α月β日
またヒサメに被害が起きた。
原因は前回、ヒサメオナラ事件の加害者のオタク野郎がヒサメの部屋の天井に住み付いていた様だ。
順を追って書こう。
カレコレ屋に入るなり、ソファに座ったヒサメが何やら溜息を吐き元気が無かった。
俺とシディがどーしたのか聞くと、家の中で誰かに見られてる気がするらしい。
そーいうのって大抵何かあるんだよなぁ~。
あ、これ経験談ね。
もしかしたら霊的な何かか、ヒサメの気のせいか。
一番いいのがヒサメの気のせいで、最悪なのは霊的な物だ。
流石の俺でも霊退治は呪術師じゃないから無理だ。
一番楽なのが人間だな。
気配で居るかどうかわかるし、殴れるし。
まぁ実際に生きた人間が居たら怖いけどな。
更に話を聞くに、学校から帰って来ると家の中の物の配置が変わってる気がするそうだ。
数日間前に鍵落としたか?っと質問したら落としたと答えた。
既に交番に届けられたから大丈夫かと思ったらしい。
こりゃあ本格的に合鍵作って誰か入ってそうだな。
ヒサメは可愛いからストーカーとか入って来そうだもんなぁ~。
「嬉しくない!!」っと俺に怒り出すヒサメを宥めながら、俺とシディはヒサメの部屋に行った。
ヒサメの部屋って別世界の時依頼だったな~。
ドキがムネムネしそうだ。
入った瞬間から、部屋の屋根裏から誰かが居る気配がした。
この気配、何処かで感じた事あると思ったら、あのオタク野郎だと気付いた。
俺は点検口から屋根裏に入り、中に居た野郎をギッタギタのボッコボコにしてやった。
電車の時に拘束して二度と問題を起こさせない様にすればよかったと反省してる。
んで、このまま大人しく警察に送りつけてやった。
どうやらこのオタク野郎は自作の「魔法少女ババロア」の作者らしく、ババロアに似ていたヒサメを偽物だと思い、付き纏って監視と言う名の犯罪をしていたそうだ。
そのなんちゃらビビンバは作者が逮捕により打ち切りかな。
全ビビンバ愛読者の皆様ご愁傷さま。南無~。
これで解決・・・とは行かないな。
流石に加害者が居た部屋に住みたくないし、寝たくないもんなぁ~。
それに屋根裏には監視できるように盗聴器イヤホンと隠しカメラ用のモニターが設置されており、気色悪い事にヒサメの爪やら歯ブラシやら置いてあった。
爪とか、お前は吉良吉影か?
ヒサメの手を見て勃起でもしたか。
・・・自分で書いててキモいな。
吉良ファンに謝っとこう。
これも処分しなきゃいけないな。
モニターなどの電子器具は売って金にして慰謝料の足しにしよう。
やる事はいっぱいあるな。
早急に引っ越し場所を探さないとな。
その辺はオーナーに相談するか。
ヒサメがしばらく俺の部屋で引っ越し先が見つかるまで住まわせてほしいと頼み込んできた。
いやいや、俺と一緒に居たら何するか分かんないぞ。
吸血鬼が狼になるぞ?ガルルフォームになっちゃうよ?
「カゲにそんな度胸無いから問題ないでしょ。」
・・・それもそうか。
いやいや流されるところだった。
ダメな物はダメだ。
シディとかミキ達とかもっと信頼できる人をだなぁ・・・。
「私が住むの・・・イヤ?」
・・・涙目とかズルいぞ。
結局、引っ越し先が見つかるまで2度目の同居生活が始まった。
おいこらシディ。温かい目で俺の肩に手を置くんじゃないよ。
α月β日
ヒサメとの同居生活。
特に問題なく過ごしていた。
たまに怖いと言って俺の布団の中に入ることがあるが怖い夢を見た子供と思えば特に問題ない。
ヒサメの寝相の悪さも、気功を張って寝ればさしてこちらに被害は無い。
「なんか朝起きたら手が痛いんだけど何でだろう?」
・・・さぁ?何処かにぶつけたんじゃないかな?
さて、今日は休日だが俺とヒサメはオーナーの店で手伝いだ。
淡々と作業して早めに作業が終わった。
「カゲチヨ。ヒサメに手を出してないよな?」
出しとらんわ!俺がそんな煩悩に忠実な人間に見えるか!?
俺をからかった後、手伝ってくれたお礼にオーナーからこの店の商品から好きな物持って言ってもいいと言ってきた。
好きな物ねぇ~。またファイズアクセルの様な物置いてあるのだろうか?
いざ物色!!
俺が物色してる中、ヒサメがジュースを選び喉が渇いたって事でそのジュースを手に取る。オーナーがヒサメが持ってるものはジュースじゃないと気付き、止めようとするもすでに遅く、飲んでしまった。
その結果、頭に犬耳、尻には尻尾、手は犬の手に変わってしまった。
何やってんだか。
どうやら先ほど飲んだ液体は犬になるジョークグッズらしい。
何て物を置いてあるんだよ。
放っておけば1日くらいでもとに戻るらしい。
よかった。一週間とか一ヵ月とかだったらどうしたものかと思ったわ。
今日明日学校休みで良かったな。
「じゃ。後は任せたぞ。」
・・・え?俺が世話すんの?
まぁ流石に世話する奴が必要だろう。
仕方がない。世話してやろう。ありがたく思え。
店から出ると、ボールが飛んで来た。
そのボールをヒサメが口でくわえた。
今犬だから行動も犬っぽくなってしまったようだ。
ボールを投げてしまった少年に返して俺等はカレコレ屋に入った。
あのまま居たら、犬みたいな行動しそうだからな。
とりあえずヒサメを留守番させ、買い物に行く事にした。
今のヒサメでも食べれそうなもの買わないと。
買い物行ってから数十分。
ヒサメが完全に犬になってしまった。
ワンワン吠えてて何言ってるかわっかんねぇ~。
ヒサメの方から腹の音が聞こえた。腹減ったのね。
ヒサメで食べられる飯を用意してそのまま与えたら喜んで食ってくれた。
犬・・・いいなぁ~。
今住んでる所ってペット大丈夫だっけ?
食い終わったのか、体を床に擦り付けた。
もう完全に行動が犬だな。
体が痒いのかずっと体を擦り付けてる。
仕方がない。体洗ってやるか。
風呂場に連れてってそのままヒサメを洗い流す。
あ、こら!体をブルブルふるな!!
俺まで濡れてしまったじゃねぇーかよ。ったく。
俺が服を脱ごうとするとジーっとこちらを見るヒサメを追い出し、ゆっくり風呂に入った。
舌打ちが聞こえたような気がしたが気のせいだな。
さて、戻るまで数時間、俺等は大人しくテレビを見て過ごした。ヒサメは俺の膝の上に乗り、大人しくしていた。
いつの間にか、寝てしまったようで起きてみたら全裸のヒサメが俺の上で寝ていた。
元の戻ったのか~。良かった~・・・よかぁないよ。
全裸とかそんなToLOVEるじゃないんだから。
具現能力を使って毛布と服を持ってこさせ、俺は二度寝。
俺は何も見てない、触ってない。
「ななな!?全裸!?そ、そうだ!!カゲが起きる前に早く服着ないと!!」
何も聞こえない。今の俺は何も聞こえな~い。
α月β日
ヒサメとの同居生活も慣れたもんだ。
最近は一緒に寝てもヒサメの寝相が改善されて殴られる事は無くなった気がする。
だが目が覚めるといつの間にか俺の布団に入って抱き付く確率が高くなった。
別の意味で寝相悪くなった。
質の悪い事にヒサメが目を覚ませば赤面して怒って頬を引っ張ってくる。
酷い女だよ。りっふじ~ん。
さて、今日からしばらくヒサメが女子高に通う事になったらしい。
中学生の子供を持つ母親の依頼で、女子高か共学。どちらに入学するかで悩んでるそうだ。
それで、ヒサメが女子高に通い、体験するとのことだ。
この時期は文化祭の時期。
お互いの学校は文化祭の準備期間に入ってる。
ヒサメの通う女子高は模擬店らしい。
来てほしいと言うが、女子高はちょっとなぁ~。
お互い途中まで登校し別れた。
学校に着いてから雨が降り始めた。
女子はトイレでヘアアイロンすると言う会話が聞こえた。
向こうはどうなってるんだろうか。
α月β日
ヒサメが女子高通ってから数日。
俺の部屋で一緒に晩飯を食いながら現状報告をした。
ヒサメの話を聞くに、雨で服が濡れた時は教室の後ろの棚に堂々と干してるんだと。
流石女子高。男子の目がないから自由になれるってか。
そして女子高の男子教師は生徒にモテるらしい。
まぁ唯一の男だからな。
さぞ「やれやれ困ったなぁ~」って何処かのハーレム漫画の主人公の様に照れながら困った表情するんだろうなぁ~。
そして間違って生徒に手を出して最後には、かな~しみ~の~♪っになってしまったりして。
その時が来そうになったら、Nice boatっと書き込もう。
共学の暑い日、下敷きで顔を扇ぐだけだが、女子高は男子の目が無いためスカートをパタパタしてるそうだ。決めつけにはスカートの中を下敷きで扇いでるそうだ。
もう小型扇風機買えよ。女子高生とも共学生徒も。
ってか学校、マジでエアコンとか暖房利かせよ。
職員室でガンガン使ってるの知ってるんだからな。
休み時間。友達でのふざけ合いで。女子は平気で変顔したり馬鹿笑いしてるそうだ。
こっちは男女のイチャコラでアサヲ達は暑さもあって苛立ってたな~。
ヒサメは体育で活躍したら女子達から歓声をあげられたそうだ。
おめぇ~さんは男女ともにモテるからなぁ~。
そして文化祭準備。基本女子しかいないため力仕事も自分達でやるとの事だ。
代りに重い物運んであげたら、王子様と呼ばれてノリノリになってしまった自分が恥ずかしいと赤面していた。
こっちはこっちで俺の存在が無かったように隣でイチャコラしだしたんだぜ。やるならせめて俺の居ない所でやってほしかったな。
さて、ヒサメとの情報交換と言う名の雑談は終えて就寝した。
α月β日
さて、文化祭当日になった女子高。
俺とシディはヒサメの様子を見に中に入るが、まぁ~シディはモテるモテる。
ヒサメから飲み物奢ると言ってきたので俺とシディはオレンジジュースを頼んだ。
サングラス掛けて玄田哲章ボイスで言いたかったが、俺にあんなドスの効いた声は無理だった。
するとヒサメの周りに女子高の女子が集まり、どっちが彼氏?っと質問攻めしてきた。
まぁ大半はシディ上げ、俺下げって言う感じだ。
まぁ慣れてるしいいけどな。
シディは成り行きで焼きそばの手伝いをして現在抜け出せないようだ。
ヒサメの様子を一目見たし、帰ろうかな?
っとジュース片手に思ったらヒサメがやって来た。
シディはどうか知らんが俺の場合は様子見だから帰ると言うと裾を摘まんで
「もうちょっと居てよ。」
っと上目遣いで言ってきたから、もうしばらく居る事にした。
近くの椅子に座り、ヒサメは俺が奢った屋台の食べ物を食べていた。
お前の腹、ブラックホールか何かで出来てるの?
ヒサメが豪快に飯を食って、口周りにタレがついてたので黙って拭いてあげたら赤面してしまった。
どうやら女子高だったから気にしてなかったらしい。
すると、また女子達がヒサメの前に集まり、あーだこーだと質問攻めされる。
・・・帰るか。
おまけ
カゲチヨ「んで、依頼人はどっちに通うか決まったのか?」
ヒサメ「ん~女子高や共学の利点を説明したけど、もうちょっと真剣に考えるって。」
カゲチヨ「ふ~ん。んで、おめーさんはどっちの方が良かったんだ?やっぱ気楽になれる女子高か?」
ヒサメ「・・・・やっぱり、私は共学かな。」
カゲチヨ「ほう。その心は?」
ヒサメ「な~いしょ。(カゲが居るから・・・なんて恥ずかしくて言えないけど。)」