カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

今日もカレコレ屋にて40代の男性が依頼しにやって来た。

 

依頼人の山に、近頃サイクロップスが出没するようになって

何人も襲われてるらしい。

 

今回の依頼はサイクロップスの退治との事だ。

 

依頼を受ける代わりに

人払いしておいてほしいとお願いしたら

喜んで了承した。

当日は誰も入って来ないらしい。

それなら安心だ。

 

俺達はサイクロップスが居ると言う山に来たが

暴れる様子もない静けさだった。

 

俺はあくびをしてたら

「も~カゲ。緩み過ぎ。」とヒサメから言われた。

自然現象だ。許せ。

 

シディから何者かの足音が聞こえたと知らせてきた。

人払いしてるはずなのに、誰か勝手に入ってきたのか?

そう疑問に思い、音のする方向を見ると

そこからロン毛で髭がボーボーな中年男性が出てきた。

 

その男は、出て来るや否や「危険な場所で勝手な事をするんじゃない!」

と叱ってきた。

 

危険なのはお前の身だよ。

サイクロップスが居る山に何で居るんだよ。

 

俺達が誰?と聞くと

この男は自分が神だと名乗る。

 

え?その歳で厨二病患者なの?

発症してから完治と言う名の卒業できなかった感じ?

痛い痛い痛い痛い痛いよ~お母~さん。ここに頭怪我した人いるよ~。

 

ヒサメは男性を心配して帰るように言うが

私は神だと言い、俺達の言う事を聞く気ないそうだ。

 

特に必要もない自分の素晴らしい奇跡の技を見せてやろうと言ってくる。

別に見たかねぇーよ。こちとら仕事で暇じゃねぇんだ。

そーいうのは動画でやってくれ。

もしくは2chでやってくれ。

 

サイクロップス退治に行かなきゃいけないとシディは言うが

この男は俺達には無理だと言ってくる。

 

ヒサメが「大体あなた何の神様だって言うんですか?」と怒りをあらわにしながら言う。

無視すればいいのに何故質問しちゃうの?この子は。

 

この男が言うには、ある日夢でお告げの声が聞こえ

気付いたと言う。私は神だと。

 

痛い痛い痛い痛い痛いよ~お父さ~ん。絆創膏持って来てぇ!

できるだけ大きな、人一人包み込めるくらいの!

 

俺がそうボケると神を冒涜とは何たる不謹慎と俺の肩を掴むので

思いっきり腹パンして気絶させた。

 

もしかして酒飲んでたのかな?酔って寝ちゃったみたいだ。

と言ったら「いやいや思いっきりお腹殴ったよね!?」とヒサメからツッコまれた。

いやいや酔ってたんだって。こいつの思考が。

 

その後、山の中に居た子供達を保護し、

出てきたサイクロップスを退治し依頼終了

 

俺達はこのままカレコレ屋に戻るのであった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?

何か忘れてるような・・・・

 

まぁいいか。

 

 

 

α月β日

 

今日もカレコレ屋にて外国の男性がやってきた。

 

彼は、ジョーンタウンの事を知ってるかと質問してきた。

そこは900人以上が一斉に自害した街だそうだ。

 

1978年11月18日。米国の宗教団体「Peoples Temple」の信者たちが

教祖の指示によってジョーンズタウンと呼ばれてる街で

集団自害を遂げたそうだ。自害は主にシアン化合物入りの

飲料水を使って行われた。自害した913人の中には

276人の子供も居たんだそうだ。

 

話は聞く限り、それは40年前の出来事だ。

 

何故そんな話を今するのか。

それは今、似たような事が起きようとしているらしい。

それを止めるために、カレコレ屋に来たとの事だ。

 

簡単に説明すると

それを遂行しようとする教祖の名前はジャム。

そいつは最初、自分の宗教を掲げ貧しい人間のために住居、食事、仕事を与え

高齢者に福祉施設を建設、様々な活動してヒーロー扱い。

信者拡大の為に心霊療法で800万も稼いたが、派手な資金集めはSNSで炎上。

更に、異宙人に襲われ考え方を変えた。

奴が作った村「ミューズビレッジ」に信者たちと移住したが。

そいつと側近は支配し、信者は奴隷のように働かせる村になっている。

覚えきれないルールが定められ、違反すれば暴行。

その暴行が日に日に増し、拷問と化しているそうだ。

 

依頼人の上司がその村に行ったが、一見平和のように見えるが

小屋の中に老人達がぎっちりと詰め込まれていたそうだ。

その上司がジャムに問い詰めると、豹変したかのように語りだした。

 

自分が不遇に扱いを受けるのは

異宙人の悪魔のせいだと考え、女神を呼び寄せる事で人々の魂は救われる。

そう本気で信じてるそうだ。

 

女神を呼ぶには大勢の命が必要だと

バカげた考えを持っている。

 

シディは「そう簡単に自害するのか?」と疑問に思ってた。

だからこそ、宗教にハマった奴らは厄介だ。

洗脳された奴らはジャムの事を信じ、死ねと言えば死ぬだろうよ。

言う通りすれば、幸せになれると信じてな。

 

何故そんな大事な事を俺達の所に来たのか。

俺等が異宙人のDNA持ちだからという。

 

ヒサメは「警察や軍に任せた方が・・・」と言うが

正規の手続きを踏むほど余裕がないって事だ。

 

俺達はその村に行き、一斉自害を止めること。それが依頼内容だ。

 

しかもそいつが言う「最後の夜」は近付いてると言う。

あぁ~こりゃあ徹夜決定だなおい。

 

とりあえず策を考えるか。

信者を自害させない且つ、ジャムが神じゃない事を信者達の目を覚まさせる策を・・・

 

 

 

α月β日

 

ったく10時間後に行われるとかギリギリじゃねぇーかよ。

心の中で文句たれながら、依頼人から貰った宗教の資料を呼んでいた。

 

それから2時間後くらいで大体の資料は目を通した。

これなら何とかなりそうだ。

 

後、必要な物を集めれば上手く行きそうだ。

 

俺が二人を起こし、村に向かう。

向かう道中、俺が考えた策を伝える。

 

この作戦の肝は俺とヒサメの演技力だな。

 

俺の作戦を聞いてどこかヒサメは不安がっていた。

大丈夫だ、変なアドリブはしないからと言ったら違うと頬を抓られた。

じゃあ何に不安がってんだよ。

 

さて村に着き、「最後の夜」をする場所に行き隠れる。

信者はそれぞれ毒が入ったコップを持ち列に並べ

ジャムの演説を聞く。

 

俺はアシュラマンの笑いをしながら、身体全身に能力を身に纏い

悪魔の格好をした姿で現れる。

 

死神様のお通りだよ!俺を見たものは死んじまうぜぇー!

 

どうよこの厨二全開の演技!黒歴史決定だぜ!!

明日は絶対布団の中で悶えてるぜ!!

 

信者たちは俺の姿を見て悪魔だと騒ぎだす。

ジャムは側近達に俺を殺せと命令する。

 

マシンガンで撃ちまくるが俺は両手を使って弾をキャッチ。

手を開くとマシンガンの弾がパラパラと落ちる所を見たジャムは

更に撃つように命令。

 

カッコつけて掴んだが面倒臭くなったので

血の壁を作って防ぐ。

鉛弾程度で俺を殺せると思うなよ。

あれ?今の悪役っぽくない?

 

しびれを切らしたのか、ジャムは信者達に爆弾を持って

悪魔に向かって特攻しろと言ってきた。

信者たちは命令通りに従おうとしたら

 

金髪のカツラをかぶり

女神を扮したヒサメが上から舞い降りてきた。

さて、お前の演技力見せてもらおうか。

 

女神と悪魔の掛け合いをし

ヒサメは俺に電撃を放ち、俺は消え去ってしまった。

 

分身の方な。

 

今まで演技してたのは俺の能力で作った分身体。

だから消えても特に問題はない。

 

本体の俺とシディは、もしものための待機。

よっぽどの事が無いかぎりは危険な策ではないと思うんだけどなぁ~。

何を不安がってたのやら。

 

分身の俺が消えた事で喜ぶ信者達。

 

ジャムは女神に会えて感激し、いかに自分は宗教を大きくしたかを語りだす。

ヒサメは信者達にジャムは偽物の教祖と言う。

信者達はヒサメの発言に騒めき、

今まで信じてきたジャムを疑い始める

 

そりゃあ、宗教のジャムより女神のヒサメの方が存在的に上だろう。

 

ジャムは慌てたようにヒサメを偽物と言い出す。

いや、実際偽物何だけどね。

 

さっきまで女神に会えてどうのこうの言ってたくせに

とんだ手のひら返しだぜ。

 

ヒサメはジャムを連れて誰も居ない森へと行った。

そこで俺とシディ、そして依頼人と共に二人の所に行き合流。

 

ヒサメがカツラを取った事で偽装だとばれ、

信者共を騙すなど許さんとジャムは言うが

お前も騙してるようなもんだろ。

 

俺の姿を見たジャムはなぜ生きてると驚くが

説明めんどいので言わなかった。何でこいつのために説明しなきゃいけないんだよ。

 

とっととその命、神に返しなさい。

・・・あれ?使い所間違った?

 

帰り道、結局ヒサメは何に対して不安がってたんだ?

演技は・・・まぁ俺に劣るが結構良かったぞ?

ヒサメが言うには

「いくら分身体とは言えカゲに攻撃するような真似はしたくなかった。」との事だ。

 

いや、お前いつも俺の頬抓ってるじゃないか

あれだって解釈変えれば攻撃だからな。

と言ったら両頬を引っ張られた。

 

君、俺の頬好き過ぎない?

 

 

 

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