α月β日
今日もカレコレ屋にて依頼人・・・いや今回は
依頼ではなくマルチ商法を進めてきた。
何でも教材を買うだけで幸せになれるだとか
商品は良いものばかり、便利な製品を人に勧めれば
その人は幸せになり、自分の元にはお金が入って来る
完璧なシステムだと。
このビジネスをやればみんな幸せになれると力説。
胡散臭さ激漏れじゃねぇーか。
本人はビジネスの相談に乗ってほしいと言うが
相談なら俺等じゃなくて友人にでもやればいいものの
明らかに勧誘目的で来てるじゃねぇか。
シディがマルチ商法のことが分からなかったので
軽く胡散臭いビジネスと説明した。
俺の発言にムッとしたのか
更に力説してくる。
水もプロテインもオーガニック食材を使ってるとか
そー言うのに限って金額が高い。
ターゲットをヒサメに変え勧誘。
ヒサメは苦笑いしながら当たり障りなく断る。
男は膝をついて泣きながら
商品を買ってもらって相手も自分も幸せになれる
こんなみんなが幸せになれる画期的なビジネスなのにと嘆く。
知るかそんなもん
幸せどうこうより
楽に稼ぎたいってことだろ?
そんな男を見て、シディは同情する。
おい、頼むから変な行動するなよと心の中で祈った。
でも嫌な予感するんだよなぁ~。
α月β日
嫌な予感当たっちゃったよ。
シディが前回来た男のビジネスを手伝うそうだ。
流石に今回のはお人好しが過ぎると言うが
頑固なところがある為、シディはカレコレ屋を出て男の手伝いをしに行った。
ったく、あいつのあの性格は長所でもあり短所でもあるんだよな。
仕方がない陰ながら様子見に行くか。
α月β日
あれから数日が立ち
とあるパーティ会場に来ていた。
シディは男と一緒に一人の女性をマルチ商法に勧誘する。
シディが不甲斐ない部分を男がフォローして
最後に男が軽く女性を脅して説明しようとするが
シディに止められる形になっていた。
女性が嫌がっているし強引過ぎると言うが
男はこうでもしないと勧誘出来ないと言う。
「それでは人を幸せになんて出来ないぞ」とシディが言うと
男はシディの胸倉を掴んで、「そいつが幸せかどうかなんて知るか!!」
と怒鳴りつける。本音が出てるぞ。
さて、そろそろ始めるか。
能力で具現化した鳥たちにスピーカーを持たし、マイクを持って
このパーティーの主催者「株式会社ニコショ」という
マルチ商法会社だとバラす。
会場中はざわついている。
このパーティーの目的は隠して相手を呼び出しマルチ商法に勧誘する。
これは法律違反だ。
このビジネスはある条件だけを例外として
基本的に違法になる場合が多いと聞く。
俺はそれを言い終わり
シディの元へ行くと、男を説得しているようだ。
しかし男はシディの説得に応じず、走って逃げてしまった。
俺はシディの元へ行き、背中を軽くたたいて
「帰るぞ」と一言だけ言った。
帰り道
シディから謝罪を受けたが
これも経験だと返す。
あの男も最初は人の幸せのためにと思ったんだろうが
周りには否定の言葉を言われ続け、多くの時間と金を投資していく内に
意地になって歪んでしまったんだろうな。
俺がそう言うと「俺のお人好しはカゲチヨの影響かもな。」と言われた。
どういう思考したらそうなる。
α月β日
今日もカレコレ屋にて親子が依頼してきた。
来たのは父親と息子二人。
どうやら奥さんの事で依頼してきたらしい。
父親は数学の研究職をやっていて
家族には貧しい思いをさせてきたと言う。
奥さんは旦那のために自分は働くからと応援してくれるそうだ。
だが、パートに家事、子供の世話で無理したせいで
倒れてしまったらしい。
病院からは余命がわずかだと診断されたそうだ。
カレコレ屋に来た理由は、とある異宙人が地球に来て
特殊な能力を持っており、人間の寿命を延ばす事が出来るとの事らしい。
ただそれには条件があり、異宙人が作ったゲームで勝つことが条件だった。
今回の依頼は、そのゲームに参加して勝って欲しいって事だ。
俺達は依頼を受けることにした。若干しこりが残るがな。
α月β日
俺達は異宙人が居ると言う場所に向かっていった。
着いた先はかなり広く、テレビゲームをやる訳じゃないみたいだ。
空から笑い声が聞こえ、上を向くとそこには3人の異宙人が居た。
ゲームに勝てば寿命を伸ばせるかとヒサメを質問すると
どうやら出来るようだ。
だが条件として、俺達が負ければ俺達の寿命を貰うって事だ。
昨日のしこりはこれか。
あの依頼人、知ってて話さなかったな?
まぁそれは今は置いといて。
俺は了承した
だがこっちも条件として二人分の寿命を俺が肩代わりすると提案
俺は吸血鬼とゾンビのハーフだ。何十年何百年寿命減った所で問題はない。
異宙人共は俺の提案に了承。ゲームを開始させると同時に
モンスターたちに囲まれる。
二人は俺の発言に納得がいかないと言う。
お前らの言い分は分かる。心配するのは当たり前だ。
なら勝ちゃいいだけの話だ。
俺の寿命はお前らに預けるから本気でやれよ。
っと言ったら二人の顔はやる気に満ちていた。
シディがルールを分かっていないから
一から説明する。
こいつ依頼人の説明を右から左へ受け流してたからな。
念のため覚えてるか?って聞いたら。忘れたと答えた。
自信満々に答えるな。
戦いのフィールドはプレイヤーの進行を阻止する
タワーが置かれた3つのレーン
様々なモンスターが潜んでるジャングル
それでチームの命である本拠地
この3種のエリアで構成されてる。
勝利条件は本拠地を守り敵を倒しつつ、敵本拠地のタワーを破壊する。
たったこれだけだ。
モンスターを倒せばレベルが上がったりお金をもらえたりと
細かな説明もあるが。
ぶっちゃけ俺達には関係無いと思う。
策は単純、俺とヒサメは本拠地の防衛
シディが敵本拠地のタワーを破壊だ。
・・・おいシディ。今お前が殴ろうとしてるのは俺達の本拠地だ。
俺は能力で剣を二つ作り襲ってくるモンスターを
斬って斬って斬って斬って斬りまくる。
その首置いてけぇ~。
俺を倒すならフリーザ軍呼んで来いよ。
「カゲ、怖いよ。」とヒサメに引かれた。
異宙人共は俺達が勢いよくモンスターを倒すもんだから動揺する。
悪いが現実の強い奴にレベルだのあっても結局は脳筋プレイなんだよ。
数分後、シディが敵陣のタワーを壊し
俺等の勝利でゲーム終了した。
まだまだ暴れたりなかったかな。
α月β日
俺達は依頼人の奥さんが居る病院に行き
ゲームに勝った報告をし
無事奥さんの寿命が延びた。
俺は依頼人の首を掴み、殺気を込める。
こいつは、寿命の事を隠して依頼をしてた。
それを聞いたら俺らが依頼受けないと思って。
今回は全員無事だったからいいものを
今度俺らを陥れるようなら、あんた等家族の幸せ無くなると思え。
俺は二人のように甘くは無い。肝に銘じておけ。
そう脅して依頼人の首を離した。
病院からの帰り道
ヒサメだけじゃなくシディにまで頬を引っ張られ
小言を言われた。
いや、確かに俺が悪いと思うが
お前らが居れば勝てると信じて発言したんだよ。
と言ったら何かやれやれとしつつ嬉しそうな顔をしていた。
じゃなきゃ俺一人で戦っていたよ。
これからも頼りにしてるぜ。二人とも。