磯部のアリバイ捜査は、新潟県警と山形県警の捜査協力を得ることにした。
磯部の旅行の日程は、次の通りだった。
1日目 東京を8時出発 東京から上越新幹線に乗って新潟で特急に乗り換えて酒田へ行く
東京発8時17分 上越新幹線「あさひ303号」に乗車
新潟着10時21分 下車
新潟発10時31分 羽越本線・特急「いなほ3号」に乗車
酒田着12時39分 下車
酒田で1泊
2日目
酒田-村上温泉へ
3日目
村上から新潟へ
新幹線で帰京
「アリバイ成立ですか。」
と、南は高杉に言った。
「ああ、確認されたよ。」
「そうですか。」
新潟県警では、村上の温泉でチェックアウトしていたことが分かった。
「そうか、次の日に村上温泉へ行って 鮭の名所を見物したのか。」
「ああ、今の時期は鮭の季節だそうだ。」
「それで、村上へ行っていたのか。」
「なるほどね。」
「それに、村上は城下町で有名なのよ。」
と、梶山は言った。
「へぇー、そうなんだ。」
「それに、鮭で有名なの。」
「鮭の有名なんだ。」
「そうよ、私も村上に行ったことあるからわかるの。」
「ほう。」
「へぇー。」
「確かに、彼は事件当日に酒田へ行っていたのは確かですね。」
「犯行時刻は、新潟を発車後に車内で殺害後に下車して、海岸で遺棄した。」
「ほう、なるほどね。」
「犯行は可能なんですかね。」
「そこなんだよな。」
と、高杉は言った。
「つまり、彼は最初から乗っていた可能性が高いな。」
「何か、トリックがあるはずだ。」
「ええ。」
そして、数日後。
小海が休暇から戻ってきた。
「おはようございます。」
「どうだった、特急「いなほ」に乗って村上と酒田は。」
と、松本は言った。
「すごく楽しかったよ、村上はね新潟の城下町なの。」
「ほう、確か鮭がおいしいんだよね。」
「ええ、鮭も食べたわよ、後、二万五千石で有名な城下町なんだって。」
「へぇー、酒田って最上川で有名だな。」
「そう言えば、ここは確か奥の細道で芭蕉はこう呼んでいたな。」
「そんな歌枕があるのですか、主任。」
「ええ、確か俳句で芭蕉が言っていたな。」
暑き日を海にいれたり最上川 (芭蕉)
「さすがですね、主任。」
「芭蕉の俳句だよ。」
「確か、国語で習っていたわ。」
「ええ。」
「犯人は、最初から上越新幹線に乗って新潟から特急「いなほ」に乗っていた可能性があるんじゃないかな?。」
「ほう、犯人はどうやって下車して浜中海岸へ行ったかだよ。」
「そこてぜすよね。」
と、その時だった。
「わかったわ、犯人が使ったトリックが。」
「えっ、何かわかったのか。」
「小海、何かわかったのか。」
そして、犯人が使った列車トリックとは。
アリバイは崩れるのか?