現代の異能(偽)の青春の記録   作:チキ・ヨンハ

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vsヒエロニムス(2)

 

 

乙骨の疑似(・・)領域『贋物創成』は、自身が模倣可能な物の中から7つを選択し、その物を自由(・・)に使用できる

 

例をあげるとすれば、『御厨子』を使用した後に『不義遊戯』を使用する場合、通常『御厨子』と『不義遊戯』の間にはクールタイムが存在する。しかし、疑似領域を展開した場合、このクールタイムが存在しなくなる。自身の神秘が保つ間ならば、乙骨は好きなだけ技を連続して使用できる。また、領域に設定していない技も、通常と同じように使用できる

 

加えて、『リカ』の召喚中であれば、使用する技の精度と威力、使用できる神秘の量が格段に上昇する

 

「ここで決着をつける」

 

──『リカ』の完全顕現終了まで、あと4分30秒

 

 

 

 

 

 

 

 

「『動くな』」

 

(まずは呪言……これが効いたら楽なんだけど)

 

『───────!!』

 

「ま、効かないよね」

 

(これは何となく分かってた。見た感じ耳無いし。だから領域に呪言は設定しなかった。なら、やっぱりあれか)

 

「リカ、あれをやるから、終わったらすぐにこっちに来て」

 

「りょーかい!」

 

「ありがとう」

 

そう言いながら、乙骨はリカに対して(・・・・・・)手掌を構える

 

「『龍鱗 反発 番いの流星』」

 

「『模倣:解』!」

 

そして、すぐさま乙骨は手を叩く。すると

 

『─────ッッッッ!!??』

 

(よし成功!)

 

無貌の怪物とリカの位置が入れ替わり、その体に大きな傷を刻む。それを見た乙骨はすぐさま敵に向かって行く

 

「リカ!」

 

『───────!!』

 

(傷は浅くない。今がチャンスだ!攻め立てる!)

 

全力の疾走。能力の制限を解除した彼のスピードは、視界に捉える事すら困難であり、怪物の体には一瞬の内に傷が刻まれる

 

『───!───っ!』

 

しかし、ただやられる訳には行かないとばかりに、乙骨の気配を感じ取り、感じた方に向け攻撃をしかける。地面が割れる程の攻撃。普通であれば浅い傷では済まない所ではあるが……

 

「当たるわけないだろ!」

 

相手が悪い。当たれば致命の一撃も、彼にはまず当たらない。怪物攻撃を躱しながら、リカと連携し確実に傷を与えていく

 

『───!!』

 

「うおっ……と」

 

そんな時、突然の空気が揺れる程の咆哮と共に、周辺に暴風が吹き荒ぶ。それにより、乙骨と怪物の距離は離されてしまう

 

『──────!!!』

 

見た目の変化は少ないが、乙骨は感じとる

 

「……なるほどね。そっちもこれからって事か」

 

敵である無貌の怪物の力。それが先程に比べて格段に上昇した。それに合わせ、乙骨のボルテージが上がる。両者共にここからが本番だ

 

───『リカ』の完全顕現終了まで、後2分25秒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






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