母親を死喰い人に殺されたセルウィン家最後の生き残りは、カロー家の養女になる。   作:蕩けたバター

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実家から届いた不思議な箱を開けるとあら不思議…
そしてついにハロウィンパーティーが始まります。
原作とは違うとある事件が起きたりします。


実家からの贈り物/ハロウィンパーティー

ニンニク臭い闇の魔術に対する防衛術を終え、私とフローラは大広間へと向かった。

ヘスティアは寮に忘れ物をしていたようで取りに戻った。

 

 

「今日のお昼はイタリア料理が並んでいるそうよ。」

 

 

「どうして分かるの?」

 

 

フローラに問掛けると、彼女はふわりと微笑んだ。

 

 

「ホグワーツの下僕妖精にリクエストを出しておいたの。」

 

 

「そんな事が出来るの?」

 

 

「私も詳しくは知らないんだけど、料理の置かれた皿の下に『イタリア料理が食べたい』って書いた紙を置いておいたの。そしたら、今日の朝枕元に『本日の昼食にはイタリア料理が並べられます』って書かれた紙があったわ。」

 

 

「へぇ?つまり、料理の皿を片付ける時に紙を見つけて、イタリア料理をわざわざ用意してくれたってこと?」

 

 

「そうよ。」

 

 

その方法であれば、顔を合わせることなく、好きな料理をリクエストする事が出来る。

今度、フランスのお菓子を幾つかリクエストしてみよう。

実家から送られてくるお菓子ではなく、作りたての物が食べたい。

 

 

「さて、一体どんな料理が並べられているのかしらね?」

 

 

大広間に着くと、私達はスリザリンのテーブルへ向かう。

既にマルフォイやノット、ビンセントやゴイルは食事を始めていた。

普段表情の乏しいセオドールも、今日は心無しか嬉しそうに見える。

 

 

テーブルの上を見ると、美味しそうなパスタにドリア、ピザやラザニア等の炭水化物のオンパレードだ。

メインディッシュは、牛肉のタリアータとラム肉のスペッツァティーノ。

スープにはミネストローネ、サラダはトマトのカプレーゼと生ハムのサラダが用意されている。

他にもデザートには、ティラミスや苺のパンナコッタが用意されており、いつもの不味いイギリス料理はフィッシュアンドチップスとパンを除いて一切置かれていない。

 

 

「…最高。毎日他国の料理が食べたいな。」

 

 

「そうね。どれもこれも美味しそうだわ。冷めないうちにいただきましょう。」

 

 

私達は食事を始めた。

数分後、忘れ物を取りに寮へ帰っていたヘスティアが戻って来た。

 

 

「え、何これ?イタリア料理、よね?」

 

 

「そうよ。早く食べないとなくなってしまうわよ?ヘスティア。」

 

 

「それは困るわ。」

 

 

ヘスティアは急いで椅子に座り食事を始めた。

美味しい料理に舌鼓を打っていると、頭上から突然何かが降ってきた。

 

 

「わっ!」

 

 

驚いて上を見上げると梟がおり、大きく羽ばたいて大広間から出て行った。

テーブルの上には私の身長の半分程の大大さの包みが置かれており、送り主を確認すると父の名が記されていた。

 

 

「お父様から私達3人に宛てた物みたい。」

 

 

「「お父様から?!」」

 

 

私がそう告げるとヘスティアとフローラが嬉しそうに笑った。

ホグワーツに来てから初めて送られてきた物だ。

中身は一体何なのか、とても気になる。

 

 

「早く開けて!」

 

 

「分かった。ちょっと待って。」

 

 

リボンを解き、包みを広げると中には私とフローラ、ヘスティアの名前がそれぞれ記されたトランクケースが入っていた。

私のトランクケースは水色、フローラのトランクケースは赤茶色、ヘスティアのトランクケースは白。

シンプルだが、品のある刺繍が施されていた。

 

 

「トランクケース?」

 

 

「開けてみましょう。」

 

 

トランクケースを開くと、そこには驚きの光景が広がっていた。

驚きのあまり固まってしまった。

そんな私達の様子に気付いたザビニが、私達の背後からトランクケースの中身を覗くと、驚きの声を上げた。

 

 

「うおっ…これは凄いな。検知不可能拡大呪文を使って、一つの部屋を形成しているのか。」

 

 

トランクケースの中には、カロー家の自室が再現されていた。

ふかふかで大きな天蓋付きのキングベッド、勉強机、大きな本棚、猫の足の付いたタンスに鏡の縁を宝石で彩ったドレッサー、緑のソファーに黒いテーブル。

全てが、私の部屋に置かれていた家具である。

 

 

「あ、手紙だ。」

 

 

封を開け、中から白い便箋を取りだし、読み上げる。

 

 

『そろそろホグワーツの生活に慣れてきた頃だろうか。学校生活で困っている事は無いかい?私達は3人が上手くやれているかどうか、とても心配だよ。学校にも確認の手紙を出してしまいそうになった。これからは、月に一度は手紙を送りなさい。書く事が無いなら、何も書かずに空の封筒を送りなさい。それから、ホグワーツのベッドの寝心地は最悪だろう。だが、今回送ったトランクの中で生活すれば、実家と変わらない質の眠りが保証できる。そして、トランクの中では時間の流れが少し遅くなる。寝坊をするなんて事も無いだろう。今後のホグワーツでの生活が、より良くなる事を祈ってるよ。』

 

 

父は随分私達の心配をしているようだ。ホグワーツのベッドに関しては、想定内の寝心地だったのでそこまで気にしていなかったが、改めて言われれば父の言う通り寝心地が悪い。

ホグワーツ入学前にベッドの事を教えてくれていれば、このトランクを渡してくれていればと少し恨めしく思ってしまうが、用意が大変なのかもしれない。

 

 

「へぇ?トランク時間操作の魔法が使われているのか。」

 

 

ザビニが興味深そうにトランクをじっと見つめる。

 

 

「トランクがあれば一人の時間も確保出来るし、かなり画期的ね。」

 

 

「確かにそうね。私達は家では一人の時間を大切にしてるし、有難い贈り物だわ。」

 

 

「早速、このトランクの中に入ってみる?」

 

 

「そうしたいけど、もうすぐ授業が始まってしまう。今日の授業が終わってからにしよう。」

 

 

その後、トランクについて話しているとマルフォイやパンジーがやって来て、これらについて説明した。

彼等は私達のトランクを羨み、親に相談して似たようなものを作らせると言っていた。

 

 

「父上に相談して作ってもらう。そうだ、この方法はスリザリンの他の生徒にも共有しても良いかい?」

 

 

「別に構わないよ。みんなが生活しやすくなれば、スリザリンの得点にも繋がるだろうし。」

 

 

マルフォイは許可を貰うと、すぐにビンセントとゴイルを連れてスリザリン寮に向かった。

 

 

「本当に、素直なのか素直じゃないのか分からない人ね。」

 

 

「まあ、家で大切にされてきたお坊ちゃんなんだから仕方ないわよ。」

 

 

他人事のように話すヘスティアとフローラに苦笑した。

だって、私達も家の中で大切に育てられてきた、所詮箱入り娘というやつだ。

マルフォイを馬鹿に出来るような立場にはいないのである。

 

 

「もうすぐ授業が始まるし、私達もトランクを部屋に置いてきましょう。」

 

 

「そうだね、早く戻ろう。」

 

 

ヘスティアの言葉に頷き、トランクを持って部屋に向かった。

その後幾つかの授業を終えて、放課後がやってきた。

 

 

「じゃあトランクに入ってみましょうか。」

 

 

各々、自分のトランクの中に足を踏み入れる。

階段を下りて部屋に入ると、実家と同じ家具の配置の自分の部屋に感動した。

 

 

しかし、本棚の数がひとつ増えている。

私の肖像画が飾られていた位置には真新しい本棚が置かれていたのだ。

 

 

「この本棚、ほとんどが古代魔法と錬金術に関するものばかりだわ。こんな本、家にはなかったはずだけれど。」

 

 

疑問は残るが、この本を確認するのは今じゃない。

 

 

「わぁ、ふかふか…」

 

 

ベッドに腰かけ、部屋内を見回すとテーブルの上に一つの大きな箱が置かれていた。

リボンを解き、包装を剥がす。

蓋を外すと、中には2枚の書類と大鍋と小さなコンパクト、1枚の写真が入っている。

 

 

書類を確認すると、1枚目はセルウィン家の屋敷や財産の相続に関するものだった。

2枚目は、セルウィン家の当主になる為の書類だ。

各純血の当主のサインが書かれており、私がこの書類に名前を書けば、私は当主になれるようだ。

 

 

ひとまず書類は一旦置いておこう。

小さなコンパクトを手に取り開くと、中には小さな指輪が入っていた。

青い宝石の付いた指輪だ。

この宝石はサファイアだろうか?

指輪の裏には"sapphire"という文字が刻まれていた。

宝石の名前というより、人名を指しているように感じる。

指輪をコンパクトに仕舞い、部屋を出ようとした時、コツンと何かが靴にあたった。

下を見ると、銀色の少し錆びれた鍵が落ちていた。

一体どこの鍵なのだろうか。

ひとまず鍵をポケットに入れ、階段を上がりトランクから出る。

 

 

「次の授業は呪文学だっけ?早く行きましょう。」

 

 

「そうね。」

 

 

既にトランクを出ていたフローラとヘスティアの言葉に頷き、荷物を持って寮を出た。

全ての授業を終え、私達は一旦スリザリン寮に戻っていた。

 

 

「で?話って何?」

 

 

ヘスティア、フローラが室内のソファに座り私をじっと見つめている。

 

 

「実はね、私のトランクの中の部屋に、セルウィン家の相続に関する書類と、当主就任に関する書類が置かれていたの。他にも、カロー家の自室には無い本棚もあったし、"sapphire"という文字が刻まれた指輪と何故か大鍋も置かれていたの。」

 

 

「どういう事?私の部屋は自室と変わっているところは、肖像画が置かれていないを除いて無かったわよ?」

 

 

「私も同じね。実家の自室と全く同じ配置、同じ広さだったわ。」

 

 

私だけ、部屋の状況が変わっている。

一体どんな意図があるのだろうか。

 

 

「でもまあ、貴方が本当にセルウィン家の血筋であれば、残された屋敷や財産の管理はしないといけないわ。確か、セルウィン家って死喰い人に殺されたり、死喰い人になって殺されたりして、滅んだと聞いたわ。もし貴方が、セルウィン家の人間であれば、復興が出来る。」

 

 

確かに、ヘスティアの言う通り私がセルウィン家の血を引く魔女であれば、セルウィン家を復興させなければならない。

しかし、私にとっての家はカロー家だ。

優しい父、美しい母、大切な姉であるヘスティアとフローラ。

家族こそが私の全てで、私の心の支えだった。

そんな私が急にセルウィン家という名を受け入れられる訳がない。

 

 

「…」

 

 

何も言わない私にヘスティアは私の手を取り強く握り締める。

 

 

「ゆっくり考えれば良いわよ。それに、クリスマス休暇にセルウィン家に行ってみるのはどう?」

 

 

「セルウィン家に…?」

 

 

「それはいい考えだわ。私も行ってみたい!」

 

 

フローラの明るい言葉に少し心が軽くなる。

私がセルウィン家の人間として生きるかどうかはさておき、遊び感覚で滅びた家門の屋敷を見てみるのも面白いかもしれない。

 

 

「…そうね、2人の言う通りクリスマス休暇に行ってみようかな。」

 

 

「決まりね。お父様に私から手紙を出しておくわ。その際、セルウィン邸を訪問したいと伝えておくわね。」

 

 

「ありがとう、ヘスティア。」

 

 

その後、ヘスティアが手紙を書いている間、私は少しトランクの中に入り、本棚を確認する事にした。

新しく追加された本棚には錬金術、古代魔法に関する書物が書かれていた。

 

 

一冊を本を選んで開いてみると、ニコラス・フラメルの生成した賢者の石について書かれているようだ。

しかし、古代ルーン文字で書かれている為、解読は不可能だ。

どこかで古代ルーン文字の参考書と辞典点を借りなければならない。

 

 

賢者の石とは、魔法の力を帯びた赤い石である。

これは命の水を生み出すことができ、飲んだ者の寿命をはるかに延ばし、また金属を純金に変える力も持っていた。

そんな石を作る事が出来たとしたら、どれだけの名誉を得られるのだろうか。

ページを捲ると、人魚の秘薬、ホムンクルスのレシピと思しきものを見つけた。

どうやら、この本はかなり貴重なもののようだ。

 

 

流石に長居しすぎたと思い、トランクを出るとヘスティアはまだ手紙を書いていた。

 

 

「まだ書き終わってないの?」

 

 

「まだって、15分しか経ってないわよ?」

 

 

「え?私30分くらいトランクの中にいたはずだけど?」

 

 

不思議に思い時計を確認すると、15分しか経過していなかった。

どうやらフローラの言っている事は正しいようだ。

 

 

「手紙の内容を忘れたの?」

 

 

ヘスティアが手紙を掲げる。

そこに書かれた内容を確認してハッとした。

 

 

「あ、そっか。トランクの中では時間の流れが遅いんだっけ?」

 

 

「そう。どうやら、トランクの中は、時間の流れが現実世界の2分の1の速度で流れているみたいね。」

 

 

つまり、トランクの中の1分は現実世界の30秒。

1時間居たとしたら、現実世界では30分しか経過していない事になる。

もし課題をやり忘れていたり、寝不足に陥ったとしても、トランクの中で過ごせば足りない時間を補う事が出来る。

 

 

「なるほど。かなり便利だね、このトランク。」

 

 

「そうだね。だけど、適度に時間を確認しないとおかしくなりそう。」

 

 

「それはそうかも。」

 

 

その後、手紙を書き終えたヘスティアと一緒に大広間へ向かった。

その道中、地下に向かって走っていくグレンジャーとすれ違った。

彼女の目は少し赤くなっていた。

 

 

「…」

 

 

彼女が気になって足が止まる。

振り返ると、彼女は階段を駆け下りていた。

 

 

「どうしたの?エスメ。早く行かないと、料理が無くなってしまうわよ?今日はハロウィンパーティーよ?」

 

 

フローラの声に振り返る。

 

 

「ごめん、行こっか。」

 

 

グレンジャーの事が気になるが、それよりも今はハロウィンパーティーの方が大事だ。

それに、マグル生まれの穢れた血を気にするなんて私らしくない。

私は大広間に向かって歩き出した。

 

 

「わぁ、美味しそう。」

 

 

ホグワーツの天井から、かぼちゃのランタンが吊るされている。

ゴースト達も楽しそうに宙を舞っており、楽しいハロウィンパーティーが開かれていた。

テーブルの上には、かぼちゃスープにかぼちゃパイ、コルカノンにボクスティと、様々なハロウィン料理が並んでいた。

 

 

「あ、バームブラックだ。ねぇ、みんなで食べてみましょうよ?」

 

 

ヘスティアが指さしたお菓子はバームブラック。

これは、ハロウィンの時期にアイルランドで食べられる伝統的なお菓子だ。

紅茶やスパイスがほのかに香り、レーズンの甘みが美味しい素朴なフルーツケーキのような味わい。

バターをほとんど使わないためパウンドケーキよりあっさりとしているが、しっとりとした仕上がりだ。

食として食べられてきたバームブラックは、これからの1年の運勢を占うアイテムでもある。

ケーキの中に占いアイテムを練り込んで焼き、切り分けた時に入っていたアイテムで占うことができる。

 

 

「じゃあ私はこれにしようかな。」

 

 

切り分けられたバームブラックを皿の上に乗せる。

口に運べば、上品な紅茶の香りがいっぱいに広がる。

そして数口食べると、生地の中から何か出てきた。

 

 

「わあ、金貨だわ。私お金持ちになれるのね。」

 

 

硬貨が入っていた人は、金持ちになれると言われている。

この中で一番の当たりだ。

セルウィン家の財産を相続すれば、相当のお金持ちになれるだろう。

この占いはあながち間違っていないのかもしれない。

 

 

「わあっ!最悪、木片だわ。つまらないわね。何もないじゃない。」

 

 

ヘスティアが嫌そうな声を上げる。

木片が入っていた人は、結婚生活に良くない事が起こると言われている。

しかし、私達は今現在結婚をしていないので特に関係無いだろう。

 

 

「フローラは何が入っていたの?」

 

 

そう問掛けると、フローラは苦い顔をして無言で皿の上を指さした。

そこには布切れが置かれていた。

布切れが入っていた人は、貧乏になると言われており、今のところ彼女の結果が最も最悪だ。

 

 

「…本当になったりしないわよね?」

 

 

「流石に大丈夫だと思うけど、大切な物はしっかり管理しておいた方が良いんじゃない?」

 

 

「…そうね。宝石やアクセサリーはしっかり保管しておかないと。」

 

 

食事をしていると、前の方に座っているビンセントが突然苦しみ出した。

 

 

「お、おい、クラッブ!どうしたんだ?」

 

 

「は、腹が痛い。」

 

 

「どうしたの?ビンセント!」

 

 

私が駆け寄ると、クラッブの皿の上にはバームブラックのカスが落ちていた。

 

 

「まさか、バームブラックの中に入っている異物をそのまま食べちゃったの?」

 

 

私が彼に尋ねると、ビンセントは顔を縦に振った。

それも何回も。

 

 

「…クラッブ、何をしているんだ!あー、クソッ!今すぐ医務室に行くぞ!おい、手伝えゴイル!」

 

 

マルフォイが慌てて立ち上がり、ゴイルに命令する。

しかし、ゴイルの様子も変だ。

 

 

「ゴイル?おい、どうした?返事をしろ。」

 

 

ゴイルは俯いたまま何も話さない。

様子がおかしい。

まさか、と思い彼の皿を確認するとビンセント同様バームブラックのカスが落ちていた。

かれの口の周りも大量のカスが付いており、彼もビンセント同様異物を食べてしまったらしい。

 

 

「まさか、お前もクラッブと同じなのか?」

 

 

「…ご、ごめ…」

 

 

口パクで必死に謝るゴイル、動く事もままならないビンセント。

流石にまずいと思い、近くに座っていたザビニに声をかける。

 

 

「ザビニ、ちょっとスネイプ先生を呼んできてくれない?2人がバームブラックの中身まで食べちゃったの。」

 

 

私が彼に今起きた事を説明すると、ザビニは溜息を吐いた。

そして、面倒臭そうにしながらもスネイプを呼びに行ってくれた。

 

 

「大丈夫?ビンセント。一体何が入っていたの?」

 

 

「…あ、うう、ゆび、わ…」

 

 

「まさか、金属を飲み込んだのか?これは、マダム・ポンフリーの治療が想像出来ないな。一体どうやって取り出すんだ?」

 

 

ノットが冷静に2人の今後を憂いて話すと、ビンセントとゴイルが分かりやすく顔を青く染めた。

ハロウィンの日に本当のゴーストになってしまうんじゃないかというくらい、青い顔は少し不気味だ。

 

 

「連れてきたぞ!」

 

 

ザビニが食事中だったであろうスネイプを連れて戻って来た。

 

 

「おい、大丈夫かね?クラッブ、ゴイル。」

 

 

その後、スネイプの呪文で宙に浮かれされた2人はそのまま医務室へ運ばれて行った。

 

 

「…恐ろしいハロウィンね。」

 

 

「あの2人はトロールと大佐ないわね。」

 

 

パンジーが呆れながらそう言うと、殆どの生徒が彼女に同意を示した。

他寮の生徒もチラホラとスリザリンのテーブルに視線を送っているが、ビンセントとゴイルは馬鹿なので、反論する事も出来ない。

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