カゲチヨ日記   作:yakyo

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ストーリーPART4

カゲチヨside

 

戦い終わった後、イーラは逃げた。

流石に、女がやられてボティスが俺の物になったんだ。

一人ではボティスの力を持つ俺には勝てないと思ったんだろう。

 

それで今現在俺達はカレコレ屋に戻ろうとしていた。

 

カゲチヨ「んでシディ。怪我は大丈夫か?」

シディ「ウム、問題ない。寝れば治るだろ。唾もつけといたし。」

カゲチヨ「そりゃあよかった。」

ヒサメ「良くないよ!絶対に病院行かなきゃだめだよ!!」

シディ「それにしても今回。イーラは何をしたかったんだ?

    トッププレデターで壺を狙っていたと言うのは分かったが・・・」

ヒサメ「確かに、カゲがイーラさんが壺を盗んだって言うなら

    何で私達に壺を預けて奪い返そうとしたんだろ?」

カゲチヨ「アヌビスから壺を盗んで逆鱗に触れたからだ。

     その結果、アヌビスが地球まで壺を追ってやって来た。

     あの女はアヌビスを追い返すために、カレコレ屋・・・

     特にシディに目を付けた。」

シディ「俺を?」

カゲチヨ「お前とアヌビスの関係性があるからだ。

     アヌビスの怒りを鎮めてくれる事に期待したんだ。」

シディ「だから俺が名指しで指名されたのか。」

カゲチヨ「そーいう事。向こうはトッププレデターに執着してる俺の前で

     その名前をチラつかせ依頼を受けさせた。

     別にそこまで執着してないのに。何を思ってそうしたのか。」

ヒサメ「でもカゲ、あの人の依頼受けたじゃん。

    それって内心では執着してたんじゃないの?」

カゲチヨ「あの女が胡散臭かったからな、だから奴らの企みを知るためにあえて受けた。

     おかげで奴が黒だとわかったし、お前ら以外の混血児も居る事もわかった。」

 

俺は録音機を出してヒサメとシディにちらつかせた。

やっぱり、俺の勘はよく当たる。嫌な時だけ。

 

ヒサメ「カゲ・・・そこまで考えてたんだ・・・。でも私に刺客が来たのはなぜ?」

カゲチヨ「あくまで予測だが、少しでもアヌビスに対抗出来る戦力を上げるため

     お前を先制に戻すのが目的だった。」

ヒサメ「確かに・・・本気で私を倒しに来てる割には、弱い刺客だった気もする・・・」

カゲチヨ「アヌビスを追い返し、壺を女に渡せば計画は終わり。」

シディ「しかし彼女がトッププレデター側だとアヌビスは俺に教えてしまった。」

カゲチヨ「そこで、プランBとして混血児をそれぞれ送り出し、俺達から壺を奪い取る。

     あわよくば、ヒサメとシディの二人を組織に捕捉ってことだろう。」

ヒサメ「そーいうことだったんだ・・・」

 

 

 

「んだよー!お見通しかよ!その説明したくて待ってたのによぉ!」

ヒサメ「え!?」

 

俺が淡々と説明すると目の前に、

左側に赤い角を生やしたヤンキーっぽい男と

右側に青い角を生やしたメガネを掛けたクール系イケメンの男性が立っていた。

 

カゲチヨ「お前らはヒサメとシディが戦った混血児か?」

「お!よくわかったな!お前居なかったのに!」

カゲチヨ「お前らの仲間の女が喋ってたからな。

     まぁ悪かったな説明の機会を奪ってしまって。」

「気にするな。説明の手間が省けてよかった。」

 

こいつ等が居るなら説明しなくても良かったよ。

 

カゲチヨ「んで?お前らは仕返しで俺らにやり合おうとしに来たのか?

     おいおい勘弁してくれよ。こっちはやっと戦い終わって疲れてんだよ。

     やるんだったら一週間後にしてくんない?」

「いや、俺らやり合う気無いから。調子狂うなぁ~。

 俺達だってしこたま殴られて体中いて―んだよ。」

カゲチヨ「しこたま殴るとは、やるなヒサメ!」

ヒサメ「私じゃないから!?」

 

まぁ冗談はさて置き、本題に入るか。

 

カゲチヨ「俺達と話してていいのか?トッププレデターなんだろ一応。」

「一応トッププレデターだが。どっちかと言うとお前らに近い。」

シディ「どういう意味だ?」

「俺達はあの実験の失敗作だ。」

ヒサメ「人間に2種類の異宙人のDNAを与える実験・・・」

「失敗作は一定の年齢になると、トッププレデターの兵隊となる代わりに

 ある程度の自由が与えられる。」

「俺達は普段は普通に暮らしてっけど、今回みたいに何かあると

 奴らの駒として動くってわけよ!」

カゲチヨ「んで?その使いが何ようで?」

「カハハハ!いや、名前だけ名乗っとこうと思ってよぉ

 俺はサトウだ!!よろしくなっ!」

シディ「ウム、シディだ。よろしく。」

「スズキだ。」

ヒサメ「ヒサメです。さっきはすみません・・・」

スズキ「謝れると傷付くんだけど。」

 

なに?このアウェーな感じ。

俺、蚊帳の外じゃん。友達が友達の友達と話してて

付いて行けない的な陰キャの如くだよ。・・・・あ、俺陰キャだったわ。

 

サトウ「んで!お前の名前は?」

カゲチヨ「俺の名前は覚えなくていいよ。」

シディ「こいつはカゲチヨだ。」

カゲチヨ「違います。ラグナ=ザ=ブラッドエッジだ。」

ヒサメ「嘘つかないの!!」

カゲチヨ「じゃあジン=キサラギだ。」

ヒサメ「じゃあってなに!?」

サトウ「カハハハ!!面白いなお前気に入った!!」

カゲチヨ「どこに気に入る要素がある?」

スズキ「自分で言うのか?」

 

スズキという奴にツッコまれた。

こんなクソ地味な男に引かれるとかどうかしてるぜ。

 

カゲチヨ「話を戻すが、つまりお前らは任務が無きゃ俺達に敵意がねぇって事でオーケー?」

サトウ「そーいうこった!んじゃま、俺達は帰るわ!またなー。」

スズキ「もう二度と会いたくねぇよ。」

 

あーいうクール系はまた何処かで会うんだろうな。

漫画とかでよくあることよくあること。

 

ヒサメ「本当に挨拶しに来ただけだったみたい。

    変わった2人だったね・・・」

シディ「ウム、今度遊びに誘ってみよう。」

カゲチヨ「迷惑掛けない程度にな。」

 

シディの天然は今日も調子の良いことで。

 

ヒサメ「・・・ねぇ。カゲ・・・」

カゲチヨ「なんだ?」

ヒサメ「私・・・カレコレ屋続ける。カゲとシディと共に戦うから。」

 

何の話だ?と思ったが、ヒサメが出ていくときに

カレコレ屋に残るか、出ていくかって話したっけ?

そっか。答えだしたんだな。

俺が言えることは・・・

 

カゲチヨ「おうそうか。」

 

っの一言だけである。

 

ヒサメ「それだけ!?淡泊しすぎじゃない!?」

カゲチヨ「ヒサメが決めたなら俺からとやかく言う必要は無いと思っただけだ。」

 

こらこら睨みつけるんじゃない。

まぁ・・・

 

カゲチヨ「これからもよろしくな。」

ヒサメ「・・・うん。よろしくね。」

 

ヒサメは嬉しそうに笑った。

やっぱ可愛い子には笑顔が似合う。

 

シディ「ところでカゲチヨ。」

カゲチヨ「今度はお前か。どした?」

 

 

シディ「お前の分身があの混血児の女連れて行ったが、

    どうするつもりだ?」

 

やっぱその話を振るか。

雑談で逸らそうとしたが無理だったようだ。

 

カゲチヨ「あの女から、トッププレデターの情報を吐かす為だ。」

ヒサメ「でもどうやって?あの女性は強いし、吐かなそうだよ?」

カゲチヨ「拘束してるし、俺はウィルスを作れるんだ。話させるようにするさ。」

 

ぶっちゃけ嘘である。

 

 

 

 

カレコレ屋に帰ってきた俺達。

本当に濃い一日だったなぁ~。

 

カゲチヨ「はぁ~やっぱ我が家が一番だわ。」

ヒサメ「はは、本当にねぇ~。」

シディ「長い一日だったな・・・。」

ヒサメ「ところで、悪魔と契約してどうなの?」

カゲチヨ「あ~。これと言って変化は・・・・ぐっ!!」

ヒサメ「カゲっ!?」

 

急に心臓あたりから激痛が走り、血反吐を吐いてしまった。

やっべ。手で押さえたとはいえ床にたらしてしまった。

シミにならなきゃいいが。

あ、今心臓が無くなってる。ボティスと契約した影響か。OK把握。

 

「あー!!なんてッ不味い心臓じゃ!!腐敗した味がしたぞ!!」

 

俺達じゃない声が聞こえてきた。

 

カゲチヨ「まさかこいつは・・・」

ヒサメ「ソロモン72柱が1柱・・・」

シディ「イスカンダル双角王・・・ボティス!!」

 

現れたのは、黒い蛇の身体で蝙蝠の翼が生えて、おり三つ目をした。

何とも可愛らしいマスコットがテーブルの上に乗ってた。

 

カゲチヨ「なんかグッズ化できそうな見た目だな。」

ボティス「ソロモン72柱のワシをグッズ化しようとするでないこの腐乱男が!!」

カゲチヨ「カレコレ屋のマスコットキャラでもありだな。」

ボティス「聞けい!!」

 

中々ノリの良い悪魔じゃないの。

 

ヒサメ「えっ・・・本当にこれがそんなにすごい悪魔なの?」

カゲチヨ「見た目に騙されるなって奴よ。ピッコロさんも言ってただろ?」

ヒサメ「ピッコロさんって誰!?」

ボティス「口の利き方に気を付けろよ!頭にかりんとうをつけた小娘!!」

ヒサメ「かりんとう・・・」

 

うわ〜すっげー凹んでるわ〜。

 

ボティス「これはワシの本来の姿じゃない。契約者のこの男の心臓がヘボじゃから

     ワシの見かけもヘボになっておるのじゃ!!

     こんな心臓じゃワシの力は引き出せんのだ!!」

カゲチヨ「じゃあ地球を終わらせる力は無いと、いや~俺の心臓が貧弱で良かった。」

ボティス「良くないわ!!じゃから、さっさと心臓を頂いてワシは帰るぞ!」

カゲチヨ「おいおい人の心臓食っておいて更に要求するか。卑しんぼうめ。」

ボティス「・・・ん?心臓を食った?誰が?誰の?」

カゲチヨ「お前が俺の心臓を食ったんだよ。ってか出会い頭、自分で「不味い心臓」って言ってたじゃんか。」

ボティス「ど、どうしてお前はピンピンしてるんじゃ?」

 

今更かい。

 

シディ「カゲチヨはゾンビと吸血鬼のハーフだから心臓は奪えないぞ。」

ボティス「えっ・・・ま、まて・・・。つまり心臓を奪っても復活するという事か・・・?」

シディ「そういう事だな」

ボティス「あ、ありえん・・・わ、ワシら悪魔は契約者が死ぬまで帰れないんじゃ・・・

     つ、つまり・・・ワシはこの腐った男とずっと一緒・・・?」

シディ「その上カゲチヨは不老だぞ。」

ボティス「う、嘘じゃ・・・。」

 

何かこう・・・可哀想になって来た。

 

カゲチヨ「どんまい。」

ボティス「元凶がワシに同情するんでない!!」

 

あ、それもそうか。

 

カゲチヨ「まぁ、そーいう事で、カレコレ屋に新しく入りましたボティス様で~す。

     これから頑張って行こうな。マスコットとして。」

ボティス「いやじゃぁぁぁぁぁ!!!!」

 

カレコレ屋からボティスの声が鳴り響いた。・・・とさ。

 

 

 

 

 

それぞれ自宅へ戻り自分の部屋に入る。

 

そこには、血の能力で拘束された女が俺のベットで寝ている。

 

「・・・・っ!!」

 

お!目が覚めた。

 

「ここは・・・。」

カゲチヨ「俺の部屋だ。」

「!!」

 

俺に気付いた女は、起き上がろうとするが

俺の能力で動けない。

 

カゲチヨ「あんま動かないほうがいいぞ。

     じゃないと肉に食い込む事になるからな。」

「・・・・私を拘束して何をするつもりですか?」

カゲチヨ「ボティス契約後に言っただろ?

     俺が勝ったら言うこと聞いてもらうって」

「確かに言いました。ですが、それはただあなたが勝手に言った口約束。

 私が守る必要はありません。」

カゲチヨ「悪いが、守ってもらうぞ。お前の体内に

     俺が作ったウィルスが入っている。

     俺が発動すれば。あんたは苦しみ数十分で死ぬ。」

「そんな脅し私には通用・・・うっ」

 

俺は軽く能力を発動し女を苦しめる。

 

カゲチヨ「これでわかったか?あんたは俺の言うこと聞くか。

     組織のために死ぬかの二択だ。」

「・・・・・」

カゲチヨ「さて、じゃあ言うぞ。」

「・・・言っておきますが。私は組織の情報は話しません。

 それが死ぬ事になろうと・・・・」

 

 

 

カゲチヨ「トッププレデターから抜けて普通の生活をしろ。」

 

 

 

俺の発言で部屋中が静寂になった。

 

「・・・・はい?」

カゲチヨ「トッププレデターから抜けて普通の生活をしろ。」

「聞こえてます。なぜそのような事を・・・。」

カゲチヨ「お前が組織から抜けたら戦力下がって

     多少楽になるかなぁ~っと思って。」

「あなたの思考が理解できません。普通は組織の情報を吐かせ

 私を殺すところですよ。」

カゲチヨ「いつでも斜め上に行く男ですから!」

「バカの間違いでは?」

 

辛辣ぅ~。

 

「もしも私が断ると言ったらどうしますか?殺しますか?」

カゲチヨ「んなの」

 

俺は指を鳴らし拘束を解除した。

 

カゲチヨ「殺すわけないだろ。俺の部屋を殺人現場にするつもりか?」

「・・・どういうつもりですか?」

カゲチヨ「これ以上交渉できる材料がないただの口約束だしな。

     それにウィルスは入れてあるが殺すまでの力は

     入ってねぇから安心しろ。」

「・・・・なぜ」

 

ん?

 

「なぜ、私を組織から抜け出させて普通の生活を送らさせようとするのですか?」

カゲチヨ「・・・・・」

 

それは・・・・

 

カゲチヨ「あんたに普通の生活を送ってほしい・・・

     っと思ったからだ。」

「・・・・」

カゲチヨ「どうする?組織に帰るか、抜けるか。」

 

女は起き上がり俺を素通りして行った。

やっぱダメだったか。

 

そう思いながら俺は眠りついた。

 

 

 

 

 

 

おいおいおいおいおい

カゲチヨ「何でいるんだよ。」

 

カレコレ屋に行こうとリサイクルショップを通ろうとしたら

組織に帰ったと思われた混血児の女が居た。

 

「ここでしばらく働きながらあなた達を観察することになりました。」

オーナー「何だ?知り合いか?この子が急に来て

     働かせてほしいって言ってきてな。人手不足だったし雇うことにした。」

「精一杯働かせてもらいます。」

カゲチヨ「お前、帰ったんじゃねぇのかよ。」

「誰も帰るとは言ってません。しばらく考え込んでただけです。」

 

考えた結果がこうなったと・・・・。

まったく意味が分からんぞ。

 

「あなたに負けた私に、居場所はないと考えました。

 ですので、あなたの言う「普通の生活」というのをしてみようと

 思っただけです。」

カゲチヨ「・・・そっか。」

「ですが、勘違いしないでください。だからと言ってあなた方の

 味方をするわけではありません。」

カゲチヨ「それでいいよ。ただ、組織でずっと居た奴が、

普通の生活を送るのは戦闘より大変だぜ。」

 

まぁ、なにはともあれ

 

カゲチヨ「これからもよろしくな・・・・・えっと・・・」

「フィーアです。」

カゲチヨ「よろしくなフィーア。」

「はい。あなた方がトッププレデターとどこまでやれるか

 見させてもらいます。」

 

ずっと戦闘でしか生きていけなかった人間が

普通の人間社会に溶け込むにはかなりの時間が必要だ。

 

身を持って知ったよ。

 

さて今日も一日、頑張るぞい!

 

 

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