依頼人の発明のせいで、また別世界に来てしまったチヨことカゲチヨは、壊れた発明品の修理が終わるまでしばらく別世界のカレコレ屋に住む事になった。
チヨside
カレコレ屋内でカメラを設置するカゲチヨ。その後ろにヒサメが立っている。撮影の準備だろう。
ヒサメ「本当にいいの?」
カゲチヨ「ア”?元々はヒサメが言い出したんだろ。」
だが今回はかなり険悪ムードだ。
ヒサメ「ま、カゲチヨが良いなら私は良いけど。」
カゲチヨ「ハッ。何だよその言い方。」
普段だったら、「カゲ」「ヒサ」っとあだ名で言い合う仲だが、今は名前で言っている。
もう飽きれてため息が止まらんですよ。
さて、何故こんな事になったのか理由は、カゲチヨが置いてあったカレコレ屋のデータをヒサメが間違って捨てたって事。
それがきっかけで、今までのお互いのこと不満が爆発して今に至るってわけ。
ぶっちゃけどっちもどっちって言うか。カゲチヨ6割ヒサメ4割って所かな。
そこら辺に置いてったカゲチヨも悪いし、確認せずに捨てたヒサメも悪い。
前回俺がこの世界に来た同様この二人は素直じゃないからなぁ~。意地になった結果、カレコレ屋解散って決断ずけたわけ。
んでシディはと言うと俺の目の前で寝ていた。解散危機だって言うのにマイペースな事だ。まぁこいつの良い所なんだろーけどな。
そんな事考えていたら二人の撮影が終わったようだ。
カゲチヨ「カレコレ屋の事なんだからお前らも出ろよ。」
チヨ「お前「ら」って何だよ。「ら」って。俺カンケーねぇーだろ。」
シディ「ん?いや、俺らは別で撮る。」
チヨ「だから俺はカンケーないってば。」
俺は向こうの世界でとっくに配信者引退してるし。
ホント、ここの世界と向こうの世界の俺とヒサメの関係は全然違うなぁ~。
ヒサメと喧嘩なんてした記憶ねぇーよ。
カゲチヨ「あっそ。じゃあ、シディが撮り終わったら編集してアップするからな。」
シディ「うむ。そうしてくれ。」
カメラをシディに投げ渡したカゲチヨ。ヒサメはドアの方に向かう。
ヒサメ「じゃ、もうこれで行くけどいい?」
カゲチヨ「・・・おう。早く行けよ。」
ヒサメ「なによその言い方。ま、いいや。学校で会っても喋りかけて来ないでね。」
カゲチヨ「そっちこそ。」
そういって、ヒサメはカレコレ屋から出て行った。
ヒサメが出て少しの間をおいて、カゲチヨは泣き出した。
カゲチヨ「シディー!!チヨー!!やべーよ!!ヒサ怒ってるよー!!」
チヨ「うるせーなぁー。泣くくらいなら解散なんざしなきゃいいのに。馬鹿なの?あぁ馬鹿か。」
ボティス「本当馬鹿じゃな。」
カゲチヨ「馬鹿馬鹿言うなよー!!このままじゃ本当にカレコレ屋解散しちまうよ!!」
チヨ「いつかは別れる時が来るそれが今だったって訳だ。言っちまったもんは仕方がない。潔く解散を受け入れるんだな。」
カゲチヨ「同じ俺としてその言動はどうなんだよ!!他人事みたいに言いやがって!!」
チヨ「だって他人事だもの。そもそも悪いと思ってるんなら謝れよ。」
シディ「俺もチヨに賛成だ。」
カゲチヨ「いや、それは無理。俺のプライドが許さねぇ。それに俺は悪くねぇ!」
解散より自分のプライドを取るか。キリッと決め顔してるがカッコよくねぇーぞ。そーいう台詞をこんな下らない事で言うんじゃねぇよ。
何度目かのため息が出る。
チヨ「今後の関係よりプライドを取るなら。もうダメだな。」
シディ「2人の問題だ。俺達が入る話じゃない。」
チヨ「じゃあな。」
カゲチヨ「そ、そんなぁ・・・・。」
俺とシディとボティスは外に出た。
ボティス「何じゃ?意外に冷たいのう。もしかして貴様らもカレコレ屋解散に賛成派か?」
シディ「・・・誰かが嫌なのに無理に続ける必要は無いと思ってるだけだ。チヨはどうなんだ?別世界とはいえ、解散するかもしれないぞ?」
チヨ「別世界だからこそ、俺には関係無い。ここの俺達が、解散したいって言うならすればいいと思ってる。本人たちが納得しているならな。」
ボティス「同じカゲ男なのに薄情じゃの。」
チヨ「実際にそうなったら、反面教師として俺の方は気を付ける事にするさ。・・・ま、解散は多分ないと思うがな。」
シディ「どーいう事だ?」
チヨ「さぁ~?どーいう事かね。俺はその辺ぶらつくわ。じゃあな。」
途中でシディ達と別れて、俺はとある物を買うためにそこに置いてある所に向かう。
2人が喧嘩して数日が立ち、カレコレ屋には俺とシディとボティス、そしてカゲチヨが居た。
カゲチヨに至ってはスマホ持って挙動していて鬱陶しかった。
そこに、ヒサメがカレコレ屋にやって来て、久々に会った2人は気まずい空気になり黙っていた。
謝りたいけど、素直に言い出せない2人にとうとう俺は痺れを切らした。
チヨ「おいお前ら。こっち向け。」
カゲチヨ「あ?何だ・・・むがっ!!」
ヒサメ「え?何・・・むぐっ!!」
2人の口にめがけて水鉄砲発射。手応えあり!!
カゲチヨ「何すんだよお前!!」
ヒサメ「そうだよ!!酷いよ!!」
チヨ「お前ら本当に喧嘩したまま解散するの?」
カゲチヨ「解散なんかしたくねぇーよ!!本当はヒサに謝りてぇーよ!!」
ヒサメ「私だって解散したくないし、カゲに謝りたい!!」
チヨ「じゃあとっとと謝ってしまえよ。お前らがそんな状態だとシディが可哀想だ。」
俺がそう説教垂れたら、2人は向き合って謝った。
カゲチヨ「ごめん!俺が悪かった!!やっぱカレコレ屋続けてぇ!!」
ヒサメ「ごめんなさい!!私が良い過ぎた!!これからもカレコレ屋を続けよう!!」
だが同時であるため何言ってるのか分からん。
まぁ、これでお互い謝りたい気持ちがあった事は分かったであろう。まったく世話の焼ける。
何やかんや、2人は仲直りして、シディはカゲチヨから渡されたカメラを操作し、解散動画を削除したとさ。
これにて一件落着。ちゃんちゃ・・・。
シディ「チヨ。二人の口の中に水鉄砲撃ったが。アレは何だったんだ?」
チヨ「本音薬飲ませた。」
カゲチヨ「また騙して飲ませやがったな!!」
チヨ「騙してない。黙って狙い撃ちした。」
ヒサメ「どっちにしろ駄目だよ!!」
せっかく仲直りのきっかけ作ってやったのに怒られるとか解せぬ。
シディ「チヨは優しいな。」
ボティス「ツンデレじゃな。」
チヨ「やかましい。」
俺は優しくなんかないやい。
おまけ
ヒサメ「ところで。チヨは向こうの私とは喧嘩するの?」
チヨ「俺の記憶が正しければ喧嘩らしい喧嘩はした覚えないな。」
ヒサメ「そーだよねぇ~。チヨはカゲよりちゃんとしてるし、すぐに謝ってくれそう。」
カゲチヨ「悪かったなすぐに謝らなくて。」
チヨ「まぁ気は使う事はあるかな。この前なんか、魔法少女・・・ビビンバ?だったっけ?」
ヒサメ「そ、それってもしかしてババロアじゃない?」
チヨ「あ~それそれ。その生みの親のオタク野郎がヒサメの部屋に侵入した事件があってな。ヒサメは怖くて一人で部屋では寝れないって言って、しばらく俺の部屋で数カ月間、同居生活してたんだよな。その時はめちゃくちゃ気を使いまくったなぁ。風呂とか部屋とか着替えとか洗濯とか。」
カゲチヨ「どどど同居!?////」
ヒサメ「せせせ生活!?////」
チヨ「一番辛かったのは、怖いから一緒に寝てほしいって言われた時だったかな。俺じゃなきゃ絶対襲ってたぞ。危機感持ってほしいものだ。」
ヒサメ「いい一緒に寝たの!?////」
カゲチヨ「おいおい、一緒に寝たらヒサメの寝癖で酷い目に遭ったんじゃないのか?」
チヨ「最初は拳とか飛んで来たけど、数日経ったらその寝癖は無くなったんだが、代りに俺の布団に入って抱き付く変な寝癖がついたみたいなんだよねぇ~。しかも質の悪い事に本人は覚えてないときた。自分でやっておいて顔真っ赤にして頬を引っ張るんだぜ?酷い女だよ。」
ヒサメ「なななな何やってるの!?向こうの私!?////」
シディ「仲が良いな。チヨと向こうのヒサメは付き合ってるのか?」
カゲチヨ「ななな何言ってんだよシディ!?////」
ヒサメ「そそそ、そうだよ!?////」
チヨ「付き合ってないよ。俺なんかが釣り合う訳無だろ。常識に考えて。」
ヒサメ「・・・なんか向こうの私が可哀想に思えてきた。」
チヨ「いや、何で?」