カゲチヨ日記   作:yakyo

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ストーリー第3章 PART8

 

 

シディとヒサメがアヌビスとの戦いがひと段落していた同時期、ゼクスとバルボアの戦闘は続いていた。

 

 

ゼクス「はぁ・・・はぁ・・・。」

 

バルボア「君・・・しつこいよ。いい加減やられちゃいなよ。」

 

ゼクス「僕はこう見えても、負けず嫌いなんだよ。」

 

 

豚の模様に注意しつつの戦闘で、思う様に戦えなかった。

少しでも触れれば、自分に命はないと常に警戒をしていた。

 

 

バルボア「ふーん。なら何時まで折れずにいられるか、試してみようかな。」

 

ゼクス「!!」

 

 

ゼクスの方へとやって来たバルボアは模様を浮かび上がらせた拳でゼクスを殴ろうとした。

 

 

ゼクス「ふっ・・・がはっ!!」

 

 

瞬時に回避するが、それはブラフで本名は蹴りを食らわす事だった。

 

バルボアはゼクスが自分の能力を警戒していたことにとっくに気付いており、それをしてフェイントを交えて攻撃し、ゼクスはもろに攻撃を受けてしまう。

 

 

バルボア「まるでサンドバックだね。これでも俺に勝てると言えるのかな?」

 

ゼクス(だ、めだ・・・。奴の模様を警戒しすぎてしまうっ。カゲチヨみたいに僕は不死身じゃない。一発でもあたってしまったらアウトだ!・・・・どうしたらいい・・・どうしたら・・・・。)

 

 

僕は・・・奴に勝てないのか・・・・。

 

 

そんな負の思考になっていくゼクス。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゲチヨ『お前って、案外直進タイプだよな。』

 

 

ゲンレイの道場で組手していた時にカゲチヨが言った一言。

 

 

ゼクス『どういう意味だ。』

 

カゲチヨ『いやさぁ。もっとトリッキーな戦い方するもんかと思ってな。』

 

ゼクス『え?』

 

カゲチヨ『狼の波動の技って一見幻影っぽくない?』

 

ゼクス『幻影?』

 

カゲチヨ『その黒い霧の波動。それをもっと別の利用法とかで使えそうじゃね?例えば     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バルボア「もう飽きたし。死んじゃいなよ。」

 

ゼクス「っ!?」

 

 

バルボアの模様に触れ、ゼクスの左半身が消え、チリになって消えていった。

 

 

バルボア「はい。お終い。」

 

 

ゼクスは、跡形もなく消えてしまった・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ように見えた。

 

 

 

バルボア「がぁあ!!!!」

 

 

模様があったバルボアの腕が切断された。

 

バルボアの背後には、先ほど消滅したはずのゼクスが立っていた。

 

 

バルボア「お前っ!消えたはずじゃ!?」

 

ゼクス「残念だったな。」

 

 

『例えば、相手の攻撃時に「自分を霧状にして回避する」っとかな。』

 

 

カゲチヨの何気ない言葉を思い出し、それを実行した。

そんなの無理だなっと勝手に決めつけていて、今までやりもしなかった。

 

やらないのと出来ないのは違う。

 

今までやってこなかったことに後悔した。

もっとこの技を磨けば、最初のうちに勝てたかもしれなかった。

 

だが、今は後悔しても仕方がない。

今は後悔よりも、目の前の敵を何とかしなくちゃならない。

 

ゼクスは決意の目をした。

 

 

ゼクス「これで、お前の切り札は無くなったな。」

 

バルボア「そ、それがどうした。たかが腕一本。能力使えないからと言って、力では俺の方が上だ。」

 

ゼクス「じゃあ、試してみるか?」

 

バルボア「調子に乗るな!」

 

 

ゼクスに拳を振り上げるも、また霧状に消え、背後を取り蹴り上げる。

 

攻撃を食らっても、諦めずに襲い掛かるもゼクスに攻撃が通る事もなく、形勢が逆転し逆に追い詰められることになった。

 

 

バルボア「くそっ!!」

 

ゼクス「バルボア。祭りでの借り、そしてアハトを傷つけた借り、倍にして返すぞ!」

 

バルボア「ぼ、僕が能力を使えないからって調子に乗るなよ。君を殺せるほどのパワーが僕にはあるんだよ。」

 

ゼクス「ならやってみろよ。」

 

 

ゼクスの挑発に簡単に乗ったバルボアはゼクスに襲いかかるが、霧状で躱され、背後を取られ重い一撃を食らってしまう。

 

 

バルボア「ぐっ!」

 

 

攻撃を食らいながらも、殴った腕を掴み逃げられないようにした。

 

 

バルボア「どうだ!!これで逃げられないだろ!!」

 

 

ゼクスの顔面に目掛けて強烈な蹴りを食らわせた。

 

攻撃が入ったと思い不敵な笑みを浮かべるが、次の瞬間驚きの笑みを見せる。

ゼクスの顔面が霧状になって消えていた。

 

顔面が無いのに、ゼクスのもう片方の拳がバルボアの顔面を捉え食らわせる。

 

ゼクスはこの短期間で身体の霧状を使いこなし、一部を霧状にさせる事に成功させていた。

 

顔ごもとに戻り、バルボアに追撃を行い、狼の波動の能力でバルボアを吹き飛ばした。

 

 

バルボア「ぐぁああああ!!」

 

 

もろに波動を食らい、バルボアの身体はボロボロだった。

 

 

ゼクス「この勝負、僕の勝ちだ。」

 

バルボア「ぐっ、く、くそぉ・・・。」

 

ゼクス「本当だったら、お前を殺す所だろうが、今の僕はそんな事するつもりはない。だが、大人しく投降してもらうけどな。」

 

 

ゼクスは倒れてるバルボアに近付こうとした時。

 

 

カンナ「ゼクス君!!」

 

 

そこに、カンナがゼクスの前の現れた。カンナの傍にアハトが傷だらけで抱えられていた。

 

 

ゼクス「カンナ!!アハト!!」

 

カンナ「カゲチヨの言った通り!奥のシェルターに居た・・・。凄い痛めつけられてるけど・・・。」

 

アハト「・・・ダイ・・・ジョブ・・・。一人で立てる・・・。」

 

ゼクス「アハト・・・。」

 

 

そのままゼクスはアハトを抱きつけた。

 

その行動に、アハトは動揺する。

 

 

アハト「えっ。ちょっと・・・急に何?」

 

ゼクス「生きててよかった・・・。」

 

カンナ「心配したんだからね!」

 

アハト「・・・・それはこっちの台詞だよ。2人が死んだって聞いてたから。」

 

ゼクス「色々あったのさ。とりあえず、今はバルボアを・・・・!!。」

 

 

バルボアが居た場所を再度見ると、そこに居たはずのバルボアは居なかった。

 

 

ゼクス「まさか、奴は逃げたのかっ!」

 

カンナ「まずいじゃん!早く追いかけないと・・・!!」

 

ゼクス「・・・いや、結構重傷を負わせた。今の奴には何も出来ない。放っておいても大丈夫だろう。それより、アハトの治療をしよう。」

 

カンナ「う、うん。」

 

アハト「2人共・・・ごめん。・・・ありがとう。」

 

 

ゼクスはアハトを抱えながらカゲチヨとゲンレイがいる場所を見た。

 

2人の心配しつつ、大丈夫だと何度も思い込ませ、アハトの怪我の応急処置に専念するのだった。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

ゼクスとバルボアが激戦を繰り広げた少し前、カゲチヨとマスデスも2人以上に激闘を繰り広げていた。

 

 

カゲチヨ「オォオオオオオオオオオオオ!!」

 

マスデス「カァアアアアアアアアアアア!!」

 

 

祭りでの戦いとは一回りと違う壮大な戦いだった。

木は折れ、岩が砕かれ、地面は大小のクレーンが出あがり、通常の人の目には早くて目に負えなかった。

 

ゲンレイ以外は。

 

 

ゲンレイ(まったく。会った当初から見込みはあると思ったが、まさか短期間でここまで成長するとは。)

 

 

弟子の成長具合に喜びを感じていたゲンレイ。

 

 

マスデス「貴様。前回とはパワーもスピードも違う。さては手加減したな?」

 

カゲチヨ「あれも全力さ。まぁ力の半分は救助要因に分割してしまったがな!」

 

 

マスデスは手刀でカゲチヨの身体を貫こうとしたが、ドラゴンの腕&血の硬化して防ぎ、もう片方のドラゴンの腕&電撃でマスデスの身体を殴る。

 

 

マスデス「ぐはっ!!」

 

カゲチヨ「フッ!!」

 

 

そして前転してドラゴンの尻尾でマスデスの頭を叩きつけた。

 

そして足を発火で燃やし、叩きつけられ下に向いたマスデスの顔面を思いっきり蹴り上げ、さらに追撃をする。

 

 

カゲチヨ「食らいやがれ!竜巻旋!風!脚!」

 

 

竜巻の様に回転し、マスデスを巻き込む。足技に炎が加わり、打撃と火傷でダメージが倍に入る。

 

 

マスデス「がっ・・・!この下劣な下等生物が・・・調子に乗るなよ!」

 

カゲチヨ「お?負け惜しみか?負け惜しみ~。」

 

マスデス「どうやら貴様は本気で私に殺されたいようだな。ならば     

 

 

そう言いかけた時、誰かが近づいた気配を感じた3人は、気配元の方へと向く。

 

そこには     

 

 

バルボア「ま、マスデス・・・。」

 

 

ゼクスによって腕を切られ、ボロボロの姿になったバルボアがマスデスの元へと近づいてきた。

 

 

バルボア「ぼ、僕はもう戦えない・・・。頼む。僕が退避するその間にあの3人を足止めしていてくれ。殺しても構わん。」

 

マスデス「はい。奴らを殺す予定に狂いはありません。」

 

バルボア「そ、そうか・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスデス「まぁそれには貴方も含みますがね。」

 

 

 

ドスッ

 

 

 

バルボア「ごはっ!!」

 

 

マスデスの手刀に紫色のビームソードの様な形に出し、バルボアの胴体を貫いた。

 

 

バルボア「なん・・・で・・・。」

 

マスデス「地球の争闘結界も壊れた事ですし、もうあなたには用はありません。」

 

バルボア「お、前!!う、うらぎ・・・るのかっ!!」

 

マスデス「裏切る?私は最初っからあなたの眷属になったつもりは一ミリもない。人間と異宙人も私にとっては下劣な存在。どっちにしろ両者を皆殺しにして、地球も異宙も私だけのものにする。この世には美しい物しか存在してはならないのだよ。」

 

ゲンレイ「まるで自分が神になる様な発言だな。」

 

マスデス「神に「なる」ではない。すでに神に「なっている」のだ。」

 

カゲチヨ「どういうことだ?」

 

マスデス「冥土の見上げに教えてやろう。」

 

 

マスデスは自分が神である事の理由を語り出した。

 

エルフの封印がバルボアによって解かれてから、マスデスは力を欲していた。そこに鎖の付いたランプがあり、擦るとアラジンの魔人のような異宙人が最強の神の力を授けようと、マスデスの間に現れた。

 

その代償として、自分の寿命を削る事になったが、エルフ族の自分にとっては対して問題ではなかった。

神の力を手に入れたマスデスは、魔人を殺そうとしたが、魔人を殺せば力が失うと聞かされ、なら自分の中に取り込んだ。

 

 

マスデス「つまり、神の力を持った私は神そのもの。誰にも私には逆らえないのだ。」

 

 

そう自分に酔いしれていたマスデスはバルボアに顔を向け興味無さげな表情で見下した。

 

 

マスデス「お前が私の封印を解いたことには感謝はしている。だからお前のくだらんお遊びに付き合ってやったんだ。感謝してあの世に行くんだな。」

 

バルボア「く・・・そぉ・・・・。」

 

 

そして、バルボアは意識を失くした。

 

 

カゲチヨ「胸糞わりーぜ。今まで一緒にいた情はない訳?」

 

マスデス「神である私と一緒に居られたんだ。それだけでも光栄だろう。」

 

カゲチヨ「何が光栄だ。神様気取りのイタタ野郎が。」

 

マスデス「まだ私に対して危機感を持たないとは呆れる。なら見せてやろう。神である私の真の力を。」

 

 

まるで地震が起きたかのように揺れ始め、小石が浮かび上がる。

 

 

マスデス「カァ!!」

 

 

一気に力を解放し、黄金の闘気がマスデスの回りに浮かび上がる。

 

その闘気に、カゲチヨは汗を流し、ゲンレイはカゲチヨの横に立ち警戒をして構える。

 

 

ゲンレイ「まずいぞカゲチヨ。これは私でも相当やばい。」

 

カゲチヨ「神の力ってのも、まんざら嘘じゃないって訳か・・・。」

 

 

マスデス「さぁ始めようか。神の裁きを。」

 

 

 

 

 

 

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