黒い火花だって愛する相手くらい選びたい   作:狐大総統

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お久しぶりです。
色々と忙しくて、久しぶり&今年最後の更新です!

ところで、改めてこの作品のコメント欄見たんですよ。
呪霊が湧きすぎじゃないですかね…?
まさか、まともなのって一部の読者だけ?
呪術師(作者)の責務として、呪霊を祓わねば!
まともな読者を救うために!



黒い火花は漫画脳

No side

 

「…何だ?今の。極太レーザーみたいな砲撃だったぞ」

「私が知るわけねぇだろ」

「おかかぁ〜…」

 

東京校の生徒達は、黒閃による防御を成功させた時点で充分すぎるほどの衝撃を感じていた。

黒閃の意図的な発動が可能だなんて…と。

だが、次に目に入ってきたものはあまりにも規格外のものだった。

 

「…何よ、アレ。あんなのアリなわけ?」

「……」

釘崎も思わず口に出すが、伏黒は答えることができなかった。

 

(いまのは黒閃を越えたナニカだろ…!強くなったのは分かっていた。だが!あまりにも強くなり過ぎだ!今の威力は五条先生クラス…最低でも乙骨先輩と同等といっても過言じゃないぞ…!)

 

伏黒は、目の前の反則じみた現象に対し、思考を回し続けていた。

 

「あれって、宿儺が関係してるとかあるのかしら?」

「…分からねぇ。宿儺が影響しているのか、そもそもの虎杖の潜在能力か…。分からないことだらけで頭痛がしてくるな」

 

そのような会話をしていると、瞬間移動によってこちらへと来た五条が声をかけてきた。

 

「一体全体どうしたちゃったわけ?急に悠仁の呪力が膨れあがったかと思えば、さっき見たとき以上に悠仁のレベルが格段に上がってるじゃん」

いや、今も成長し続けてるのかな…?と続ける五条。

 

疑問に思ってはいるようだが、そこはかとなく嬉しそうだ。

 

伏黒が答えようとしたとき、慌てた様子でこちらへと来る歌姫の叫び声があがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何よいまの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如起きた呪力の膨らみを確認すべく、五条を先に行かせた後、少し遅れて他の教師陣も追いついたのである。

途中で合流したのか、京都校の生徒達もいる。

 

 

五条らの疑問には、虎杖の頼れるパートナーである、『東堂葵』が答えた。

 

「慌てる必要はない。ブラザーが羽化を始めたというだけだ」

満足気に東堂は説明を行うが、全く持って情報量が足りない。

 

「虎杖が黒閃の意図的な発動をしたんですよ。その応用か何かは知りませんけど、黒閃の砲撃を上空へと放ったんです」

東堂だけの説明ではわけが分からないため、伏黒が説明を行う。

 

 

黒閃はあくまで現象であり、技ではない。

そのことを理解している一同は、伏黒の言葉に驚いたような顔をする。

ただ、1人面白そうに笑みを浮かべている五条を除いて。

 

 

 

「へぇ、なるほどね。悠仁、もう一回やることってできそう?」

伏黒の言葉が正しければ、虎杖は黒閃のコントロールができるということだ。五条はその真偽を確認すべく、虎杖へと問いかけた。

 

 

 

「できると思うけど、さっきとはちょっと別のことやってみても良い?」

砲撃ではあるからさと続ける虎杖。

そんな虎杖の返事に、五条は親指を立てて了承する。

 

「オッケー!そしたら、さっさと全員離れてー。巻き込まれても知らないよ〜」

五条は、ヘラヘラした口調で忠告した。

 

五条の言葉を受け、虎杖以外の全員が校庭の隅へと寄る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆が離れたことを確認すると、虎杖は構えた。

虎杖がイメージするのは、威力よりも手数重視の黒閃。

そのため、先ほどとは違い、溜める時間を極端に短くする。

 

さらに、拳の中でバラバラに発生している黒閃の圧縮は、中央(中指と薬指のあたり)へと集中させず、そのままの位置で行う。

その過程を一瞬で終わらせて、虎杖は手を開く。

 

多重黒閃波!」

 

解放された黒閃波は、散弾のように放たれた。

溜めが短いことから、黒閃波ひとつひとつの威力は低下し、飛距離も短くなってはいるが、黒閃は黒閃。

特級相手にも充分通じるモノであることに変わりは無かった。

 

そんな黒閃波と虎杖本人を、五条は六眼によって分析する。

 

 

 

 

 

(…視た・・感じ、宿儺による影響では無さそうだな。違和感はあるけど、悠仁特有のものって感じだ。違和感自体も危険性のあるものでは無いね)

 

結果、五条は特に問題無しと結論をつけた。

 

「はは、ホントに黒閃を制御できてるよ!」

いやー、宿儺に続けて黒閃まで制御できちゃうとはね!と続ける五条。

 

「五条先生、本当に問題無いんですか?宿儺が関係してるってことは…」

 

伏黒は、虎杖の中に巣食う存在『両面宿儺』による影響の有無を、小声で五条へと問いかける。 

周囲にいるのが東京校の人間だけではないこともあり、どのような判断を下されるかが不明なためだ。

 

「いんや、全く関係ないよ。理屈は僕の眼で見ても分からないけど、完全に悠仁特有のものだ」

 

五条の言葉に、伏黒はひとまず安心した。

だが、伏黒は心配事が解消されたことで、虎杖へ妙な怒りが芽生えた。

宿儺の器であることしかり、黒閃の制御しかり、五条の眼で見ても理屈が分からないことが虎杖にはあまりにも多すぎるためである。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、次は僕達が感じたやつと同じような砲撃してみよっか!」

できるなら、さっき以上の出力で!と続ける五条。

 

 

 

 

 

 

だが、五条のその言葉にある人物・・・・が待ったをかける。

そう、五条の先輩術師オモチャ『庵歌姫』その人である。

「何言ってんの!?そんなことしたら、何が起きるか分からないじゃない!」

「えー、歌姫ビビッてんの〜?」

「そういう問題じゃないでしょ!!」

 

ただでさえ、黒閃の完全制御など前代未聞なのだ。もし、先ほどの威力以上のものを放てば、周囲にどのような影響が出るか分からない。

最悪、高専に張られている結界に悪影響が出る可能性すらある。

 

「歌姫の言う通り、先ほど以上の威力は少々見過ごせんの」

「悟、もし結界にまで影響が及んだ場合はどうするつもりだ」

 

「おじいちゃんも学長も心配してるみたいだけど、そもそも今回の襲撃で隠す結界の見直しと強化は入るでしょ。それなら、今更なんかあったとこで問題ないよ」

あんま意味ないとは思うけどね〜と続ける五条。

 

 

 

 

 

 

 

「周囲への影響はどうするつもり?生徒達に被害が出るのなら、見過ごせないわよ」

「まあ、やばくなったら僕が押さえ込むよ。生徒への被害は絶対に出さないさ」

 

五条の言葉により、ひとまずは教師陣が異論を唱えることは無くなった。

無論、内心で思うところはあるだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

「そんじゃ、悠二!いってみよーか!!」

「え、ホントにいいの…?」

先程の五条達の会話が耳に入っているぶん、虎杖の心中は不安でしかなかった。

 

「だーいじょうぶ!やばくなったら、このGTG五条がなんとかしてあげるから!安心してぶっ放しな!」

「分かった!」

五条の言葉により、虎杖は覚悟を決めた。

考えるのを放棄したともいう。

 

 

 

 

 

 

 

虎杖は、先程の二倍程度の時間溜め続けると、一気に上空へと放った。 

 

 

 

黒閃波!」

 

 

 

 

上空へと向かう黒の砲撃は、先程と範囲(半径)は変わらなかった。

これは、虎杖が周囲へ気遣った結果といえる。

だが、範囲を狭めていたことで、黒閃波における他のステータスは、先程とは比べものにならないほどに急上昇した。

具体的には、貫通力、弾速、飛距離、破壊力などである。

おそらく、この黒閃波の飛距離は上空3kmにも及んでいるだろう。

 

(…コレは結構な威力があるな。弾速は茈には及ばないけど、飛距離が通常の茈以上だ。貫通力、破壊力の面では、どっこいってとこか。…いや、場合によっては茈以上か?)

 

五条は今も余裕そうな虎杖を見て、黒閃波に対する考えを改めた。

 

そんな折、虎杖が五条へ聞きたいことがあるようなので、五条は一度思考を止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのさ、五条先生。やってみてぇことあんだけど、上手くいくか分からんくて…」

 

虎杖から詳細を聞き、その内容に五条は思わず吹き出した。

イーヒッヒッヒッと暫く笑い続ける様子に、歌姫達は訝しんだ。

 

「…あー、お腹痛い!…オッケー!やばくなったら止めたげる!」

五条の言葉を聞き、虎杖は遠慮なく挑戦することを決めた。

コレ・・は、本来ならば思いついてもやることのできない危険な実験であるが、六眼持ちの五条がいるのであれば話は別である。

 

 

 

いつでも虎杖を制止できるよう五条の準備が終わったことを確認すると、虎杖は足を肩幅に広げ、腰を少し低くし安定させる。

口は少し開き、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯を鳴らす

 

 

 

 

 

 

 

 

カチンッッ

バチィィィィッ

 

 

 

 

 

歯を鳴らすと同時に黒い火花が発生する。

発生した黒閃は、なぜか喉には逃げていかず、口腔で圧縮される。

その後、虎杖の口が開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『黒閃の咆哮』…!!)

 

 

 

 

虎杖の口からは、先程と同程度の黒閃波が放たれ、さながらゴジラのようであった。

 

 

 

 

 

 

 

一同はシーンと静まり返っている。

ただ、1人ゲラゲラ爆笑している五条を除いて。

 

「今の見た!?すごくね!?」

「見た!ナッ○もおんなじことしてたよね!」

「そうそう!ちょうど、この前ドラゴン○ール見てさ、○ッパと同じことできんじゃね?って、さっき思ったんだよ!」

 

今の虎杖は既に呪霊以上にザ・化け物である。

それも、釘崎も伏黒も擁護できないレベルで。

 

「ナッ○のアレ、技名あったっけ?」

「それがないみたいでさ。だから、別作品から付けたんだよ!ズバリ!『黒閃の咆哮』!」

「ああ〜。僕見たことないけど、ドラゴンスレイヤーとか出てくるやつだっけ?」

「そうそう!」

 

虎杖と五条は、さきほどの技に夢中である。

この2人は、自身を客観視するということを知らないのだろうか。

 

「あとさ、スーパー○イヤ人2とかキル○みたいにバチバチって身体に纏わさられんだよ」

ほら、こんな感じにといって五条に見せる虎杖。

 

「おー!カッコいいね!」

親指を立ててgoodのジェスチャーをする五条。

 

「そしたら、あとは元気玉と瞬間移動と空を飛ぶ方法を見つけよっか!」

「え!できるかな!?」

「なんとかなるデショ!なんせ、黒閃の応用なんて、誰もできなかったんだから、誰も手をつけてないオリジナル技の金脈だよ〜」

 

虎杖と五条は、周囲を置いてけぼりにして和気藹々と話し合っている。

唯一、後方彼氏面というやつで虎杖を見ている東堂は別であるが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

「〜〜…!」

 

黒い火花はベッド?の上でクッション?に顔?を埋めていた。

自身からのプレゼントを少年の如く喜んでいる虎杖を見たためである。

 

ぼふ、ぼふ、ぼふ!

 

黒い火花はベッド?に腕?を叩きつけていた。

自身からのプレゼントを楽しみながら使いこなしている虎杖を見たためである。

 

バチッ!バチィィッッ!!

 

黒い火花が悶えたことで、黒閃が発生した。

自身からのプレゼントで、これからやりたいことを夢見る虎杖少年を見たためである。

 

スタスタスタ

 

黒い火花は歩いて?飲み物?を取りに行った。

自身からのプレゼントで、今も多彩なリアクションをしている虎杖を見続けるには、体力?が持たないためである。

 

ぐびっ、ぐびっ

 

黒い火花は思い切りよく飲み物?を飲んだ。

自身からのプレゼントを予想以上に気に入ってくれた虎杖を見て、火照った身体?を落ち着かせるためである。

 

 

プハーッ

 

黒い火花は、体力?が回復した。

 

 

 

 

 

 

悠くん、可愛いすぎじゃーっ!

 

 

ハァッ、ハァッ

 

黒い火花は息を切らした。

虎杖への想いを口にすべく、叫んだからである。

騒音公害となるので、やめてほしいものである。

 

黒い火花は、少し落ち着くと虎杖の周囲が黒閃についての考察をしていたことを思い出した。

誰か、自身のことを褒めるようなものはいないか聞き耳を立てていたのだある。

もちろん、黒い火花を知っているものなど1人もいないため、話題にすら挙がらなかった。

黒い火花は、心?の中でちょっとだけ泣いた。

 

「…そういえば、悠くんの周りの雑魚が何か言っておったな。す、すくな?がどうとか。そこは黒閃の女神様である妾を挙げるべきじゃろーが」

 

その前に、黒い火花は女?なのかどうかも定かではない。

 

「ふむ、少しばかり調べてみるとするか」

 

調査へと動く黒い火花。

黒い火花は、手元?に本?を出すと読み始めた。

タイトルは、『せかいひゃっかじてん』である。

勿論、作者は黒い火花その人である。

 

 

調べ進めて少し経つと、黒い火花はプルプルと震え?出した。

 

 

 

 

 

「………な、なんじゃ、こやつはぁぁぁあ!!!」

 

 

 

 

黒い火花が両面宿儺を知った瞬間である。




最近、チェンソーマンを見返しました。
…マキマさんの発想、さすがやなって。
何がとは言わんけど、さすがやなって。
おかげで、幸せで満たされている虎杖もアリだなって思うようになりました。

ありがとうございました。



前書きにも書きましたが、今話で今年は書き納めとなります。
呪霊の皆さん、読者の皆さん、良いお年を〜!
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