カゲチヨ日記   作:yakyo

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ストーリー第3章 PART10

 

マスデス「私を倒すだと?少し強くなったからっていい気になるなよ。」

 

カゲチヨ「・・・・。」

 

マスデス「私は神だ!!神である私が、こんな人間ごときにやられるかぁぁ!!」

 

 

再び光剣を出し、カゲチヨに襲い掛かるが、突然カゲチヨが目の前から消えた。

 

 

マスデス「なに!?奴は、どこに・・・っ!」

 

カゲチヨ「ここだ。」

 

 

突如、背後から声が聞こえ、振り返るとそこには、カゲチヨが立っており、そのまま顔面を殴られ吹き飛ばされた。

 

 

マスデス「ぐあっ!!」

 

 

遠くに吹き飛ばされたマスデスを高速で追い抜き上空へと蹴り上げた。

 

勢いよく上空に飛ばされたマスデスを、稲妻が走るかの如く追い抜き、指を銃状にして指先に血と気功を集め出した。

 

 

カゲチヨ「血放弾!」

 

マスデス「ぐがぁあああああああ!!」

 

 

特大の血放弾をもろに直撃し、地面に勢いよく激突。特大なクレーンが出来上がり、その中心にマスデスが重症の状態で倒れた。

 

 

マスデス「あ・・・がっ・・・。」

 

カゲチヨ「どうだ。これが貴様が舐め腐った下等生物の力だ。」

 

マスデス「な、舐めやがって!!」

 

 

下等生物だと罵った相手から見下され、悔しい思いをしながらふらふらと立ち上がる。

 

 

マスデス「まだまだ私の力がこの程度だと思うなよ!!」

 

 

両手を強く握り、唸る様に全身に力を入れ始めた。

すると、筋肉が膨大に膨れ上がり、図体が普段のマスデスの身長より大きくなった。

 

 

マスデス「どうだ!!これが私の全力パワーだ!!」

 

 

カゲチヨに飛び掛かり殴りつけるが避けられる。

追撃し、攻撃を繰り出すも避けられ、当てるどころか掠りもしなかった。

 

 

マスデス「クソ!クソ!クソ!!なぜ当たらない!!」

 

カゲチヨ「パワーだけ上げて、スピードが疎かになってるからだ。そんなんじゃ何千回やっても、俺には当たらねぇーよ。」

 

マスデス「ぐっ!い、一回でも当たれば貴様なんか粉々に・・・っ!」

 

 

 

 

カゲチヨ「なら、やってみろよ。」

 

 

マスデス「なに!?」

 

 

苦し紛れで言った言葉を真に受け、避けるのをやめ棒立ちでマスデスを見たカゲチヨ。

 

理解不能な行動に思考を停止してしまう。

 

 

カゲチヨ「どうした?やってみろよ。」

 

マスデス「き、貴様ぁ・・・!慢心をした事を後悔しながら死ねぇ!!」

 

 

自分の顔よりデカい拳を思いっきりカゲチヨの顔面に叩きつけた。

 

 

カゲチヨ「・・・・・・。」

 

マスデス「なっ・・・・。」

 

 

     が、カゲチヨにはビクともせず、粉々どころか傷一つすらつかなかった。

 

 

マスデス「そ、そんな・・・私の神の力が・・・・。」

 

 

全力だった。しかし、目の前の存在には全く効かなかった。

神の力を持つ自分よりも、力は上なのかと思い、戦意を喪失した。

 

 

カゲチヨ「これで終わりなら、止めを刺す。」

 

マスデス(くそっ!こんな奴に!こんな奴に私は・・・っ!)

 

 

 

 

 

 

『なら、もっとお前に力を授けよう。』

 

マスデス「!?」

 

 

何処からか声がした。

 

この声には聞き覚えがあった。

それは自分に力をくれた魔人の声だった。

 

今、マスデスの体内から語り掛けてきたのだ。

 

 

『あの小僧を倒せるほどの力が欲しいんだろ?』

 

マスデス(欲しい!!寿命でも何でもやるから、もっと力をよこせ!!)

 

『いいだろ。くれてやる。その代わり、代償はお前の身体だ。』

 

マスデス「何!?・・・・がぁああああああああああ!!」

 

カゲチヨ「っ!」

 

 

マスデスの全身周りから黒い煙が噴き出し、もがき苦しみ始めた。

 

しばらくして、黒い煙はマスデスを覆い、どんどんと大きくなり      

 

 

『グォオオオオ・・・・。』

 

 

黒い煙が晴れ、姿を現したのは顔が骸骨の様で、身体が黒と茶色に尖った尻尾を生やした巨人の化け物が立っていた。

 

 

カゲチヨ「何がどーなってる。・・・・あれが、マスデスなのか?」

 

 

マスデスの原型は無くなっていた。代償とはつまり、強い力を貰える代わりに元の身体から醜い化け物になるという意味だった。

 

 

マスデス『私の身体が・・・こんなに醜く・・・。』

 

『力を欲したのは貴様だ。壮大の力を得るには壮大の代償を得るのだよ。』

 

マスデス『貴様ぁ!!』

 

『おっと、俺はちゃんと要望通りにしたぜ。それに俺を殺せば力は全て失うぜ。』

 

マスデス『ぐっ・・・。奴を殺せば何でもいい!!死ね!!』

 

 

カゲチヨを踏み潰そうとするが、避けられる。

だが、避けた先で尻尾が襲い掛かり直撃してしまい、地面に叩きつけられる。

 

 

カゲチヨ「ぐっ!」

 

マスデス『グォオオオオオオオオオ!!』

 

 

隙をついたところで、連打連打連打連打。そして、尖った尻尾をカゲチヨに目掛けてぶっ刺した。

 

地面にぶっ刺した尻尾を引っこ抜き、息を荒くしながらカゲチヨが居た場所を見る。

 

 

マスデス『はぁ・・・はぁ・・・ハハッ!勝った!勝ったぞ!!先ほどの攻撃で生きてるわけがない!!私は誰にも負けない最強の力を、神をも超える力を手に入れたのだ!!』

 

 

高笑いしながら勝利を確信したマスデスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゲチヨ「そんなのが神を超える力とは片腹痛いぜ。」

 

 

 

 

 

 

マスデス『なに!!』

 

 

マスデスの真後ろにドラゴンの翼で飛んでいたカゲチヨが、片腕をマスデスの前に出し、手を逆狐のポーズの形を作り構えた。

 

 

マスデス『貴様!!いつの間に・・・っ!!』

 

カゲチヨ「今、終わらせてやるよ。」

 

 

逆狐ポーズの先端から、真っ赤な気功を玉状に作り出し溜め始める。

 

 

カゲチヨ「さっき思いついた新技。お前で実験させてもらう。」

 

マスデス「そんな事させると思ったかぁ!!」

 

 

技を出させないために、マスデスはカゲチヨを仕留めるために殴り殺そうとした。

 

そして     

 

 

 

 

 

 

 

カゲチヨ「血放丸」

 

 

 

 

 

 

放たれた技は、一瞬にしてマスデスの尻尾の先端と足2本をこの世に残して消滅した。

 

それどころか、奥の木や山まで消滅するほど、強い威力だった。

 

しばらくの静寂の後、カゲチヨは吸血鬼化を解除した。

 

 

終わったのだ。

 

この戦いの勝者は、カゲチヨ達だ。

 

しかし、カゲチヨは喜べなかった・・・。

地面に降り、師であるゲンレイの元へと行った。

 

 

カゲチヨ「すまねぇ・・・俺がもっと吸血鬼化をコントロール出来てたら・・・。」

 

 

ゲンレイを抱きかかえ、ゲンレイに謝罪する。

 

 

カンナ「カゲチヨ!!」

 

 

そこに、カンナとアハトを抱えたゼクスがやって来た。

 

アハトを応急処置した後、3人は巨大化したマスデスを目撃し、カゲチヨとゲンレイが気になり、戻ってきた。

 

そして、目にしたのは、瞳を閉じ腹から大量の血を流し倒れているゲンレイと、ボロボロの身体になりながらも、悲しい表情でゲンレイを抱えたカゲチヨの姿だった。

 

 

ゼクス「か、カゲチヨ・・・師匠は・・・。」

 

カゲチヨ「・・・俺を庇ったせいで・・・。」

 

カンナ「そんな・・・。」

 

 

ゲンレイの現状の姿を見てショックを受けたカンナとゼクス。

アハトは一体誰何だ?っと思いつつ、2人に気を遣って黙っていた。

 

カンナは膝を付いて、涙を流した。

自分の恩人の一人であり最愛の師だった死を受け入れられなかった。

 

カンナ「やだ、やだよぉ!死なないでよししょー!!あーしまだ、ししょーに恩返し出来てないのにっ!!生きてよ!!ししょー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲンレイ「うる・・・さいぞ・・・お前ら。」

 

 

「「「え?」」」

 

死んだと思われたゲンレイが言葉を発した事で、目ん玉飛び出るくらい驚いてゲンレイを見た。

 

 

ゲンレイ「勝手に・・・わた、しを・・・・殺すな。」

 

 

声が掠れながらも普通に生きていた。

 

 

カゲチヨ「な、何で・・・!」

 

ゲンレイ「フッ・・・私も・・・一時は駄目かと・・・思ったが、最後の悪あがきで、自分の気功で・・・出血と回復を・・・試みたら・・・何とか一命取り留めたっ・・・て訳だ。」

 

カゲチヨ「ば、バカヤロー。俺の悲しみを返せよ。」

 

カンナ「そうだよ!あーしの涙返せ!」

 

ゼクス「人が悪いぞ。」

 

ゲンレイ「言いたい放題だな。」

 

 

罵りつつも、嬉しそうな表情をする3人にゲンレイも笑顔になる。

 

 

アハト(僕が居ない間に、2人は、変わったんだな・・・。)

 

 

アハトはそんな4人を見て、居心地悪そうにするも、どこか羨ましかった。

 

 

カゲチヨ「さ、アサヲ達の所に行こう。マチャソならゲンレイと・・・アハト、だったっけ?2人の怪我を回復させよう。」

 

ゲンレイを抱きかかえたカゲチヨ。

 

カゲチヨ「それと、回復したらお前の首輪を外して、寿命を延ばしてやらなきゃな。」

 

アハト「えっ。」

 

カゲチヨ「せっかく3人揃ったんだ。一緒に居たいだろ?」

 

アハト「・・・は?意味わかんない。そんな事してあんたに何のメリットがあるの?」

 

カゲチヨ「強いて言えばトッププレデターの戦略削減。」

 

アハト「僕が組織に抜けると思ってるの?浅はかな考えだね。」

 

カゲチヨ「そーだな。だからゼクスとカンナ使って引っこ抜く。お前ら3人仲良しだもんなぁ~。」

 

 

悪どい顔をするカゲチヨに、アハトひ苦虫を噛む。

 

 

カゲチヨ「お前人の不幸な顔見るの好きなんだろ?俺も好きなんだ。ほらもっと見せろよ。」

 

アハト「うるさい!傷が治ったら、お前の顔を絶望顔に変えてやる!!」

 

カゲチヨ「おう。楽しみにしてる。」

 

アハト「っ!!」

 

 

2人の子供みたいなやり取りに、ゼクスもカンナも吹き出してしまった。

 

バルボアもマスデスも倒した。アハトを救出出来だ。ゲンレイが生きていた。

 

そして、バルボアがやられたことで、バルボア軍は戦意消失し、戦いは終わりを告げた。

 

 

 

 

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