連邦生徒会を襲撃しようとするホシノを止める転生オリ主 作:you are not
「私が倒します!」
数秒の硬直の後、ホシノはビナーに駆けてゆく。
「ホシノちゃん!」
止めようとするユメ先輩だったが、ホシノを止められず…俺とユメ先輩はホシノの後を追う形となってしまった。
「くらえ!」
ビナーに対して神秘を込めた弾丸を打つホシノ。
「■■■■―!」
その一撃により、ビナーは体をぐらつかせるが
「!!!」
全力の一撃を放ったつもりのホシノはあまり効いていないことに驚愕する。だからこそ、判断が遅れてしまった、ビナーは体の側面から大量のミサイルを発射した。全弾が命中するがホシノにとってはそれは大した攻撃ではなかった。だが、ミサイルの衝撃によって砂漠の砂が飛び散り、足を取られてしまう。
「まずいっ!?」
口腔内の砲門にエネルギーを集めているのか、口にあたるしている部分が光っている。そこからホシノは最悪の未来を予感してしまった……回避しようにも足は動かない、現実は非情なことにビナーは口内からホシノを包むほどの熱線を放つ…
終わったと思ったその時、
「させないよっ!」
「魔術:【熱発散性付与】【筋力増強】【耐久性向上】」
熱線はホシノに届くことなく、ユメ先輩の盾によって防がれる。それはユメ先輩の根性とホリの能力によってなされたことだった。決して独りよがりな力によってなされた結果ではなかった。ユメ先輩が盾で攻撃を防いでいる間にホリはなけなしの体力を使ってホシノの足元の砂をどかし、救い出していた。
「炎系魔術:【
すかさず魔術を発動させるとビナーの周りに煙が立ち上り、ビナーの感覚を麻痺させる。
「ほら、急いでホシノちゃん」
有無を言わせずにユメ先輩はホシノの手を掴み、カイザー拠点の大型テント内に隠れる。
「光系魔術【蜃気楼】…これで俺の魔力はすっからかんです。」
テントの姿を隠した後、悔しそうに言うホリ。元々そこまで回数が使えない魔術だったがビナーの咆哮を防せげるように三重に魔術を同時発動させた時点ですでに限界寸前であった。
「……このまま隠れていてもその内見つかっちゃうだろうね。」
冷静に事実を口にするユメ先輩
「ホシノちゃんとホリ君だけでも逃げなさい。」
盾を構えなおし、二人に大型トラックを指差しながらそう呟く。
「それは出来ません私は――」
――パァン!
ホシノが最後まで言い終わる前に乾いた音を鳴らしながら張り手が飛んでくる…それを放ったのは他の誰でもないユメ先輩本人だった。
「いい加減にして…」
「ユメ先輩…」
始めて見せる先輩としての顔と怒りがホシノを慄かせた。
「全部一人で背負わないで…私達は仲間なんだから。後輩の失敗の責任を背負うは先輩の花。私がここに残ってどうにかする。だから、あなたたちは先に戻りなさい」
ユメ先輩は優しくも厳しい言葉を投げかけ、俺たちに背を向ける。俺は視界を歪ませながらホシノを車内に引っ張る。
「…んなさい。ごめんなさい、ごめんなさい……」
助手席ににて、壊れたように謝るホシノ。だが、もう遅い全てが……
こうなるとわかっていれば俺は止められたのだろうか…無意味だとしてもそのたらればを止めることは出来なかった。
―――
「……」
砂を踏む。辺りを見渡す。
「……」
砂を踏む。辺りを見渡す。
二人の男女がスコップ片手に砂を掘っている。その行動には傍から見れば意味など見いだせないかもしれない。だが、当事者である二人には重い意味があった。
連邦生徒会は約束通り報酬を払った。だが、ユメ先輩は未だ帰ってこない。いてもたってもいられない俺たちは事件のあった場所でユメ先輩を探す。生きているとは思わなかったがそれを声に出してしまうと何かが折れる気がしてしまい言えなかった…
あの白い蛇はあれから姿を見せない、見かければ俺たちは全力で挑むかもしれない…ユメ先輩の意思すら無視して。ふと、ホシノが何かを見つめる。
「どうした…?ホシノ何か…」
「そこにいたんですね…ユメ先輩。」
…恐る恐る……視線をホシノに合わせる。そして視認する。
「あぁ、そこにいたな……」
雲一つない砂漠に雨が降る。ちっぽけなちっぽけな雨が降る。
ホシノ!!お前のせいだ!お前が先走らなければ!ユメパイは死ななかったんだよ!ゲラゲラ、だが、誇れお前は強い(煽り)