カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

またヒサメが変なのに巻き込まれた。

 

今日の依頼でヒサメがバックダンサーの代理をするためにテレビのスタジオに行ったが、ダンス中屁をこいてしまった。

 

まぁ自然現象だし仕方がないと思うが、連発するほど、お腹の台頭は悪いのだろうか?

 

俺とシディは呑気にそう考えてた。

 

だが本人は体調に問題は無いと言う

自分でも何でだろうと思ってるらしい。

 

自然現象とはいえ女性的には恥ずかしいのだろう。

 

すると風が吹いた時にまたオナラを出してしまったヒサメは涙目になってしまった。

何とかしてやりたい。

 

俺は近くにあるケバブをヒサメに奢って、電車で別れた。

 

 

・・・フリをした。

 

 

ヒサメが電車の椅子に座り

俺とシディはこっそりと電車に乗り様子を見た。

 

そこにヒサメに向かってスマホを傾けてニヤついてる奴がいた。

 

アイツは確か、前回俺に人形になったヒサメを寄こせと言ってきたオタク野郎だった。

テレビ局からずっと付けていたようだ。

道理で知らない奴の気配が付いて来てると思えば。

 

俺等はそいつを掴み、俺はスマホを奪い確認する。

 

どうやらこいつがアプリで特定の相手を指定してタップすると本人の意思に関係せずにオナラを出してしまう、なんともくっだらなく悪質なアプリだ。

 

つ~ま~り。こいつはヒサメに向けてオナラをさせた。

これは女性に対する性犯罪且つ営業妨害だ。

 

ヒサメがスマホをハッキングし、持ち主にオナラが出る様に書き換えたらしい。

書き換えるとか、お前そんな事できたの?凄くない?ヤバくない?

 

そのまま走り去って行こうとしたから能力で拘束しようとしたらヒサメに止められた。

ヒサメはこれ以上あいつに関わりたくないからそうだ。

 

本当にアレで良かったんだろうか?

あーいう奴ほど粘着しそうだぞ。

 

また変なのに巻き込まれそう。

 

ほら、ヒサメってそう言う星に生まれてきたんだよ。

厄介事の星に。

 

 

 

α月β日

 

今日、オーナーに飲みに誘われた。

 

俺がいつも店の手伝いをしてくれた礼だと。

礼ならフィーアにすればいいのに。

俺はただ手伝っただし。

 

 

「まぁ本音言えば、飲みながら愚痴を聞いてくれる奴が欲しかっただけだがな。」

 

 

俺が丁度良いって事か。

まぁいいが・・・。

 

俺、二十歳ではあるが、学生で体は16歳だから酒は飲まんぞ。

オレンジジュースで頼む。

 

バーに入るなり、俺を見ては嫌そうな顔をして貶す、いかにも頭が空っぽそうな客がいた。

オーナーは俺に気を遣って店を変えるかと言うが、別に構わん。

 

悪口には慣れてる。

 

俺等が飲んで、オーナーの愚痴を聞いてるその横で、さっきの客が隣に座ってる女性客を口説くために会話していた。

 

会話を聞く限り、横文字ばっかり使っている。

カタカナ使えば頭いいと思ってるのかねぇ~。

 

会話は相手が伝わらなきゃ意味がないっちゅーに。

 

 

「聞いてるのか?カゲチヨぉ~。」

 

 

あ~聞いてる聞いてる。

小うるさいじじいに理不尽な説教紛いをされたんだな。

それは辛かったな。

 

他の客で飲みに来た異宙人が間違って「白州(はくしゅ)」を「白州(しらす)」と読み間違えて、さっきの迷惑野郎が笑い出し馬鹿にしてきた。

 

うるっせーなー。少しは静かに飲めんのか脳ミソ下半身。

 

どうやらこいつは異宙人を差別する今時野郎みたいだ。

 

 

「頭の悪い奴は曖昧さを受け入れられないからすぐ差別する。」

 

 

まったくもって不愉快だ。

 

そして、迷惑野郎はまた隣の女性客を口説こうとして、何お仕事をしてるか聞いた。

女性客は公認会計士を目指そうとしてると言えば、人の努力を馬鹿にするかのように語り出す。

 

努力の方向性なんてテメェには聞いてないっつーの。

 

 

「能力が低い奴は、すぐに人の努力を笑う。」

 

 

それが嫉妬なのか見栄なのか。

どっちにしろロクな人間じゃないな。

 

迷惑野郎の行動が過激になり、女性客の肩を抱き、金持ちアピールしてくる。

 

 

「差別に、努力を嘲笑い、セクハラまがいか。どーしようもないな。」

 

 

そーだな。いつか壮大な罰が当たりそうだ。

 

だが俺達は迷惑野郎を止めなかった。

何故なら、女性客一人で対処できるからだ。

 

迷惑野郎が立ったと思ったら倒れた。

 

 

「やっと私が盛った薬が回ってきた」

 

 

女性客は異宙人で腕が緑色のスライム状の触手が出ており、男を捕食しようとする。

 

 

「カゲチヨ。止めようとするなよ。」

 

 

分かってる。あれは捕食行為、自然の摂理。

悦楽行為としての殺しじゃなければなんの問題は無い。

 

もしシディが居たら止めてただろう。

人一倍のお人好しだからな。

そこが良い所であるんだが、悪い所でもある。

 

あの女性客は何日も食べてはいないのだろう。

もしくは子供を養うための捕食。

 

他の人も止めるよう様子は無く迷惑野郎は捕食された。

 

思ってた通り、壮大な罰が当たったな。

 

 

「昔のお前だったら助けてただろうな。」

 

 

さぁ?どーだろうな。

 

その後、何事もなかったかのように俺等は飲んでいた。

んで酔ったオーナーを部屋まで送りつけた。

 

あ?ホテル?

行くわけないだろ。この酔っ払い。

 

 

 

α月β日

 

またまた変なのに巻き込まれた。

 

俺等カレコレ屋に神谷。その他に金髪男に黒髪おさげの女子高生。茶髪ルーズサイドテールの女性。黒髪の男性の計4人が腕を手錠を付けられ、円状になっている椅子に座らされ、背もたれには、アイアンメイデンの様な物が設置されていた。俺ら以外にリンゴが一個置かれていた。

真ん中には四つのテレビが置かれており、アナウスから主催者であろう人物から「多数決で死んでもいい人を一人決めてもらう」っと言ってきた。

 

デスゲーム気取りかよ。

 

多数決で決まった人はリンゴの様にアイアンメイデンに閉められ粉砕される。

リンゴだから粉砕されてるがこれが人間ならぐちゃぐちゃになり死んでしまう事だ。

 

そして投票が始まりだした。

 

こんな下らないゲーム、やる必要は無いと思うが・・・何か裏がありそうだ。

 

とりあえず全員俺に投票しろと言うが、やはりヒサメ達は拒否しボティスが茶々を入れてくる。っというか何でお前居るの?

 

そして投票時間が終わってしまった。

 

投票結果、選ばれたのは黒髪の男性。

 

選ばれた男性は、アイアンメイデンに締め出され串刺しになった・・・はずなんだがおかしい。

普通死んだら気配は感じないのだが、黒髪の男性からまだ気配を感じる。

 

もしかして、このゲームの関係者か?

 

他の連中は男が死んだことで錯乱していた。

 

アナウンスから次の投票は20分後と話し出す。

その間議論しろとの事だ。投票しない場合はランダムになるらしい。

 

こんなくだらないゲーム。最後の一人になるまで続けるのかよ。

面倒くせぇ~。

 

すると真ん中にあるテレビの電源が入り映像が映し出された。

その映像は、いかにも俺たちを争わせようとする内容だった。

 

金髪の男が妊婦の嫁に暴力。

女子高生は特定の相手に対するいじめ。

女性は育児虐待。

 

そして神谷が女子高生の腕を掴みホテルに連れてい行こうとする映像が流れた。

 

まぁこの映像は生徒指導してるところを切り取られたところだろう。

まったく。文春記者かってーの。

 

しかし、このデスゲームの主催者もそうだが、この3人も碌な奴じゃないな。

 

映像が流れた4人、厳密には3人が言い争っていた。

まったく呆れるな。

 

あとボティス。頭に乗っかるな。重い。

 

そして最後のれらの映像が流れた。

俺らのは異宙のDNAが持っているという説明だった。

 

そして俺が不死身だという事がバラされた。

 

まぁバラされたところで別に困らないけどな。

 

俺が不死身だと知り、俺に投票する流れになった。

まぁこーなるわな。

 

ヒサメとシディ、そして神谷が止めようとするが逆に俺が止めた。

こんな茶番に付き合うつもりはない。

 

俺は手錠を自力で壊し、黒髪の男性のアイアンメイデンをこじ開けた。

 

中に死んだはずの黒髪男性が生きており、俺を見て驚いた。

気功を覚えてる俺は最近人の気配を探知できるようになったからな。

こいつが生きてることがわかってた。

 

最初っからそうすればよかった。

 

俺が男性の首を掴み、投票をやめないと首を握り潰すぞと脅したらすぐに了承した。

 

 

その後、ヒサメが警察に通報。

 

こんなことした理由が「多数決が不条理だから」との事らしい。

 

ガキか。

 

あーだこーだ言い訳を言うが。

結局は自分が受けてきた不条理を俺らで憂さ晴らししたかっただけだろ?

傍迷惑もいい所だ。

 

俺は男性と他の3人にウイルスを流し込んだ。

 

今後、弱い者を痛めつけようとした瞬間、能力が発動し苦しむことになる。

 

他人に理不尽に苦しめられる気持ちがわかってよかったな。

 

 

警察がやって来て黒髪の男性は逮捕。

他の参加者は事情聴取。

 

俺は神谷を送ることにした。

 

確かに、多数決が不公平なのは同感だ。

投票関係なく、結局力を持ってるやつが最後に生き残る。

 

この世に平等なんざない。

 

そんなクソゲーのような人生を俺らは必死に生きなきゃいけない。

 

 

・・・なんてな。

 

 

 

 

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