α月β日
あのヒサメキス魔事件の加害者である迷惑ミキヒサ厨のピンク髪女がカレコレ屋にやってきては俺にVRゲーム機を渡してきた。
なんでも、大人になったヒサメとミキを絡ませたくてこのVRゲーム機を作ったそうだ。
それでヒサメの許可を得るために来たそうだ。
ぶっ壊そうかな。
そう思い能力でトンカチを作ったら必死で止めてきた。
こいつが変なもの作ると碌な事がねぇ。
ヒサメが帰ってきたら早速女は目をハートにしてヒサメの方に行った。
はぁ・・・寝よ。
後の事はヒサメに任せて昼寝した俺。
ちょっとして大人になったヒサメに起こされた。
そう!「大人になったヒサメ」に!起こされたのだ!!
・・・・えぇ~・・・なにこれ?ドッキリ?
何か髪も長いし、背も微妙に高いんだが?
・・・あ、夢だな夢。
俺は二度寝する事に決めた。言うなれば現実逃避である。
まぁそのまま大人ヒサメに叩き起こされたが。
一旦冷静になってあの迷惑女の言っていたことを思い出した。
そー言えば、大人のヒサメとミキを絡ませるVRを作ったって。
っつまり今俺はVRの中に居るのか。
誰だよ。俺にVR付けたミキヒサ厨は。
内臓ぶちまけちゃうぞ☆
そーと分かったとしてどー戻るかだな。
そんなこと考えてたら大人ヒサメが心配な表情して俺の顔を見た。
「どこか具合悪い?大丈夫?」
俺は正常さ。
ちょいとヒサメの可愛さにやられてしまっただけさ。
って言ったら「やだも~!」っと照れながら肩をぺちぺち叩いた。
「あんまり年上をからかわないでよね。」
いや、普段はからかうけどヒサメが綺麗で可愛いのは本心だからな。
俺がそう口にすると何故か背を向けられた。
何故だ!?素直に感想を述べたのに!?
やっぱ顔か!?顔が陰キャ丸出しだから駄目なのか!?
ぐっ、このモテ度0%の顔が憎い!
だがそれがいい!俺の個性だ!
っと思ったらなんかゲームクリアして元に戻った。
なんやねん。不良品か?
VR本体を外したら、心配そうないつものヒサメと不服そうな迷惑女が居た。
とりあえず女は縛っておいた。俺の許可なく寝てるときにVR付けやがって万死に値する。
何でゲームクリアできたのかっと文句言ってくる迷惑女。
何の事だ?っと疑問に思ったら、ヒサメからこのVRゲームのクリア条件は大人ヒサメをドキドキさせる事らしい。
なんじゃそら。
「ど、どうやってドキドキ、させたの?」
っとちょっとおどおどして服の裾をつまんできたヒサメ。
どうやってって、普通に美人で可愛いって素直に言っただけだが?
っでもあれでクリアできてたのかは疑問に思ったけどね。
素直に答えたのに赤面したヒサメに頬をこれでもかと引っ張られる。
いつものパターンです!!
迷惑女は歯ぎしりしながら俺らを見ていた。
もうお前帰れ。
そして二度と変なもの作るな。
さもなくば本家にクレーム入れて再登場させなくしてやっからな。
α月β日
今日はバレンタインらしい。
教室では大半の男子たちがそわそわとしている。
俺?俺は別に。
貰えるものは貰うが、俺ってモテないじゃん?
だからバレンタイデーって言うけど俺にとっては何の変哲もないただの一日である。
そーいやこの前、なんかアサヲ達とオサレ番長がチョコを貰う方法がどーたらって言ってたような言ってなかったような。
やれ、顔がいいやらスポーツがどーたらちょい悪がなんたら。
正直よく分からん。
数日前からアサヲ達は必死に女子に良い人アピールをするが、むしろそーいう見え透いた行動があかんとちゃうの?
んで、今日は何やらワックス付けて髪を逆立てておしゃれ・・・おしゃれ?してる。
今日は他人の振りしよう。
まぁ時間が過ぎて、結局貰えずに絶望に打ちひしがれるアサヲ達に1万渡してこれでも好きな物食って行けっと慰め金を渡した。
さて、帰るかな。
自宅に帰ったら、玄関前に何やら箱が複数あり、全部チョコだった。
宛名はヒサメ、フィーア、オーナー、ゲンレイ、カンナ、ユキノ、ほたみ。
他にも依頼で関わってきた人たちからも貰った。
きっと彼女らの同情チョコ兼友チョコなんだろう。
依頼人に至ってはお礼チョコ的なもんだろ。
ホワイトデー何あげよーっと思いながらチョコを食すのであった。
α月β日
最近ヒサメに後輩がついた・・・いや付きまとわれているようだった。
いつもはセットで一緒にいる事が多い3人だが、最近ミキとノリコとの関係がなんかぎこちなく違和感を持った。
ヒサメに内緒でそれとなく2人に聞いてみたら、その後輩はヒサメに何かと近づいて、ヒサメの物を欲しがり、心優しいヒサメは渡してしまったそうだ。
ヒサメが何だか、仲良く話してる2人と後輩に気を使ってるみたいだと。2人はそんなの気にしなくてもいいのにっと言っていた。
それって、クレクレ女じゃね?
そー言う奴は物だけでは飽き足らず、友達や恋人を奪うような害がいるしな。
ちやほやされたいのか、ヒサメを貶めようとしてるのか。
俺と一緒に帰っている時、背後に女の気配がするがあえてスルー。
まさかと思うが、俺がヒサメの彼氏か何かだと勘違いしないよな?
もししたらそいつの頭はどーかしてるぜ!
次の日
昨日俺らを付けていた、その後輩らしき女が俺に近付いてきた。
マジかよ。ヒサメに関わるものは何でもクレクレかよ。
甘ったるく俺に絡むが、俺は甘々派よりしっかり派なんで、そーいうのはアサヲ達にパース!
その後も後輩女がやってくる気配がしたから、窓から飛び降りたり気配消したりして過ごしてた。
なんで知らない奴に馴れ馴れしくされなきゃいけねぇーんだよ。
俺がヒサメと一緒に行動したら、性懲りもなく出てきた。
まるでヒサメが眼中にないかのように俺に甘ったるい言葉を吐く。
俺達の事もっと知りたいからカレコレ屋にバイトさせてほしいと言ってくるが誰が雇うか。
カレコレ屋舐めちゃあかんよ。
あまりにもしつこいから買ったばっかのワイヤレスイヤホンを勿体無いけどあげた。
昼休みになり屋上で瞑想してたら、なにやらヒサメが後輩女連れて屋上に入って来たではないか。
これってもしかして・・・告白か?
ゆりゆららららゆるゆりしちゃうわけ?
ドアの上で隠れて状況を確認したら違ったようだ。
どーやらヒサメは俺が後輩女にあげたワイヤレスイヤホンを捨てた事で怒っているようだ。
すると本性を現した後輩女は、目障りっていう理由でヒサメの居場所を奪おうとしていた様だ。
うん。会った時からそんな気はしたよ。
ヒサメは何とか怒りを抑えて平常心で「私たちに付き纏わないで」っと言うが、後輩女はヒサメを煽るかのように、何故か俺を引き合いに出した。「じゃあ私がカゲチヨ先輩に・・・」っと言いかけた時、ヒサメは後輩女の言葉を被せる様に口を開いた。
「でも残念。きっとカゲはあなたの事選んでくれないよ。」
よくわかってんじゃん。
俺がそう発した時2人は驚いてドアの上に居る俺の方に向いた。
男を忍ばせるとか卑怯だのなんだの言ってるが、俺はお前らが来る前から昼休み中ずっといましたー!ハイ論破!!
お前ら2人どちらか付き合う事になるなら10:0で断然ヒサメに決まってる。
あんな猫なで声だして甘えられると鼻毛出して「甘えるなー!!」って攻撃したくなる。
俺は鼻毛真拳使えないから出来ないけど。
だから失せな。性悪女はお呼びじゃねぇー。
悔しがる後輩女。屋上ドアからミキとノリコがやって来た。
まぁ俺が読んだけどな「屋上でキャットファイト始まりそー」っと文章打って写真送りつけたからな。
2人にも注意された後輩女はそそくさと逃げようとするもヒサメの呼び止められた。
「私が気に食わないんだったら私に直接言って。今度他のみんなに変なちょっかい掛けたら、本当に許さないから。」
真剣な顔で少し怒気を強めて忠告した。
後輩女は「くそが。」っと悪態付けて逃げ去った。
小悪党丸出し。負け惜しみ。イエーイ。
昼休み終了の予鈴がなり教室の戻ろうとしたら、ヒサメが俺の背中に引っ付いてきた。
小声で「ありがとう」っと聞こえた。
どーいたしまして。