依頼人の発明のせいで、また別世界に来てしまったチヨことカゲチヨは、壊れた発明品の修理が終わるまでしばらく別世界のカレコレ屋に住む事になった。
チヨside
機械の修理が終わった事で、いつでも帰れるようになった俺氏。
この世界のカレコレ屋の3人と共に一週間の思い出作りをしていた。
遊園地行って爆弾魔に遭遇したり。
キモ5とアイドルライブの参加した時、過激オタクのライブ妨害があったり。
温泉に行ったかと思えば、盗撮魔に遭遇したり・・・あれ?ロクな思い出無いぞ?
そう考えながらも、明日帰るんだなぁ~っとソファでくつろいでいた。
今現在、カレコレ屋内は俺一人、3人は用があるらしく出かけている。
チヨ「だ~れもいないし寝ようかな。そーしよそーしよ。」
ボティス「は!帰る前日だと言うのにボッチとは可哀想じゃの!!」
チヨ「ボティスシャラップ。寝れない。」
ボティス「お?寂しさを紛らわすために寝るのか?もうカゲ男達はお主が帰ろうがどーでもいいと思ってるじゃろうな!滑稽じゃの~!」
チヨ「・・・・・・。」
ボティス「おい、何か言ったらどうじゃ。」
チヨ「・・・・くか~・・・・。」
ボティス「寝るんじゃない!!」
ベシン!!
チヨ「いって、せっかく夢の世界で鰻の蒲焼食ってたのに起こすなよ。」
ボティス「誰が鰻じゃ!!」
誰もお前を鰻だと思ってねぇよ。食ったらまずそうじゃん。
「あの・・・ここはカレコレ屋・・・ですよね?」
チヨ「あ、はい。そーですけど・・・依頼ですか?」
「はい・・・あの、うちの子供を探してください!!」
チヨ「・・・経緯を聞いても?」
俺は現在、デパート付近をぶらぶらしていた。
子供姿で。
依頼人が言うに、デパートで子供と買い物していて、少し目を離した隙に居なくなってしまったそうだ。デパート内を探しても、警察に捜索を頼んでも見つからなかったってことで俺に依頼して来たって事だ。
「こんにちわ~。私は良い子に風船を配ってるの。はい、どうぞ。」
チヨ「あぁ~・・・どーも。」
俺がしばらくふらつくと、ウサギの着ぐるみが俺に挨拶して風船を渡してきた。
「お手伝いをしてくれたら、もっと風船をあげちゃうよ!」
「お手伝い?」
「どんな?子供でもできるの?」
「ウフフ、もちろん!すっごく簡単だから。ちょっと見に来てみる?」
着ぐるみの誘いにわざと乗って、人目の届かない所に連れて彼て、睡眠ガスで眠らされる。もちろん俺はわざとだ。
どーやら、依頼人の子供はこの手で行方不明になったみたいだ。
さて、何処に連れて行かれるのやら・・・。
目を開けると、学校の教室のような場所に運ばれ、首輪を付けられた。俺以外に複数人の子供が横たわっていた。
「気が付いたかな?」
俺の目の前にはメガネを掛け、ボサボサの頭をした男が立っていた。
「おじさん誰・・・?」
「私はここで1番偉い「先生」だよ。」
先生だぁ?
「君達2人は世界に選ばれた素晴らしい子なんだ。」
「な、何言ってるの・・・。」
「家に帰してよ!!」
他の子供達が抗議すると、着ぐるみが子供を連れて入ってきた。
「先生。逃げようとした子を捕まえました。」
「嫌っ、離して!!」
男は不機嫌な顔になりリモコンを出した。
「はぁ・・・この子には罰が必要みたいですね。」
そう言い、ボタンを押したら逃がそうとした子供から電流が流れた。
「ぎゃあああっ!!」
「ちゃんと頑張らないからこうなるんだよ。」
「逃げようとした方が悪いよね・・・。」
悲痛に叫ぶ子供に対し、着ぐるみの後ろに居る子供達が呆れた声で言う。
気に入らねぇ・・・・。
俺は・・・・。
「ぎあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
リモコンの方を持ってる男の手首を切断した。
「ひぃぃっ!ぼ、僕の腕が・・・。」
チヨ「おい。」
「!!」
チヨ「俺達をこんな場所に誘拐してどーしようって言うんだ?答えろ。」
脂汗を流しながら苦しんでる男の前に立ち、首輪を壊して問い質す。
「ふーっ!ふーっ!」
チヨ「3秒以内に答えなきゃ、次は反対の腕だ。3、2、1・・・・。」
「じ、児童を兵器化して、危険な異宙人退治の弾除けにしようと教育してたんだ!!」
その男の言葉に、子供達は困惑な雰囲気を漂わせていた。
「どーいう事?」
「先生は僕達を兵器にしようとしたの?」
「そんな・・・。」
子供は従順だから痛めつけて言う事聞かす。おそらく今までそいう事をして洗脳してきたんだろう。
チヨ「クソだな。」
「ぐべぇっ!!」
男の顔面を蹴り上げて壁にめりこめさせる。
「が、ガキが調子に~!!」
チヨ「くたばれ!!この椎名ナオキ擬きが!!」
回し蹴で着ぐるみの腹を思いっきり蹴り気絶させた。
チヨ「子供舐めんなよ。」
その後、子供達の洗脳を解きつつ首輪を破壊し、警察を呼んだ後、依頼人の元に子供を連れて行って依頼を完了した。
さぁ~って、帰ったら明日に備えてひと眠りと行こうかねぇ~。
カゲチヨ「おいチヨ!どこ行ってたんだよ!!」
ヒサメ「あちこち探し回ったんだからね!!」
シディ「心配したぞ。」
カレコレ屋に戻ったかと思えば、カゲチヨ達が帰って来ていたようで俺を探し回っていた様だ。
依頼から帰って早々怒られるって、こんな理不尽なことありますかね?
むしろ俺、ちゃんと仕事したぞ?流石に泣くぞ~。
チヨ「依頼から帰ってきたんだよ。んで?俺を探してたみたいだが、何かあったのか?」
カゲチヨ「とりあえず付いて来いよ!」
ヒサメ「こっちこっち!」
チヨ「ちょ、おいおい引っ張るな。」
ヒサメに腕を引っ張られ、俺を何処かへと連れて行こうとしていた。
いったい何処に連れて行かれるのやら。
しばらくして、カレコレ屋から距離が離れた所に何やらデカい建物に連れて行かれた。
チヨ「ここに連れて来て何するつもりだ?まさか建物買えって?おいおい、流石のチヨさんもそこまでお財布ゆるゆるじゃないぜ。」
カゲチヨ「んな訳あるか!とにかく入ってみろよ。」
カゲチヨに言われ、建物内を入ると・・・・。
ミキ「あ、やっと来たー!」
ノリコ「遅いぞ。」
オーナー「遅刻だぞ。まったく。」
アサヲ「おぉ!やっと来たか!」
ルイ「もしかして寝坊したのかい。」
チダイ「今日が最後。良い思い出にしよう。」
マチャソ「しゃしゃしゃしゃ!!(今日はおおいに騒ぐぞい!!)」
サトウ「来てるんならもっと早く言えよな!!」
スズキ「なんで俺まで・・・。」
おいおい、知り合いが勢揃いじゃないか。
カゲチヨ「どーよ!驚いただろ!」
ヒサメ「チヨのためにみんな呼んでパーティしようと思ってね。一週間前から計画してたの。」
シディ「カレコレ屋を空けてしまってすまなかった。色々と準備していたんだ。」
そーだったのか・・・。
まったく、粋な事をしてくれる。
カゲチヨ「んじゃ!主役も来た事だし、乾杯の音頭頼むぜ!」
チヨ「え~。人前に出るのいやだな~。勝手に乾杯して勝手に飲み食いしてくれればいいのに。」
ヒサメ「ほらほら愚痴らないの!」
そー言って飲み物とマイクを渡された。
チヨ「あーお忙しい中、俺のために来ていただきありがとうございます。この送別会を開いてくれた3人に一言言いたいことがあります。・・・・あんな事してしまい申し訳ありませんでした。」
カゲチヨ「いや何があった!?」
ヒサメ「あんな事って何!?」
チヨ「まさか、カゲチヨにアレして、ヒサメにコレをして、シディにそんな事までしてしまうなんて・・・。」
カゲチヨ「アレとかコレとかなんだよ!?」
ノリコ「なんか、乾杯の音頭ってより謝罪会見みたい。」
ミキ「こらー!シディくんに何をしたー!」
そんな記者会見の様な雰囲気出してボケ倒した。
あ?照れ隠しするなって?
うるせー!!照れてねぇーし!!
チヨ「はい、っという一ボケかましたことでかんぱ~い。」
『いや!適当すぎだろ!!』
その後は、おおいに盛り上がった。
キモ5とは、別世界の自分たちはモテているかとか。
ミキやノリコに向こうのヒサメのこと根掘り葉掘りと質問してはこっちのヒサメが赤面して止めようとしたりとか。
サトウと腕相撲したり。
スズキに日記は続いてるか?っと聞いたら睨まれたり。
オーナーの愚痴聞いたりとみんなで騒いでいた。
騒いだ次の日、カレコレ屋にて俺は機械を持って3人の前に立った。
チヨ「んじゃ。もう行くわ。」
シディ「ウム。また遊びに来い。俺達いつでも歓迎するぞ。」
チヨ「つまりまた事故れってかコラ。」
カゲチヨ「またその機械で来ればいいんじゃね?」
ヒサメ「確かに!それならいつでも遊びにこれるね!」
チヨ「馬鹿たれ。んなの帰ったら壊すに決まってるだろうが。」
ヒサメ「え~。勿体無くない?」
チヨ「悪用されたら困るだろ。こんな物は無い方がいい。」
カゲチヨ「まぁ確かにそーだけどよ。」
気軽に並行世界に行ってたまるかよ。コンビニじゃあるまいし。
チヨ「もう行くぞ。お前ら、元気でいろよ。歯磨けよ。」
カゲチヨ「お前もな!」
ヒサメ「向こうの私によろしく言っておいてね!」
シディ「風邪引くなよ。」
俺は機械のスイッチを押して、自分の世界へと帰った。
※ここからの名前表記はチヨからカゲチヨに変更。
光に包まれ、チヨ事カゲチヨは自分のカレコレ屋に帰ってきた。
目の前にカゲチヨが帰ってきたことで、ヒサメ達は驚きを見せた。
ヒサメ「カゲ!?よかった~。帰ってきたぁ。」
カゲチヨ「お、おい。」
涙を流しながら帰ってきたことに安堵したのか、カゲチヨに抱き着いた。
シディ「一瞬消えて焦ったぞ。」
カゲチヨ「俺が消えてどれくらい経った?」
ヒサメ「ものの数分だよ。」
カゲチヨ「お、それじゃ時間設定は成功だな。」
どういうことだ?っとヒサメとシディは頭の上に?が浮かび上がった。
カゲチヨは別世界に転移した後の話を語りだした。
それを聞いて、依頼人は目をキラキラさせカゲチヨの顔を近付けた。
「それでは実験は成功ってことですね!!それじゃその機械を返してください!!」
カゲチヨ「あ。」
カゲチヨが持ってた機械を奪い取り、ボタンを押して消えていった依頼人。
部屋中が光に包まれ、一瞬にして消えていったが、また光射し瞬時に依頼人がゲッソリして帰ってきた。
シディ「な、なんかゲッソリしてるぞ?」
ヒサメ「だ、大丈夫ですか?」
そうヒサメが依頼人に触れようとすると
「ひっ!僕に近寄らないでください!!」
ヒサメ「え!?」
何故か拒否反応を示した依頼人。
「こ、この機械を差し上げます。私は帰らせてもらいます。」
さっきまでの元気とは違い、今はビクビクと怯えてる依頼人から機械を受け取った。
「女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い女怖い。」
そうぶつぶつ呟いて帰って行った。
シディ「依頼人はどうしたのだろうか?」
カゲチヨ「ん~・・・あくまで予測だが、別世界での女性関係でトラウマを植え付けられたんだろう。」
ヒサメ「トラウマって、どんな事だろ?」
カゲチヨ「多分だが、勢いよく襲われそうだったんだろう。」
シディ「女性達に殺されそうになったのか?」
カゲチヨ「もしくは別の意味かもな?」
シディ「?」
ヒサメ「そ、それって・・・////」
シディは何のことか分からないと首を傾けていたが、ヒサメは察したのか顔を真っ赤にした。
カゲチヨ「お、もしかしてヒーちゃん分かっちゃった~ん?このスケベ。」
ヒサメ「う、うるさい!!カゲが変なこと言うからでしょ!!」
カゲチヨ「ふぇいふぇいふぁーふぇーん(へいへいサーセーン。)」
頬を引っ張られながらも懐かしさを感じてたカゲチヨ。
いつもの日常に戻った気がした。
シディ「それで、その機械はどうするんだ?」
カゲチヨ「俺が持って帰って処分するさ。」
機械を持って、自宅へと帰ったカゲチヨ。
カゲチヨ「・・・・・。」
手元に持ってしばらく見て、物置に入れた。
カゲチヨ「まぁ、後で壊せばいいか。」
そう言い訳しつつ、機械を壊さずに自宅の物置部屋の隅に置いておくのであった。