海賊戦隊の世界で、天下御免の侍戦隊! 作:ウルトラマントリガー
転生者達が、天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャーの原作崩壊について、情報を共有している頃、街にはある怪人が出現し、街を破壊していた。
「なんだ、ありゃ!?」
「身体中に顔が付いてる!」
「うえ〜!気持ち悪い!」
「幽魔獣の生き残りか!?」
街を破壊し、人々を襲う怪人を見て、ランディック族のアグリ、モネ、スカイック族のエリ、シーイック族のハイドが声をあげる。
もし、この場に転生者であるスカイック族のアラタがいたならば、目の前で暴れる怪人の正体を一目で看破したであろう。ゴレンジャーからゴセイジャーまでの34の歴代の悪の組織の戦闘員が融合した合体戦闘員と。
「とにかく、倒すぞ!」
\\\\ガッチャ!////
「「「「チェンジカード!天装!」」」」
\\\\チェンジ!ゴセイジャー!////
ゴセイジャーへと変身した4人は、それぞれの個人武器ゴセイウェポンを手に突撃していった。
「ブルーチェック!」
「ピンクトリック!」
「ブラックアタック!」
「イエローショック!」
ゴセイウェポンを使った4人の個人技を喰らった合体戦闘員は、身体中から火花を散らしながら後退する。
「ナイトメタリック!」
そこに追い打ちをかけたのは、レオンレイザーソードを握るゴセイナイトであった。
「ゴセイナイト!」
「来てくれたのか!」
「地球汚染反応を感知したのだが、こいつは何だ?」
ゴセイピンクとゴセイブルーの呼びかけに反応しつつ、目の前の敵について、問いかけるゴセイナイト。
「よくわかんないけど、地球を汚染してるなら、やっつけちゃおうよ!」
「だな!って、アラタがいないから、ゴセイバスター使えないぞ!?」
「ならば、ここからは私のターンだ!バルカンヘッダーカード!」
ゴセイイエローとゴセイブラックの言葉を受けて、ゴセイナイトが自らの必殺技の準備に入る。
\サモン!バルカンヘッダー!/
「ナイトダイナミックカード!」
レオンセルラーとバルカンヘッダーを装着したレオンレイザーを構えるゴセイナイト。
「断罪のナイティックパワー!」
\ナイトダイナミック!/
「パニッシュ!」
そうして放たれたゴセイナイトの必殺技ナイトダイナミックは、合体戦闘員を貫き、爆発四散させたのであった。
「さっすが、ゴセイナイト!」
「やっるー!」
そう言って、ゴセイピンクとゴセイイエローがゴセイナイトを労っていると、青、桃、緑、黄、金のエネルギーの刃がそれぞれ、ゴセイブルー、ゴセイピンク、ゴセイブラック、ゴセイイエロー、ゴセイナイトを襲うのであった。
「これはいったい!?」
「お前達!何をしている!?」
嫌な風を感じたというアラタと共に、その風の出所に急行した俺が見たのは、アラタを除くゴセイジャーの4人とゴセイナイトに襲いかかる俺以外のシンケンジャーの姿であった。
「止めろ!流ノ介!」
「ハイド、大丈夫!?」
俺は、一番近くにいたシンケンブルーに掴みかかりながら、呼びかける後ろでは、アラタがゴセイブルーに声をかけていた。
「流ノ介!………っ!」
「危ない!」
だが、シンケンブルーは俺の呼びかけに答えないばかりか、俺を振り払うと、ウォーターアローを向けてきた。
水の矢が放たれる寸前に、声をあげたゴセイブルーのシーイックボーガンから放たれた水の矢が、シンケンブルーのウォーターアローの軌道をズラしてくれたので、俺は無傷であった。
「アラタ!その人を安全なところへ!」
「ハイド!」
そうして、ゴセイブルーはシンケンブルーと、水の矢の撃ち合いに戻っていった。
他の場所でも、シンケンジャーのメンバーとゴセイジャーのメンバーの戦いが繰り広げられている。
「なんで、こんなことに!?」
「おそらくは……!」
こうなっている理由について、考えられる可能性は、流ノ介達がブレドランに操られているということだ。
「フハハハ!自分の家臣達が敵になるというのは、どういう気分だ!?シンケンレッド!」
目の前で起こっている事態に、唇を噛んでいると、背後から笑い声が聞こえてきた。
声の方向に振り向くと、そこには外道衆総大将 血祭ドウコクに似た姿をした何者かが立っていた。おそらく、こいつが!
「貴様は!?」
「ブレドラン!?」
俺の言葉に続いて、アラタが驚きの声をあげると、それに応えるように、その何者かが語り始めた。
「我が名は、血祭ドウコクの意思を継ぐ者!血祭のブレドラン!シンケンレッド!貴様の家臣達は我々がもらった!」
「何の為に、流ノ介達を!?」
「それは私が教えてやろう」
俺が流ノ介達を狙った理由を問いただすと、新たな声がその場に響いた。その次の瞬間、ブレドランの足下の亀裂から、頭部が巨大な黒い十字型になっている怪人が現れた。
「お前はいったい!?」
アラタは新たに現れた怪人の正体がわからずに、疑問の声をあげるが、俺はその怪人をよく知っていた。まさか、こいつが今現れるなんて!
「我が名は黒十字王!かつて、秘密戦隊ゴレンジャーに倒された黒十字総統が、歴代のスーパー戦隊に倒された者達の怨念を受ける事で生まれ変わった姿である!」
「黒十字王!」
「黒十字総統が生まれ変わっただって!?」
「我が目的は、全てのスーパー戦隊の抹殺と奴らを信じる者達への復讐!その手始めとして、貴様らゴセイジャーとシンケンジャーから始末してやる!」
「血祭ドウコクの恨みと私自身の恨みを晴らす為、協力するぞ、黒十字王よ!」
なるほど。黒十字城の欠片を使って、黒十字王に生まれ変わらせたのはブレドランか。
「そんなことさせない!」
「貴様らの野望はここで潰す!」
「テンソウダー!」
「ショドウフォン!」
\ガッチャ!/
「チェンジカード!天装!」
「ショドウフォン!一筆奏上!」
「「行くぞ!」」
アラタと俺はそれぞれ、ゴセイレッド、シンケンレッドの姿になると、黒十字王とブレドランに向かっていこうとした。
「残念だが、お前達の相手は私達ではない!」
「お前達の相手はお前達の仲間である!」
だが、俺達が駆け出そうとした瞬間、黒十字王とブレドランは両手に闇を溜めると、それを俺以外のシンケンジャーと戦うゴセイレッド以外のゴセイジャーに放った。
「「「「「ぐあぁぁぁぁ!?」」」」」
「エリ!アグリ!モネ!ハイド!ゴセイナイト!」
黒十字王とブレドランの闇に包まれたレッド以外のゴセイジャーは、苦悶の声を上げた後、動かなくなってしまった。
だが、次の瞬間、ゴセイジャー達は俺達に向かってきた。その後を追うように、シンケンジャーも向かってくる。
「フハハハハ!仲間同士で潰し合うが良い!」