墓場より   作:ひノし

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第三十九話

「こう言う日があるのも、善い事だぜ」

ねずさんが、そう言いながらアクセルを踏み込めば、冗談みたいにポンコツじみた音が捩じくれたマフラーから黒煙と共に吐き出された。

 

ボボボボコボボボボボボっ!!!

 

さながら悲鳴の様だ。

 

雲一つ無い空に在るお天道様の視線は実に熱い。

時折、蛙の様に飛び跳ねながら疾走する車は爽やかな風を与えてはくれたが、とても乗り心地が良いとは言えない。

刺激的ではあるが。

「よくっうごっくなっこの車っ!」

舌を噛まないように精一杯に言葉を発しながら、借り物のサングラスを何とか掛け直す。

「『付喪神』に片(タイヤ)を突っ込んでる骨董品だからな!塩と酒でも動いてくれンだよ!」

同じサングラスを掛けている筈なのに、ねずさんのは微動だにしていない。

「それっはっ!環境にっよさそっうだっなっ!」

環境には良いだろうが、搭乗者を選ぶ乗り物である。

そんな酔わせる酔っ払い車の搭乗者は運転席のねずさんに、助手席の俺。

そして後部座席では、鬼太郎、『垢舐め』『シーサー』『呼子』の四人が猛烈に身体を揺らされながらも()()()()()()()

感嘆すべき三半規管である。

 

今朝。

 

地獄での逃避行から三日経ようとも、どうにも調子の上がらない身体を怠惰に布団の中で休ませていた俺が目を覚ますと、喧騒が家中にあった。

競争でもしているかと思うほどの足音は家中を駆け回り飛び回り、最後には寝室に飛び込んできた。

「お!!おーーーーすっ!!水木!元気か!!」

喧騒の犯人は、友人と預かり子の二人であった。

「………ねずさん程は無いな」

目を擦って視界を明確にさせながら、布団から起き上がり胡座をかく。

「寝てるって言ってんだろ!!ねずみぃ!!!」

珍しく凄く珍しく鬼太郎が語気を荒げて、ねずさんの腰を両手で掴んでいた。

「い!いだだだだ!!んな事見りゃ解るわ!!鬼太郎!!離せ!オイ!!」

 

メキメキメキ

 

…人体から間違いなく鳴ってはいけない音が聞こえる。倒木の際に鳴るような音が…しかしそれでも、当人は大声を出したまま騒いでいるのを見れば、平気な様子である。

変わらず丈夫な人だ。

「鬼太郎、離してやんなさい」

「………………」

目を瞑って惚けた表情で一層力を込めている鬼太郎。

「オイ!!鬼太公!!聞こえてんだろ!!」

「ハハ…頼むよ、鬼太郎」

「……………………はぁい」

名残惜しげに手を離す鬼太郎。

「…台所にいるから、何かあったら呼んでね」

そう言い残して、軽快な足取りで寝室を後にした。

「………何をしているんだろう…」

「うん?メシ作ってたぞ。オヤジと垢舐めとよ」

なんと…。

「…俺も手伝いに「待ちねい。彼奴等はお前さんの為にやってんだ。落ち着いて待っててやんな」

「……いやぁ、そうかい?」

「そうとも。それにヨ、水木ちゃんにはコレをやってもらわなきゃ」

「何だい?」

入ってきた時から気にはなっていた…大事そうに抱えている風呂敷を開くねずさん。

風呂敷の中からは米、蕎麦、野菜、山草、酒、油、等々…が次から次へと取り出されていった。

「また、不可思議な…」

「詰めれば入る」

んな量ではない。

「んん?んんん?おっかしいなァ?何処いったんだ?」

文字通りに山になった食糧を横目に、ねずさんは首を傾げている。

すると、突然に。

「邪魔するよ」

良い子の鬼太郎が閉めていった寝室の襖から、聞き覚えのある声が聞こえた。

「どうぞ」

開かれた襖の先には、砂かけお婆さんに子泣きのお爺さんの姿があった。

「久しいね、水木さん。すまんけど、勝手に上がらせてもらったよ」

「こんちはぁ!水木さぁん」

息苦しくはないが、重厚な存在感を持った二人の姿は変わらずにあった。

「これはこれは、どうも。ご壮健で何よりです」

姿勢を正して、頭を下げ歓迎の言葉を告げる。

そんな事が今は精一杯であった。

「いやはや、相変わらず礼儀正しい人だよ。どっかのねずみ男と違って」

「どっかを付ける意味ねぇだろうが!!婆ァ!!」

「喧しい!!!!体調が悪い人の前で騒ぐんじゃないよ!!!!」

誰よりも大きな声でお婆さんが説く。

「おばぁが一番「何じゃ!」何でもなぁいよぉ」

本当に元気そうである。

「それに!!ねずみ!()()を忘れるなんて阿呆か!!」

そう言って、お婆さんは袖から小ぶりの壺を取り出し、ねずさんに投げ渡した。

「危ネ!!投げんなよ!割れたらどうすんだ!!」

とは言うが、危うげなく受け止めるねずさん。

「水木さん、しっかりと養生しなされよ」

「ありがとうございます」

「…いいからオレに任せろ。さっさと台所に行ってやれ。連中、絶対に困ってるからよ、早よ早よ」

「なに、連中?……台所が残っていれば良いが…」

聞き捨てならない言葉を残して、お婆さんは台所に向かった。

「ほんじゃあ、儂は草刈りでもしてこようかなぁ。構わんかね?水木さん」

「構わないどころか、申し訳ないですよ」

「んやいや、ただ座ってりゃ婆に怒鳴られちまうから。やってくるなぁ」

ひょい、と立ち上がって、外に繰り出すお爺さん。

「いや!すみません!適当で良いですから!」

その背中に声をかけた。

 

「案外、あの爺は()()だからヨ。勝手にやらせてやんな」

「俺の知ってる頑固者とは違うぞ。ねずさん」

「そりゃ当然。筋金入りのコンクリート者ヨ」

 

「……それで、それは?」

ねずさんの手の中の壺を見る。

「ん、まぁ……」

曖昧な返事をしながら、蓋を固定している蝋を何処からか取り出した玄翁(げんのう)で叩き割り、開いた壺を此方に差し出してくる。

「まぁ…呑んでくれ」

「嫌だよ」

開封した途端に、壺の中から嗅いだことの無い強烈な匂いが、鼻腔を通ってきて前頭部に収まっている桃色の脳を殴打した。

()()()()ですら、存在しなかった匂いである。

そんなモノを呑み込む勇気は無い。無くて良かった。

「そう言うな」

「もう一度言うが、それは何だ?」

「まぁ、呑め」

「聞いてるか?」

「…………超自然天然素材精力剤」

闇市だって、そんな名付けをしないだろう。

「……材料は?」

「毒は入っていない」「そこは疑っていない」

「…蟲系」

「………系…か……」

大小様々な虫の姿が頭に浮かぶ。

「呑まないと言う選択肢は?」

「呑むしか無いな。二重の意味で」

上手いとも、言う気は無い。

「………お前さん、また地獄にいったんだろ?」

「ああ」

「………ふむ…」

黙り込んだねずさんは部屋の壁、襖、障子、天井、畳を注意深く観察してから再び口を開いた。

「口止めされているんだが…仕方ネェな、なぁ?」

「……?」

「水木よぉ。お前さん…地獄に行く為の最低限の条件…解るか?」

囁きは小さく、それでいてはっきりと耳に届いた。

「悪人、かい」

「それ以前にだ」

「…………死人か…」

「当たりだ。死んでなきゃ地獄には行けない…あぁ、切符を使っているのは知っている。鬼太郎から聞いたしな。だが、アレは、アレを使用して良いのは本来は幽霊族だけだ。幽霊族専用特権。百歩譲って出鱈目な存在だけ。人間用には出来ちゃいない」

「今更、言われてもな」

そんな気もしてはいたが。

「一度や二度なら問題無いんだ。百年に一人は地獄旅行する物好きが産まれてくるしヨ。だが、それ以上は不味い。逆になっちまう」

「逆、とは」

「死人だから地獄にいる、じゃあなくなる。()()()()()()()()()にひっくり返っちまうんだよ」

そんな……。

「……生きてるよな?俺」

「へへ、心配するな。残念ながら辛く険しい人生の途中だ……それによ、目玉の親父が何の手筈もなしに、そんな場所に誘う訳無いだろ?」

「なら、随分と脅かすじゃないか」「()()()()()()()()()()()()()

いつになく真剣な表情で俺を見据える、ねずさん。

「どうやら、気づいていないようだな。やっぱり」

「何に…」

「水木、お前さん…甘く匂うぜ」

「………………」

直様、自らの体臭を確認するが…何も分からない。

「どうすれば良いんだ…?」

「故に、コイツだ。見てくれも香りも突飛なモノだが、この世で現在進行的に生存している蟲達の…体液…を混ぜて捏ねたんだ。コイツを、ぐい、とやってくれりゃあ、それはもう。一発でちゃぶ台返しヨ」

叩き売りの調子でモノの説明をしてくれた。

「そうか」

壺を受け取り、一息に呑み干す。

「あ………味も突飛だが大丈夫、じゃネェナ!!待て待て待て待て!!水、持ってくるから!!待て待て!!」

 

危うく、身体の内側全てを吐き出す所であった。

二度と。二度と飲みたくない。もう二度と。

しかし、そうもいかないだろうな、と思考の隅でぼやいた。

 

身体の中が………………予感をさせながら。

 

口から腹まで溶けきった気がして絶望的な心持ちで布団の上でのたうち回っていれば、段々と蟲達の栄養は体に染み渡った。

良薬は口に苦し。

そうは言うが、まさか苦ければ苦い程に効果的面とは俺は知らなかった。

体調は爆発的に回復し、起き上がり、立ち上がり、走り回らければ居ても立っても居られない状態になった。

三輪車に蒸気機関を搭載した…そんな異常な状態であった。

仕方が無いので機関車に倣い、口から、もくもくと煙を登らせて自らを落ち着かせた。

寝室が霧中になるまで喫煙を続けた。

水を持ってきた、ねずさんはそんな俺を…ぷかぷかと霧を作り出している俺を見て。

「殆ど妖怪だろ…」

そんな事を言った。

そんな事を言いながら、隣に座り込んで煙管を吹かし始めてみせたので、今は暫く、幼子と目玉には毒の強い部屋で朝を過ごした。

 

「偶にゃあ、羽を伸ばすべきじゃな」

料亭から取り寄せたと思うほどの見事な料理を作り上げた、お婆さんはそう言って熱々の米を次々と椀によそう。

「なぁ?水木さん」

つやつや輝く熱い米が山盛りになった茶碗を差し出しながら、お婆さんは、そう言った。

「そう…ですかね?」

小首を傾げながら、暖かな茶碗を受け取る。

仕事は空いてはいるが、今の俺達には喫緊な大事がある。

「凧みたいな大将やら、西洋の大蠅やら、地獄の骸骨にも手伝わせているんだろう?其方等が休養しようとしまいと岩子さんには近づいておるわい。だから、焦らぬ事じゃよ。水木さん…主もな、目玉の親父よ」

「そうは言うがなぁ…」

目玉の頬(?)を愛息子と同じく膨らませながら、唸る親父。

「そうして、身体を壊しては元も子も無いゼ」

川魚の骨を噛み砕きながら、ねずさんが嗜めた。

「鬼太郎が真似するから、んな食い方すんなぁ。鼠ぃ」

子泣きのお爺さんが、ねずさんを嗜める。

「やっぱり、ご飯は難しいねぇ。垢舐め」

「べるん」

手拭いを頭に巻いたままの二人はしょぼくれながらも、美味い料理を口に運ぶ事に集中している。

「ふん……ほんなら…親父殿、温泉行くか?」

「婆、とてもじゃあないが、そんな気分には…「分かった。分かっとるわ。ついでじゃ。モノのついでに」「なんのついでじゃ?」

「もう一人協力者を追加するついでさね」

「うん?人探し妖怪なぞ、おったか?」

「智慧と偏屈を溜め込んでいる奴じゃよ」

難しそうな人だな。

「……あぁ!『井戸仙人』か!………まだ()()仙人なのか?」

仙人…。

「変わらず」

「好き好んであんな処に居続けるとは、もはや天晴れじゃな」

「超超長生きの大変わり者、なだけじゃろ」

「…それも否定はせんが…成程のぅ、井戸仙人ならば良い妙案を与えてくれるかもしれん。頼むぞ、婆」

「オイ。主も行くんじゃ」

「……………いいじゃろ、儂は」

「阿呆ぅ抜かせ。(わし)や子泣きが尋ねた所で、あの引き篭もりが這い出てくるものかね…ひ、ひひひひヒヒヒ!!顔見知りの男が目玉だけで尋ねてくりゃあ、そりゃあ喜んで飛び出してくるさねぇ」

「そして、嫌味と説教と観察と診察を同時に念入りに隅々までヤられるんじゃろ……嫌じゃぁ…行きとうない」

何を童のような事を。

「なぁにをぉ……(わし)としては、お主等を恐山病院にも検査入院させたいのじゃぞ!!それを我慢して、あの井戸の狂人に診せるので我慢しようと…それと言うのに!!主は戯けた戯言を抜かすか!?えぇ!!?それにじゃ!それに今は藁をも掴むべき!猫の手だろうが蚤の手だろうが必要な事態じゃろうが!!(なじ)られるくらい耐えんか!!こん畜生メ!!」

「………えらく言う」

しかし正論ではある。

「分かった。分かった、婆………解剖は()めてくれよ」

「これ以上、解体出来るか」

「………そろそろ泣きそうなんじゃが!!?」

 

平時より賑やかな朝食を終え、各々一日を気持ち良く始めた。

 

小さな腰を上げた親父を引き連れた砂かけのお婆さんと子泣きのお爺さんは、玄関先にて一反木綿を待っていた。

「多分よぉ一泊するやもしれんからの、水木さん達も何処かに出かけたらどうじゃぁ?」

お爺さんがそう勧めたので、その気になったねずさんが表に停めてあった車で海に行こうと…俺と鬼太郎を誘った。

「海!海!」

興奮する鬼太郎に急かされて、諸々の支度を済ませた。

「垢舐めは、どうす…」

「べるん」

同行か、留守番か、と問おうと思ったが、垢舐めの頭に乗っかっている麦わら帽子が言葉よりも先に答えを教えてくれた。

「帽子だけで良いのか?」

「べるろん」

「そうかい」

 

荷物を車の後部に積み終えた時に、丁度一反木綿が澄んだ空から舞い降りて来た。

その広い背には『呼子』と『シーサー』が、ちょんと乗っていた。

「お久しぶり!水木どん!お出ちょっか?」

「久しぶり。ねずさんの車で海へ、ね」

「そんた良かね!おいも用事が無かれば一緒に行こごたっところだが、また今度やなあ」

「海!」「海……!」

行き先を聞いた二人、呼子は目を輝かせ、シーサーは表情は変えずに尻尾をブンブン振っていた。

「なぁんで…お前さん等、乗って来たんじゃぁ?」

お婆さんは眉を顰めて問う。

不機嫌ではなく、心配そうな表情であった。

「山、飽きたんよぉ」

呼子が、うんざりとした声で言う。

「山の妖怪が言う台詞か」

「では、僕が。山は飽きました。()()()()です」

「まん、ねり?まぁた訳の解らぬ言葉を使いおって…んん……水木さん、もし宜しけりゃあ「構わないですよ。全く問題ありません」

にこり、とした笑顔になった二人は、先に車に乗っている鬼太郎と垢舐めに駆け寄っていった。

 

「二人を頼むよ。水木さん」

「悪たれじゃあないけどなぁ。見ててやってくれぇ」

お婆さんとお爺さんは懐から蝦蟇口を取り出したが、それだけは丁重にお断りした。

手製である極小の風呂敷を背負った親父は俺に呼びかける。

「折角じゃ。楽しんできてくれよ、水木」

「そうさせてもらうよ。親父も、ゆっくりしてくるといい」

 

一反木綿に背に乗り空の彼方へ、ご尊老達は旅立っていった。

 

「逝ったか?」

友人の男は簡単で分かりづらい悪態をついた。

「……また、怒られるぜ。ねずさん」

「聴こえるかよ」

 

ストン!!

 

ねずさんの髭を掠めて何かが降ってきた。

「…なんだ…?これ」

……降ってきた勢いのまま地面に突き刺さったのは包丁であった。

……………おおお…。

過激な落とし物である……だよな?

危ない。危ない。

そのままにしておくのも危険なので地面から引っ張り抜こうとしたが、指先が触れた途端に、さらり、と砂になって地に還った。

「…………」

「……こここ……こ、殺す気かぁ!!!?!」

片方の髭が短くなった青褪めた男の叫びは森に、よく響いた。

 

自宅の鍵を閉めて、皆が待つ車に乗り込む。

 

「ああ〜〜まぁだ心臓が落ち着かん!」

「…慰めは控えめにしとくよ」

「手酷いゼ!水木ちゃんヤ!へへへ!」

「ふふ…」

「さぁて、出発するとするかぁ!ほれ、助手はコレを掛けな!」

「お、サングラスかい?洒落た物を持ってるなぁ」

「だろ!」

 

そして、ギッタンバッタンと車に揺られて二時間。

 

「こういう日があるのも善い事だぜ」

「…そうだな」

穏やかな風が緩やかに潮の香りを運んできていた。

 

裏道なのか、獣道なのか、人間らしき影とはすれ違わなかった。

車両とも。

 

「こういう道も、その内無くなるナァ」

「やはり、何だ…そう言う、霊的な道なんだな?」

「そんなとこだ……最近の若い奴等は何でも暴かずにはいられんのが、悪い癖だ」

寂しそうな声だ。

「全部は不可能じゃないか?」

「見当違いでも定義されれば終わりだ。見納めかも知れんから、よくよく観てみろよ」

「ほぉ」

…………気にしてミてみれば、木々も蟲も獣達も、何処か何かが少しだけ、ほんの少しだけ変てこな形を成していた。

「この景色が無くなるのは惜しいな」

「恐怖する場面だ。水木ちゃん」

「俺が…いや、俺達が本当に怖いモノは変わっちまっただろうが」

「…………俺は変わってねぇよ。産まれた時からな」

「……すまん」

「よせやい……話題を変えよう!いい()()はいねぇの?」

「ぶっ!!それこそよしてくれ!」

「馬鹿言え!大切だろ!人生にハリが出らぁ!」

「そうかもしれんけど……じゃあ、ねずさんは「俺が何年生きてると思ってんだ?」「いたのか!?」「オイオイ!?」「どんな化け物だったのかしらん」「「!?鬼太郎」」

後ろから乗り出して鬼太郎が話に入ってきた。

「ねぇ、どんな化け物だったの?」

「何で化け物以外にいねぇと思ってんだ!?オメエは!?」

「え?」

「本気で困惑するな!」

「き、鬼太郎…まだ、こんな話は早くないかい?」

「もう一歳だよ?」

「まだ!まだ一歳だ!」

マジで成長の早い子だ。

 

前方に、きらきら輝く海が浮かび上がっていた。

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