カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

 

 

今日は待ちに待ったキャンプ!

俺一人なのでソロキャンプ!!

 

あ?陰キャの癖にキャンプは変って?

 

うっせー!キャンプに陰キャも陽キャもあるかよ!!

たまには自然の空気吸って1人ゆったり焚火して過ごしたいんじゃ!!

 

2人にはすでにキャンプに行く事は伝えたし、レンタカーを借りて俺はキャンプが出来る泉のある山へと向かった。

 

 

テント張って簡単な料理を作って食す。

初めてにしては順調に進み、コーヒー飲みながら焚火を眺めていた。

 

何で焚火ってずっと見ていられるんだろー。

ふっしぎ~。

 

いや~オーナーに景色のいい所何処か聞いておいて良かったよ。

心が洗われるっつーか?ちっぽけな悩みが消えるっつーの?

サウナで言う整う的な?

 

・・・え?その例えは違う?

こまけーこったぁーいいんだよ。

 

俺がゆった~りしていると俺の服が風でどっかに飛んで行ってしまった。

 

まぁ服くらいいいかぁ~。

同じの何着もあるし。

 

飯も食ったし、ちょいと寝ようかなっと思ったら、知ってる気配が2つほど感じた。

 

っと言うより、茂みの方からボロボロのシディとヒサメが来てビックリした。

一瞬生霊かと思ったぜ。

 

俺が心配で近付いたら、ヒサメに泣かれて怒られてポカポカ殴られた。

シディもシディで俺の事心配したぞっと少し怒た。

 

・・・うん。ちょっと魔闘家・・・じゃなくて待とうか。

 

俺、お前らにキャンプの事言ったはずだが?

って言ったら、2人は少し考えて「あ。」っと思い出したようだ。

 

そーいやテレビに夢中になってたな。

もしかして聞き流してたなぁ~?

 

お前らって、そーいう所あるよねぇ~。

 

2人は気まずい空気になり謝って来た。

まぁいいけんどよ~。

 

んで、結局ソロじゃなく3人でキャンプする事になった。

 

ヒサメはボロボロになった俺のパーカーを持っていたようで返してきた。

どーやら飛んで行ったあとイノシシが持っていたようで、たまたま遭遇した2人に襲い掛かり、倒して奪い返したようだ。

 

んで、退治されたイノシシは調理して食す事になった。

 

結局、いつもの状況になっちまったな。

 

 

ったく、お騒がせな2人で、やれやれだぜ。

 

 

 

α月β日

 

 

 

主人が3ヶ月前から行方不明になってしまい、カレコレ屋に依頼してきた奥さんからそう聞かされた。

 

警察に届け出したが、未だに見つかってないそうだ。

 

行方不明になった日、なにやらその主人、その日にチェスの大会に行ったらしい。

よくオンラインでチェスの対戦をしていたらしく、奥さんは主人の行方不明した日に家のパソコンを調べた所、今スマホに載ってるサイトを俺達に見せてきた。

 

とりあえずこのチェス大会に申し込むことになった。

ヒサメがエントリーして、次の日曜日、駅前から会場までシャトルバスが出るらしい。

 

シディはその日里帰りだから実質、俺とヒサメで引き受けることになった。

 

 

チェス大会当日になり、俺らはシャトルバスに乗った。俺ら以外にも他の参加者が乗車されていた。

 

出発の時間になった所、運転手がガスマスクした。

すると俺以外の乗車者全員眠ってしまった。

 

俺は運転手の顔面を鷲掴みで握り、事情を聞くためにO☆HA☆NA☆SHIする事にした。

 

どーやらチェス好きを集めて、金持ちの娯楽として「人間チェス」の駒にするために拉致ろうとしたって訳。

 

他のヒサメ達乗車者をバスから降ろして、俺だけ会場に向かった。

 

勿論チェスなんざするつもりはねぇ。

俺は神の一手なんか極めるつもりねぇーからな。

 

・・・あ、それは囲碁か。

 

俺は今現在、人間チェスの真っ最中であろう会場に突撃となりのカレコレ屋で乱入。

 

なんか巨人族というデカブツが俺に襲い掛かるが、避けて、オールドラゴン形態で火炎を奴の顔面に発射。

くらった巨人族はもがき苦しみ、地面に転がっている所を、そいつの腹に目掛けて強烈なドラゴンと電撃を合わさったキックを炸裂させた。

 

大きいチェス駒に縛り付けられた人達の縄を切り、逃がした。

 

さーって。高みの見物してるであろうお金持ちの歳食った坊ちゃん嬢ちゃんにはお仕置きが必要だな。

その甘やかされて育った精神を叩いてやるぜ。

 

暴れ終わって、警察に通報したのは良かったものの、依頼人の主人は恐らく巨人族に食われたのだろう。

3ヶ月も帰ってないって事は、つまりそー言う事だろーよ。

胸糞ワリィ~。

 

 

ヒサメに涙目に「なんで自分を置いて行ったの!?」っと怒られつつ、依頼人に報告した所、膝をついて大泣きしてしまった。

 

やるせねぇな。

 

 

 

α月β日

 

 

 

おしゃれした刈り上げのオネェに連行されて一ヶ月間ホストする事になった。

 

なんでやねんと思うだろ?

俺もそう思う。

 

どーやらそのオネェは、俺が交差点で待っていた時、松葉杖の女性のために信号の延長ボタンを押したところを見られていたみたいだ。

 

更に、その女性が落とした物を拾って手渡したところまで見られていたとは何とも恥ずかしい。

穴があったらダイブしてる所だったぜ。

 

それで俺を気に入ったようで勧誘して来たって訳。

断ろうとしたが、どーしてもっとしつこく言い出す始末。

 

なのでカレコレ屋の依頼って事で、一ヶ月間試しに働くことにした。

 

これで使えないっと思ってくれればすぐに辞められるし。

 

 

夜になりオネェが店長をしてる店にて初出勤。

 

このちゃらっけの衣装はどーもなれん。

 

んでホストには源氏名を付けるそうだ。

俺のは「カゲ丸」って事になった。

 

なんかシカマルみたいだな。

影真似の術とか使えねーぞ。

 

早速、太客とやらが来るそうだ。

初日で俺が相手するのか。まぁ依頼人であるオネェ店長の命令だし、行くけどよ。

 

来店してきたのは人型ではあるが表情どころか性別すらわからないくらいにドロドロに崩れていたスライムっぽい異宙人だった。

 

先輩ホストが言うにはこのスライムっぽい異宙人は会話しないから全部こっちでくみ取るしかないんだそうだ。

 

そりゃあ大変なとこにヘルプに来てしまったようだ。

もう一人のホストが盛り上げようとするも全然盛り上がってない様だ。

 

俺は店長に硼砂を持って来させた。

先輩ホスト達に怒られるが、そんなもん右から左へ受け流すムーディ式でスルー。

 

ついでに先輩に冷水持って来させて、硼砂を入れかき回す。

 

出来た硼砂水をお客に飲ませたら、ドロドロだったスライムはみるみると人型の可愛い女の子になった。

 

スライムは時間が経つと、どうしても水分が抜けていく。

おそらくこのお客は疲れてドロドロ状態になっていたんだろう。見る感じアルコールも手をつけなかった感じだしな。

 

だから手っ取り早く粘性を取りも戻すには、硼砂水を飲ませば解決するって訳。

いや~図書館で本を漁っておいて良かったよ。

 

んで、スライムのお客に何故だかご指名されたみたいだ。

 

・・・オーケ~ィ我が命に代えても~。

 

 

 

α月β日

 

 

 

ホストになってから割と毎日通っている。

まぁ前にシディと行った時のホストよりかは職場環境は悪くはなかったかな?

 

ボーイがホストでもやっていけそうなイケメンだったり、先輩ホストの給料袋が太かったりと驚くことは多かったが、それなりに仲良くはやってるよ。

 

んで、最近ヒサメが俺を怪しんでる。

なんなら今日は尾行してるまである。

 

バカヤロー!尾行するなら気配を消すんだ!

BADMANシャツを着たベジータにマヌケめって罵られたいのか!

 

俺がそのまま店に入ったらヒサメも入っていった。

おいこらオメェ未成年だろーがよ。

 

まぁ店長が対応してるみたいだし、追い出してくれるだろうっと思った俺の淡い期待が崩れ去ってしまったわ。

 

まぁ一応客だし、仕事しなきゃな仕事。

今日で最後だし、しっかりとおもてなしするかね。

 

普段の俺とは違ったようでヒサメは何やらそわそわしている。

 

そう緊張するなよな。

 

 

 

「ねぇ、このままホストやり続けるの?」

 

 

いや。今日で最後さ。もともと一ヶ月って決めてたしね。

店長はガチで俺をホストにさせたかったけど、悪いけど俺には向かない世界だって事がよくわかったよ。

 

まぁ正直楽しかったってのは本当だけどな。

 

そっかそっかっと言い、不安が取り除かれたのか、俺に満面の笑みを見せた。

落ち着いてきたヒサメと会話を楽しんでいると、何やら店の入り口方面からぞろぞろとヤクザらしき人達がボーイの静止を無視して店内に入って来た。

 

何やら、この店で働いてる1人のホストがヤクザの女に手を出したらしい。しかもお金を騙し取る詐欺行為もしていたそうだ。

 

店長が止めようとするも殴られ、女に手を出したホストを連れてこいと大声を出し、出さなければ店を潰すと言い出した。

 

割合的にヤクザの女を騙して手を出したホストが悪いと思うが、ここまでする必要は無いだろ。

 

俺はヤクザたちの前に立ち塞がった。

ヤクザのリーダーらしきの人に、そのホストを探して差し出すから待ってほしいと交渉してみる。

 

格下っぽい奴が唾をまき散らしながらふざけんなだの殺すぞなど強い言葉を使ってくるのでそいつの顎を蹴り上げ天井にめり込ませた。

 

雑魚が強い言葉を使ってんじゃねーよ。

更に弱く見えるぞ。

 

しばらくリーダーらしきヤクザはしばらく俺の目を見て、引いてくれた。

ヤクザから特徴を教えてもらい、店長に確認していた所、そいつは裏口から逃げようとしたためヒサメが氷の能力でドアを封じた。

 

やっちまったもんは仕方がないぜ。

いい大人なんだ。責任はきっちりと取る事だね。

 

こーして最後はひと悶着あった俺のホストライフは終わりを告げたとさ。

 

 

 

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