海賊戦隊の世界で、天下御免の侍戦隊!   作:ウルトラマントリガー

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丈瑠の年齢について、どんなに調べても、公式なものが出ていなかったので、本編の映像からなんとなく、決めちゃいました。


シンケンジャー開始前編
志葉家十八代目当主(影武者)


「忘れるな!今日からお前がシンケンレッドだ!決して、逃げるな!外道衆からこの世を護れ!」

 

満身創痍の父さんは、その言葉と獅子折神を俺に託して、命を落とした。

 

俺の今日からの名前は、志葉丈瑠。本物の志葉家十八代目当主の方が封印の文字を会得するか、次代に血を繋ぐまで、その方を外道衆から護る為の影武者だ。

 

………重いよ!5歳の子供が背負うには重過ぎる使命だよ!俺が転生者じゃなかったら、絶対に心病むよ!

 

そう。俺には、前世の記憶がある。この世界が34のスーパー戦隊達が護り続けた後に、その力を受け継ぐ35番目のスーパー戦隊である海賊戦隊ゴーカイジャーが活躍する予定の世界であるという記憶が。

 

いや、違うか。この世界は、ただのゴーカイジャーの世界じゃない。

 

神様が見せてくれた未来によると、この世界は原作よりもさらに厳しいというか、絶望的な状況に陥いることが決まっている。

 

何故なら、ゴーカイジャーのラスボスであるアクドス・ギルが、彼らの手が届かない場所にいる状態で、最終決戦に臨むことになるからだ。

 

それだけじゃない。神様によると、34のスーパー戦隊達もそれぞれの最終決戦でしくじってしまうらしい。

 

それを回避する為に、俺を含めて、35人の転生者が各スーパー戦隊に送り込まれているはずだ。

 

自分が所属する戦隊の記憶を消されて!

 

本当に何で消したんだよ!?おかげで、自分がこんな重い使命を背負うってことを、何の覚悟も無いままに知らされた上に、俺が戦うっていう外道衆についての知識も何も無いよ!

 

前世の記憶って、転生者のチート特典が自分の所属する戦隊に関してだけは役に立たないって、こんなのありかよ……。

 

まぁ、文句ばかり言っていてもしょうがないか。

 

今のところ、ゴレンジャーからカクレンジャーまでの先輩方が、何とか地球の平和を護ってくれているのだから、このまま、俺達の出番まで進むことを祈ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とか、思ってた時期があったな〜」

 

「殿、何か?」

 

「いや、何でもない」

 

あれから、時が流れて、2003年2月。空にはブラックホールが生じていて、目の前には外道衆の雑兵であるナナシ数十体が人々を襲っている。

 

前世の記憶が正しければ、今起こっているのは、忍風戦隊ハリケンジャーの最終決戦。宇宙忍群ジャカンジャの首領タウ・ザントが放った怒りと嘆きの弓矢によって、ブラックホールが発生し、地球各地に甚大な被害がもたらされる中、シュリケンジャー、ゴウライジャーという仲間を失いながらも、ハリケンジャーが最終決戦に挑む場面だ。

 

「殿!初陣とするには、ナナシの数が多過ぎます!ここは、シンケンジャーの招集を!」

 

「くどい!俺一人でやると言っただろう!」

 

俺の守役である爺こと、日下部彦馬がシンケンジャーの他のメンバーの招集を進言してくるが、俺はそれを却下する。シンケンジャーとしての活動を始めるには、時期が早過ぎるからだ。

 

志葉家十八代目当主として生きる為の修行を積む中で、外道衆や三途の川のことも学んだ俺は、この世界と三途の川の相性の悪さに背筋が凍りついた。

 

この世に住む人々の嘆きと苦しみで、三途の川はその水位を上げる。

 

そして、この世界はこの時期になると、スーパー戦隊の最終決戦が行われる。その最終決戦の時期には、世界は絶望的な状況に陥いりがちだ。

 

つまり、この時期は、外道衆の力が増すというお盆の時期よりも、外道衆の力が増すのだ。絶望的な状況に陥ったことによる嘆きと苦しみによって。今、目の前でナナシ連中が暴れているように。

 

「つまり、2009年のシンケンジャーの出番まで、この時期に外道衆の力が増すのに、一人で対応しなくちゃいけないのか、辛い……」

 

「殿?」

 

「なんでもない……。やるぞ!」

 

「はっ!外道衆ども!」

 

「そういうのはいい!ショドウフォン!一筆奏上!」

 

そうして、俺は火のモヂカラを身に纏った侍の姿、シンケンレッドになると、シンケンマルを手にナナシ連中の中に飛び込むのであった。




次回予告
シンケンレッドとして、各戦隊の最終決戦の時期に奮戦する丈瑠。

そんな彼の元を、ある戦隊のメンバーに転生した者が訪ねてくる。
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