ラヴサバイバーはニンジャである。ある一点を除けばこの世界では極めてありふれた普通の裸忍者である。当初は無敵忍者を目指す事として普通に最強忍者である飛影の名が与えられたが、後に「
確かベッセル達がアミュレット回収階でひたすらアイテム集めをしていた頃の話だ。荷物がいっぱいになるまで篭りっきりだったかの一党の代わりに全滅パーティー救助を行う。その救助隊業務を遂行する人員が必要だった。迷宮のどこにでも単独で侵入できて装備が必要ない、僧侶と魔法使いの魔法を全て行使可能な……そんな目標達成のためにマーフィー部屋に篭ること数十時間。レベルは当時のベッセルすら超えて、正に化け物といった風情で彼は組合員の救助に奔走した。
そして、気付く。
裸忍者って戦利品回収に最適なんじゃないかと。
この世界、装備品をびっしり装着すると戦利品は2〜3つしか持ち帰れない。1パーティで15個も運べれば御の字だ。せっかく手に入れた手裏剣を装備させるためにわざわざアライメントを悪にして、更に有効的モンスターとの温かい交流でアライメントを善に直した影丸を全裸忍者にするのは躊躇われた。というか、全裸忍者の最大の難点はレア装備をかき集めても彼ら自身の強化には使えないというジレンマだ。彼らは闇に潜み陰を走り組合員の為に装備を掻き集める……
ここに、ラヴサバイバーを頭目とした忍者チームが結成された。以下はそのメンバーである。
大鷲の忍者
暗闇に踊る白い影。科学の忍者だ。なお、あまり知られていないがガッチャマンという二つ名は彼単独を示すものであり科学忍者隊のメンバー呼称ではない。複数人を示すならマンじゃなくてガッチャ【メン】だろう?
バルたん
殺伐とした忍者チームにも癒しが必要である。〜たんという名前だからきっと可愛い。宇宙忍者でフォッフォッフォと呟いていたとしても。
ライオン丸
果心居士の弟子で忍法獅子変化により白いライオンの頭をした超忍者となる。もふもふしていて可愛いのだが、忍者としてそれは良いのか?
ARASHI
アイドルでもゲームセンターでもない嵐である。忍法で変身しているのだがそれは果たして忍法なのか。ライオン丸ともどもケーブルTVの時代劇チャネルで偶に放送されるが……時代劇とは(哲学)
でぇくの息子様
とあるやんごとなきジーザス(立川在住) ニンジャではないがビショップのアイテム鑑定能力が必要とのことで召喚された。似ルガミン在住冒険者の中で現在Lv2位。狂王+5をビショップなのに物理ワンパンKOできる実力を持つ。
アイテム回収可能数、42。
今では「事が起きてから」の救助ではなく、事が起きる前の事前教育を行う彼らは、今日も岩山の迷宮3階を戦利品をかき集めながら探索している。
ガチャりと扉が開く音。暗闇からダークブルーデーモンが隊列を組み現れるも、飛影は既にそこには居ない。飛影の名前そのままに影から影に飛んだのだ……テレポーテーションではなく、単なる移動だ。扉が開き切ると共にダークブルーデーモンの一体が血煙と化して己の仲間を紫色じみた色に変え、血煙の向こうに直立して腕を組む飛影の姿が見える。デーモンが一斉に振り向くとそこには白い人型が静かに直立している。人間が蚊を追うほどの殺意もない。
何かの気配を感じて悪魔が再び前を見ると、そこには奇妙なマントを着た「白い影」が暗闇に踊っていた。青い手袋がするりと伸びると岩塊を思わせる悪魔の胸部に青い手袋がぬるりと沈む。そして内圧に耐えかねた様に悪魔の身体が一瞬うねると、哀れな悪魔は血煙の嵐となって後方に爆ぜた。彼らの攻撃は一撃80万近いダメージを与えるか、与えた上でクリティカルして首を刎ねるかの2択である。異形の忍者達が振るう手刀は手が届かぬ範囲にも空を割き音を超えて【届いてしまう】
5体までの敵であれば異形の忍者達は反撃を許さず駆逐する。一撃で爆ぜるか、爆ぜた上に首が飛ぶかの違いだけだ。相手が全く気付いていないのであれば10体までは反撃なしで血煙となる。
そして、運良く初見で血煙にならなかったものだけが彼らのその姿を見ることになる。メカメカしい赤い肩鎧を付けた白銀の忍者。白いマントを靡かせて暗闇に踊る白い影。遥か彼方宇宙から来たザリガニの様に巨大なハサミを拳とする銀色の宇宙忍者。猛禽の面をつけ猛禽の足を持ち、猛禽の金色の眼を持つ変身忍者。白いたてがみを持つ雄獅子の頭部を持つ忍者。そしてどう見てもひ弱な人間にしか見えないが、何故か溢れる聖気を漂わせるヒゲ男──深蒼の悪魔は一瞬、
ならばと殴りかかる深蒼の拳は闇だけを薙ぐ。ACが-1000を下回る彼らの身体に触れる事が出来るのは極々僅かな幸運に恵まれたものだけ。そしてその幸運も全く動じぬヒットポイントの前に霧散する。
ラヴサバイバーの攻撃。
199 回ヒットし、
鎧を着た男は 797932 のダメージを受けた。
鎧を着た男は死んだ。
倒す方法が無いではない。運が良ければ彼らにも死を与える事は可能であろう。だがしかし、現実としてそれを顕現させるにはあまりにもレベルが違い過ぎた。
異形の忍者たちの前に十数体の魔物の群れが現れた。即座に5体の異形が印を結びジツを発動する。でぇくの息子様が小さく「
ニュークリアブラスト6連撃!
彼ら6名は全員一度はビショップとしてジツを極めている。その為使用回数は限られているが全員全ての僧侶・魔法使い系のジツを行使可能なのだ。殴りかかった方が楽だから殴っているだけで、数が多ければジツを使えば良いだけのこと──全員倒せば良いのだ。やり方はいくらでもある。
その爆音に迷宮内の魔物たちは顔色を変えた。どうか、どうか彼らの42のインベントリが我々の眼前に迫る前に良き宝物で埋まります様に……
一部実際のゲーム内テキストを利用しています。最近はスマホで写真内テキストコピペできて楽ですな。