別世界に来てしまったチヨことカゲチヨは、別世界のカレコレ屋にて元の世界に戻るためにしばらく住む事になった。
サトウside
あぁ~つまんねぇ~。スズキは氷電の女と出かけていねぇーし、シディ会いに行ったが居なかったし。最近学校の奴らと喧嘩しても弱くて相手にならないし。暇だなぁ~。
俺がトボトボと歩いてると、目の前にカレコレ屋の腐血の・・・誰だったっけ?何か弱そうな奴が買い物袋持って歩いてた。
まぁ別にあいつとは仲良くないし話し掛けなくてもいいか。俺はそいつを素通りした。あいつもスマホ見てて気づいてなかったし問題ないか。
そう思ってたら信号を渡ろうとしたガキの前に凄い速度で車がやって来た。
不味い!!このままだとあのガキが轢かれる!!くそっ横断歩道から今居る位置までの距離が遠くて間に合わねぇ!!
サトウ「おいガキ!!逃げろ!!」
すると俺の横から風が吹いた。・・・いや誰かが通って行った。
ドドドド ダンッ!!
俺は信じられない光景を見てしまった。カレコレ屋の腐血が子供を抱え車の上を飛び越えた。
俺よりも少しだけど遠い距離から。
チヨ「道路はよく見てから渡れよ坊主。」
「ありがとう」
そいつは何でもないかの様に子供を注意してそのまま去ろうとしていた。俺は・・・
サトウ「よう。」
チヨ「あ?・・・えっと・・・多串くんだっけ?」
サトウ「誰だよ多串くんって!!サトウだよ!!サトウ!!」
チヨ「あーそうそう。確かそんな名前だったっけ?
んで、俺になんか用か?斎藤くん」
サトウ「だからサトウ・・・あぁ~それはいい!なぁおい!」
チヨ「?」
サトウ「俺と喧嘩しようぜ。」
チヨ「え、無理。」
チヨside
断っても断ってもしつこく付いて来ては喧嘩しようと言ってくるし、途中で蹴りとか飛んでくるしで本当面倒な奴に絡まれたもんだ。買い物類をカレコレ屋に置いて仕方がなくサトウの要望に応えた。
チヨ「その代わり、これっきりだからな。」
サトウ「分かってるって!いや~お前の事雑魚だと思ってたが、
力を隠し持ってるとは思わなかったぜ。」
チヨ「超失礼な事言ってる自覚ある?」
ここのカゲチヨがそんな風に言われてるとは可哀想だ。
そう思いながら俺達は暴れてもいいように誰も居ない荒野に来ていた。
サトウ「ここなら本気でやりあっても問題なさそうだな。」
チヨ「まぁそーだな。本当にこれっきりにしてくれよ?」
サトウ「あぁ!分かって・・・るぁ!!」
そう言い、いきなりサトウの蹴りが飛んで来たが軽くかわす。交わした方向に別の足で蹴りだすがそれも避ける。そして俺の頭に向かってかかと落としを決めて来る。俺は後ろに飛んだ所、予想したのか腹めがけてパンチを繰り出そうとしたみたいだが、横に傾けてサトウの後ろに立つ。
サトウ「おいおい!避けてばっかりじゃ俺には勝てねぇーぜ!!」
サトウの攻撃を後ろに避け続けていたら岩壁にぶつかり逃げ場を失った。それをチャンスと思ったのか、パンチの連撃を俺に浴びせた。
まぁ避けたんだけどね。
本人は気付かずに連撃してたが、やっと俺が居ない事に気付いたのか、手を止め探し始めたので俺はサトウの肩に手を置いて、振り返った顔の頬に指をさす。
チヨ「はい。これで終了」
っと言ったら、思いっきり殴りかかって来たから避けた。
サトウ「おい・・・」
チヨ「?」
サトウ「ふざけてんじゃねぇよ。こっちは真剣に喧嘩しに来てんだ。
だからお前も、真剣に掛かって来いよ!!」
・・・・そうだな。流石に真剣にやってる相手に失礼か。
チヨ「すまん。まさかそこまでマジになってるとは思ってなかった。
反省する。」
サトウ「・・・・」
チヨ「だからここからは、俺も真剣に相手してやるよ。」
サトウside
ぞくっ!!
な、なんだ・・・。急に雰囲気が変わりやがった。これが、あの腐血だって言うのかよ・・・。面白くなってきたぜ。
俺が構えると、いつの間にか奴は俺の目の前に居て腹を殴られた。
サトウ「ぐはっ!!」
何とか踏ん張ってこいつに蹴りを入れようとしたが、足を掴まれた。しかもとんでもない事に思いっきり上空に高く飛んで、俺を思いっきり地面投げた。
サトウ「ウソだろおい!!」
地面に激突して若干気失いそうになった。くそ、たったこれでけで体力がヤベー。そう思って上を見たら。あいつの足が蝙蝠の様な羽が生えてこっちに蹴りつけてきた。おいおい・・・マジかよ。
ドゴーン!!
「ぶはっ!!」
あいつの蹴りが俺の腹へともろに喰らってしまった。
やべ・・・意識が・・・
サトウ「はっ・・・」
チヨ「おう、起きたか。」
俺が目を覚ましたら隣いる腐血から声を掛けられた。
サトウ「あれからどれくらい経った?」
チヨ「3時間ちょい過ぎくらい。」
サトウ「くっそ・・・そんなに気絶しちまったのかよ。」
チヨ「やり過ぎたと思う。反省はしてるが後悔はしてない。」
サトウ「俺が真剣にやれって言ったんだ。気にするなよ。」
チヨ「いや、ネタで言ったんだが?」
なんかこいつ・・・俺が知ってる腐血か?前回会った時違ったようだが・・・。まぁいいや。
サトウ「あぁ~お前強ぇよ。手も足も出なかったわ。
もしかしたらスズキよりも強ぇかもな。」
チヨ「スズキ?美しい魔導家鈴木のことか?」
サトウ「何だよその異名は。」
ったく。こいつと話してると調子狂うなぁ。まぁ外も暗くなってきたし帰るか。
サトウ「帰るわ。悪かったな無理矢理俺に付き合ってもらってよ。」
チヨ「送ろうか?」
サトウ「へっ!3時間も休んだんだ。自力で帰れるぜ。」
まだ体がギシギシするが・・・・。
サトウ「じゃあな。」
チヨ「あ、そうそう。」
サトウ「あ?」
腐血に呼び止められた。何か言いたい事でもあるのか?
チヨ「俺、別世界から来たカゲチヨで
お前が知ってるカゲチヨとは違うからな。」
・・・・・・・・は?
サトウ「え?ちょ?何言って・・・。」
チヨ「んじゃあ気を付けて帰れよ~。」
サトウ「ちょっと待ちやがれー!!!!」
どうやらこいつ、事故で別世界から来たらしい。何だよそのぶっ飛んだ話は。最初は信じられなかったが、カレコレ屋に寄ったらもう一人の腐血が居て信じるしかなかった。通りで何か違うと思ったわ。
あ~。また戦ってみてぇが、これっきりって話だったしなぁ~。
くそ!簡単に約束を了承するんじゃなかったぜ!!
キャラ崩壊になってしまったかもしれぬ。すまん。