嫁を育てて世界を救え!~異世界転移物語~   作:妖怪せんべえ

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32・5話 国名決定

36日目

 

「はい。という訳で第一回青空会議を行いたいと思います」

 現在俺達は、シャラやモントーネ村の村長など要するに偉い人を集めて会議を行おうとしていた。ちなみに議長は俺だ。

 

 なぜ青空会議かというと、単純に会議室のようなものを作っていなかったために、急造で用意したのだが、所詮は急造、屋根が無いのだ。

 

 吹き付ける風を遮る壁がある事に感謝するべきか、悲しいくらい元気一杯に辺りを照らす太陽さんに文句を言うべきか悩んだが、結局俺は何も口にしなかった。

 

「議題はあれです。いい加減この国の名前を決めましょう」

 

「何かと思えばそんな事か。わしゃ忙しいんじゃ。さっさと決めろ」

 

「そう言うじーさんはなんか案あるんかい?」

 

 忌まわしき温泉覗き事件から4日。俺はモントーネ村の村長と地味に仲良くなっていた。もうなんていうかツーカーの仲っていうの? とにかく仲良くなった。

 

「じーさん言うな! ……普通にモントーネ国でいいじゃろ」

 

「何が普通だ。自分の事しか考えてないじゃないか。将来的に他部族連合国家になるんだぞ? もっと別の……」

 

「はいはい! 私は公平様王国でいいと思います!」

 

「いや、アンジェ……。いや、なんか、もう……うん」

 

 あなたは最近キャラがブレすぎなんですよ。カンナのパーティー参加にハルの嫁宣言。確かに焦る気持ちはわかるけどさ。

 

「はい。私は里中王国がいいと思います」

 

「ハル……あんたもか……」

 

「ふふ。冗談です」

 

「よしこうしよう。次ふざけた案を出した奴がいたら罰ゲームって事で」

 

「よっしゃ任せろ。俺にいい案がある」

 

「はい。騎士長」

 

「マッスル・ライク・アイアン」

 

「はい却下。騎士長罰ゲーム。メアリー、彼の髪を抜いて上げなさい」

 

「はいはーい」

 

「なんでだよ!?」

 

 確かに語感だけでいえばかなりかっこ良く聞こえる。だが、鉄のような筋肉国ってのはあり得ないだろう。

 

「ジュースさんは何かないんですか?」

 

「そうだな。……ナトゥーロというのはどうだ?」

 

「ナトゥーロ?」

 

「エスペラント語で自然を意味する言葉だ」

 

 自然。自然かあ。なんだろうなんか違うな。エスペラント語の存在自体は知っているけれど、恐らくここでも共通言語ではないだろう。一部のマニアだけが使う言語なはずだ。そうした観点から見てもこれは却下だろう。

 

「申し訳ないですが、却下で」

 

「ふむ」

 

「こーへーは何かないわけー?」

 

 騎士長の髪を抜き終えたメアリーが俺の眼前まで飛んで来て言った。

 

「んー、そうだなあ。……ユグドラシルってのはどうだろう?」

 

 まず最初に同意したのはカンナだった。次いでアンジェ、ハルと、結果的にその場にいる者全てが同意した。

 

「……えーと。それじゃあ、国名はユグドラシルって事で」

 

 こうして、俺達の国の名前が決まった。ユグドラシル。日本語で世界樹を意味するこれは、9つの世界を内包する存在といわれている。将来的に他部族連合国家となるこの国を表す名としてはこれ以上のものはないのではないだろうか。我ながら天才だな。

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