夢に出てきた、新大陸ではなく自分が育てた相棒の為に。
モンスターハンター、CAPCOMから販売されている大規模タイトル。誰もが格好の良い装備や、可愛らしいアイルーに憧れた事だろう。だが……、いざその世界に居るとなると辛いとしか言えない。
第一、そもそも2019年に終わり、ワールドの発売は18年。
ワールドが始まってからアイスボーンと、正直自分はPS4で遊んでいたが、ワンダレシリーズで遊んでいた。
パートナーの為にもワンダレを買い与え、一応ワンダレZPまではできていた。
「だからってなぁ……」
フロンティアは色々とインフレしていた。
正直、スキル構成もまともに覚えてない、ゲームと違い現実の世界になったこのモンスターハンターに、スキルという概念は存在しない。だが、俺にはある。
「……見た目は好きだけどさ」
ワンダレシリーズの重ね着の下には、けして見せることのできない黒龍ミラボレアスの装備がある。脱いだら、この世界でどうなることやら。
余談になるが、フロンティアは格好良いからと太刀を使っていたが、結局ワールドでは双剣と大剣、ヘビィボウガン。
他にも多種多様な武器を使うようになった。
「…装飾品がそのままなのはありがたい」
装飾品はそのまま装飾品として売りに出される。
所謂宝石なのだ、それがこの世界を旅していて理解できた。だが、俺だけは違う。装飾品で装備にスキルを付与できる。
「……なぁ、あんたハンターか?」
「あぁ、どうしたんだ」
名前も知らない、小さな開拓村。
その酒場で旅費を稼ぎながら俺は生きている。
神様からの特典はありがたい事にアイスボーンで生産した武器達だ。フロンティアのモンスター達もこの世界には存在する。そいつ等にも普通に効くそうだ。
「実はな、ドスジャギィがこの辺一帯に縄張りを広げてるんだ。あたりにはドスランポスも」
また懐かしい名前を聞いた、今の時代ライズのサンブレイクか?と皆感じるだろうが、俺にはライズシリーズは合わなかった。だから、ワールドで戦っていた。
兎に角だ、リストラモンスターは懐かしくそこまでの敵ではない。
「わかった、行ってこよう」
「ありがとう、報酬は」
「500zで良い」
「そんなの、飯一回分と少しじゃ」
俺はヴォルバスターを背負い、探索を始める。
俺はモンハンにわかであり、密林とかの正式名称は分からない。だから、ここが湿地帯に見えるが、それが今までの湿地帯なのかはわからない。
てか、湿地帯にシャギィとか、ランポスっていたっけ?
「…おかしい、ズワロポス達の姿が見えない」
湿地帯といえばのズワロポスは居らず、それどころか、他の小型モンスターすら気配を感じさせない。
転生特典なのか、ハンターノートに全フィールドのマップがある。
ジォ・テラード湿地帯、それがこの湿地帯の名前なのだろう。
もしかして、ズワロポスはいないの?湿地帯なのに?
あれって沼地だけだっけ?
「は?アプトノスの屍骸?」
ズワロポスは居ないのかもしれない、だが眼の前のアプトノスの屍骸はおかしい。
喰い方は汚く、何処か嫌な予感を思わせる。
それに、考えたらこれはギルドを通した依頼ではない。
「……うそだろ」
即座にヴォルバスターを構える、巨大な咆哮と共に姿を見せたのはドスジャギィを咥えた状態のイビルジョーだ。
「お前なら生態系壊すよなぁ……つまりだ、隠れてたのね」
500zで相手するモンスターじゃないが、やるしかない。
正直、ドラゴンの性能は龍属性耐性値-20とかいうクソだ。
でも、倒せる。
「身体が慣れてるのは不思議だな」
咆哮し、突撃してきたイビルジョーの攻撃を避ければ奴の胴体部にクラッチ攻撃を与える。
傷つけは成功した、後はレベル3貫通弾でパーティーだ。
「だいたい、上位レベルの個体か……行けるか?」
感覚で理解できた、貫通弾を撃ち続けているとイビルジョーは足を引きづっていく。
ストームスリンガーならもっと簡単に狩れていただろう。
だが、キャンプにはまだアイテムボックスはない。
つまり、装備は変えられないのだ。
「寝たか……」
捕獲用麻酔弾を2発撃ち込み、落とし穴を設置する。
イビルジョーは一瞬だけ藻掻くが、すぐに眠りについた。
「……どうすっかな」
与えられた知識の中にはモンスターを狩猟した際に上げる照明弾の様なものが存在する。
だが、生憎とあるのは救難信号だけだ。
そして、上空を見上げれば見覚えのある気球が存在する。
そうだ、各フィールドには彼等、古龍観測隊が存在するのだから。
「…頼む、見ていてくれ」
手を振り続けていると、気球が光った。
1時間もすることなく、4人組のハンターが現れた。
嫌なのはギルドナイトシリーズを装備している点だ。
「ギルドナイトかぁぁ……くそ……こんな依頼受けるんじゃなかった」
「何を勘違いしているか知らないが、我々はアナタを捕らえるつもりはないぞ」
他の3人も頷いている。俺が変にギルドナイトを警戒し過ぎただけだ。
「開拓村から依頼したハンターが戻ってこないという話しを聞いていた。しかし…」
「ドスジャギィとドスランポスのハズだったんだがさ……ドスジャギィの屍骸ならわからんぞ」
「それは此方が発見している、アナタは凄いな。イビルジョーを捕獲するとは」
「……マスターランクじゃない、上位の個体に負けるわけにはいかないんだ」
その一言、その一言でギルドナイト達の俺を見る目が変わった。
「すまない、ギルドカードを見せてもらいたい」
「……これ」
ギルドカードを見せればHR999。MR846という数字が映る。
ギルドナイト達は驚いているようだ。
「凄まじい戦績だな、貴方は」
「まぁ……それよりも開拓村に伝えないと。イビルジョーなのは良い、問題なのは俺がイビルジョーを捕獲したからドスジャギィとドスランポスの縄張りがまた変わることだ。ドスランポスの屍骸は見てない、最悪ドスジャギィの縄張りをドスランポスが犯すことになる」
俺の話を聞いていたギルドナイトは頷きながら後に居た一人に指示を出した。
その一人は敬礼をした後、全速力で走っていく。
「そうだ、ギルドカードを。こちらも」
ハンター同士の交流だ、ギルドカードを受け取ればギルドカードを手渡す。
ハンターは一期一会だと植え付けられた知識が言っている。凄いのはギルドカードを渡しても自分の手元に必ず一つはあることだ。いや、これはそういう世界の理なんだろう。
「…あと、ドンドルマはどういくんだ」
「ドンドルマ?何故だ」
「ドンドルマ経由じゃないと、少し会えない相手がいるんだ。死んでなければさ」
俺が覚えているなら、いるかもしれない。
彼女にとって、何年ぶりだろう。
彼にとって、何年ぶりだろう。
アレにとって何年ぶりだろう。
そもそもしれないかもしれない、だが……仲間がほしい。
たった一人で旅をするよりも、少しの望みをかけて……
「……女性か?」
「……パートナー、戦友だった。同じ装備をきて、何度もクエストに行った。死線をくぐり抜け、デュレムディラも、なのに……」
「……デュレムディラ?」
「気にしないでくれ、過ぎた話だ」
《ギルドナイト視点》
私、と言っても男だ。私はな。
私の前を歩きながら開拓村へと向かうヘビィボウガンのハンター。
彼の装備は一部の者にしか生産を許されないワンダレシリーズであった。
これを着けているハンターを私は数名しか知らない。
かつて、メゼポルタで英雄と呼ばれたハンターだ。
だが、彼等も常に付けてはいなかった。
すぐさま、変えていった。
だが、今でもワンダレシリーズを身に纏い戦う女性ハンターを私は知っている。
英雄達は新大陸調査団だけでなく、各地へと派遣されていき、メゼポルタはもうゴーストタウンに等しい。
今、あの街が残っているのはレジェンドラスタと呼ばれるギルドでも有数のハンターと英雄の仲間のお陰である。
英雄達が消えた街を彼等が繋いでいるのだ。
だから、私は聞きたくなった。
私は、聞かなくてはならないのだ。
「貴方は、英雄なのか?メゼポルタで、数多の古龍達を討伐せしめた彼等の……英雄の一人なのか?」
私の部下たちは私の言葉を不思議そうに聞いている。
だが、私は聞かねばならない。
彼が英雄の一人なら、何故メゼポルタから離れたのか。
新大陸に向かったハンターはいる、だが、数が合わない。その後、各地に派遣されたらしいが、派遣されていったハンター達の消息はつかめないのだ。
「俺は、あんたの言う英雄じゃないさ。英雄ってやつは極み種を討伐した奴等を言うんだ」
「!」
私は、不意に彼の肩を掴んでいた。
いや、握り締めていた。
「私は、かつて英雄と呼ばれたハンターのラスタだった。彼等は、彼等は私よりも強く気高い!聞かせろ、何故だ!何故貴方達はメゼポルタを去ったんだ!」
「……時代だよ、時は流れて……そして、何れ忘れていく」
「ふざけるな!私が、私があの人に忘れられたと?何度も、何度も私はあの人と」
「あんたの言うあの人は知らない、でも、俺は忘れてない。忘れ去られる存在だとしても、絶対に忘れない」
「……英雄の一人からそう聞けたのは良かった」
私は何処か嬉しさがあった、そして理解できた。
理解できたからこそ、この英雄を殴りたかった。
もう、我々ラスタは待っていない。
あの日、英雄達が去った日から契約していた者達は消えていった。私も、1年待ち、そしてギルドナイトへ。
だが、彼女は違う。持っていた、だから……
「教えてほしい、貴方のラスタの名前は」
「……レナ。それに、オウル、ニャビー。彼等は待っていてくれるかな」
その時、向けた顔が酷く寂しそうだった。
私もその顔を知っている、大切な者達を失った顔だ。
二度と会えない苦しみを知っている顔だった。
(…そうか、おそらく英雄達は既に)
考えてもみれば、ギルドからの命令なのだ。
英雄達を導入するほどの、それこそ古龍を倒すために彼等は死んでいったのかもしれない。
彼は、そんな生き残りの一人なのかもしれない。
「……ついたぞ」
「おぉ!ハンターさん!!」
開拓村の村長が彼に話しかける、彼は500zを受け取ると私達に食事をご馳走してくれた。
「ありがたい、だが……良いのですか?」
「誰かと食べるのも……何ヶ月ぶりかな」
「おい」
「すみません」
部下達も理解しているのだ、彼の纏う黒い雰囲気。
だが、彼は英雄の一人だ。きっと立ち直る。
「ふぅ……ドンドルマか」
「アイルー荷車が明日の朝出発するらしい。我々はそれに乗ってドンドルマへと向かうが、貴方もどうだ?」
彼は少し考えた様子だったが、私の問に頷いた。
「……どうか、祖龍の導きを」
「それは?」
「何、俺が信仰する神様さ。気にするな」
彼は英雄だ、そして私は彼が来たという方向に向けて祈りを捧げた。
「……お嬢さん、私は生きています」
主人公
MH3G、4シリーズ、Xシリーズ、ワールドシリーズ、
フロンティア、ライズシリーズを遊んでいた。
ライズシリーズが合わず、ワールドを現在エンジョイしている。ミラボレアス単独討伐とかはできない。
フロンティアはワンダレZPまでは強化したが、辿異種を単独討伐する実力は無い。
あくまでもエンジョイ勢、仲間と一緒に頑張った。
死因は不明、現在自分のラスタ、パートニャー、ホルクと合流すべくメゼポルタへ。
ギルドナイト隊長
元プレイヤーのラスタだった。
主人公を知らないが、お嬢さんとプレイヤーを呼んでいた。与えられた装備はギルドナイトシリーズ。
プレイヤーとお揃いの装備で狩りをしていた記憶を忘れないためにギルドナイトに所属した。
名前は決めてある
HR120.MR75ぐらい
ギルドナイト部下
ギルドナイト隊長の部下で3人。
基本的にこの4人でパーティーを組んでいる。
一人が一足速くドンドルマへと帰還した。
名前は決まってない。