現代の異能(偽)の青春の記録   作:チキ・ヨンハ

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模倣の能力は、術式から神秘の性質へと変えているので、解釈というか、できる範囲を拡げてます。刀を取り出したのも模倣によるものですね

……もしかしてちゃんと模倣使うの初めてか……?7話目でようやくって、作者は何やってるんですかねぇ……(他人事)


「こんな事もできるんですか?!」 「できます」

 

 

(さて……一体一体はそこまでだろうが、数だけは多い。どう削るか……)

 

刀で一体一体……は面倒臭いな。んー……あ、そうだ

 

(前戦った人が、確か広範囲技だったな。使わせてもらおう)

 

「神秘解放」

 

僕の神秘は模倣。1度技や物を視認したら、それらを自分の神秘を消費して作ったり、放ったりする。まあ視認しただけじゃクオリティは下がる。より高い状態で模倣したいなら、実際に物に触ったり、技を受けたりしないといけない

 

この人のは……喰らったわけじゃないけど、雑魚を殲滅するだけならこれでも十分でしょ

 

模倣(コピー)

 

頭の中でその技をイメージし、それを現実へと引っ張ってくる

 

……お、成功した

 

「……何だ?上に何か……っ?!あれは……」

 

「隕石……?!」

 

そう、今回僕が模倣したのは隕石。……自分で言ってて何言ってるんだ?って思うけど……だって相手が使ってきたんだし。まあ威力……というか大きさというか……とりあえずそんなのは抑え目だし大丈夫でしょ

 

「うわぁぁぁ!に、逃げろ!」

 

「遅い」

 

もちろん、急に現れた隕石に対応出来る訳もなく、殆どのオートマタ達は隕石の落下に巻き込まれた。残りのギリギリで避けられた者た達も、余波によってもう動けないだろう

 

見渡すと、先程まで先頭に居たやつも余波に巻き込まれ、動けなくなっていた

 

「くっ!何故だ……!何故!……貴様は何者なんだ!」

 

「別に何者でも良いでしょ。貴方には関係ない」

 

もう奴も隕石の余波によってボロボロだ。もちろんその場からは動け無いので、ゆっくりとした足取りで、刀を手に顕現させながらそいつのところへと向かう

 

「待て……来るな!」

 

「じゃ、さようなら」

 

「やめ……」

 

手に持っていた刀を、そいつに振り下ろす。まあ刃は潰れてるけど、もう限界だった奴には十分だったみたいで、そいつは動かなくなった

 

「ふぅ……じゃあ、先生達を待とうかな」

 

……

…………

………………

 

「……あ、居た居た。おーい、憂太ー!」

 

「ん?」

 

動かなくなったオートマタを積み上げた山の上に腰掛け、ぼーっとしていれば、後ろから声をかけられた。……先生達だ。先程見送ったメンバーに加え、小鳥遊さんも居る。どうやら助けられたみたいだね

 

「皆さん……小鳥遊さんは助けられたみたいですね」

 

「うへー……ごめんね憂太君。手伝ってもらっちゃったみたいで……」

 

「いえ、以前迷惑をかけた分ということで……」

 

「うーん……迷惑かけたのはこっちもなんだけど……ありがとうね」

 

「お気になさらず。あ、修繕費は学校に置いてあるので……では、僕はこれで……」

 

失礼します……と言おうとして、止める。

 

……何だ?地面に……何か居るな

 

「うわっ!何か地面が波打ってるわよ!」

 

「これは……前に見た事ある様な……」

 

いつだったか……確か、2年前位も同じ事が……っ?!

 

「みんな!走って!」

 

「ちょ……どうしたの憂太君?」

 

「良いから早く!」

 

「……みんな、憂太の言う通りにしよう!走るよ!」

 

先生がみんなに呼びかけた事で、何とかみんな僕に着いてきてくれた。助かる……!

 

ある程度距離が離れたため、徐々にスピードを落としていく

 

「いきなりどうしたの……?」

 

「……来る」

 

僕がそう呟くと同時、さっきまで僕達が居た場所から、巨大な何かが出てきた。真っ白な蛇のような巨体に、頭上には僕達のようなヘイローを浮かべている

 

「やっぱりか……!」

 

こいつとは以前戦った事がある。僕がキヴォトスに来て間もない頃、誰かがこいつに襲われていたから助けに入ったんだ。……まあその時はまだ力に慣れてなかったから仕留められなかったが……まさかここにきて再戦する事になるとはね……!

 

「な、何なのよ……こいつ……!」

 

「……まさか、前にユメ先輩が言ってた……!」

 

「逃がしては……くれなさそうね」

 

「……みんな!気を引き締めて!来る……」

 

先生がそう言葉を紡ぐ前に、奴がその巨体をうねらせ、尻尾の様な部位をこちらへと振り回してくる

 

「まずっ……」

 

あの大きさに加え、勢いも乗った一撃。全員が吹き飛ばされる……

 

「ふっ……!」

 

前に、僕が割り込んで刀で受け止める

 

「憂太っ……!」

 

「みんなは下がっていて下さい。あいつが出てきたのは、僕が以前仕留め損なったからです。後始末は、僕がつける」

 

以前……?……!まさか、ユメ先輩を助けてくれたのは……!

 

小鳥遊さんが何か呟いているが、今は気にしている場合では無い。力を振り絞り、受け止めている尻尾を弾き飛ばす

 

「っ……おぉぉぉ!!」

 

『ッ!』

 

僕が弾き飛ばした事で、奴が仰け反った。この隙に接近する……!

 

僕が奴に接近すると、あいつはこちらに顔を向けてくる

 

『━━━━!!!』

 

「……?……ははっ。なるほどね」

 

あちらも僕を覚えているようだ。先生達には目もくれず、こちらを睨みつけてきた

 

「上等!今回こそぶっ殺す!」

 

……

…………

………………

 

「遠い昔、キヴォトスの旧都心廃墟で行われていた『神の存在を証明、分析し、新たな神を創り出す方法』を研究していた組織と、それを支援するゲマトリアによって作り出された対・絶対者自律型分析システム。

 

やがて都市は破壊され、研究所は水に沈み、研究の実在すら忘れられるほどの年月が流れた時、誰もいない廃墟でそのAIは宣言した。

 

「Q.E.D」と。

 

証明、分析、再現の過程を経て新たなる神は到来した。

 

己の神命を予言する10人の預言者とパス(Path)を拓き、新たな「天路歴程」を開始。

 

彼の者の神性を証明する過程は間違いなく、セフィラ(SEPHIRA)と呼んで遜色ない。

 

自らを「音にならない聖なる十の言葉」と呼称する者。

 

それこそがDECAGRAMMATONである……この者は、その内の1つ。名を…… 第三セフィラ・ビナー」

 

誰に言うでもなく、ただ一人、椅子に座りながらそう呟く黒色のスーツに身を包んでいる男

 

「……さて、あなたはこれをどうしますか?……乙骨憂太さん」

 

彼が見つめているモニターには、今まさに、ビナーと対峙している1人の少年の姿が映し出されていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






次回、ビナー戦

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