カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

街中が突然氷河期になり、俺とシディが氷漬けになった。

 

経緯を書くと。

突然カレコレ屋にやって来た、全体が白く冷たい女。所謂雪女の異宙人が現れ、その女から発する死の風にヒサメは震え、身動きを取れずにいた。

 

俺達はヒサメの前に立つが、一瞬にして氷漬けにされた。

 

・・・まぁ発火能力使って数分で溶かしたけどな。

 

どうやら、その雪女が来た事で、街中が氷河期になってしまったらしく、この女が残ってしまうと温暖な環境でしか暮らせない生き物は死に、海は凍る。

 

人間は避難用シェルターに避難。だが食料などが無くなり、奪い合い。そして死人が出る。

 

なぜこの雪女がこの地球に来たのか。

その目的はヒサメを連れていく事らしい。

 

どうやらこの女、人間の女が好きな同性愛者。

だが周りを寒くさせるから自分に釣り合う人間の女の子を探してるとの事。

そこに目を付けたのはヒサメって訳。

 

傍迷惑も良い所っだ。

人間世界に溶け込もうとした某地獄先生の雪女を見習え。

 

雪女は一緒に来ないかとヒサメを誘う。

ヒサメは自分が行けば俺ら二人を元に戻すのかと聞くが・・・。

 

 

「何?男の話?」

 

 

そいつの殺気に恐怖を抱いてしまったヒサメ。

 

雪女がヒサメを触ろうとした時、そいつの手を俺が掴む。

 

 

「汚い手で触らないでくれる?」

 

 

テメェこそ。その薄汚い手でヒサメに触んなよ。

 

雪女が再度俺を氷漬けにするがすぐに解凍。

俺の体温は上昇して、触れるだけで火傷するほどに熱い。

 

テメェが男嫌いだろうが女好きだろうがどーでもいい。

だがな、うちの仲間を怯えさせるようなヤツは。男だろーが女だろーが関係ねぇよ。

 

人を脅して無理矢理手に入れようとする奴はチンカス以下じゃボケェ。

 

雪女が俺に氷の攻撃を仕掛けるが、俺は火炎を放ち応戦。

ここに来て焦りを見せ始める雪女。

言っておくが、俺は仲間のためなら何でもするぜ。

 

 

「ほんっと・・・これだから男は・・・でも、羨ましいわ。男が嫌いになる前にあなたに会ってたら惚れてたかも。」

 

 

冗談はやめろ。俺に好かれても迷惑でしかないぞ。

 

 

「このままじゃ分が悪いし。今回は諦めて帰るね。友達も街も元に戻す。」

 

 

そう言う雪女に「いいの?」っと戸惑うヒサメ。

怖い思いさせた謝罪と、諦めたわけじゃない事を言う。

 

どうやらじっくりと口説くようだ。

まぁ・・・それならいい・・・のか?

雪女の言葉にすっとんきょな返事をしてしまったヒサメ。

 

 

「それとも好きな人でもいるのかな?」

 

 

その突然の言葉にヒサメは赤面しアタフタしだす。

そうなのかヒサメ!?遂にヒサメにも春が来たのか!?今氷河期だけど!!

 

 

「か、カゲの馬鹿!!」

 

 

何故!?

 

雪女は納得したような呆れたような表情して俺を見てきた。

何だよ。

 

雪女は去って行き、街や凍らされたシディが解凍された。

解決したようでしてないこのモヤモヤ感何なん?

 

俺は腰が抜けてるヒサメをおんぶしてカレコレ屋に戻るのであった。

 

 

 

α月β日

 

 

なんつーか・・・今回は色々と大変だったな・・・精神面で。

 

シディがまた幼児化になってしまった。

なんてこった!!っと叫びたいが日記だから無理だ。

 

何故こうなってしまったのか。

ヒサメが言うにリサイクルショップで間違えて若返りの薬を飲んでしまったらしい。

 

またかよ。何で毎回そんな怪しいもの置いてあるんだ。そして何で躊躇なく飲むんだ。

いい加減にしろよマジで。

まぁあそこに置いてある薬はだいたい数週間すれば元に戻るだろう。

 

今回はシディだけだから俺とヒサメで世話できるし、なんなら動画のネタになるかもな。常に動画を回しとくか。

 

これはシディファン歓喜で鼻血ものだろう。赤ん坊を使って金稼ぎするのは気が引けるが、中身は20代だ。問題は無い・・・はず。

 

俺とヒサメがシディの世話をしているとカレコレ屋のドアが開いた。

 

そこにはフィーアと・・・二人の赤子を抱いてやって来た。

 

 

「えっと・・・フィーアちゃん?その子たちって・・・」

 

「スズキとサトウです。」

 

 

お前らもかい!

 

その後、撮影の事を記憶からごっそり忘れて、あーだこーだと俺はシディと、ヒサメはスズキと、フィーアはサトウとそれぞれ世話をしていた。

 

前回、ヒサメとシディの事で慣れたのでそこまで苦ではなかったが、2人はそーでもなく、息を切らしていた。

 

わかる。わかるぞ~。俺も精神的に疲労があったからな。

 

三人が俺の所にトコトコ来て、何だ?と思ったら、俺の事「パパ」っと言い出した。

 

ぐっ!可愛い・・・可愛いが残念ながら俺はパパじゃない。だからそう呼ぶのやめてくれ、土下座するから。

 

 

「スズキく~ん。ママって呼んでもいいんだよ?」

 

「サトウ。私はあなたのママです。リピートアフターミー、ママ。」

 

 

お前ら、赤ん坊に変な事吹き込んでんじゃねぇーよ。

 

 

数週間。

やっと元に戻った三人は俺等に感謝と謝罪する。

 

特に、スズキとサトウは赤面していそいそと去って行った。

流石に恥ずかしいもんな。今度ラーメン奢るか。

 

・・・んで、フィーアちゃんや。お前が持ってるいかにも子供化とかになりそうな液体は何ぞや?

 

 

「何も言わずに飲んでください。怪しい物ではありません。」

 

 

誰が飲むか!!

 

 

 

 

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