カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

 

今日は自称ウサギマニアって言ううさ耳のカッチューシャを付けた変質者のおっさんっがカレコレ屋にやって来た。

 

出会い頭に通報しようとした気持ちを抑えた自分を褒めてやりたい。

 

おっさんは、うさぎになれる薬が入った瓶を机の上に置いてきた。なんでも飲むとうさ耳と尻尾が生えて心もうさぎになれるらしい。

 

胡散臭さが拭えないが、すでに効果は実証済みらしい。

 

じゃあ何しに来たんだよ。

 

おっさんが言うに、女性では試せてないらしくヒサメで実証しようと考えたとの事だ。

 

お帰りのドアはあちらですと遠回しに帰る様に言うとおっさんは土下座して頼み込んできた。

 

なんでこう何でもかんでも変な薬を飲みたがらせるんだよ!んなの製造会社に電話でもして質問しろよ!!年齢はいっても心はシャイボーイか!?思春期の中学生か!?

 

こんな変な依頼でもヒサメは面白そうだからと言って引き受けようとする。

お前ってそんなに好奇心旺盛な性格だったっけ?

 

一応解除薬もあるらしいから確認出来たらすぐに飲ませるとの事らしい。

心優しいヒサメさんに感謝するんだな。

 

ヒサメが飲んですぐにうさぎ化になってしまった。

 

きゅきゅ言ってて何言ってるか分からん。日本語でOK。

 

まぁ何となく予想はしてたが、俺に甘えてくる。

人恋しいのかなぁ~。

 

おい、和んでないで早く解除薬とやらを飲ませろい。

またヒサメの黒歴史が増えるぞ。

 

結果は分かったことで薬を飲んだヒサメは元に戻ったとさ。

 

今日は特に何も事件は起きなかった平和な日だった。

 

 

 

α月β日

 

 

ヒサメとシディが出掛けてる間に留守番していた俺に一人の老人がカレコレ屋にやって来た。

 

なんでもオレオレ詐欺に引っかかってしまったらしく、孫が成人した時に渡そうとしてコツコツ貯めていたお金を騙し取られたと言うらしい。

 

普通は孫と間違えないと思うが、会ってない聞いてない期間が長ければ長いほど騙されるようだ。ニュースでも似たような理由で騙される人は多いようだ。

 

なので、そのお金を取り返してほしいと言う依頼だ。

 

老人を騙して金をむしり取るとかマジゆ”る”さ”ん”。

俺の何かが不思議な事が起こりそうだ。

 

俺はいつもの如く動物を具現化させて、早速調査を開始した。

 

 

開始して数十分で詐欺集団に辿り着いたが、ムカつく事に俺に成りすました奴が詐欺をしていた。

マジでふざけるなし。

 

俺に成りすまそうなんざいい度胸だ。宣戦布告としてその喧嘩買った。

 

成りすましにには成りすましでい。

 

警察署に協力をお願いして、そのうちの一人の警察官に成りすました。警察手帳もお借りしてね。本当は良くないけど今回は特別って事で許可を貰った。

 

分身体が偽物の俺「ニセチヨ」の動向を探らせると、どうやらヒサメ達にちょっかいかけに行くらしい。

 

俺はニセチヨのファンと生じて近付き、丁度二人に「逮捕ドッキリをしてみた」っという企画のをやろうとしていたから俺にも協力してほしいと言ったらすぐに了承してくれた。こんな奴が詐欺グループの一人か・・・フッチョロいな。

 

そしてリサイクルショップにて作業してる二人とフィーアを見つけた事でニセ企画の撮影開始。

 

ニセチヨがヒサメとシディとフィーアに近付いて話しかける。ヒサメ達は違和感なく返事を返した。

ここまで気付かれてない、よっぽど完璧な変装だろうが・・・なんかショックやわ~。

 

四人が会話を楽しんでる中、俺は店の中に入りニセチヨの前に立って警察手帳を見せた。

 

詐欺グループに加担し、お金を騙し取った罪として逮捕状が出てるっと台本にないアドリブで台詞を吐いたところ、ヒサメとシディとフィーアは驚き、ニセチヨも驚いて汗を流した。

 

シディは反論するも、俺は気にせずにニセチヨを逮捕。

フィーアは俺に向かって戦闘態勢に入るがヒサメが止める。

ナイスだ。このままいけば公務執行妨害になっちゃうもんな。俺も偽物の警察だけど。

 

未だに企画だと思い込んで、それっぽい台詞を吐くニセチヨ。残念。お前の逮捕は確実なのだよ。俺を敵に回したのは運の尽きだな。

 

何かの間違いだと三人は俺に反論する。庇ってくれるのは嬉しいんだが、そいつ偽物なんだよねぇ~。

 

昨日二人は何をしていたのかと質問。無論、ヒサメとシディは出掛けて、フィーアはゲンレイの所に行ってきた事を知っての質問だ。昨日は俺と会ってないハズだ。

 

更に畳みかけるかのように、詐欺グループの受け子に大金の引き渡しをしてる場面の写真もヒサメ達に見せた。

いや、俺も偽物とはいえこんな物三人に見せるのは心苦しいよ?

でも悲しいけどこれ必要な演技なのよね。

 

写真を見た三人はショックを受けた。

そりゃあそうだ。仲間がこんなことしてるなんて普通思わないもんな。

 

唖然と俺を見るニセチヨに心の中はニヤけてた俺氏。

貴様はすでに俺の術中に嵌っているのだよ。

 

それでも食い下がるヒサメだが、無実を証明するアリバイは無かった。

 

ニセチヨはもう諦めた声で三人の前で観念した演技をする。

 

カレコレ屋の依頼料とYouTubeの依頼料で食っていけないって言いやがって、こちとら色々やって稼いどるんじゃ!カゲチヨ君舐めたらあかんぞ!!

 

まぁそんな内心ボケは置いといて、俺は店を出てニセチヨを連れ出す。

 

まだあの三人が見てるっという嘘で、警察署まで連れて行く。

これもリアリティ感があると思って演技を続けるニセチヨ。

 

さて、警察署も着いたことだし、本気でニセチヨを取り押さえることにした。

 

演技じゃないのかとほざくが、んなわけ。

 

ニセチヨの顔面・・・いや特殊メイクを思いっきり引き剝がした。

これが俺の本当のハンサム顔ってか?

 

まぁ出たのはブ男だがな。

 

なぜ俺を成りすましたのか。

どうやら俺がヒサメと仲良くしてるのが気に食わなかったっていうしょーもない理由だった。俺に成りすまして犯罪起こさせて、ワンチャン俺が捕まればいいって思ったんだと。

 

そしたらヒサメに嫌われると思ったのに、警察は全然俺を捕まえないと嘆き、今回のドッキリを計画して印象悪くしようとしたんだと。

 

俺に成りすまして俺に捕まるって、何とも滑稽で笑えてくる。

 

さて、本物の警察に詐欺野郎を引き渡して帰ろうかね。

俺が警察署から出たら、ヒサメ達が俺の前にやって来た。

 

そー言えばまだ変装中だったっけ。っという事でネタばらしをした。

 

能力で作ったマスクを解除して、元の素顔を出して見せたら三人は驚いた表情して困惑していた。

そりゃあそうだ。仲間を連れ去った警察がまさかの俺だとは誰も思わないだろ。

 

シディから経緯を説明してくれと言われたから簡単に説明した。

 

説明を聞いた三人は偽物と気付かなかったことに軽くへこんでいた。

 

いや、あれはひと目見ても誰もわからんって。

 

ヒサメはなんで俺に変装したのか気になっていたが、俺は適当に陰キャで成りすましやすかったからっと言った。

 

わざわざ言う必要もないしな。

過激ファンのせいで変に落ち込まれても困るしね。

 

だが、ヒサメはどこか疑り深く俺をジト目で見つめてきた。

 

 

「ホントに~?嘘ついてない?」

 

 

・・・何でこんな時に限って鋭いんだよ。

 

 

 

α月β日

 

 

今日も騒がしい一日が始まった。

ヒサメが叫び声を上げたと思えば、その本人の腕から鱗が浮き出てきた。

 

おいおい。その辺に落ちた腐った人魚でも食ったのか?駄目だよいくらお腹減ってるからって拾い食いしちゃ。

 

ヒサメ曰く、机の上に置いてある瓶を飲んだとの事だ。

それ、オーナーに貰った魚人になる薬なんだよ。

 

実は依頼人から海に落ちた指輪を探してほしいと言う依頼で使おうとしたが、結局指輪は依頼人のカバンの中に見つかったとの事。

人騒がせな依頼人だよ。

 

んでその魚人の薬をどうしようかと思ったらまさか飲んでしまうとは・・・。

 

今日の教訓。机に置いてあるものを何でもかんでも触らずに疑おう。

 

説明には自動的に24時間で効果が切れるとの事だ。更に一部分が魚人になるだけで、それ以降は進行しないとの事だ。

 

何だ。魚人族にならないのか。

アーロンにもジンベイにもならないんだな。

つまんないの~。

 

すると、ヒサメが苦しみだした。魚人になった影響か身体が乾いて痛みが生じたんだろう。説明書にも水中作業用で、ずっと陸に居ると乾燥するって書いてある。

 

仕方がない。常に水を浸からせるために風呂の用意するか。いつでも入れる準備しておけ。

・・・いや、一緒に入んないからな?

 

 

水着に着替え、風呂に入った。

そのおかげでさっきまでヒサメの腕に入ってたヒビが綺麗に無くなっていた。

 

今日一日風呂生活を強いられたな。ご愁傷様。

 

どう暇つぶししようか悩んだヒーちゃんに、防水ケースに入ったPCにスマホを用意。これさえあれば一日を過ごすなど造作もない。

 

よく溜まったドラマを風呂場で見てたら普通に5時間経ってたからな。危うく上せそうだったぜ。

 

他にもバッテリーやスピーカー。首用のタオルを付け足せば完璧である。

 

4時間後に様子を見に行った所問題なし。

とりあえずヒサメには注意事項を言っておく。

 

長風呂してるとむくみ解消に浮力で筋肉や関節を緩めてくれて疲れを取る効果があるが、そのメリットがある反面、心臓や肺に負担をかけてしまい風呂で亡くなってしまうケースがあるらしいと説明。

 

最高でも長風呂は二時間って事らしい。

まぁ俺は長風呂しても死なないし問題ないけどね!不死身様様である。

 

という事で風呂の温度を下げておいた。長風呂するには38度位がいいんだと。ネットで調べたので嘘かホントかわからんがな!

 

なんかヒサメ見てるとサウナ行きたくなった。魚人化から戻ったら整いに行こう。

 

14時間後。ヒサメの安否確認。

 

おーい生きてるか~。

 

 

「いや、その確認の仕方どうなのさ。」

 

 

お、生きてるな。

だが見た感じぐったりしていた。ずっと風呂に入ってると疲れたのだろう。

風呂から出てストレッチする事を提案。

少しくらい出ても問題ないだろ。また入り直せばいいし。

 

シディが買ってきたアイス18個をペロリと食べ、水分補給した後、もう遅いから帰るように言ってきた。

 

生憎、俺はこれから動画編集で残業しなきゃいけないんだ。

あぁ~あ。俺ってばマジ社畜だわ。

知ってるか?カレコレ屋って残業手当出ないんだぜ?とんだブラック職だよ。

まぁうちは法人じゃなくて自営業だけどな。

 

・・・おいシディ。温かい目で俺を見るんじゃないよ。

 

シディが帰った後、俺はカレコレ屋に残って編集作業。今夜も鉄也だわ。・・・じゃなくて徹夜だわ。どこの戦闘のプロだよ。

ロボットだから?マシンだから?ダダッターだから?

 

そんな夜のテンションだった時に、風呂場から物音が聞こえた。

 

恐らく、ヒサメの身体が元に戻ったんだろう。

風呂場に行くとヒサメが倒れてたから急遽風呂場から出て、フィーア呼んで身体を拭かせ、着替えさせてもらってからヒサメ宅まで運んで行った。

 

ベッドに寝かしつけた所でヒサメが目を覚ましたから軽く事情説明。布団を被せようとしたら顔が赤かった。

 

どうやら長風呂したせいで風邪ひいてしまったようだ。

魚人化になったり身体痛めたり風邪ひいたりと踏んだり蹴ったりだな。

 

その後、手が使えないヒサメに俺とシディが交互に看病したとさ。

 

今日の教訓、机の上に謎の瓶があっても触るべからず、長時間の長風呂は危険なのでやめましょう。

 

そして借りた物は先延ばしせずにすぐに返そう。

 

 

 

 

 

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