カゲチヨ日記   作:yakyo

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α月β日

 

今日は大学の学園祭用に

ドラマ撮影の依頼を引き受けた俺とヒサメ。

 

台本を見る限り、一人の少女が

陽キャイケメン先輩と幼馴染陰キャ同級生の同時に告白されて

どちらと付き合うかと言う物らしい。

 

それでヒサメはヒロイン役、俺は陰キャ役で抜擢。

俺は顔出しNGなんで遠慮しようとしたが

ヒサメが強引に出演しようと引っ張って来るので

仕方なく出る事になった。

 

まぁ陰キャ役に俺を選ぶとは見る目あるとは思うがな。

 

んで何の問題なく撮影終了。

俺は二人仲良くカレコレ屋に戻ろうとしていた。

ヒサメは台本読みながら案外面白かったと言うが。

 

正直陽キャが選ばれるのは分かり切った結末じゃねぇの?

それって面白いのかという疑問は残る。

やっぱ幼馴染もイケメンを起用した方が良かったんじゃねぇの?

・・・いや、陰キャを噛ませにする目的ならアリなのでは?

 

そういうとヒサメは

「カゲの方がいいって思ってくれる人居るかもよ?」

と言うが、ないない。そんな物好き居る訳無いと言ったら。

「いるって!!絶対!!」と怒り、俺の頬を引っ張った。

 

世の中には絶対って事は無いのだよ。

 

こらこら更に頬を引っ張るな。千切れる千切れる。

 

 

 

α月β日

 

今日はカレコレ屋に依頼人の子供がやって来た。

 

その子供はシディとボティスの知り合いで

泣きながら話してくれた。

 

この子のお爺ちゃんが亡くなったらしく、

そのお爺ちゃんの死を利用する奴らが居るらしい。

 

詳しく聞くと、お爺ちゃんの死を悲しんでる時に

その子の家族の元に葬儀屋と言う輩がやって来て

悲しむ依頼人家族を他所に金の計算ばかり、

頼んでも居ないオプションをつけさせられたらしい。

 

その子のお爺ちゃんは自分の葬式は適当でいい

と言っていたらしく、お爺ちゃんの意思を尊重し

低予算の葬式にすると言ったら、その葬儀屋は

こちら側を非常識と罵しり、人の心が無いのかと怒り出す。

 

なんだそれ?金の話してるくせに非常識?

お前らの方が人の心とか無いんか?って話だよ。

 

散々な罵詈雑言を言ってくる葬儀屋達に怯まずに

依頼人の両親は断ったが、

葬儀屋達が嫌がらせするようになったそうだ。

しかも周囲に人でなしと言いふらすクズっぷり。

もう借金取りのヤーさんじゃん。

 

依頼人がそれで困ってると言うと

ボティスが笑い出した。

こいつにとっては人の不幸やら人間の屑話やらが好きだからな。

ヒサメはボティスを注意するが、

ボティスの事は放って置けと言っておいた。

ただふざけてるだけだからな。

 

しかし困ったな。

暴力や脅しで解決できるような相手ではないしな。

何ならあの手この手で接近しそうだ。

いったんこの依頼を保留にさせてもらった。

 

どうしたもんかと考えていると

珍しくボティスから案があると言ってきた。

俺はそれを聞いて、いい案だと思い即実行した。

 

夜になり俺は葬儀屋の前で飛び降り自殺をした。

葬儀屋達は最初は驚いていたが、

俺の方に近づき自殺と判断。

ビジネスチャンスとか言っちゃって

まぁ~死を冒涜するわで下世話が絶えないねぇ〜。

 

まぁ俺は死んでないけどな。

 

さぁーて。こっからの俺はデンジャラスゾンビだぜ。

 

うめき声をあげ、起き上がると葬儀屋達は驚き仰け反る。

俺は葬儀屋二人の首を掴み脅しかける。

 

お前らもいっぺん・・・死んでみる?

 

閻魔あい風に言うと葬儀屋達は腰を抜かし、漏らしていた。

なっさけねぇなぁ~。このど腐れち〇ぽども。

葬儀屋達は涙を流し謝罪し、走って逃げて行った。

 

折れた首を元に戻しボティスに感謝した。

この作戦を考えたのはこいつだからな。

明日は槍が降ってきそうだな。

もしくはサイヤ人来襲?

 

ボティスは「自殺する時に運よくカゲ男が死ねばいいと思っただけじゃ。」

と言う。んもぉ~このツンデレさんめぇ~。

 

さぁ~てこれで脅せばもう来ないだろう。

また来たら今度はデュラハン風でやってみようかな?

 

俺って肝試しとかで食っていけるかも。

 

 

α月β日

 

今日はゲンレイのところでテレビゲームしていた。

しかも道場で。

 

こんなだだっ広い場所でゲームって・・・他になかったのか?

と疑問に思う今日この頃。

 

しかも超強いの。ギリギリやりあえるが連敗続きである。

おい、ドヤ顔するんじゃない。

 

くっそ。ドヤ顔しても美人顔だから怒りが

そこまで湧いてこないのが悔しい。

 

なんでも、オンラインで強者と戦って自然と身についたらしい。

羨ましい事だ。

 

雑談しつつ対戦してると道場のドアが開く音がした。

振り返るとそこには見た目で分かるほどの巨漢な異宙人達が入ってきた。

 

なんでもこいつらの目的はゲンレイに対する復讐だという。

何したのさ?と聞いたら。

勝手に入ってきたからしめたと言う。

なんだ、ただの逆恨みじゃないか。

 

ゲンレイはそのまま立って異宙人共に

かかって来いと言わんばかりに挑発する。

 

異宙人共がいっせいにゲンレイを襲い掛かったが、

ゲンレイが持つ気功の衝撃波で異宙人共を吹き飛ばし

一瞬のうちに相手の懐に入って殴りつけ外へと追いやった。

俺でなかったら見逃してたね!

 

こうしてゲンレイの強さを目の当たりするのは初めてだが

流石達人ってところか。

 

俺が感心してるとゲンレイがこちらを向き構えた。

「座りっぱなしだったし丁度よかった。次は体を動かそうか。」

と言ってきた。私と戦えと言いたいのかよ。

いいだろう。ゲームの鬱憤をここで晴らしてやるよ。

 

結局、ボコられて負けました。

 

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