別世界に来てしまったチヨことカゲチヨは、別世界のカレコレ屋にて元の世界に戻るためにしばらく住む事になった。
さて、今日もカレコレ屋に依頼人がやって来た。
「妹を探してほしいんです。」
机に、小学生くらいの女の子が写った写真が置かれた。どうやら依頼人とはかなり歳が離れてるらしい。
チヨ「人探しか・・・そういうのは警察とかに行ったほうがいいのでは?」
「いいました!でも警察は取り持ってくれなくて・・・」
ヒサメ「妹さんが居そうな場所とかは探しましたか?」
「はい、でも見つからなくて・・・・
お願いします!私の・・・唯一の家族なんです!!」
両親を同時に亡くなり親戚に引き取られたが、ずっと親戚家族に虐げられながら生きるために、妹のために我慢して生活したという。高校を卒業し社会人になって、親戚の家から出てやっと妹と二人で暮らせるって時に行方不明になったと涙を流しながら語る。
妹を見つけないとこの依頼人の中の何かが壊れてしまいそう。
そう思い、チヨとヒサメはお互いを見て頷き、依頼を引き受けることにした。
ヒサメside
ヒサメ「でも、手掛かりなしで探すったってどうすれば・・・」
チヨ「今はがむしゃらに探すしかねぇよ。
お前は監視カメラのハッキング。俺は聞き込みと能力での探索だ。」
そう言って、チヨは能力で猫や鳥、犬などを具現化させた。
ヒサメ「前も思ったけど、具現できるってすごいね。」
チヨ「修行の賜物ってやつさ。」
やっぱりチヨはしっかりしてるなぁ~。爪の垢をカゲに飲ませてあげたいよ。チヨは手をたたき「さっ。調査を開始と行きましょうか。」と言って行動開始した。私たちは、依頼人から貰った妹さんの写真を持って、それぞれの役割で探索していった。監視カメラを確認してみたけど妹さんらしい姿は見当たらなかった。学校付近に聞き込みしてみようかな?
チヨの方はどうだろうか?
チヨside
一方俺は、リサイクルショップで何かないか探してた。
チヨ「何か写真を取り込んだらそいつの居場所がわかる機械とかない?」
オーナー「あるわけないだろ。」
チヨ「いやいやオーナーが忘れてるだけであるかもしれないじゃん?
何でもあるでしょ?ここ。」
オーナー「何でもって言っても、そんなご都合主義なものは無いぞ。」
そう言いテレビを付け始めたオーナー。ニュースが流れており、内容が最近小学生の女子生徒の行方不明が多発してるというものだった。
チヨ「物騒な世の中になったもんだ。」
オーナー「まったくだ。とんだ変態野郎が居たものだ。」
小学生女子か・・・そういえば、依頼人の妹も小学生くらいって言ってたっけ?・・・まさかな。
一先ずヒサメと合流するか。
ヒサメと合流して現状の調査報告をしていた。
ヒサメ「監視カメラじゃあ確認できなかったけど、
人に聞き込みしていたら見たって人が何人かいたよ。
よく学校に登校する時、いつも同じ道を通るみたい。
でも4日後くらい前から見なくなったんだって。」
チヨ「そうか・・・。俺はお前ほど収穫は無かったが、
もしかしたらっていう話はある。どうやら最近、
小学生の女の子の誘拐事件が多発してるらしい。」
ヒサメ「じゃあ、もしかして・・・・。」
チヨ「可能性はあるな。」
もしかしたら、その依頼人は4日前に誘拐されたことになる。
俺はヒサメと合流する前にリサイクルショップで子供になれる薬を買っていた。もし犯人が小学生の女の子ばかりを狙う奴なら囮が必要。ヒサメに飲ませておとり作戦をしようと考えはしたが、この策にはヒサメの協力が必須だし危険だ。我ながらクソな策を考えたものだ。別の策を考えよう。
ヒサメ「何か作戦があるんでしょ?」
チヨ「・・・何の事だ?」
ヒサメ「とぼけてもダメだよ。半年近く一緒にいるんだから。
チヨが何考えてるか大体わかるよ。」
チヨ「・・・はは、半年か。そりゃあ大体分かってくるわな。」
もう、そんな月日がたっちまったんだな・・・・。
ヒサメ「私の事、心配してくれてるんでしょ?
大丈夫だから遠慮せずに言って。」
チヨ「・・・・これは強制じゃねぇぞ。」
俺は子供になれる薬をヒサメに見せ、囮にして居場所を掴む策を話した。俺が言い終わると、俺が持ってた薬をヒサメが取った。
ヒサメ「わかった。これを飲めばいいんだね。」
チヨ「待て。これは危険な策だぞ。」
ヒサメ「大丈夫!だってチヨがいるんだもん。
守ってくれるって信じてるから。」
・・・そこまで言うなら俺も腹を括ろう。俺は絶対ヒサメを守ることを誓う。じゃなきゃカゲチヨやシディ、向こうのヒサメ達に顔向け出来ねぇよ。
ヒサメside
私はチヨの作戦により子供になって小学校付近、人気の居ない場所を歩いていた。思考は変わらず見た目だけ子供って何か変な感じ。
そう思ってたら、後ろから誰かに布を押し付けられてた。
やばい・・・・意識が・・・・
ヒサメ「ん・・・・!!」
目を開けたら、手足を縛られた状態で見知らぬ部屋に居た。あたりは子供たちが何人かいた。そこには私たちが探してた依頼人の妹さんも居た。
よかった。無事みたい。
そこに、ドアが開く音がした。そこには二人の男性が入ってきた。一人はカメレオンのような異宙人。もう一人は科学者のような恰好をした異宙人だった。
この二人が事件の犯人だってすぐにわかった。
「兄貴~今日は誰を実験してみます~。」
実験?どういうこと?
「そうだなぁ~。」
男たちが来たことにより、子供たちは泣きながらお家に帰してとお願いするが・・・
「嫌だね。君らのようなかわいい子を実験して解剖するのが僕の生きがいなんだ。」
そんな事のために誘拐なんて・・・!
ヒサメ「あなた達はサイテーだよ!!
いい大人が子供に酷い事するなんて!!」
「お?君は威勢がいいねぇ~。」
ヒサメ「触らないで!!」
科学者が私を触ろうとしてきたから電撃を浴びせた。でも子供の姿になった影響か思っていたほどの力が出せなかった。いつもだったら気絶させられるのに・・・。
「いっ!このガキ!!」
ヒサメ「きゃ!」
電撃を食らったことで怒りをあらわにして私を殴り、床に叩きつけられた。痛い・・・けど、こんな奴の前で弱音を見せたくない。私は倒れながらも科学者を睨みつけた。
「僕を睨みつけるとは生意気だね。じゃあ今日は君で実験しようか。おい、そいつを例の場所に連れていけ!!」
「えっ、でもこいつ異宙の力が・・・。」
「ゴム手袋でもなんでも付ければいいだろ!!」
私はカメレオンの異宙人に別の部屋に連れていかれた。部屋の中には、椅子や手術器具などが置いてあり、真っ白の壁が血に染まっていた。そして壁際に皮膚とかが溶かされた子や、両腕両足が切断された子、吊るされた子、完全に死んでる子、骨などが転がってるなんとも惨い光景が目に入り、吐いてしまった。
ひどい、こんなの人がする事じゃない・・・!
「さぁ~て君はどんな風に恐怖に満ちた表情をして叫んでくれるかな?」
科学者は液体を持って私に近づいた。手足が縛られて、しかもドア越しには人がいて逃げられない。
ヒサメ「いや・・・来ないで・・・。」
助けて・・・チヨ・・・。
ドゴーン!!
壁を壊しチヨが入ってきた。
「な、だ、誰だお前は!?」
ヒサメ「チヨ・・・」
チヨ「おう。お兄ちゃんが助けに来たぜ。」
チヨが私を見て笑いかけた。私はそんな笑顔に安心した。
「おおお、お前どうやってこの場所を突き止めた!!
部下のカメレオン能力で気付かれず完璧に誘拐できたのに!!」
チヨ「誰が言うかバーカ。テメェで考えろ。」
チヨは私の傍に来て縄をほどいた。
「そ、それに他の部下達が居たはずだ!!」
チヨ「あぁそいつらなら強制的におねんねさせてもらったぜ。」
「なに!?」
チヨの言葉に科学者は驚いた表情を見せた。
チヨ「さぁ、あとはお前だ・・・ぐぅ!!」
言いかけた時、チヨが急に吹き飛ばされた。
ど、どういうことなの!?
「へへへへ、まさか俺たちの居場所を突き止める奴がいたなんてな。」
「お手柄だぞ。」
そうか!カメレオンの異宙の能力で姿を消したんだ!!
ヒサメ「チヨ!!」
私がチヨに近づくと、頭をなでられた。
チヨ「大丈夫だ。こんなんでやられるほど軟な鍛え方してねぇよ。」
「俺の殺人パンチ食らってまだ正気を保てるとはな。褒めてやる。」
チヨ「そりゃお前のパンチがへなちょこだからだ。」
「あぁ!?テメェ!!確実にぶっ殺す!!」
カメレオン異宙がまた姿を消して、チヨを襲い掛かろうとしていた。
チヨ「知ってるか?マフィア界で「ぶっ殺すと心の中で思ったなら
その時がすでに行動は終わってる」らしいぜ。」
チヨ「ブラッドスパイク!!」
チヨが繰り出した鮫の頭みたいな血の衝撃波でカメレオンの異宙は飲まれてしまった。
「な、んで・・・俺の場所が・・・」
チヨ「怒りに任せて馬鹿正直に向かうと思ったからな
だってあんた馬鹿そうだし。
さて、残るはお前さんだけになったな。」
「ふふふ、嘗められたもんですね。私がただのインテリ科学者だと思っているのか?」
チヨ「うん。」
ヒサメ「うんって・・・」
すると科学者が白衣のぽっけから試験管を取り出した。
「ついさっき出来た代物でね。
この液体を飲めば異宙の力を手に入れることが出来るのさ。」
「「!!」」
そういい試験管に入ってる液体を一気飲みし、苦しみながら姿を変えた。科学者の身体が膨れ上がり全身紫色に変わり、手から液体が垂れていてこ地面にこぼすと焼き焦げる音が聞こえた。
「さぁどこからでも攻撃してきてもいいですよ!
私の身体は毒でできてる!!触れば溶けてしまうぞ!!」
チヨ「だから?」
「はい?」
チヨの一言で拍子の抜けた声を出した科学者。
チヨ「毒如きで怖気づくと思ったら大間違いだ。」
そう言い、チヨの手が真っ赤に染まり、炎を宿していた。あの炎って超能力ドリンクの・・・。
チヨ「こっからは俺のオリジナル技だ。実験台になってくれよ。」
何のためらいもなく男に近づき攻撃を繰り出す。
チヨ「炎血拳!!二連二撃!!」
顔、胴を同時に攻撃し二回の爆撃が起き科学者が吹き飛ばされ壁に激突した。
す、すごい・・・。確かに会った当初は自分は強いって言ってたけど、本当にチヨって強かったんだ。
チヨ「遅れてすまん。嫌な思いさせてしまったな。
本当は無傷で助けたかったが。」
ヒサメ「ううん!これくらい平気だよ!
それに・・・チヨが助けてくれるって信じてたから・・・。」
チヨ「そっか・・・立てるか?」
ヒサメ「ごめん。腰ぬかしちゃって・・・・。」
「ぐぐぐっ・・・お、お前ら・・・生かしては返さんぞ!!」
科学者がフラフラで立ち上がり、液体を私にめがけて飛ばしてきた。
やばい・・・動けない。私、溶かされちゃうの?
私は目を思いっきりつぶった。・・・・でも、いくら待っても液体がかかる様子がない。恐る恐る目を開けると、チヨが私をかばって代わりに毒を浴びてしまった。
ヒサメ「チヨっ背中が!!」
チヨ「こんなのちゃらへっちゃらだ。知ってるだろ?
俺には再生能力があるって事をよ。」
私を安心させるかのように頭を撫でた。そしてチヨは立ち上がり科学者の方に近づいた。
「く、来るな・・・来るなぁー!!」
チヨ「俺もまだまだ甘いな。お前みたいな外道に気遣うなんて。
次はガチでいてぇぞ。」
「やめ・・・・」
ドガガガガガガガガガガガガガ!!!!!
チヨ「炎血拳二十連一撃!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドン!!!!
「がはっ・・・・・」
複数回の連撃と爆発で科学者は倒れた。その数分後、チヨが警察呼んだみたいで、犯人たちを拘束し連行された。子供達も救出されたが、数人は重症でもう数人が亡くなっていた。
これでこの事件は解決し、妹さんを依頼人に返して依頼も完了した。
それで今、私はチヨにおんぶされてカレコレ屋に戻ろうとしてるところだった。
ヒサメ「ごめんね。まだ腰がぬけてて。」
チヨ「お前はよくやってくれたんだ。これくらいお安い御用さ。」
ヒサメ「でも、よく私の居場所がわかったね。」
チヨ「お前の肩についてるてんとう虫は俺が能力で具現化したものだ。」
ヒサメ「すごい。探知も出来るんだ。」
チヨ「俺の能力だからな。」
チヨの背中、暖かい・・・・。
ずっとこの背中を感じていたいな・・・・。
そう思ってたらいつの間にかカレコレ屋についた。
チヨ「ほれ、付いたぞ。そろそろ降りて・・・」
ヒサメ「イヤ」
チヨ「はい?」
ヒサメ「もう少しだけこうさせて。」
チヨ「いや、他の連中に見られるぞ。」
ヒサメ「イーヤー!!」
チヨ「ぐえぇ!!首、首締まってるから!!」
オーナー「お前ら人の店の前で何やってるんだ。」
チヨ「丁度よかった。ヒサメが俺から降りないから引き離してくれ
300円上げるから。」
オーナー「300円で誰がやるか!」
元に戻った後、部屋に帰った私は、恥ずかしさのあまり布団にうずくまる事になる。何であんな行動しちゃったんだろ〜!!もう!!////
Q.なぜヒサメを毒液から庇う時にファイズアクセルを使わなかったの?
A.雑魚共を叩き潰すために使ってしまったから。