α月β日
今日もキモ5って言われながら
アサヲ達と話していた。
会話の内容は、エリコと言うアイドルの事で話し合ってた。
合ってたって言うか、俺は聞く専だったが。
だってアイドルとか知らんし。
なんかみんな同じ顔に見えるんだよねぇ~。歳かな?
プライベートは男と喋らないとか
心が綺麗で嘘が付けないタイプとか
トイレに行かないとか
おめーらアイドルに夢見てんじゃねーよ。
アイドルだって人間だ。
鼻くそもほじれば、屁もこくし。
ケツから出る物はタマゴじゃなくて汚物だよ。
カレコレ屋に帰って
エリコって言うアイドルの事調べてた。
へぇ~人気なんだな。
ヒサメから「カゲはアイドルに興味あるの?」って言ってきたので
無いと断言した。
シディが新聞持って「エリコってこの人か?」と見せた。
内容が「人気アイドルエリコ。熱愛発覚。路上ベロチュー。」
と言う物だった。
あぁ~あ。アサヲ達、今頃家で吐いてるかねぇ~。
やっぱ芸能人の発言なんて信用できねぇよ。
α月β日
熱愛騒動ですっげーキレ散らかしたり泣いてたりしてた。
うん、好きだった物に裏切られるのはショックだろう・・・
だが何故カレコレ屋でやる。
お茶持って来たヒサメが困ってるだろうが。
チダイに至っては15万したらしい抱き枕を
涙流しながら破いた。
勿体ねぇ。売ればいいのに。
SNSは熱愛で炎上騒ぎ。コメントには失望しただの、ファンやめるだの。
そんなんばっかだよ。
こんな事でファン辞めるなら所詮その程度の好きって事だ。
ガチファンなら幸せ祝ってやれよ。
アサヲはエリコではなくエリコを誑かせた男が許せないらしい。
頼むからお前ら家でやってくれよ。
おい。男の抹殺依頼をカレコレ屋に依頼してくんじゃねぇ。
こいつらの愚痴聞きながらテレビを付けていると、
城ヶ崎美嘉っていうギャルっぽいアイドルが映っていた。
アサヲ達はそのアイドルを見てファンになり、エリコから乗り換えたみたい。
単純だなおい
ヒサメに至ってはまるで豚を見る様な目で見てるぞ。
まぁ元気になってよかったよ。だから帰れ。
α月β日
本当だったらカレコレ屋とミキたちとオーナーで海に行くはずが、
俺だけ風邪で寝込んでしまった。
まるで、前日楽しみにしてたのに当日風邪拗らせて
遠足に行けなかった子供状態じゃねぇか。
違うから、楽しみにしてないから。
ヒサメとシディは残ると言ったが申し訳ないので俺だけ留守番することにした。
たまには家でゆっくりとしてるのもいいかもな。
α月β日
俺氏ふっかーつ!!
一晩中寝てたらすぐに熱が下がった。
やっぱ寝るのは大事だね。うんうん。
念のためヒサメに「熱は下がったから俺に気にせず楽しめ」っと送った。
さて、これから何しようか考えてたら依頼人が来た。
病み上がりに依頼って・・・
内容はアイドルライブの警備をお願いしてほしいって事らしい。
何でも、今絶賛人気の城ヶ崎美嘉というアイドルに過激なアンチがおり、
ライブをぶっ壊すという脅しメールが届いたとのことで守ってほしんだと。
確か、アサヲ達がエリコって言うアイドルから乗り換えた
ギャルっぽい子だっけ?
アサヲ達にこのこと知られたら恨まれそうだな。
ステージ裏で見張っていたが今のところは異常なし。
打合せ終わった際に城ヶ崎美嘉から飲み物をもらった。
「警備お疲れ様です!」って笑顔で言われた。
ええ子やん。どっかの名前が似たようなやつとは大違いだ。
ライブ開始し、警備しつつ彼女の歌声を聞いてた。
確かにいい歌だ。それも人柄もいいし、ファンが大勢いるのも納得。
しかしそんな楽しい時間もある異宙によって壊される。
そいつはいかにもザ・オタクという服装で腹が出て全身灰色の異宙だった。
そいつは、誰も見てない中自分だけ応援したのに、
人気になってから自分のこと見なくなったことに激怒してこういう行動に取ったらしい。
なんとも思考がお狂いのようで。
アイドルは平等に笑顔を振るまってるんだよ。
古参ファンだからって優遇されていい理由にはなれねぇよ。
俺はマイクをもってヒーローショーのように振る舞う。
こういう時こそ、アドリブっしょ。
この状況も演出の一つと思わせておいてオタ異宙を会場の外へと追いやった。
オタ異宙は俺に襲い掛かるが、牧村香ばりの血の能力で作った100tハンマーで叩く。
男版牧村香とは俺の事よ。
ごめん、嘘つきました。
オタ異宙は警察に連行され、一件落着した。
これでライブも無事に終わりそうだし、依頼人に一言言って帰ることにした。
α月β日
城ヶ崎美嘉の大量のグッズにサイン付きのCDと色紙が
カレコレ屋に送られてきてびっくり仰天した。
手紙も入っており、「助けてくれてありがとう!あなたのおかげで無事にライブを終えたよ!
実際に会ってお礼したいから、もし都合がよかったら連絡ちょうだいね!」っていう内容と
その下にメアドと電話番号が記載されてた。
なんてこったい。
タイミング悪く二人が帰ってきて、ヒサメにこの状況を問い詰められた。
素直に事情説明したのにヒサメは終始頬を膨らませて不機嫌だった。
ぐすん。俺、遊ばずちゃんと依頼してきたのに・・・。
α月β日
カレコレ屋にて依頼人の女性がやって来た。
内容はストーカーに悩まされてるとの事だ。
おいシディ。スカートじゃねぇ。ストーカーだ。
スカートに悩まされるって何だよ。
ヒサメは依頼人の手を握り寄り添う。
まぁ同じ女性としてそのストーカーは許せなかったんだろう。
依頼人が言うには、大学で何度か話かけられそうになったが
雰囲気が怖くて避けていたと言う。
そっからしばらくしてストーカーが始まったんだが今の所は何もされてないとの事。
ただずっと後ろで何か叫んでいるらしい。
おい、ヒサメ「なんでストーカーするの?」って俺を見て
質問してくるんじゃねぇ。
俺が知るかボケ!
依頼を受ける事にして、俺達は大学へ行き
ストーカーの男性を見つけ出す。
男性に接触した所、この男性はストーカーしてるつもりはなく
依頼人が狙われてる事を知り、助けようとしてたらしい。
要約すると、ストーカーは別に居るって事だ。
なんでも異宙に付き纏われてるらしい。
そいつは姿を擬態して周囲に溶け込む事ができ、付き纏ってるって事だ。
カメレオンみたいな能力か。
「かくれんぼだったら無敵じゃないか・・・!」とシディは言う。
お前は純粋でいいな。
男は俺と同じ陰キャで依頼人にこの事を言おうとしたが、
うまく話しかけられないらしい。
周りに相談しても信じてもらえなかったと。
この男性は真剣だったし嘘ついてるように見えなかった。
どっちにしろ依頼人が危険なのは変わらない。
なら信じてみようではないか。
この勇敢な男性に。
ヒサメに能力を使って雪を降らさせた。
そしたらあら不思議。依頼人の後ろに不自然な雪の積もり方してるではないか。
依頼人も何かいる事に気付き、異宙人のストーカーが姿を現した。
見えないなら姿を見えるようにすればいい。
誰でも思いつく策だ。
異宙人は言い訳するが、言い訳自体がもうヤバイ。
観察しただけとか匂い嗅ぎたいとか。
変態じゃねぇーか。
男が異宙人に怒ると、異宙人がそのまま逃げだした。
ストーカーだった男が実は自分を守ってくれてたと知り
なんかいい雰囲気になってる。
今度また被害が出ても、彼が守ってくれるだろう。
末永く爆発しやがれ。