海賊戦隊の世界で、天下御免の侍戦隊! 作:ウルトラマントリガー
公私共に慌ただしい日々を過ごしておりまして、更新が滞っておりました。
とりあえず、無理しない程度に更新出来ればと思います。
「ゴセイナイト!みんな!」
黒十字王と血祭のブレドランに操られて、破壊活動を続けるゴセイナイトとアラタを除くゴセイジャーの前に、彼らと共に暮す天知望がやって来た。
「何で、何でこんなことを!?」
そう呼びかける望に答えることなく、それぞれが手にした武器を望に向けるゴセイナイトとゴセイジャー達。
「やめて!やめてよ!みんな!」
ゴセイナイトとゴセイジャー達は、再度の望の呼びかけにも応じず、望に襲いかからんと、その距離を詰めていく。その様子に恐怖を感じた望は後ずさるが、足下の瓦礫に足を取られて、転んでしまう。
「あっ!う……うわぁぁぁー!」
そして、そんな望にゴセイナイトとゴセイジャー達が襲いかかろうとしたその時、彼らの背後に現れた者達がいた。
「イーグルソード!ノーブルスラッシュ!」
「イカヅチ丸!迅雷流剣技!雷撃斬!」
「ウイングペンタクト!ファイナルレター!」
「Dソードベガ!ベガスラッシュ!」
「スカイックソード!レッドブレイク!」
ガオイエロー、カブトライジャー、アバレキラー、デカマスター、ゴセイレッドの5人がそれぞれの必殺技を、ゴセイピンク、ゴセイイエロー、ゴセイブラック、ゴセイブルー、ゴセイナイトに放ったのである。
完全な不意打ちだった為に、まともに必殺技を喰らったゴセイジャー達はその変身を解除して、意識を失った。また、ゴセイナイトも意識を失ったのか、まったく身動きをしなくなっている。
「アラタ!」
「大丈夫、望?」
「僕は大丈夫。それよりも、みんなはどうして?」
「みんなはね……」
ゴセイレッドと望が話す横では、ガオイエロー達が会話をしていた。
「だから、俺が言った通りだろ?不意打ちで、一撃で仕留めれば、余計な消耗も被害も防げるんだよ」
「確かに、その通りだとは思うが、しかしだな〜」
「やっぱり、こういうのは抵抗あるな〜」
「そうか?時と場合によると思うが?」
アバレキラー、デカマスター、ガオイエロー、カブトライジャーがそう話している間に、ゴセイレッドと望の会話は終わろうとしていた。
「じゃあ、望。みんなをお願い。たぶん、みんな、元に戻ってると思うけど、そうじゃなかったら、すぐに知らせて」
「わかった。アラタも気をつけて。でも、大丈夫?ブレドランだけじゃなくて、黒なんとかって、すごい奴もいるんでしょ?」
「大丈夫!ハイド達は動けないけど、代わりに、同じくらい頼りになる先輩達が来てくれてるから」
そんなゴセイレッドの言葉に答えるように、ガオイエロー達が頷いてみせた。
「マジスティック!ブルースプラッシュ!」
「ボウケンジャベリン!レッドゾーンクラッシュ!」
「ゲキワザ!厳厳拳!」
「カウルレーザー!レーザーハイビーム!」
「シンケンマル!火炎の舞!」
マジブルーさん、ボウケンレッドさん、ゲキバイオレットさん、ゴーオンブラックさん、そして、俺の必殺技が、ことは、茉子、千明、流ノ介、源太に決まり、5人を変身解除させた。すぐさま、5人の様子を確認するが、多少の怪我と気絶をしているが、命に別状は無い様子だ。
「よかった……」
「まいったぜ。仲代壬琴の作戦が成功しちまった」
「いくら、余計な消耗と被害を抑える為とはいえ……」
「まぁまぁ。そのおかげで、こうして、シンケンジャーのみんなを救出出来たんだから。ね?」
俺が流ノ介達を助けられたことに安堵していると、ゲキバイオレットさんとゴーオンブラックさんが複雑な心境を口にして、マジブルーさんがそれを宥めた。
「複雑な気持ちなのはわかるが、今はそれは置いておくんだ。なんといっても、これからが本番だからな!」
そんな俺達に、ボウケンレッドさんが声をかける。その直後、複数の合体戦闘員を従えた黒十字王と血祭のブレドランが俺達の前に現れた。
「まさか、不意打ちでゴセイジャーとシンケンジャーを止めるとは」
「正義のヒーローらしからぬ行動であるな」
「うるさいな。勝てばいいんだよ、勝てばな」
「いや、流石にそれは言い過ぎ……」
黒十字王とブレドランの言葉に対して、合流したアバレキラーさんが言い返すが、そんな彼にゴセイレッドが弱々しい苦情を伝える。
「ん?そうか?だったら、ここからはヒーローらしく行こうか!お前ら!」
「ん?ああ!あれか!だったら、俺から!」
ゴセイレッドの苦情に応えたアバレキラーさんの言葉に、ガオイエローさんが応じたかと思うと、名乗りのポーズを構える。それを見た他のメンバーのみなさんも、名乗りの準備を始める。じゃあ、俺も、シンケンマル仕舞わないと。
そうしている間に、ガオイエローさんが名乗り始めた。
「孤高の荒鷲!ガオイエロー!」
「深紅の稲妻!角忍!カブトライジャー!」
「ときめきの白眉!アバレキラー!」
「百鬼夜行をぶった斬る!地獄の番犬!デカマスター!」
「たゆたう水のエレメント!青の魔法使い!マジブルー!」
「熱き冒険者!ボウケンレッド!」
「紫激気!俺流!我が意を尽くす!アイアンウィル!ゲキバイオレット!」
「ダッシュ豪快!ゴーオンブラック!」
「シンケンレッド!志葉……丈瑠!」
「嵐のスカイックパワー!ゴセイレッド!」
「地球を護る為に集いし、我ら!」
「「「「「「「「「「スーパー戦隊!!」」」」」」」」」」
俺達がそう名乗ると、タイミング良く、背後で大爆発が起こった。前々から思ってたけど、この爆発って、どういう理屈なんだろう?
「フハハハハ!そう来なくては面白くないわ!スーパー戦隊共!ならば、こちらも相応の手段でお相手しよう!」
俺がどうでも良い疑問を思い浮かべていると、黒十字王が闇のエネルギーを集めながら、呪文を唱え始めた。
すると、黒十字王とブレドランの背後にいた合体戦闘員達が粒子になっていく。
「な、何を!?」
「ゴセイジャーとシンケンジャー、そして、合体戦闘員達が暴れることで、この場に満ちた人間共の負のエネルギーを集めて使うことで、合体戦闘員達の肉体を素材に、より強力な悪しき魂を呼び出すのさ」
「さぁ、よみがえれ!スーパー戦隊に恨みを持つ者達よ!」
その直後、黒十字王とブレドランの眼前に黒い稲妻が落ちて、その向こうから、数体の異形が姿を現した。
「ラセツ!?」
「マンマルバ!?」
「鎧の邪名戦士か……中身はデズモゾーリャか?」
「ブリッツ・ヘルズか!」
「ひっ!冥府神トード!?」
「リュウオーン!」
「まいったぜ!幻獣王のリオとは、何の冗談だよ!?」
「チラカソーネ!」
黒い稲妻の中から現れたのは、ハイネスデュークのラセツに、暗黒七本槍三の槍マンマルバ、デズモゾーリャが生み出した鎧の邪名戦士に、ヘルズ三兄妹の長兄ブリッツ・ヘルズ、冥府十神の一柱トード、ジャリュウ一族の長であるリュウオーン、幻獣グリフォン拳の幻獣王リオ、蛮機族ガイアークの危官房長官チラカソーネであった。
「この悪しき魂達は、貴様らに深い恨みを抱いている。雪辱の機会を得て、喜びに溢れているぞ」
「相手がいないゴセイレッドにシンケンレッド。貴様らの相手は私がしてやろう」
つまり、今呼び出された怪人達は、先輩達の相手ということか!
「無理無理無理無理!お母さんを助けるとか、そういう特別なテンションじゃないと、カエルは無理ーー!」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ!」
「しっかりしろ!マジブルー!」
「無理無理無理無理!」
緊張感に震える俺の横で、取り乱すマジブルーさんを、デカマスターさんとボウケンレッドさんが叱咤するが、マジブルーさんの錯乱は収まらない。
「あ……」
「おいおい。あ〜、ダメだ。完全に気絶してる。誰か、あのカエルの相手も出来るか?」
「はぁ〜。ゴセイレッド、ブレドランは俺が一人で相手する。だから……」
「わかった!じゃあ、俺がトードと戦うよ」
そして、マジブルーさんが泡を吹きながら、倒れてしまった。そんな彼女を介抱したアバレキラーさんが彼女の戦線離脱を告げたので、俺とゴセイレッドの二人でブレドランと戦うところを手分けすることにした。
「さぁ、行くぞ!」
そんなブレドランの言葉を合図に、俺達の決戦は始まったのであった。