現代の異能(偽)の青春の記録   作:チキ・ヨンハ

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独自設定マシマシ。説明多め


vsヒエロニムス(1)

 

 

 

彼が呼び出した"リカ"は、"祈本里香"でもなければ原作で乙骨に残された"リカ"でもない。彼が呼び出した"リカ"は、"乙骨憂太"という名に刻まれた、"祈本里香"の残滓だ

 

というのも、人にとって名前とはその者を表す最も重要なピースといっても過言ではない。そのため、"乙骨憂太"という名前には"祈本里香"という名前が深く刻み込まれていた。"乙骨憂太"には、"祈本里香"が居なくてはならない。つまり、"乙骨憂太"という名前を名乗るならば、その者には、"祈本里香"が必要だ

 

彼は転生した当時にこのことに気がついた。そのため、彼はなんらかの形で"祈本里香"が居ないかと探した。そこで気がついたのだ。自身の力の源。そのすぐ近くに、別の力を感じることに。そして予想通り、それは"祈本里香"だった。正しくは、その残滓。彼は、なんとかして"それ"を具現化できないかと考えた。……そして、その方法を見つけた。"縛り"だ

 

呪術の要素である縛りを、彼は神秘に応用させた。そしてその内容とは

 

"リカを顕現させている場合以外の神秘の総量減少"。その縛りにより、彼は"リカ"を式神として顕現させることを可能にした

 

式神『リカ』その能力は、模倣の精度向上、神秘の出力、総量の向上だ。ただし、"リカ"を顕現させているのは縛りにより減らした神秘。顕現させている間に、それは残量を減らしていく。式神『リカ』が顕現可能な時間は、およそ『五分』

 

「よし……行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『模倣:解』!」

 

まずは様子見の解……これでどの位ダメージが入るか……

 

「───────!」

 

「……マジか」

 

"リカ"も顕現させてるし、様子見といっても手加減したつもりはないんだけど……ほとんどダメージが通ってないな……

 

「下手な攻撃はかえってこちらの隙を晒すだけ……か」

 

やはり大技で決めるしか……だが『開』は辺りに被害が出すぎる。かといって生半可な攻撃は通らない……どうするか

 

「……仕方ない。あれをやろう」

 

となると……準備が必要だな

 

「リカ、時間を稼いでくれる?」

 

「まかせてー!」

 

……さて、と。僕と怪物までの距離は大体15mか……うん。こんなもんかな。……よし

 

「『模倣:氷疑呪法』」

 

次の瞬間、僕とリカ、そしてあの怪物だけを巻き込んだ、半円型の氷のドームが生成された。よし、下準備完了

 

敵は何かを感じたのか、僕へと向けていた警戒をドームに向け、この氷のドームを壊そうとするが、より強固に作ったそれは、壊れる気配がない

 

「僕の力と"彼ら呪術師"の力は似て非なるモノ。だから、僕は彼らみたいに"領域"を展開する事は出来ない。……だから、参考にしたのは」

 

あの歳で呪術戦の頂点を不完全ながら習得した"彼"の使い方。元々存在している施設を外殻として使用する方法。今回は元から存在している物では無く、生み出した物だが。そして、生得領域の具現化……という訳でもない

 

領域に必中なんてものは無く、僕が本気を出せて、120%の力を引き出す様にした不完全なモノ。だが、それだけで十分

 

僕は結局偽物だ。"彼"の様に真の愛は無く、仲間を思う心も無い。偽物は、何時までたっても偽物にしかなれない。それを忘れるな

 

「ここからが本番だ」

 

 

 

 

 

『贋物創成』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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