現代の異能(偽)の青春の記録   作:チキ・ヨンハ

6 / 32






蹂躙

 

 

 

「「……」」

 

うん……流石にバカ正直に突っ込んでは来ないよね。僕の戦い方とかも分かってないだろうし。

 

なら、お望み通り僕の方から仕掛けるとしようか

 

一先ず、刀を自分の手に顕現させる。相手は……少し不思議そうだね。まあ銃社会のキヴォトスで刀を使うのは珍しいと思うけど……僕が銃を使うとキヴォトス人でも危ないからね。仕方ない

 

刃を潰している刀を手に握ったまま、相手に向かって歩いていく。1歩……1歩……そして、次の1歩を踏み出し

 

“目の前に居る先生”へと振り下ろす……が、謎のバリアによって防がれた

 

(硬いな……)

 

「なっ……」

 

「いつの間に?!」

 

「っ……!」

 

「おっと」

 

バリアによって防がれた事により、僕が接近したのに気がついた他の3人の内の1人、銀髪の子が僕の足を狙い撃って来るが、先程まで居た位置まで戻る事で回避する

 

「ん……見えなかった」

 

「嘘、常連さんあんなに強かったの?」

 

「これは……少しマズイかもしれませんね」

 

うーん……これを見えないとなると……

 

 

 

絶対勝てないよ?

 

……

…………

………………

 

(強いとは思っていた……だが、ここまで……!)

 

「シロコ!前方に手榴弾を……」

 

「遅い」

 

指示を出すと、それが届く前に潰される

 

「ノノミ!目に見える範囲に弾幕を!」

 

「了解です!」

 

「うーん……ちょっと甘いかな」

 

指示が通っても、そんなものは無意味だというように正面から潰される

 

(クソっ……!強すぎる!見積もりが甘かった!これが……)

 

「現代の異能……!」

 

「もう終わりかな?」

 

自分の甘さに歯噛みしていると、後ろから声が聞こえてくる。ハッとし、振り向くと、こちらに刀を向けている憂太の姿が。他の子達は、私の後ろに憂太が居ることに今気がついた様だ。……これは、間に合わないだろう

 

(くっ……力不足か……)

 

自分の力不足を噛み締めながら、己へと迫ってくる刃が潰れている刀を眺めていると、寸前で刀が止められた

 

(……?一体何を……)

 

不思議に思い、刀を握っている彼に目を向けると、私の後方をじっと見つめたまま動かない

 

「……来たね」

 

彼がそう呟くと、私の少し後方から、轟音と共に人が落ちてきた。

 

「……これは一体どういう状況?」

 

そう言い、煙の中から出てくるのは……

 

『先生、こちらが各学園の主力人物達です。……中でも、こちらの方々は、キヴォトスでも最強格であると言われている人物達です』

 

(確か……リンちゃんから貰った資料にあった……)

 

「空崎ヒナ……」

 

ゲヘナ学園の風紀委員長だった

 

 

ゲヘナ学園風紀委員長 空崎ヒナ。戦場へと到着

 

「うへー……こりゃ酷いねー」

 

ヒナが到着するのと同時、気の抜けた声が聞こえてきた。……この声は……

 

「ホシノ先輩!」

 

「やっほー皆。いやぁ、ゴメンね?ちょっと眠ってたんだけど……これ、やったのは君かな?」

 

ホシノは、いつの間にか私から離れていた憂太へと声をかける

 

「……だとしたら?」

 

「……大事な後輩に手を出したんだ、対価は払ってもらうよ」

 

同時刻、アビドス高等学校 小鳥遊ホシノ。同じく戦場へと到着

 

 

 

 

「小鳥遊ホシノ……」

 

「あれ?おじさんの事知ってるのかな?」

 

「……まあ良いわ。今はとりあえず……」

 

「うん……彼だね」

 

「……一旦協力しましょう」

 

「……そうだね。分かった」

 

今、ゲヘナの最強と、キヴォトス一の神秘が手を組んだ。本来、彼女達二人が相手ならば、どのような者を相手にしても負けなかっただろう。

 

……しかし

 

「……面白いね。キヴォトス最強格の二人の協力か」

 

彼女達が挑むのは、本来のキヴォトスには居なかったイレギュラー。キヴォトスを一人で制圧することが出来る、現代の異能

 

キヴォトスに居る者に聞いたら口を揃えて言うだろう

 

キヴォトスの最強とは?

 

それは……

 

乙骨憂太である。と

 

「なら……僕ももう少しギアを上げようかな」

 

目を閉じながら言う彼の言葉に呼応する様に、頭上のヘイローの光が輝きを増していく。

 

そして、ある所まで行くと輝きが収まっていく。他の生徒から見たら変化は無い様に感じた。……しかし、二人は感じ取る。

 

彼の変化を

 

(……これは)

 

(……凄まじいね)

 

そして、憂太が目を開けたと同時、彼の中に鎮めていた、膨大な神秘、その“一部“が解放される

 

そして、その変化は、戦場に居る全員に恐怖となり伝播する

 

「はっ……カヒュ」

 

「はあっ……はあっ」

 

膨大すぎる神秘。その一部だけでも、他の生徒達とは一線を画す。戦場は、彼によって支配された

 

「じゃ、始めようか。第二ラウンドだ」

 

「これは……本気でやらないとマズイかな?」

 

「……最初から全力で行くわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クククッ……突如現れた、小鳥遊ホシノを超える神秘……ようやくしっかりとした戦闘が見れそうですね……観察させていただきますよ?乙骨憂太さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 






感想・誤字報告、高評価お待ちしてます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。