一通りの文献に目を通した後、水筒にギチギチに詰め込んだブランデーを口にする。

 

 遺跡の表にあるのはなんの益もない物ばかりだった。この程度の情報の為に帝国軍がこの遺跡を占領した訳はない事はヤンも分かっているが、肝心の帝国軍が何を求めているのかが分からない為、八方塞がりだった。

 

 そんな時、ヒルデからヤンに声が掛けられる。

 水筒に蓋をしてヒルデの元に足を運べば、ヒルデは螺旋を描いた紋様が彫られた壁の前に立っていた。

 

 

「この螺旋がどうしたんだい?」

 

「まぁ見ていろ」

 

 

 その言葉と共に、ヒルデが壁へ手を添える。

 石臼を引いて居る様な擦れる音と共に、螺旋の紋様が引き込み奥への通路が現れたのだ。

 

 こればかりはヤンも呆気にとられた。

 

 

「そうか、態々ラグナイト含有率の高い建材を使ったのはこの為か」

 

「そう、一種の生体認証だな。ラグナイトの力を引き出せる、ヴァルキュリア人にのみ開ける扉だ」

 

「成程ねぇ……しかし」

 

 

 ヤンは考えた。

 遺跡には既に3人の義勇兵が先客としている筈だったが、その姿が見当たらなかった。深部に繋がる秘密の扉はヴァルキュリア人にしか開けず、本来ならここで立ち往生している筈なのだ。

 

 先行した義勇兵の中にヴァルキュリア人の血族が居る可能性があり、それと同時に遺跡に帝国兵の姿が見えない事も、帝国にヒルデ以外のヴァルキュリア人が居るなら一兵も見えないことに合点がいく。

 

 ヴァルキュリア人の力をヤンは良く知っている。たとえ1人でも並の戦力では封じ込めすらできない程の力。軍事訓練を受けているとは言え、ついこの間まで民間人だった義勇兵の3人が対抗出来るはずはない。

 

 

「不味いな」

 

「どうした?」

 

「帝国兵の姿が見えないのがどうにも気掛かりだった。ヒルデ同様、奴さんはヴァルキュリアを引き連れている」

 

「帝国の目的がハッキリした、と言う訳か」

 

「あぁ。彼らが探しているのは古代ヴァルキュリア人の残した兵器群で間違いない。ここにはそれがあるか、又はそこに辿り着くまでの情報が残されている可能性がある。不味いぞ、彼らはその在処に大分近づいている。急ごう」

 

「あぁ」

 

 

 2人は深部に続く通路を駆け足で走り出す。ヤンは拳銃に、ヒルデは軍刀を片手に深部へと向かう。

 

 薄暗い廊下を走って数分もしないうちに、深部へと辿り着いた2人。通路をライトで照らしながら扉のない大きな開口部を過ぎてヤンが目にしたのは、背丈以上の槍と中華鍋より大きい盾で武装した、自分に突っ込んでくる銀髪の美女だった。

 

 ヤンは焦り、ヒルデは咄嗟にヴァルキュリアの能力を発動させる。

 

 

「うわっ」

 

「ヤン‼︎」

 

 

 突き出された槍がヤンを貫く事はなかった。突然の出来事に体勢を崩したヤンが、情けない声を出しながら床を滑り転んだからだ。

 

 ヤンを捉え損なった槍は目標を変えてヒルデに突っ込んでいくが、軍刀に弾き返され、耳を劈く金属音が響き、飛び散る火花が遺跡内を一瞬明るく照らす。

 

 

「貴様ァッ‼︎」

 

「⁉︎」

 

 

 2撃目の突きを上に弾いて銀髪美女(セルベリア)に蹴りを入れるも、すんでの所で盾に止められるが、ヴァルキュリアの力で強化したヒルデの身体能力は目の前の危険人物をヤン()から遠ざけるには十分だった。

 

 正真正銘、純正ヴァルキュリア人のマジ蹴りを真正面から受け止めたセルベリアは大きく後退し、苦悶の表情を浮かべる。

 一方で、セルベリアの飼い主であるマクシミリアンは、かつて帝国に居た伝説のヴァルキュリアの姿に驚愕の表情を浮かべる。

 

 

「馬鹿な、ブリュンヒルデが何故……」

 

「全く、いきなり殴りかかってくる事はないじゃないか」

 

「ヤン!無事か⁉︎」

 

「あぁ、お陰様でね。ありがとうヒルデ」

 

 

 ヤンは制服の埃を払いつつ立ち上がる。今ここに居るのは帝国のヴァルキュリアとそれを従える皇太子、連邦のヴァルキュリア夫妻、そして未来のガリアのヴァルキュリアと英雄の息子である。

 

 ここに居ないもう1人を含めれば4人であり、将来的にもう1人増えるので実質今のガリアには5人のヴァルキュリアがおり、ガリア公国は建国以来2番目に高いヴァルキュリア人の密度を更新した。

 

 そのうち3人程ガリア産だが、帝国やエディンバラの様にヴァルキュリアを何らかの形で兵士、兵器化する技術を持ち合わせていない為、ガリアにとっては宝の持ち腐れである。

 

 とは言え、ヴァルキュリアを戦力化した両者ともヴァルキュリアの扱いが割と雑なので、その点に関しては実用化出来ていないガリアはまだマシな部類である。

 

 なお、兵器化したら人道上の観点から東と西の超大国が何を言ってくるか分からないので注意が必要である。

 

 

 アイルランド

「聞いてるかエディカス?」(高みの見物)

 

 

 

「しかし、まさかガリア方面軍の総指揮官がお出ましとは、想定外だったなぁ。古代兵器の発掘でもしてたんです?」

 

「さぁな、貴様はどう思う?」

 

「それも含めてじっくりこの遺跡を調べたいんですが、あまり時間が無さそうなのでね。後日改めてと言う事で」

 

「……そこの義勇軍にも言った事だが、外で雌雄を決しよう。ここでは狭すぎる」

 

「是非そうして頂きたい。私としても、貴重な遺跡が戦火で破壊されるのは不本意ですからね。部下達にも伝えておきましょう」

 

「……セルベリア」

 

「はっ」

 

 

 ヤンが拳銃をホルスターに収めると、ヒルデにも促し軍刀を鞘に収めさせる。それを見たマクシミリアンはセルベリアの矛を収めさせ、マクシミリアンはヤンとヒルデを尻目にそのまま遺跡の出口へ向かっていく。

 

 初めて会った敵の司令官に対し、ヤンは思った以上に利己的な面がありそうだと感じた。

 ヤンの経験上、こう言った人物は非人道的だろうが使える手は何でも使い倒すタイプである。そして、そんな人間がカリスマを持ち合わせているとなると、かなり厄介な組み合わせだとも考えていた。

 

 

「で、義勇軍の諸君らは無事かな」

 

「えぇ、ヤン元帥のお陰です。ただ、そちらの女性は……」

 

「あぁ、私の「妻だ」……ヒルデ、まだ式は上げてないんだが?」

 

「良いではないか、籍を入れていないだけだと言っていたぞ。将軍が」

 

「全くあの人と来たら……」

 

「ヴァルキュリアで…元帥が……夫婦………?」

 

 

 アリシア(ガリアの赤い悪魔)が情報過多でオーバーフローした。ファルディオはひたすら考え込んだ。ウェルキンはいつも通りである。

 

 ファルディオは兎も角、ウェルキンは自身が興味を持っている分野以外には割と薄情な所がある。どっかのダンジョンでモンスターばかり食っているモンスターにだけ博識な狂人と、何処か似通ってしまっている部分があるのだ。

 

 

「まぁ兎に角、外へ出よう。ここに居たんじゃ何も出来ない」

 

「そうですね。いつ敵が攻勢に出るか分からない以上、早く部隊に戻らないと」

 

「あぁ。では諸君、一旦外へ行こう」

 

「え、あ、了解です!」

 

 

 呆然としたアリシアをウェルキンが、思考の渦に飲まれていたファルディオはヤンの声で現実に戻り、外へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遺跡から出たヤン達が指揮下の部隊へと合流して数分で戦端は開かれた。遺跡の東から帝国軍部隊が現れ、展開していた義勇軍と戦闘状態に突入する。

 

 連邦軍が展開していた遺跡南部にも帝国軍が現れ、戦闘状態に入る。

 

 

「展開中のすべての戦力を遺跡群に向けるよう、本隊に連絡するんだ。例の部隊も動員するよう伝えてくれ」

 

「ハッ!」

 

「展開中の敵戦力は分かっているか?」

 

「戦車や装甲車といった装甲戦力は、確認できませんでした。遺跡の残骸の死角を嫌ったのか、こちらに展開しているのは歩兵部隊のみのようです」

 

「装甲戦力の大半は義勇軍の担当地域に差し向けられているようで、特に未確認の大型兵器も確認されています」

 

 

 連邦軍の先遣隊は足の速い装甲兵員輸送車(APC)と数量の歩兵戦闘車(IFV)であり、戦車や自走砲といった重装備は後方に下がっているのが現状である。

 

 とは言え、連邦軍の強みはそれだけではない。歩兵が扱う強力な対戦車兵器は帝国戦車を一撃で破壊でき、尚且つ歩兵一人当たりの火力も高い。装甲戦力も装甲車とは言え対戦車兵が扱うものより強力なものがIFVにも搭載されている。

 

 相手に戦車が居ないことにヤンは引っ掛かりを覚えたが、一先ず大型兵器と例のヴァルキュリアと交戦している義勇軍との合流を第一に行動する。

 

 

「敵の目的は明らかだ。我々を歩兵で足止めしつつ、主力を使って義勇軍部隊を殲滅、その余勢を駆って我々の撃滅を狙っている」

 

「となると、戦車が見えないのも我々の対戦車能力を恐れてのことですか?」

 

「それもあるだろう。或いは帝国側には、まだ我々に見せていない手札が存在する可能性もある」

 

「となると、特殊部隊の可能性ですか」

 

「その可能性が高いだろう。一先ず、我々は南部地区の帝国軍部隊を撃破し、1番近い第七小隊に合流、敵側面を強襲し義勇軍を援護する」

 

「ハッ!」

 

 

 

________________________

 

 

 

 

「移動するぞ!1-2(ワンツー)早駆け用意!」

 

1-5(ワンファイブ)射撃にあっては制圧射、速射撃て」

 

1-5(ワンファイブ)了解》

 

「Contact!正面正面‼︎」

 

 

 遺跡南部で帝国兵と連邦兵の交戦が始まる。従来の帝国軍が得意とする突撃兵と対戦車槍兵の挺進攻撃と、それを連邦軍が得意とする防御戦術と諸兵科連合による機動防御によって迎え撃つという構図になった。

 

 帝国軍の突撃は洗練されたものだった。障害物を巧みに利用し機関銃陣地の死角を突き、一部は連邦兵と白兵戦を展開するまでに至った。

 

 しかし、徐々に支援火力の不足による問題は現れ始めた。

 連邦兵の統制された射撃とありったけの擲弾とグレネードによる射爆、IFVによる制圧射、ひたすら陣地転換しながら側面攻撃を掛けてくるAPC。本来あるはずの戦車砲による火力支援がないことで、30分足らずで連邦軍の火力に押し戻される結果となった。

 

 

SE(サウスイースト)敵!SE稜線下敵近距離!》

 

《正面擲弾発射!擲弾発射!》

 

《目の前の瓦礫誰が動いた⁉︎》

 

《Contact!帝国兵!至近至近至近至近!》

 

「敵AT優先で潰せ!敵AT優先!」

 

《CP、トロール。道路上出てきた道路上出てきた》

 

《CP1-2CP1-2、敵瓦礫の裏に火点がある模様送れ》

 

「了解、1-31-3!左の瓦礫位置掌握しろ!正面はIFVに任せる!」

 

《1-3了》

 

《トロール射撃開始、繰り返す射撃開始over》

 

 

 統一された射撃と統率された兵士による集団は、前時代の戦術を跳ね除ける。正面の小銃と機関砲、側面から飛んでくる重機関銃弾に耐えきれず、次々と倒れる味方を前に士気崩壊を起こす。

 

 これを気に一気に連邦軍が押し返す。奮戦していた帝国軍部隊の活躍も虚しく、夥しい犠牲者を出しながら帝国軍の撤退が始まる。

 

 

『駄目だ!敵の防御陣が厚すぎる!』

 

『我々の負けではないか⁉︎(事実)』

 

『退却!引けぇ!!』

 

 

 逃げる兵士の背中を撃つは不名誉、などと言うお笑い草は存在せず、無秩序気味に後退する帝国兵に向けて連邦軍の銃撃は止まない。

 

 

「無理に追わなくていい、我々の目的は殲滅ではない」

 

《了解!》

 

《CPCP.1-3SW(サウスウェスト)方向にUnknown》

 

《sixりょry》

 

 

 突然響いた爆発音と、新たな敵部隊の出現に場の空気が変わる。爆発したのが味方の装甲車であり、それが大破炎上したのだ。

 

 敵は初弾で命中弾を出した。相手が使用する兵器に誘導兵器がない事は分かっている為、ヤンは相手が高い練度を持っている事を感じ取る。

 

 

《Tank contact!Tank contact!》

 

《移動abort、移動abort!sixやられた!ピラーニャから離れろ!》

 

《SW240方向にUnknown、えぇ敵兵多数、戦車確認!》

 

《えぇ、six。隊長車被弾隊長車被弾》

 

 

「そうか、やはりお出ましか……ヒルデ」

 

「なんだ」

 

「ここは私が持たせる。先に義勇軍の元に行ってくれないか」

 

「保たせられるか?」

 

「なぁに、私1人で戦う訳じゃない。それに、今回に関しては嫌な予感がしてたから、ちょっと助っ人も用意している。それで事足りるはずだ」

 

「分かった……ヤン、死ぬなよ?」

 

「生憎、私には玉砕と言う選択肢は毛頭ないんだ」

 

 

 ヒルデが軍刀を手にヤンの元を後にする。

 後に残されたヤンは指揮車の地図と、逐次入ってくる部隊の情報を整理し始める。

 

 残された戦力でどうやりくりするかを考える。特殊部隊というのは確かに一般部隊と違い、高い技能と戦闘能力を持っている。

 だが装備自体はそこまで重装備ではない。扱いを間違えればただの軽歩兵であり、それは戦車を伴っていようと変わらない。

 

 せめて迫撃砲くらい持ってくるんだったか、心の中でそう愚痴るヤンに一文の通信文が寄せられる。

 

 

「閣下、閣下宛に通信文が来ています」

 

「読んでくれ」

 

「はっ、ただ一言”ジョン・ドゥ”と」

 

「……意外と早く来てくれたな」

 

「はぁ?」

 

「いやなに、こっちの話がね」

 

 

 手札はある程度揃ったと、ヤンは無線機に手を伸ばす。

 

 

「諸君、我々の相手は敵の秘匿部隊だ。これより我が隊は遅滞戦闘を行う。「名無し」が来るまでせいぜい持ち堪えよう」

 

 

 かくして、バリアス砂漠にて異種格闘戦じみた大規模戦闘が行われる事になる。

 

 

 







 ヘイル軍曹は残存レンジャー部隊を掌握し、チェシャーの北部司令部に辿り着いた。

 しかし待っていたのはエディンバラ軍ではなく、北部司令部内を掃討していたドイツ軍コマンド部隊だった。
 制空権と制海権を失い、退路すら危ぶまれる中でもコマンド部隊は活動していたのだ。北部司令部から敗走した敗残兵を糾合し、チェシャーへと突入。

 激しい戦闘の末、これを撃破し北部司令部を再奪還した。

 そして遂に、レンジャー部隊は回収目標だった「エンジェル」を確保。しかしヘイルが目にしたのは、エディンバラの新兵器ではなく、力無く倒れていた赤毛の幼い少女1人だけだった。





 ステイツ
「な  に  こ  れ  ?」(当然の疑問)

 アイルランド
「先輩コイツ幼女とか使ってますよ?やっぱ(人道に反する事が鼻の髄から)好きなんすねぇ!」(ここぞとばかりに批判するアイリッシュの鑑)

 カナダ
「擁護はできないけどメープルなら上げられるよ、メープル食わねぇか」(遠回しに非難声明)

 エディカス
「ち、違う……こ、これはビタミン剤()じゃ……!」(苦し紛れの言い訳)

 フランス
「これもしかしてうちの国民も人攫いされてたりしてます?」(余分な一言)

 イタリア
「先輩アイツタマ(人命)とか舐め出しましたよ?やっぱ好きなんすねぇ!」(人道非難)

 スイス
「怖いなぁ戸締り(国境閉鎖)しとこ」(外交非難)



 連邦のヴァルキュリア
は?」(人の旦那に手を出されブチギレヴァルキュリア)

 帝国のヴァルキュリア
「なんなのこの人……」(大先輩を前にしても堂々とするド根性ヴァルキュリア)

 ガリアのヴァルキュリア
「ななな、なんですって〜⁉︎」(訳がわからず呆然ヴァルキュリア)
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