海賊戦隊の世界で、天下御免の侍戦隊! 作:ウルトラマントリガー
ここは、新タウラス星。
かつて、宇宙海賊バルバンによって滅ぼされたタウラス星。その星が滅びる際に、かろうじて生き延びた人々が、未開の惑星を開拓して、タウラス星の文明を再興した星である。
今、その星は、宇宙帝国ザンギャックの侵略の脅威にさらされていた。しかし、その脅威に敢然と立ち向かう戦士達がいた。
「兄さん!ここは俺達に任せて、ギガバイタス達とあの戦艦の大群を!」
「リョウマ………頼む!ゴウタウラス、行くぞ!」
銀河を守護する五星獣。彼らと力を合わせて戦う星獣戦隊ギンガマン。彼らは、本来であれば、地球のギンガの森で暮らしているはずなのだが、数年前より、彼らは五星獣の頼みを受けて、宇宙各地でザンギャックの侵略に立ち向かっていた。
「みんな!行くぞ!」
『おう!唸れ!ギンガの光!』
「騎獣合身!ブルタウラス!」
星獣戦隊ギンガマンとギンガレオン達、五星獣。タウラス星の戦士、黒騎士ブルブラックの力を受け継いだヒュウガと、彼の相棒の重星獣ゴウタウラス。そして、その肉体を機械に改造されながらも、星獣としての心を失わなかった鋼星獣ギガバイタス、ギガライノス、ギガフェニックス。
彼らは今、ゴウタウラスがかつて護りきれなかったタウラス星の流れを汲む星を護る為に、新タウラス星の大地でザンギャックが送り込んできた侵略艦隊と激闘を繰り広げていた。
『ギンガの閃光!』
「野牛鋭断!」
タウラス星人達の暮らす町に、大挙して押し寄せるザンギャックの下級兵士ゴーミンと、上級兵士スゴーミン。
そんな中に、自らの身体を光の弾丸と化したギンガマンの5人が突っ込んでいき、次々と蹴散らしていった。
一方、地上への爆撃と、ゴーミンとスゴーミンの増援を運ぶ任務を担当する宇宙戦艦の大群は、ヒュウガとゴウタウラスが騎獣合身したブルタウラスと、ギガバイタス、ギガライノス、ギガフェニックスがその必殺技で、次々と撃ち落としていた。
「てめぇら!俺様の出世の邪魔すんじゃねぇ!」
「ん?はぁ!?バットバス!?」
「バカな!?何故、お前が生きている!?」
ギンガの閃光を解き、各々で別れて戦っていたギンガマンの5人。その内の2人、ギンガイエローとギンガグリーンが、スゴーミンとゴーミンの中に信じられない人物を見つけた。
それはかつて、地球でギンガマンが戦った宇宙海賊バルバンの幹部バットバスであった。
「ん?なんで、てめぇらが、俺様の名前を知ってるんだ?」
「はぁ!?お前!?」
「俺達のことを覚えていないのか!?」
自分達のことを知らない様子のバットバスに困惑するギンガイエローとギンガグリーン。そんな彼らにバットバスは怒鳴り声を上げた。
「何をごちゃごちゃ言ってやがる!このザンギャック行動隊長バットバス15世!出世の邪魔する奴は捻り潰してやる!」
そうして、自身の武器の大斧を振り回して、ギンガイエローとギンガグリーンに襲いかかるバットバス。それを躱しながら、ギンガグリーンは目の前のバットバスの正体に気付いた。
「そうか!このバットバスは、俺達が戦ったバットバスの子孫だ!」
「バットバスの子孫だって!?」
「バットバスは3000年前に地球に封印される前に、宇宙のどこかの星に自分の子供を作っていたんだ!その子供が………!」
「子孫を残していたってことか!」
「また訳のわからないことをごちゃごちゃと!」
そうして、ギンガグリーンとギンガイエロー対バットバス15世の戦いは続く。
2人がバットバスに抑えられた為に、残るギンガレッド、ギンガブルー、ギンガピンクの3人は、2人の分のスゴーミンとゴーミンの相手も強いられるのであった。
☆
一方、地球に似た環境ながら、科学技術が非常に発達した星、リゲル星にも宇宙帝国ザンギャックの魔の手は延びていた。
しかし、この星にもザンギャックに立ち向かう戦士達がいた。
「グリフォンズーカ!」
「ペガサスズーカ!」
「マーメイドズーカ!」
「フェニックスズーカ!」
「ドラゴンズーカ!」
「レディ!」
『パワーバズーカ!!』
その戦士達、かつて、ザンギャックの様に宇宙の大半を支配していた大星団ゴズマと戦い、壊滅に追い込んだ地球に選ばれた戦士達、電撃戦隊チェンジマンが、自らの武器を合体させることで、必殺武器パワーバズーカを完成させる。
すると、チェンジマンの背後にドラゴン、グリフォン、ペガサス、マーメイド、フェニックスのエネルギーのシルエットが浮かんだかと思えば、そのシルエットが砲弾へと変わる。
「セット!」
「マーク!」
「ファイヤ!」
そして、その砲弾をパワーバズーカにセットすると、目前に迫るスゴーミン、ゴーミンの大群に発射した。
「ゴー!」「スゴー!」という断末魔を上げながら、吹っ飛んでいく大量のゴーミンとスゴーミン。
『チェンジソード!』
だが、まだまだゴーミンとスゴーミンは大量におり、パワーバズーカで先制攻撃を仕掛けたチェンジマンは、今度は共通装備のチェンジソードで、ゴーミンとスゴーミンに挑んでいく。
「今よ!チェンジマンを援護よ!」
ゴーミンとスゴーミンの大群に飛び込んだチェンジマンを確認して、ビーム銃を手にした40代の女性が指示すると、それまで隠れていたリゲル星人の兵士達が、その手に持つビーム銃を撃ち始めた。
「ナナさん!下がってください!貴女に何かあったら!」
「リゲル星人じゃない剣さん達が、リゲル星の為に命懸けで戦っているのよ!?私だけ、安全な場所に下がっていられないわ!」
部下の若い兵士からの提案にそう返すと、かつて、地球でチェンジマンに協力していたリゲル星人の女性ナナは、ビーム銃を撃ちながら、的確な指示を出して、ザンギャックの侵攻を阻んだ。
その頃、ゴーミンとスゴーミンの真っ只中で、チェンジソードを振るっていたチェンジドラゴンに、ある宇宙人が襲いかかっていた。
「貴様がチェンジドラゴンだな!?」
「っ!?まさか、ブーバ!?」
その宇宙人は、かつて、大星団ゴズマの副官として、チェンジドラゴンと幾度となく死闘を繰り広げたブーバの姿に非常に酷似していた。
「俺の名は、誇り高き宇宙海賊ブーバの息子!ザンギャック行動隊長ブーバJr!父の仇、チェンジドラゴン!貴様の命、俺がもらった!」
「ブーバの息子だと!?」
「行くぞ!」
「くっ!」
こうして、ゴーミンとスゴーミンの大群の中、チェンジドラゴンはブーバJrの挑戦を受けるしかなくなるのであった。