カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

今日もカレコレ屋に依頼人の男性がやって来た。

なにやら彼女持ちで、その彼女さんの事で依頼しに来たらしい。

 

こういう恋愛関係は俺は専門外だ。

寝させてもらう!

 

分かった分かった。

真面目に聞くから頬を引っ張るんじゃないよヒサメ。

何か最近ヒサメから頬引っ張られる回数増えてないか?

 

内容を簡潔に言うと、記憶を失った彼女さんのサポートしてほしいって事。

なにやらその彼女さん、てんかんを患ってるらしく

よく発作を繰り返してるとか。

 

デート中倒れて病院に運ばれ

面会した時に依頼人の記憶がなくなったって事。

触ろうとするとパニック状態になってしまったらしい。

 

ヒサメとシディは同情してる。

俺も同情はする。

 

だがな、それを俺達に頼み込むのは筋違いだ。

 

「お前はそれを言い訳にただ楽になりたいんじゃないのか?」

「自分が世話したくないから面倒事は他人任せってか?」

「本当に彼女の事を愛してなかったんじゃないのか?」

「実は他に好きな女が出来て丁度良かったと思ってんじゃないの?」

っとクズムーブをかます。

 

依頼人は俺の胸倉を掴み怒りをぶつける。

彼女は僕の大切な人?

だったら他人の俺らに任せんじゃねぇ。

 

依頼人は俺に任せられないと言い出て行った。

ったく最初っから自分が一緒に居ろってんだ。

 

依頼を逃したって事で二人に軽く謝罪した。

ヒサメは何やら思いつめた表情をしたが見なかった事にする。

 

汚れ役には慣れてんのよ。

 

 

α月β日

 

あれから数日後

カレコレ屋にて一人の女性が来た。

どうやらこの女性、先日依頼に来た男性の記憶を無くした彼女らしい。

あの後、結局あの依頼人は自分でサポートしたらしい。

それで女性はサポートしてる依頼人に惹かれ

付き合う事になったらしい。

 

んで今日は依頼人を焚き付けたお礼しに来たとか。

トイレにこもってて良かったよ。

 

汚れ役やって礼されるとか変だろうが。

頼むからそのまま帰って彼氏とイチャイチャしに行ってくれ。

 

依頼人が帰ってすぐにトイレから出たら

シディからは温かい目で見られて

ヒサメからはニヤニヤとされてる。

 

こっち見んな!

 

 

α月β日

 

今回も依頼人の男性がやって来た。

この依頼人はカップルユーチューバ―やってるらしい。

 

シディがカップルユーチューバーの事分かってなかったみたいなので

「その名の通りカップルで動画配信してる人達の事だ。」と言っておいた。

まぁ、カップルって言ってもビジネスカップルだろうけどな。

・・・偏見だけど。

 

ある意味、カレコレ屋チャンネルもカップルチャンネルと変わんないかな?

だって、二人しか出てないし。

俺?顔出しNGだから裏方だよ。当たり前だろ?

 

依頼人からは、最初は一緒に配信して視聴も登録も順調だったが

最近その彼女が素っ気なくなり、二人の時の会話はほぼなく

撮影でしかイチャイチャしてないらしい。

 

視聴者も薄々と気付いてる人が出ている。

今回、別れる事になったらしい。

 

依頼内容は、別れる報告の動画作るさい

別々で活動できるような内容を一緒に作ってほしいんだと。

 

また面倒な依頼が来たもんだ。

カップルチャンネルのファンを自分のチャンネルに連れて来なきゃいけない。

 

んで、依頼人はもう一つ依頼してきた

それは彼女の浮気調査である。

 

 

α月β日

 

数日後、浮気調査の結果は黒だった。

結構前からで、男をとっかえひっかえだと。

ロクな女じゃないなぁ。

 

これを利用して視聴者の同情を誘い、依頼人のチャンネルに流れる事を

提案する。

 

依頼人は断ったが、俺はあくまで提案しただけ。

「これ以上の依頼は別料金だ」と言い浮気証拠を依頼人に手渡し、

後は好きにしなと言っておいた。

 

 

α月β日

 

更に数日後

ヒサメが俺に怒鳴ってきた。

俺が浮気をリークしたからだ。

確かに依頼人はあの時、浮気のリークは止めてくれと言った。

 

あの時はな

 

俺が何の理由もなしにただただリークすると思ったのか?

侵害だなぁ~。俺の口とケツは緩くないぞ!

これは依頼人が望んだことだった。

 

数日前、喫茶店で依頼人が俺を呼び

「ちょうどいいタイミングで浮気の証拠を流してほしいんだよね。」

っと言ってきた。

 

どうやら、彼女と話し合って浮気を隠蔽する代わりに

カップルチャンネルの収益は自分が貰う約束を取り付けたらしい。

あとは第三者に浮気を広めて、自分は被害者面で視聴者を集めるって事らしい。

 

まぁ経緯はそーいう事だ。

依頼人のチャンネルで「大切なご報告」と題して

彼女の浮気に関する話を涙流しながら語る動画を出した。

そのおかげでコメ蘭は同情の嵐。大人気になった。

 

綺麗事じゃやっていけないってのは何となく分かる。

金がかかってる仕事。そこに恋愛も絡んで来たらより面倒臭い事になる。

 

まぁ、もしかしたら再生数狙いで、彼女に近寄ったのかもな。

とあるユーチューバーが言ってたな。

 

ユーチューバーは信用するな。っと

 

 

α月β日

 

新しいゲームを買って帰ろうとしたら、身なりの良いダンディなおじさんが

財布を落としたので拾って渡した。

サイフ分厚かったなぁ。相当のお金持ちなんだろか?

 

お礼と称し、宝くじを貰った。

宝くじ貰ってもねぇ~。

どーせ当たらないだろう。当たっても困るがな。

 

スマホで宝くじの当選番号見たら当たってた。

マジかよ・・・。

 

いや、100円や500円なら別にいいが2億当たるって・・・。

怖っ。金怖っ。

 

どうしよう、こんなにあっても・・・いや嬉しいけど。

別段金に困ってないし・・・いやいや金は幾らでもあった方が良いし・・・

将来の事も考えてぇ・・・

 

俺が悩んでると、公園のベンチで公園で泣いてる子供とその母親が居た。

血の能力で犬や猫に具現させ子供をあやしてた。

 

「俺、カレコレ屋って言う何でも屋やってるんで悩みがあるなら相談に乗りますよ」

と言い母親の話を聞いた。

 

どうやら、旦那が仕事を止め不倫相手と駆け落ち。

しかも借金を全部妻に背負わせて、私物どころか住む場所も無くなり

財産が全部なくなった状態で明日生きれるかどうかも分からない状態だったらしい。

その状態で子供が空腹でぐずりだして俺に会ったって事。

 

ふむ、そういう事なら。

不倫はともかく借金に関してはすぐに解決できるな。

俺は宝くじをその母親にあげた。

 

最初は断ってたが、ぶっちゃけお金には特に困ってないし

俺も財布拾って礼で貰ったもんだから、はなっから俺のもんじゃないし

子供のためにも不安要素はなくした方が良い。

そう言ったら渋々受け取る。

 

これで俺も不安要素が消えてよかった。

さて、帰って買ったばかりのゲームやり込むか~。

 

 

α月β日

 

あの日から数週間

カレコレ屋に公園であった母親と子供がやって来た。

前と比べて表情と身なりが良くなっている。

 

どうやら、あの後借金を返し、不倫した夫を見つけ

慰謝料を貰って、現在は会社員として働いてるらしい。

 

ふーん良かったじゃん。

母親は、1億を俺に返すと言ってきた。

おいおい、礼は貰うが金は要らんよ。

アレだって。別に依頼って訳じゃないし、とりあえず返す。

 

おい、金をこっちに寄せるな。

母親と俺の1億の譲り合いして、

結局、お互い5千万分けて納得した。この頑固者め。

 

何が何だかわからない二人に、事情を説明。

とりあえず、臨時収入って事でどっかいい店行って二人に奢る事にした。

 

色々世話になってるし、たまには贅沢もいいか。

 

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