サブタイふざけすぎた?ゴメン
『こっちは鏡の奪取完了したよ。そっちは切り上げられそう?』
「はい。問題ありません。どこに合流すれば?」
『ゲーム開発部の部室に来てもらえるかな?大丈夫そう?』
「了解です。では」
そう言って先生との通話を切り、目の前に居る少女に声をかける
「じゃ、僕はこの辺で失礼するよ」
「チッ……!クソが……」
目の前に座り込んで居る少女は、息も絶え絶えで、いつ倒れてもおかしくないほど疲労している様だ。まあ大分やったしね
「……てめぇ……まだ……全力……じゃ、無かっただろ」
「……まあ全力では無かったけど、本気ではあったよ。君にはちゃんと挑まないと駄目そうだったしね」
「はぁ……最後までムカつく野郎だな。ほら、とっとと戻れよ」
「そうしようかな。……じゃあね」
座り込んでいる少女を尻目に、その場を後にする
(強かった……と言いたいけど、今の彼女にそれは言うのは間違ってそうだったからなぁ……)
……
…………
………………
「…………負け、か」
あいつがギアを上げた瞬間、あたしは手も足も出なくなった、完全な敗北
「約束された勝利……はっ……このザマでか?」
別に驕っていた訳では無い。油断していた訳では無いんだ。全力で戦った。だから、負けても清々しい気分ではある。……ただ
『リーダー!』
『部長』
『ネル先輩』
ただ……
「悔しいモンは悔しいなぁ……」
真正面から戦った。ああそうだ。不意打ちなんて無かったし、増援なんて無かった。あったのは、単純な実力差だけ。だからこそ、文句なんて無い。あいつが全力じゃ無かったのはムカついたが、それでもあたしが負けたんだ。言える立場じゃねぇ
「クソっ……クソが……!」
文句は無い。……文句は無いと分かっていても、胸の内側から湧き上がってくる悔しさを抑えられない。何度も拳を地面に叩きつけるが、悔しさが晴れることは無かった
頭に浮かぶのは、あの男の姿。自身を倒した、圧倒的強者。
負けたままで良いのか
という言葉がせり上がってくる。……ンなもん
「良い訳ねぇだろうが……!」
ああそうだ。相手がどれだけ強くても、それが負けたままで良い理由にはならない
「待ってろよ……乙骨憂太。いつか絶対にお前を倒してやる」
……
…………
………………
「戻りましたー」
さっきの子……美甘ネルとの戦いを終えてすぐ、僕はゲーム開発部の部室へと戻ってきていた
「あ、お兄様!おかえりなさい!」
「ん……?……ああ、ただいま」
アリスちゃんが一瞬誰に向けて言ってるのか分からなかった……僕か
「お疲れ様、憂太。助かったよ」
「いえ、お気になさらず……それで、鏡はどうなりましたか?」
「ああ、鏡はもうヴェリタスに渡してあるよ。解析を待つ……て感じかな」
「そうですか」
とりあえずは一件落着……って訳にも行かないかな。僕は彼女に顔を見られてる訳だし。というか名前も名乗ってるしね……
「お兄様!一緒にやりましょう!」
僕がこれからの事について悩んでいると、アリスがコントローラーを持ちながら笑顔で駆け寄ってきた。……うん、まあ、後でいいか
「良いよ。やろうか」
「!では早速……」
……
…………
………………
紆余曲折を経て、ミレニアムプライス参加受付最終日……
「お姉ちゃん!まだ!?」
「ま、待って、急かさないで!あとこれだけ入力すれば終わりだから……!」
「あと二分だよ!?急かさずにはいられないって!」
「正確には96秒です、そう言ってる間に残り92秒……」
「わ、分かった分かった!もうできたから!」
「こっちは簡単なテストだけやって……うん……エラーは出てない、モモイ!」
「オッケー!ファイルをアップロード、完了までの予想時間……15秒!アリス、後何秒!?」
「残り19秒です……!」
「お、お願い……!」
部屋に居る者達に緊張が走る。1秒が何分にも感じられ、心臓の鼓動が煩くなってきたころ……
「て、転送完了……」
『ミレニアムプライスへの参加受付が完了しました』
全員が望んでいた文字が表示される
「間に合ったあぁぁぁあ!」
「ギリギリ……心臓止まるかと思った……」
「後は3日後の発表を待つだけ、だね」
「取り敢えず間に合ったけどまだ結果が出た訳じゃ無い。三日後には……このままこの部室に居られるのか、そうじゃないのかが決まる……でも三日って結構長いじゃん?そこで提案なんだけどさ……先にWEB版のテイルズ・サガ・クロニクル2をアップロードしてみるのはどう?」
「どうして……?」
「三日も待てないよ!それに審査員の評価より先にユーザーの反応を見たくない!?」
「うーん、でもちょっと怖いかも……低評価コメントも心配だし」
うーん……どっちの言いたい事も分かるなぁ……。まあこればっかりは彼女達が決めることだしね
「大丈夫ですかね。彼女達」
ふと、隣にいる先生に話しかける。正直心配ではある。今日まで頑張っていたのを見ていたから、なるべく成功して欲しいんだけど……
「まあ、出来ることはやったからね。後は見守るだけだよ」
「……そうですね」
後は彼女達に任せよう……と思い、楽しそうに会話している彼女達を見ていたら……
ドカアアァァァン!
と、ゲーム機が爆散した
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