別世界に来てしまったチヨことカゲチヨは、別世界のカレコレ屋にて元の世界に戻るためにしばらく住む事になった。
チヨside
今日はオーナーから子供を預かってほしいという依頼が来た。・・・・うん、こいつどっからどう見てもカゲチヨだよな?シディは匂いとかで分かりそうだけどヒサメは気付いてないみたいだ。
シディ「この子は?」
オーナー「知り合いの子だ。」
シディ「名前はなんて言う?」
カゲチヨ「あ、ぼ、僕は・・・江戸川コナ・・・ぐふっ!」
オーナーに叩かれたカゲチヨ。そりゃあお前流石に駄目だろ。お前は見た目は子供、頭脳はダメ人間なんだから。まるでダメなお子様、略してマダオで良いだろ。
カゲチヨはなんとか捻り出して、親友のシロウの名前を借りて名乗った。
ヒサメ「何かカゲに似てない?」
カゲチヨ「か、カゲチヨさん!?
僕カゲチヨさんの大ファンで
髪型似せてるんです!!」
自分が大ファンって・・・傍から見たら自分大好きなナルシー野郎じゃねぇか。
ヒサメ「嘘・・・カゲに子供のファンがいるなんて
嘘でしょ・・・。」
チヨ「お前酷い事言ってる事自覚してる?」
ヒサメの言葉にへこむカゲチヨ。まぁ本人の前でそれ言われちゃー傷つくよな~。
オーナー「とにかく預かってくれないか?
私は絶対預かりたく・・・オホン。
私は仕事で忙しくてな。」
チヨ「本音隠しきれてませんぜ姉御。」
オーナー「誰が姉御だ。」
どこの世界でも俺に対しての扱い雑だよな〜。まぁ慣れてるけど。
チヨ「いいっすよ。俺が面倒みます。」
オーナー「そうか。ならよろしく頼む。」
ヒサメ「ちょっとチヨ。子供一人預かるって大変な事だよ。」
チヨ「オーナーは上の階に居る事だし大丈夫大丈夫。
なんかあったらお前らにも手伝ってもらうから。」
ヒサメはまだ受け入れてなかったが、チビカゲチヨが一緒に居たいと言ってきたので結局カレコレ屋で預かった。
あれから数時間が経ち、ヒサメとシディが帰り、俺とチビカゲチヨの二人になり、ソファでくつろいでいた。
チヨ「んで。何で小さくなったんだ?カゲチヨ。」
カゲチヨ「な、何言ってるのかな~チヨ兄ちゃんは!
僕がカゲチヨさんじゃあ・・・。」
チヨ「いや、そういうコナンみたいな誤魔化し方とかいいから。
ヒサメはともかくシディにはバレてるからな。
あいつ鼻良いし。」
カゲチヨ「うぇ・・・マジかよ・・・。」
既にバレてるって事が分かってくれたようで素直に話してくれた。どうやら依頼で大人を子供にさせる薬を作ってる怪しい組織の調査した所、油断して気絶させられ、目が覚めたら子供になって今に至ると言う。
大人を子供にする薬か・・・あれ?どっかで聞いたことあるな・・・・
チヨ「もしかしたら俺も同じ依頼受けたかも。」
カゲチヨ「ま、マジかよ!!お前も子供になったのか!?」
チヨ「いや、速攻で組織を壊滅させた。」
カゲチヨ「マジかよ・・・ははっ。同じ存在なのに・・・
俺って情けねぇ・・・」
俺の発言で表情を暗くしたカゲチヨ。
カゲチヨ「一人でもやれると思って簡単に依頼受けて、結果このざま。
俺なんかよりチヨが居た方が、何でも上手く行くんだろうな。
俺より強いし、気遣い出来るし・・・・。
正直お前に嫉妬ばかりしちまうんだよ。
笑えるだろ?同じ人間なのに。」
ぽつりぽつりとネガティブな事を話し出すカゲチヨ。
カゲチヨ「ヒサメやシディは、俺なんかより
チヨと一緒に居た方が良いのかもな・・・。」
その発言を聞いた俺は・・・・
チヨ「馬鹿言ってんじゃないよ。」
思いっきり頭を引っ叩いた。
カゲチヨ「いってー!!何すんだよ!!」
チヨ「お前がんなくっだらねぇ事考えてるのが悪い。
俺悪くない。」
カゲチヨ「はぁ!?俺は真剣に・・・」
チヨ「シディとヒサメはそんなお前だから一緒に居るんだろ?」
カゲチヨ「え・・・」
チヨ「勉強は出来ねぇ。依頼はサボる。調子に乗りやすい。
夜更かしはよくする。戦闘は弱いし。陰キャだし。」
カゲチヨ「ひでーな!!そこまで言う必要ねーだろ!!」
チヨ「だけど、優しく人を思いやれて、仲間思い。」
カゲチヨ「・・・・」
チヨ「それを分かった上でお前と一緒に居たいんだよ。
じゃなきゃ一緒にカレコレ屋なんてやってないだろ?」
俺はカゲチヨの頭を撫でた。照れくさそうにして「やめろよ」って言うが、抵抗してこないのでこのまま撫で続けた。
チヨ「それに、俺からしてもお前は強いよ。
力じゃなく心がな。だから自信持て。」
カゲチヨ「う、うるせーよ。」
そう言いつつ、顔がニヤけてるぞ。愛い奴め
チヨ「他にも俺に愚痴りたい事があるなら
愚痴ってもいいぞ。」
カゲチヨ「はぁ~。何かお前と話してたら
悩んでた自分が馬鹿らしくなったわ。
嫉妬する気も失せた。」
俺の手を払い除けてソファから降り、風呂に入ると言ってきた。
チヨ「一緒に入ってやろうか?」
カゲチヨ「一人で入れるわ!!」
まぁ同い年で同じ存在で陰キャの男二人で風呂とかどこに需要あるんだって話だよな。すると、ドア越しにカゲチヨが話しかけてきた。
カゲチヨ「その・・・ありがとうな。
ちょっと、スッキリしたわ。」
チヨ「おう。」
こっちは勝手に人生相談的なものをしただけ。礼言われる筋合いはないんだけどな。まぁカゲチヨの心が少しでも軽くなったんなら、これで良しとしよう。
次の日、シディの勧めで小学校に行く事になったカゲチヨ。嫌がっていたが、渋々行く事になった。
チヨ「んじゃシディ行くか。組織退治に。」
シディ「あぁ。カゲチヨを戻さないとな!」
俺達は組織を探し出した。前回と同じ場所に居れば良いと思ったが、本当にいたよ。シディがなぜ大人を子供にする薬を作るのかを問うと・・・
「俺達はな!!大人が嫌いなんだよ!!
だから子供を増やそうとしたんだ!!」
・・・は?
「大人は汚い!!皆子供だったら素晴らしい世界が・・・ぐふっ!!」
話と途中でそいつらの腹を思いっきり殴った。
チヨ「はぁ~。もしかして俺が壊滅した組織も
そんなくだらん理由だったと思うと
真面目にやった俺が恥ずかしくて仕方がねぇよ。」
シディ「全員子供化、そんな事したら誰が子供を守るんだ?」
チヨ「やめとけ。こんな自分勝手な奴らが
そんな細けぇーこと考えてなぇぞ。」
シディ「そうだな。薬も手に入れたし。」
チヨ「あぁ。警察呼んで帰るとするか。」
組織は俺達によって壊滅。カレコレ屋に戻ったらソファでぐったりしてるカゲチヨが居た。どうやら小学校は大変だったようだ。シディはカゲチヨに大人に戻れる薬を渡した。カゲチヨは驚いたが、今日の出来事を話したら、呆れた顔になった。
カゲチヨ「無茶苦茶な組織だな。」
シディ「確かに子供に戻れたらと考えるときはあるがな」
チヨ「大人になったらそう考えてしまうのは仕方がない事さ。」
カゲチヨ「まぁなんだ。サンキューな薬。」
シディ「ウム、俺は大人だからな。」
チヨ「頭脳は小学生だけどな。」
カゲチヨが薬を飲もうとしたらヒサメが帰ってきた。
ヒサメ「あれー?カゲに電話通じないんだけどー。」
シディ「どうしたんだ?ヒサメ。」
ヒサメ「今日学校で沢山宿題が出たから
カゲに教えてあげようと思って。」
カゲチヨはヒサメの言葉に薬を飲むのをやめた。
カゲチヨ「・・・うん。もうちょい子供でいようかな・・・。」
・・・・・・・
チヨ「一気、一気、フェニックス一輝。」
カゲチヨ「そのコールやめろー!!」
ヒサメ「?」
俺達が(特に)苦労して(いないが)手に入れた薬なんだからさっさと飲めバカヤロー。