カゲチヨside
カレコレ屋へと移動しつつ徐々に回復して余裕が出来た為、ゲンレイにカンナ連れてカレコレ屋に来いと連絡した。
ちなみにゼクスとアサヲの側近は、モヒカン野郎と戦ってる最中、分身体によって安全な場所へと移動させた。
今現在はカレコレ屋で休ませている。
だから俺が負けたのは力が半減しただけだから!!
今度戦ったら秒だから秒!!
とりあえず、小野に争闘結界が破壊された事と、近々バルボア軍が地球に流れ込み戦争が起きるかもと報告した。
カゲチヨ「はぁ~・・・面倒な事になっちまったなぁ。」
とりあえずヒサメ達にも連絡するか・・・。
◇◇◇◇◇
ゴブリンの里にてアヌビスは脇腹を抑えながら地面に座り、呼吸を整えていた。
そこに、ゲイザーを連れたギバーと黒い羊の女が現れた。
アヌビス「おせーよ。どんだけ待たせるんだよ。」
ギバー「ごめんなさいね。あらあらそんな傷だらけになるなんて、よっぽど2人は強かったのね。」
アヌビス「2人じゃなくて3人だよ。この2人とゴブリンにやられた。」
ギバー「手当てしてあげましょうか?」
アヌビス「要らない。」
ギバー「そう。でも意外だったわ。彼女まで生かすなんて。」
ギバーの言う彼女とは、シディの隣で倒れているヒサメを指している。
アヌビス「や、ただの暇つぶし。」
ギバー「え?」
アヌビス「もしかしたらこいつも強くなるかもだろ?そしたら暇つぶしにもなるし、全力で戦える。」
ギバー「怖い人。」
若干呆れながらそう呟くギバーを横目に笑みの表情を見せるアヌビス。
アヌビス「にしてもわざわざ俺が戦う必要あったかね?その羊頭が1人で眠らせれば良かっただろ。」
黒い羊の女の能力は相手を眠らせる事。以前カゲチヨとゼクスの戦いの間に入り、ゼクスをその能力で眠らせたのだ。
ギバー「あれは日に一度、一人にしか使えないから」
アヌビス「チッ。」
「ヒィィィ!!す、すみません!!」
アヌビスが舌打ちしただけで情けない悲鳴を上げ、謝罪をし出す黒い羊の女。
アヌビス「じゃあ、さっさとやれよ。」
「は、はい!!」
指示に従い、黒の羊の女は、シディとヒサメの頭にゲイザーを乗っけ始めた。
アヌビス「本当にゲイザーの幻覚なんかで覚醒が早まんのか?」
ギバー「ホルスは彼の精神を強く影響を及ぼしあっている。その感情部を刺激してあげる事で覚醒は早まる筈よ。女の子の方はどうなるっか分からないけどね。」
ふーんっと興味無さげに答えるアヌビス。
ゲイザーが鳴き声を発し、2人に幻覚を見せ始めた。
◇◇◇◇◇
ヒサメside
あれ?
ここっは・・・・。
当たりは白い壁で覆われた。
広いだけで何もない・・・・。まるで何かの研究所に居るみたい。
「おう、起きたか寝坊助。」
か、カゲ!?
何でカゲがここに!?
「カゲチヨ~。今はヒサメちゃんは寝てる状態だよ~。」
ヒサメ「えっ!?カンナちゃん!?っていうか小っちゃい!!」
カンナ「何言ってんの。ヒサメちゃんも小さいでしょ。」
あ、本当だ!!何で!?
状況が全然整理できないんだけど!?
カンナ「強くなりたいんでしょ?」
ヒサメ「待って!何でカンナちゃんが・・・それにシディは!?」
カンナ「えー?それ知ってどうする気ぃ?」
それは・・・。
カンナ「またあの異宙人にボコボコにされるだけじゃん。今のヒサメちゃんじゃ何年経っても無理。」
ヒサメ「・・・っ!?」
カンナ「自分の能力に胡坐かいて、最近じゃ全然修行してないもんねぇ~。あーしはほぼ毎日ししょーに修行付けてもらってるのにさぁ~。」
う、それは・・・・。
カンナ「もう一度聞くけど、強くなりたいんでしょ?」
ヒサメ「と、当然だよ!!カゲやシディが守れるように強くなりたいもん!!」
カゲチヨ「生言ってんじゃねぇー!!お前が俺を守るなんて百万年早いわ!!」
ヒサメ「いだだだだだだだだ!!!」
カゲにヘットロックかけられ、頭が割れそうになる。
そこまで言う!?
カゲチヨ「いいか。これから実践特訓だ。今から俺はお前を殺しにかかる。」
えっ、と、どういう事!?
何でそんな事言うの!?
殺すなんてそんな・・・。
カゲチヨ「お前に必要な事は危機感と限界を超える事だ。相手の殺気を感じ、一手一手を思考を巡らせて考え行動する事。そして、誰にも負けないという強い意志だ。」
誰にも負けない・・・強い意志。
カゲチヨ「ここはゲイザーの幻覚で作られた世界。頭吹っ飛んでも心臓抉られてもすぐに元に戻るから安心しろ。」
カンナ「いや、それ聞いて安心できないでしょ。」
全くその通りだよ!!怖いよ!!
カゲチヨ「今から始めるぞ。遠慮なく俺を殺しにかかってこい。もし仲間だからと言って遠慮すれば・・・・。」
すれば?
カゲチヨ「お前を心の底から失望する。」
!!
カゲは本気だ!!
まるで道端の石ころを見ているように興味の無い表情。
あんな表情は今まで見た事なかった。
カゲに失望されるのは・・・・絶対に嫌!!
ヒサメ「お願いします!!」
私とカゲの空想の死闘が始まった。
◇◇◇◇◇
シディside
シディ「ここはどこなんだ?」
俺の目の前にはガラスのようなものがあった。
そこに居つっているのは2人の男女だった・
シディ「誰だお前らは?」
「私はホルス。力が必要でしょ?このままじゃ、あの女の子もゴブリンのお父さんも殺されちゃうわ。」
シディ「お前らが・・・力をくれるのか?」
ホルス「お前ら?違うわ。私達、皆一人じゃない。」
む?どー言う事だ?
ホルス「簡単よ。」
誰かに肩を掴まれた。
振り返るとそこには
ホルス「貴方は望むだけでいいの。」
俺が居た。
◇◇◇◇◇
カゲチヨside
争闘結界が破壊されてから次の日。
カゲチヨ「え~、皆様お忙しい中来ていただきありがとうございます。」
ゼクス「悠長に挨拶してる場合か。」
カレコレ屋にて、気絶していたゼクスにアサヲの側近が目を覚まし、ゲンレイとカンナ、フィーア。ミキにノリコ、そして何故かチダイ、ルイ、マチャソ、そして本物のアサヲが来てくれた。
カゲチヨ「その前に何でお前らまで来てんだよ。呼んだ覚えないぞ。」
ルイ「僕たちは小野先生に、今日の補修はいいからカレコレ屋に向かえって言われてね。」
チダイ「うむ。特別に補習を免除してくれるらしいからな。」
マチャソ「きしゃしゃしゃしゃ!
(ラッキーだったんじゃい!)」
アサヲ「俺は昨日から影武者とエルフ兵士長から連絡が来てなくて心配してたんだ。」
「アサヲ様申し訳ありません。影武者の裏切りにより腹部を刺され重傷を負ってました。」
アサヲ「大丈夫なのか!?」
「はい。カゲチヨ様が傷の手当てをしてくれたおかげで何とか。」
カゲチヨ「だが無茶はするなよ。あくまでも応急処置だ。しっかり休んどけ。」
もうちょい気功の修行してたらもっと回復させていたが、今はここまでが限界だ。
ゲンレイ「それで、私たちを呼んだ理由を聞こうか。」
カゲチヨ「簡潔に言って、争闘結界がバルボアによって破壊された。」
俺の人事に一同、驚愕する。
「ば、馬鹿な!争闘結界のミサイルでも破壊する事は不可能なはずだ!」
カゲチヨ「奴の能力なら可能だ。」
カンナ「能力?」
カゲチヨ「あぁ。奴に浮かび上がる豚のような模様に触れたらどんなものでも崩壊する。実際に触れた瞬間俺の腕が消失した。」
フィーア「征服者デ・バルボア。圧倒的に強さと聞きましたが、そんな恐ろしい能力を持っているとは・・・」
カゲチヨ「正直、バルボア自体は俺の敵じゃねぇーが。奴の側近のモヒカンヘッドしたエルフみたいな異宙人が問題だ。俺はそいつと戦って負けた。」
カンナ「なっ!カゲチヨが負けたなんて・・・!」
まぁ力が半減だったからっと付け加えたいが、負けたのは事実だしやめとこ。
「そのモヒカンのエルフ・・・・名はもしかして「マスデス」と名乗っていましたか?」
カゲチヨ「そー言えば、そんな名前だったな?」
アサヲ「知っているのか?」
「昔、エルフ族の中でもっとも最強と呼ばれ、人間に強い嫌悪感を持つエルフです。人間との交友関係を築く方針に対して否定的だったため大暴れし、なんとか封じ込め誰にも手の届かない場所へと追放したのです。まさか、その封印がバルボアに・・・。」
なるほど。それで助けてくれたバルボアに忠誠を誓ったって訳か。
そして、エルフ族に対して何にも感情はわかないってか・・・。
ミキ「ねぇカゲチヨ。なんかとんでもない話になってるけどさ。そんな大ごとに、ヒーちゃんやシディくんは呼ばなくてもいいの?」
カンナ「確かに、何でヒサメちゃんがいないの?」
俺だって呼べたら呼んでたさ。
だが・・・。
カゲチヨ「昨日から連絡しても、返事は一向に返ってこなかった。もしかしたら向こうで何かあったのかもしれない。」
ミキ「え!?」
ノリコ「まさかヒサが!?」
カゲチヨ「そのためにお前らを呼んだんだ。」
ゲンレイ「そろそろ本題を話せ。お前は私達に何をしてほしい。」
さっすが師匠。俺の事分かってるぅ~。
カゲチヨ「多分だが、バルボアは他の結界を壊して、地球に入れる軍をどんどん増やしていって地球を征服するつもりだろう。」
アサヲ「それだと、別の結界にを狙ってより多くの軍を率いてくるに違いない。」
ルイ「このままだとより多くの犠牲もなるね。」
カンナ「それじゃあ破壊された結界の穴から入ってくるって訳ね。」
そー言う事だな。
ゼクス「って事は敵の軍の位置は結界の穴の中に絞れるって訳か。」
フィーア「軍を配置できそうな場所はどれくらいですか?」
アサヲ「確か5ヵ所だ。」
カゲチヨ「そこで、それぞれの役割を振り分けたい。まず結界の5ヵ所に俺とゲンレイ、アサヲ、チダイ、ルイ、マチャソの6人。ゲンレイは俺と一緒に行動だ。」
ゲンレイ「わかった。」
アサヲ達も自分たちの種族を率いる事で賛同した。
カンナ「え~。あーしも一緒がいい!!」
カゲチヨ「お前にはアハトという奴の救出に向かってほしい。ゼクスと一緒にな。」
カンナ「!!アハトが!?」
ゼクス「どうやら、バルボアに掴まってシェルターに入れられたらしい。」
カゲチヨ「俺の知り合いがアハトの居場所を特定してくれた。だからそこへ向かってほしいんだ。」
それを聞いてカンナはさっきまでのおちゃらけとは違い真剣な顔で頷いた。
カゲチヨ「それで、ミキとノリコはゴブリンの里へ行ってヒサメとシディの安否の確認をしてきてほしい。フィーアは2人の護衛でついて行ってくれ。」
ミキ「任せてよ!ついでにシディくんのご家族に挨拶しに行かなきゃ!!」
ノリコ「それは違くないか?」
フィーア「わかりました。全身全霊でお守りします。」
カゲチヨ「じゃあそれで・・・。」
ゼクス「待ってくれ。」
話が纏まったと思ったらゼクスから待ったをかけられた。
ゼクス「俺を・・・バルボアと戦わせてほしい。」
まさかそんな事言ってくるとは・・・。
よっぽど奴にやられたのが悔しかったんだろうな。
カゲチヨ「奴は触れただけで破壊できる能力を持っているんだぞ。一歩間違えれば死ぬぞ。」
ゼクス「それでも!・・・アハトを傷付けた奴をゆるさない。それに・・・。」
しばし口を閉じ、沈黙したゼクス。
そして決意した表情で俺を見た。
ゼクス「奴を倒せなきゃ、僕は強くなれない気がする。」
カゲチヨ「・・・・・・・・。」
ゼクスの真剣の眼差しが俺を見た。
そこまで決意られちゃー仕方がねぇーな。
カゲチヨ「わかった。だが絶対に奴の豚の模様にだけは触れるなよ。」
ゼクス「分かった。」
カゲチヨ「うし!!早速行動開始と行きましょうか!!」
『おう!!/うん!!』
・・・・・っとその前に。
カゲチヨ「しょんべんして来る。ずっと我慢してたんだよね~。」
ゲンレイ「台無しだよ。」