海賊戦隊の世界で、天下御免の侍戦隊! 作:ウルトラマントリガー
「フラッシュターン!グレートタイタン!」
「タイタンボーイ!ジャンプ!」
『完成!グレートタイタン!』
かつて、暴走皇帝エグゾスが建設しようとした恐怖の大宇宙ハイウェイ。その残骸を足場にして、超新星フラッシュマンが、自分達の2号ロボであるタイタンボーイを、最強のグレートタイタンへと変形合体させた。
「合体!マックスクロス!」
「完成!」
『マックスマグマ!』
同じく、恐怖の大宇宙ハイウェイの残骸を足場に、地球戦隊ファイブマンがスーパーファイブロボと、両親と共に復元したマグマベースを自分達の最強戦力マックスマグマへと合体させた。
「タイタンノバ!」
「ダイヤモンドマックス!」
そして、レッドフラッシュの掛け声で、グレートタイタンからタイタンノバ、ファイブレッドの掛け声で、マックスマグマからはダイヤモンドマックスという最強の必殺技が放たれ、宇宙空間を進行していたザンギャックの大艦隊は壊滅するのであった。
☆
「とりあえず、これで今回の迎撃は終わりだね、数美さん」
「いつもありがとうございます。サラさん」
ザンギャック艦隊との戦闘後、フラッシュマンの5人と、彼らのサポートロボットであるマグは、母艦のスターコンドルから、ファイブマンの移動基地マグマベースへとやって来ていた。
そこで、ファイブピンクの数美と、イエローフラッシュのサラが言葉を交わしている。
彼女達の他にも、サポートロボットのマグやアーサーG6も含めたフラッシュマンとファイブマン達が雑談をしていた。
「………時期的にそろそろよね?」
「………ええ。たぶん」
2人は、周りに聞こえないように声を潜めると、自分達だけが、前世の記憶を持つ転生者だけが知る未来について、話し始めた。
「ゴレンジャーからゴセイジャーまでの私達、スーパー戦隊が、総力をもって、ザンギャックの大規模地球侵略を阻止する【レジェンド大戦】」
「ザンギャックの地球侵略を阻止する代償に、私達は力を失い、その力は【レンジャーキー】になって、宇宙に散らばる」
「でも、前々から不思議なのよね?」
「何がですか?」
「いえ、ゴセイジャーやシンケンジャー、ゲキレンジャーにマジレンジャー、アバレンジャーにガオレンジャーみたいなファンタジー的な戦隊の力が、何かの弾みで【レンジャーキー】になっちゃって、その力を失うのは納得出来るんだけど、私達みたいな科学的な要素が強い戦隊の力が、何で【レンジャーキー】になっちゃうのか。そして、装備を再生産すれば、また戦えそうなそれらの戦隊の力が、何故失われてしまうのか?」
「その辺りは、もうゴーカイジャーの活躍に繋げる為の辻褄合わせなんじゃ?」
サラの疑問に、苦笑いしながら答える数美。
「そうよね、難しく考えてもしょうがないわよね」
「ええ。たぶん」
「サラさん。数美。ちょっと来てくれ」
2人がそんな会話をしていると、学が声をかけてきた。その声に、2人が仲間達の方を見ると、ジンと学のリーダー2人が難しい表情を、他の仲間達が怪訝な表情を浮かべていた。
「兄さん、どうしたの?」
「ジン、何かあったの?」
「マグ、頼む」
「アーサー」
「了解」
「わかった」
ジンと学はサラと数美の質問に対して、互いに頷き合うと、マグとアーサーに説明を促した。
「今、ザンギャック本星の様子を探っていたアイシーさんとピーポさんから、連絡が入ったんだ」
「ザンギャック本星に、宇宙中に散らばっていた侵略艦隊が集まっているらしい」
「なるほど。それで、ザンギャック艦隊の派遣が途絶えたのか」
「おかしいと思ったぜ。あんなに絶え間なく派遣されてたザンギャック艦隊が急に来なくなったんだからな」
フラッシュマンのダイと、ファイブマンの文也がそう呟くと、ファイブマンの健とフラッシュマンのブンが口を開いた。
「デンジマン先輩やバイオマン先輩がザンギャックの動向を探り、俺達ファイブマンとフラッシュマンが宇宙空間でザンギャック艦隊を迎撃し、俺達が迎撃しきれなかった艦隊をチェンジマン先輩にカーレンジャー、ギンガマン達が迎撃する」
「ここ数年、そうやって、ザンギャックの侵略をギリギリで退けてきたんだよな」
「でも、今ザンギャック本星に集まっている艦隊の規模は、過去に例を見ないほどなんだ」
「今回は、ザンギャック史上最大の侵略作戦と言っても、過言ではないよ」
「それだけの戦力でどこを攻めようっていうの?」
「やっぱり、フラッシュ星系かしら?」
マグとアーサーの説明を聞いて、ファイブマンのレミとフラッシュマンのルーがザンギャックの侵略目標について、推測を始める横で、サラと数美は顔を見合わせた。
「ジン、もしかして、ザンギャックの侵略目標は………」
「兄さん、まさか………」
サラと数美の表情を見て、ジンと学は2人が自分達や、デンジマンとバイオマンの先輩達と同じ推測をしているのを察した。
「先輩達の調査がまだ終わったわけではないけど、先輩達はある推測を立てているんだ」
「どうやら、ザンギャックは奴らの侵略を邪魔している俺達スーパー戦隊について、調べていたらしい」
ジンと学、フラッシュマンとファイブマンのリーダー2人の説明を聞いて、その場の全員が同じ考えに行き着いた。
「まさか!?地球!?」
「地球が狙われているの!?」
ルーとレミが声を上げる横では、健と文也が話し始める。
「奴ら、俺達が地球出身だと気付いて、見せしめの為に地球を!」
「ザンギャックがやりそうな手口だぜ!」
「こうしちゃいられない!」
「早く地球に行こうぜ!」
ダイとブンが地球に向かうべく、スターコンドルに戻ろうとするのを、ジンが止めた。
「待て!俺達はまだ反フラッシュ現象を克服していない!」
「そうよ!学さんや星川博士の研究で、シドンの花のエキスを使えば、反フラッシュ現象を抑えることが出来るかもと言われているけど、まだ確実にそうだとわかったわけじゃないのよ!?」
ジンに続き、サラもそう話して、ダイとブンを止めようとする。しかし、そこにルーが割って入る。
「でも、今回のザンギャックは最大規模の戦力を投入しようとしているのよ!?今、地球にいるスーパー戦隊だけで、対抗出来るの!?」
「対抗出来るとしても、地球が今までで一番危ない時に、黙って見ていられるかよ!」
「例え、また反フラッシュ現象で苦しむとしても、下手したら、命を失うことになるとしても、ジッとはしていられないぜ!」
「待ってくれ!君達の反フラッシュ現象は、惑星規模のアレルギー反応と言い換えてもいい!それなら、どんな惑星にも適応出来るシドンの花のエキスを使えば、反フラッシュ現象を抑えることが出来るはずなんだ!あと少しで、その仮説に関する実験の最終結果が出る!それまでは、君達フラッシュマンが地球に行くのは待ってくれ!」
地球への想いを語るブンとダイ。学はそんな2人に反フラッシュ現象への対策に関する現状を伝えた上で、制止の言葉をかける。
「それに、まだ地球が侵略目標だって決まったわけじゃないんだしさ」
「そうだぜ?そうやって、俺らの裏を欠く作戦かも知れないわけだし」
「今は、少し落ち着きましょう、ね?ね?」
さらに、健、文也、レミがそう声をかけると、ダイ、ブン、ルーはようやく少し落ち着きを取り戻したようであった。
「そうだな」
「まだ地球が狙われているって決まったわけじゃないもんな」
「一旦、落ち着きましょう」
しかし、前世の記憶を持つサラと数美にだけはわかっていた。今、ザンギャック本星に集結しつつある大艦隊の侵略目標が地球であることが、これが【レジェンド大戦】の始まりであることが。
「ジン。先輩達の調査結果と学さんの実験結果によっては、地球に向かう必要がある以上、地球に向かって移動は開始した方が良いと思うの」
「サラさんに賛成。それと、今宇宙で戦っているスーパー戦隊達と、地球にいるスーパー戦隊達に警告して、備えてもらうことも必要だと思うわ」
「わかった。確かに、サラの言う通りだ。とりあえず、スターコンドルとフラッシュタイタンで地球に向かおう」
「俺達も、マグマベースの銀河ワープ通信で、宇宙各地のスーパー戦隊達と地球に警告をして、それから、地球に向かおう」
こうして、サラと数美の提案を受けて、ジンと学は地球に向かうことを決めるのであった。