α月β日
今日もカレコレ屋にて一人の女子中学生が依頼しにやって来た。
依頼人は複数の手紙をテーブルの上に置く。
本人曰く差出人が不明とのことらしく
毎年誕生日に送られてくるそうだ。
一見怪しいと思ったが、内容が凄く優しいらしい。
まるで成長を祝ってくれてるような、
ずっと居たかの様な感じがしたと言う。
足長おじさん的な何かか?
依頼人は手紙を送られることに楽しみになってたが
最近怖くなってきたらしい。
その理由が、最近ストーカーに遭ったとか
そのストーカーはすぐに捕まり、今は刑務所に居るそうだ。
刑務所に居るのに、手紙が届くって事はストーカーじゃないって事。
他にストーカーが居るんじゃないか?
この手紙を送ってくる人もストーカーじゃないのか?
と不安がる。
確かに依頼人に詳しすぎる所を見ると
ストーカーだと疑いたくなるのは分かる。
しかし、本当にストーカーなんだろうか?
何かありそうだな。
会わなきゃ分からないしな。
そう思い俺達はこの手紙の差出人を探す依頼を受けることにした。
ヒサメは依頼人に登下校は両親に頼った方が良いと言うと。
依頼人は少し暗い顔して返事した。
俺はその表情見て、何かあると察して
ヒサメの部屋に泊めるように言った。
二人は了承した。ヒサメが居れば大丈夫だろ。強いし。
α月β日
依頼を受けてから数日
シディは手紙の匂いを嗅ぎ差出人を探し
ヒサメはハッキングで差出人探し+ストーカーが居ないかの確認。
俺はただひたすらソファでグータラ。
依頼人とゲームで遊んでいた。
いやちゃんと探してるよ?
俺の動物を具現させる能力使ってる。
今の所反応なし。
おい、誰がまるでダメな男。略してマダオだ。
え?そこまで言ってない?
嘘つけ。顔に書いてるぞ。
んで、やっと差出人が見つかった。・・・がその前に
シディは依頼人の両親について聞いてきた。
依頼人は元々父親が居らず、母親一人育ててくれた。
6歳の時、母親が行った出張先の村にマンティコアという異宙人に襲われ
亡くなったそうだ。
現在、施設に住んでるとの事だ。
手紙が施設に送られてるって事は
憶測だが、母親が送ったと
嘘をついた。
依頼人は俺の嘘に納得して施設に帰った。
俺もカレコレ屋から出て彼女を追った。
彼女には悪いが、とある人物を出させるために。
囮役になってもらう。
すると、彼女の後ろからストーカーの異宙が現れ彼女に襲い掛かろとした所に
そのとある人物が彼女の前に表し異宙から守った。
さて、ストーカー君。君の役目はここまでだ。
さぁ、お前の罪を数えな。
俺が両腕を血の能力で真っ赤に染め強度を上げ
奴の顔面にデンプシーロールを叩き込んだ。
もう脳内は幕之内コールだよ。
奴の顔はパンパンマンだぜ。
ヒサメに頬を引っ張られ「やり過ぎ」と軽く怒られる。
こらこら、頬を引っ張るな引っ張るな。
俺はゴム人間じゃないぞ。
さて、本題に戻ろう。
依頼人に母親が送ったのは嘘だと教え、飛び出した人物が
手紙を書いて送った男性だと話す。
実はこの男性。数年前、依頼人の母親が出張に訪れた
村の住人だった。
依頼人の母親はよく男性の家にやって来て
ペンションに泊まりに来てたらしい。
よく娘の事を毎晩遅く話してくれた。
だがマンティコアと呼ばれる異宙人に村を襲われ
男性を逃すために依頼人の母親が囮になった。
結果は言わずともって奴だ。
男性は自分のせいだと悔いてる。
そんな男性が毎年手紙を送る理由が
一人ぼっちになってしまった依頼人に何かできないかと思い
母親に聞かされた話を元に手紙を書いたと言う。
差出人を書かなかったのは自分は母親の代わりにならないから。
依頼人は男性の気持ちを理解し、嬉しかったと言い
手紙のお礼を言う。
依頼人が俺が嘘ついたことに疑問と思い質問してきた。
俺は包み隠さず、男性が前に出る気が無いから
強制的に依頼人の前に出させようとし、
依頼人を囮にしたと話した。
ストーカーが居たのもヒサメのおかげで知ったし
これを利用しない理由は無いと思い実行したって訳。
ヒサメとシディは俺をフォローするかのように
万が一な事が起きても守れるように近くに居たと言う。
「これ考えたのカゲだからね。」と言う余計な事を言いよる。
依頼人からは「何かカゲチヨらしい回りくどいやり方だね。」
と言われる。回りくどくて悪かったな。
もう名乗り出たんだ、後はこの男性が守ってくれるだろう。
α月β日
あぁ~あ。今日もリサイクルショップのお手伝いだよ。
フィーアが居るのに、何故俺までやらなきゃいけない。
え?俺が一番の暇人だからって?
誰がスーパー暇人だ!!
俺を働かせるならしっかりバイト代貰えるんでしょうね?
って聞いたら、リサイクルショップの物一つやると言われた。
いや、ここのショップ変な物しかないじゃん。
怪しくて気軽に手が出せねぇよ。
俺知ってんだからな。
何か惚れ薬っぽいもの置いてたの。
何てもの置いてんだよ。
お前は働き詰めで辛くないのか?とフィーアに聞くと
「辛くないです。確かこんなことわざがあったはずです、
起きて働く愚か者。」とフィーアが言う。
「愚か者」じゃなくて「果報者」な
あぁ~腰痛い。ちらっと右下に視線を向けたら。
驚くものが置いてあった。
マジかよ・・・こんな所に。「これ」があるとは
俺は「コレ」を手に持ちオーナーに
仕事が終わったらそれを貰えるように言う。
オーナーは渋い顔をした。
何か問題があるのか?と聞くと。
俺が手に持つ「コレ」を使うと自分の寿命を消費して
数秒間だけ強力な力を得るとの事だ。
そんな事なら、問題ない俺は不老で不死身だ。
さして問題ない。なのでプリーズと言ったら
「分かった」と了承した。
これで、俺の戦闘幅が増えた。
α月β日
俺は一人の会社員の男性に会った。
偶然、道端で倒れてたので救急車呼ぼうとしたら
男の腹の虫が鳴った。
どうやら腹が減りすぎて倒れてたらしい。
ファミレスで奢ったらそいつは遠慮なくバクバクと食っていた。
遠慮がねぇ~。
その男性は痩せこけてどこか頼りなさそうな雰囲気
だが優しそうな人だった。
どうやらその男は、必死で仕事をして生活費を稼いでるらしい。
その理由は、元々既婚者だったが嫁の不倫が発覚し、
娘を置いてその不倫相手の所に全財産持って駆け落ちしたとのことだ。
なんとまぁそれは災難だ。
娘のために自分を犠牲にしても安心して暮らせるようにしたいと言う
いい父親じゃないか。そんな人がいながら不倫する嫁さんは
クソだなおい。
明日はその娘の誕生日らしい。
そのためにも今まで以上に頑張らなきゃと意気込む。
無理はするなよ。
あんたが倒れたら、娘さんは悲しむぞ。
すると、娘さんらしき人がやってきて
男を叱り、俺に謝罪した。
しっかりとした娘さんだなぁ。
娘さんは自分を犠牲にしてまで自分を養おうと
頑張ってる事を知っており
嬉しい反面、心配をしていた。
お父さんは大丈夫!と胸を張るが
そう言って前回も倒れてたと言ってまた怒られてた。
前回も倒れてたんかい。
娘に説教される父親、どっちが親だかわからねぇな。
でも、いい家族だと思った。
別れの際に俺は
何か困ったことがあればカレコレ屋に来い。と言っておいた。
彼らには幸せになってほしいもんだ。
カゲチヨside
今日も俺はカレコレ屋にてぐーたらしてたら。
玄関のドアが開いた。
そこには昨日会った男性がボロボロな姿で入ってきた。
カゲチヨ「おい!大丈夫かよ!!ヒサメ!!すぐに救急車を呼べ!!
シディ!応急処置するから手伝え!!」
ヒサメ「う、うん!!」
シディ「わかった!」
「カレコレ屋は・・・依頼すれば何でもしてくれるん
・・・です・・・よね?」
カゲチヨ「しゃべるな!!今、救急車呼んだから大人しく・・・」
「これ・・・」
男が俺に手渡したのは
ラッピングされた箱。
「これを・・・私の娘に・・・」
こいつこのことのために、その傷だらけの身体で・・・
カゲチヨ「バカ野郎!娘のプレゼントくらいテメェで渡しやがれ!!
俺はそんな依頼引き受けねぇぞ!娘さんはあんたからのプレゼントを
待ってるんだ!!ここでくたばってる暇はねぇぞ!!」
「お・・・ねがい・・・しま・・・す・・・」
男は目を閉じてしまった。
カゲチヨ「おい!」
ヒサメ「カゲ!救急車が来たよ!!」
男性を救急車に乗せ、病院に運んで行った。
俺とシディは救急車に乗って同行し、
ヒサメは娘さんに事情を説明させに行った。
病院にて
男の様態が最悪なため今現在手術中
娘さんは椅子に座って意気消沈していた。
カゲチヨ「シディ、ヒサメ。やった奴を探すぞ。」
ヒサメ「うん」
シディ「あぁ」
俺たちは探した。男性をあんな状態にさせた奴を。
俺達は必死に探索して
犯人を探してた。
探してた数時間、やっと見つけた
どうやら男性をやったのは複数人で、
そいつらは廃工場で騒ぎ散らしていた。
どうやらそいつら、異宙の暴力団で
様々な暴行や窃盗を繰り返してるという。
ヒサメ「行こう!」
シディ「あぁ!」
カゲチヨ「まて。」
俺は今から突撃しようとする二人を止めた。
ヒサメ「カゲ・・・?」
俺の静止に疑問を持ったヒサメに俺は発言する。
カゲチヨ「ここからは、俺一人で行く。」
この発言に二人は驚きの表情を見せる。
当然だ。一人で突撃しようとするんだから。
ヒサメ「何で!?みんなで行った方が・・・」
ヒサメが言い終わる前に
シディが止めた。
シディ「わかった。だが無茶はするなよ。」
カゲチヨ「あぁ、無茶はしない。」
俺はそいつらの前まで近づき、話しかける。
カゲチヨ「おいあんたら。」
「あぁ?」
カゲチヨ「今日、スーツを着た男性を襲わなかったか?」
「あぁ?誰だテメェ?」
「陰キャは帰って引き籠ってろよ。」
俺は二人の頭を掴み、思いっきり頭同士をぶつけた。
二人は白目になり、倒れた。
カゲチヨ「質問に答えろ。」
「テメェこんなことして俺ら異馬羅(いばら)から逃げられると思うなよ?」
図体がでかいボス的な奴がそういい俺は複数の異宙人達に囲まれる。
するとボス的な奴の後ろに女がいた。
「あの男の知り合いなの?あいつねぇ。私を見つけるやいなや、
娘に謝れだの、金返せだのうるさかったから
ダーリン達に懲らしめてやったのよ!」
この女はどうやら、男性の元嫁らしい。
こんな性格の女と結婚したとは、見る目ねぇな。
だがそうか・・・なら遠慮する必要はねぇわな。
俺はオーナーの手伝いで貰った「ファイズアクセル」を腕に装着
ボタンを押すと、俺の髪が銀髪になり、白い闘気が出た。
さぁ、10秒でケリつけてやるよ。
軽く数回飛んでから
高速で移動し、複数人を5秒で叩き伏せる。
軽く手首をスナップしボスの所まで移動。
T字で蹴り続け、最後に回し蹴りで奴の顔面を地面に叩き潰した。
『3・2・1。TIME UP。』
音声と共に、通常状態に戻る。
「ひっ」
女は俺の睨みに怯え逃げようとするが、能力で拘束する。
カゲチヨ「逃げられると思うなよ。あんたにはやって貰わないと
行けないことがあるからな。」
俺を怒らせた罪は重いぞ。
あれから数週間がたち、
男性は何とか一命を取り留めた。
暴力グループは無事逮捕。
元嫁とグループのボスからの膨大な慰謝料を貰ったそうだ。
しばらくは、安心して暮らせるだろう。
「カゲチヨくん。ありがとう。」
カゲチヨ「・・・何の事だ?」
「君が助けてくれたんだろ?応急処置や慰謝料のこと・・・」
カゲチヨ「なんの事だかさっぱりだ。俺は何もしてない。
礼される覚えもない。」
「でも・・・」
カゲチヨ「あんたは俺に感謝するよりもまずは早く治す事に専念しな。
娘さん悲しむぞ。あとこれ。」
俺は娘さんへのプレゼントを男性に返した。
カゲチヨ「今度こそ、自分で渡しなよ。」
「・・・はいっ。」
病室から出て、外で待っててくれたヒサメとシディと共に
カレコレ屋へと戻った。
後日、俺のファイズアクセルの事を問い詰められ
使えば寿命が縮まること以外を説明した。
だってそれまで説明したら絶対使わせてくれないじゃん
特にヒサメ。
シディ「それを使えば10秒間速くなるのか。
後で使わせてくれ。」
カゲチヨ「だーめ。これは俺のもんだ。誰にも使わせん。」
ヒサメ「ケチ臭いよカゲ。」
カゲチヨ「うるへー」
ファイズアクセルについてのツッコミは無しだぜ!